7月20日の日曜に、患者会設立のための話し合いを、準備会としてやらせていただきました。自分と、アドバイザーの秋元さん、ガガガさん含む12人の方にお集りいただきました。来ていただいたみなさん、お疲れ様でした。
おかげさまで、一応、一回目は無事に終わりました。登録だけしていただいて、都合で参加できなかった方もいますので。大まかな概要をここでお伝え致します。
話の流れとしては、秋元さんのお話を我々患者が聞き、そのつど何か疑問があれば、各自で質問するという形でした。70年代あたりからの、歯科の積極的に咬合にアプローチしていた治療の歴史から始まって、最近の傾向、顎関節症治療と称して積極的に治療を行っている歯科に、どんな流派があるのかといった大まかな説明。あとは、基礎的な、初歩の診断技術がなかったり、最低限の治療の精度が出せないのに、あたかもなんでも治せるかのような喧伝をする歯科医師が少なからずいるので、そういったところにかからないようにするといった注意。
◯◯療法、◯◯プレートといった流派のようなものは多く有るが、必ずしもそこに所属している医師が良い成績をあげているわけではない。むしろ、そういった積極的に介入してくる方達が、医原性の疾患を新たに生じさせているという側面も少なからずあるという現状。何らかのセミナーなどに出席して、その療法を学んでいたとしても、やはり個々では独自の治療を行っている例が多く、特定のグループに名を列ねているからといって、安心できるわけではない。
過去のいくつかの成功体験を元に、あたかも「歯科領域からのアプローチで、自分は全身を治すことができるのだ」と思い込んで(信じて)突き進むタイプの歯科医もいる。その成功例が、必ずしも万人に当てはまるわけではない。患者側はそれが自分にとって適切なものか否か、見極める必要が大いにある。
本を何冊も出したり、宣伝を派手にやっているところには、やはり注意した方が良い。
といったところでしょうか。
集まっていただいた方達の傾向を見ますと、矯正がきっかけ、抜歯経験あり、あるいは無し。親知らずは抜歯している、補綴物がきっかけで異変が起きた等、経緯はさまざまでした。ただ、今回は普通の飲食店でしたので。自力で歩いてこられて、食事はできるという方がほとんどでした。
多かったのは、インフォームドコンセントの段階でつまづいている、というより、医師と話し合いの場を設けることができない。敬遠されている。あるいは、なんとなく気がとがめて、治療に関する説明と相談を話し合うことができない。といったパターンでしょうか。患者なのだから、そういった専門的なことに口を挟まないでほしいといったような、あからさまな態度をとられた経験のある方もいました。
自分は経験上、その点はよく話合って治療を進めてきた経緯があるので。ほとんど話を聞き入れてもらえない=結果不信感が募る=歯科への足が遠のく。かかりたいのに、かかれない。(治療を開始したいのに、できない)といった状況の方が少なからずいるというのは、問題だなと思いました。
もちろん、あえてかからない。日常生活をおくれるのであれば、現状維持のためにあえて歯科に行かず、つっこんだ介入をさせないというのも、一つの防衛手段としてはあるかと思います。(少なくとも、急激に悪化することは避けられるので)
そうなるに至った経緯、抱えている症状、訴える主訴が、やはりみなさん異なりますので。そこがこの疾患の難しいところであり、治療法が「これが確実、誰にでも有効」と言えない要因なのかなと思いました。訴えが分散するため、患者会のような集まりが仮にできても、まとめるのは容易ではないかもしれません。
ただ、傾向として、AさんとBさんは訴えが似ている。あるいは、体格や症状の出方が似ている。あとは、矯正経験有りの方は、同じく矯正経験有るという方とはお話がしやすいといった、大まかな分類はできるのかもしれません。
今回、数名ではありますが、歯科の方からのご登録もありました。初回の集まりは、まず患者だけでということで、お呼びすることはできませんでした。まったくの未定ではありますが、将来的には、歯科の方もまじえて、こういった分類した患者を、適切な治療をしていただけそうな方とマッチングするといった試みもできるかもしれません。それを可能にするには、いろいろなことをクリアーしなければなりませんが。
非常に大まかではありますが、20日に話し合われた内容はこんなところです。急だったのもありますが、お互い顔合わせと、それぞれの現状報告に終始してしまい、具体的に会をどうしていくかといった運営の部分までは、まだ話が及びませんでした。
あとは、ここで具体的に書くことはもちろん控えさせていただきますが、ちょっと問題のある歯科、行くのを控えた方が良いと思われる医院に関しての、やりとりはありました。治療法を模索している患者としては、そういった情報を収集して、まず自己防衛するしかないというのが切実な現状です。
毎回こういった内容になるわけでもないと思います。第二回目の集まりを、早ければ八月下旬から、九月の頭をめどに設けることができればと考えています。
以上、登録だけいただいて、今回参加できなかった方へのご報告とさせていただきます。
来ていただいたみなさん、ありがとうございました。
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