[765] Re[760][759][757]: 始めまして 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/08/09(Mon) 00:00

返答ありがとうございます。

>>ストレスは良い意味のストレスを含めたストレス全般です。例えば車がぶつかる瞬間にクレンチングがおこります。先生が仰る通りクレンチングすべてが悪いとはおもいませんが慢性のクレンチングに問題があると思います。

確かに、上記の様な事故の場合、クレンチングする方も多いとは思います。ただ、私の場合で言えば、追突された経験が有りますが、全くクレンチングしませんでした。強い衝撃を歯で補い切れないと思い、歯は噛まずとっさに離し、顎の筋肉で踏ん張っていました。また、私は患者で有り、先生では有りませんよ。


>>短時間のストレスやクレンチングは全く問題がなく、精神的ストレス、肉体労働など全ての反復性のストレスが慢性のクレンチングの原因になっていると考えています。

概ね理解出来ますが、全く問題が無いとは思いません。クレンチングの要因を経験から言うと、歯科治療後の口腔のアンバランスよって起きている側面も大きいと捉えています。この掲示板に集まっている患者さんの多くは、歯科治療後に問題が起きている人が多いのです。


>>筋の緊張が強くなければ、何も問題はおこらないと思います。極端にいえば筋の緊張が持続的でなければ、咬合など悪くて良いという考えです。

確かに一見、咬合が悪そうに見えても、筋の緊張が無い方も居ますね。ただそれも、一見、咬合・歯並びなどが悪く見えるだけで、全身の筋肉の中心位・可動域で言えば、理想的・許容範囲・ポイントを抑えた口腔状態になっているのだと思います。もし、そうで無ければ、体は素直な反応として、警告を発すると思いますので・・・。

また、私が一番懸念しているのは、この部分なのです。普通の精神的ストレスで有れば、頑張って解決する方法は幾らでも有りますが、歯科治療によって作られた筋肉のアンバランスの多くを解決しようとすると、歯科治療によってでしか解決出来ない部分も存在するのです。しかし、体の事に詳しく無い歯医者などは、「精神的な物・・・」と言って扱う為、より患者と歯医者の間には、亀裂が生じているのだと感じていますし、長期化すると、本当に精神疾患の様な状態にもなると懸念しています。


>>患者さんも症例次第というのは意味がわかりません。

確かに、判り難く、言葉が適切では無かったです。これは、「私の考えとして、咬合はストレスに大いに関係している・・」と言う前提で言えば、「割合も全く変わって来る・・・」と言いたかったのです。


>>ストレスの大半は精神的なものが多いと思います。顎関節症の患者さんの殆どが精神的な問題をかかえているといって間違いありませんよね?

まず、精神的な問題をどの様に捉えているか?が問題で、普通の悩みなどを指しているのか?、精神科に通う程の重度の状態を指しているのか?で全く違って来ますので、その辺はどうなのでしょうか?
ストレスを一般的な印象としてを表すと、精神的な症状を表す言葉だと思いますが、顎関節症の多くは、歯科治療による医原性の問題と捉えています。一部には、実際に精神疾患状態に陥っている患者さんも居る様ですが、その様な方達も、元々は精神症状が有った患者さんは少ないと思います。勿論、一部の方は、最初から患っていた方も居るかも知れませんが・・・。
ですので、間違いか?間違って無いか?と聞かれれば、「間違っている部分が有る・・・」と答えます。つまり、不定愁訴が慢性化するので、悩んで行くのですが、それを悩みと取らずに、「厄介な症状に掛かった患者・・・」と捉えられて突き放される事に問題が有ると言いたいのです。

また、何か有れば意見交換をさせて下さい。


[764] 無題 投稿者:ペアー 投稿日:2004/08/08(Sun) 16:49

どうもずれてしまってうまくイメージ通りの図が書けなかったが、そこは各自想像で補強してね。


[763] で、オーリングの活用の仕方 投稿者:ペアー 投稿日:2004/08/08(Sun) 16:46

下の例を用いて説明すると、実際に患者が来たときの状態はこんな感じじゃないかと思う。門は歯の溝。

      外

−−− 門 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−−−−どこが玄関か分からない−−−−−−−−−

どこが玄関か分からない。
そこで、オーリングで大まかに特定する。

           外

−−− 門 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                 
−−−−−−−玄関?−−玄関?−−−玄関?−−−−

で、削る。
           外

−−−   門   −−−−−−−−−−−−−−−
                 
−−−−−−−玄関?−−玄関?−−−玄関?−−−−


ここでオーリングチェック。反応バツ。よってこうなる。

           外

−−−   門   −−−−−−−−−−−−−−−
                 
−−−−−−−−−−−−玄関?−−−玄関?−−−−

で、削る。これを繰り返し、結果こうなる。オーリング反応マル。

           外

−−−         門       −−−−−
                 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−玄関−−−−−

で、ほてつを交換。

           外

−−−−−−−−−−−−−−−−−−門 −−−−−
                 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−玄関−−−−−

これで顎の動きが安定した。


[762] 治すまでの一つの方法として 投稿者:ペアー 投稿日:2004/08/08(Sun) 16:28

メールで送ったら評判良かったんで、載せます。

(歯に入れた鉄が悪さしてると仮定して)
顎を元の位置に戻してからほてつをやり直す

どうやって戻すかというと、オーリングで元の顎の位置がどこか探して、そこに行かないように邪魔してるほてつの部分を削るんだ。そうすると、するすると顎が戻ってく。で、今度はそこで安定するようにほてつを作って入れるんだ。

家の前の門に例えて説明しよう。

      外

−− 門 −−−−−−−−

−−−−−−−−玄関−−−

これだと、玄関から門に出て行くのに大変だよな。真っ直ぐ出れない(顎の動き)。そこで、とりあえず邪魔な壁を取り払うわけだ。(ほてつを削る)

     外

−−    門   −−

−−−−−−−−玄関−−

取り払った。これで真っ直ぐ外に出れるようになった。ところが、今度は門が広すぎて間抜けだよな(顎が自由に動けすぎて不安定)。だから、今度は壁を加える。(ほてつを入れ直す)

         外

−−−−−−−− 門 −−

−−−−−−−−玄関−−

これで、安定した。


[761] Re[758][757]: 始めまして 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/08(Sun) 11:24

> <「私の理論」ということで「私の理論」が書いてあるのかと思いきやそうでもないようですね。>
> 同意します。理論でない理論がおおすぎです。
> 先生のリンパマッサージの方法に興味があります。


ありがとうございます。私に理論があるかどうかは別ですけどね!
さとう式リンパマッサージはいつでも教えますよ。


[760] Re[759][757]: 始めまして 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/08(Sun) 11:08

> 初めまして。患者からの、個人的意見を書かせて貰います。
>
> >>諸悪の根源はクレンチング、つきつめればストレスにあり
> ストレス→クレンチング→咬合崩壊がおこります。
> まず、「ストレスの定義をどの様に定めているか?・・・」が
> また、その状態に陥る原因は複数有ると思います。
ストレスは良い意味のストレスを含めたストレス全般です。
例えば車がぶつかる瞬間にクレンチングがおこります。
先生が仰る通りクレンチングすべてが悪いとはおもいませんが
慢性のクレンチングに問題があると思います。

短時間のストレスやクレンチングは全く問題がなく、
精神的ストレス、肉体労働など全ての反復性のストレスが
が慢性のクレンチングの原因になっていると考えています。



> 筋の緊張はストレスだけによって成り立つのでは無く、歯の問題・全身の筋骨格系の問題が原因で、神経症状・血管などへの悪影響によっても、成り立つと思います。細かく言うと、全身の筋肉が伸縮・収縮などが自然且つ・スム−スに出来ない場合です。

2足歩行になり頭を支えるのが非常に困難になり、あらゆる障害がおきています。頭を支える筋に咀嚼筋が強く関係しているのは確かです。全身の筋と大きな関わりをもっているのも確かでしょう。
> 咬合調整や顎位誘導の仕方による、筋肉の動きの問題も大きい思いますが・・・。
筋の緊張が強くなければ、何も問題はおこらないと思います。
極端にいえば筋の緊張が持続的でなければ、咬合など悪くて良いという考えです。


> 割合が低いかどうかは、患者さんの症例次第で有り、
患者さんの症例次第というのは意味がわかりません。
ストレスの大半は精神的なものが多いと思います。
顎関節症の患者さんの殆どが精神的な問題をかかえている
といって間違いありませんよね?


[759] Re[757]: 始めまして 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/08/08(Sun) 01:38

初めまして。患者からの、個人的意見を書かせて貰います。

>>諸悪の根源はクレンチング、つきつめればストレスにあり
ストレス→クレンチング→咬合崩壊がおこります。

まず、「ストレスの定義をどの様に定めているか?・・・」が問題だと思います。つまり、@精神的なストレスの事なのか?A物理的な事を指して、それらをストレスと呼んでいるのか?など、定義や診断が歯科医師によってバラバラですので・・・。

また、その状態に陥る原因は複数有ると思います。私の経験で言えば、
「上下の歯の位置関係・歯軸などの狂いに伴う可動域の問題により、筋肉の動きなどがバランス良く、伸び・縮みが出来なくなり、それ以上、口腔が崩壊をしない様にクレンチングをし、その状態でのバランスが取れる顎位を保持していた・・・」と言う事が有りました。


>>筋の過緊張が咬合崩壊だけでなく、pを悪化させ、顎関節、
歯にダメージを与えます。

筋の緊張はストレスだけによって成り立つのでは無く、歯の問題・全身の筋骨格系の問題が原因で、神経症状・血管などへの悪影響によっても、成り立つと思います。細かく言うと、全身の筋肉が伸縮・収縮などが自然且つ・スム−スに出来ない場合です。


>>咬合崩壊を(治す?)いじっても、大半のストレスは減らずクレンチングはまたおこってしまいます。もし咬合をいじってクレンチングが減るのならそれは新しい咬合に慣れず、ただ噛むことができなくなっているだけで一時的なものです。

咬合調整や顎位誘導の仕方による、筋肉の動きの問題も大きい思いますが・・・。つまり、「口腔周囲筋に問題を起こす、咬合や顎位にはなっていないか?・・」と言う事です。私は、「咬合調整ほど曖昧で、いい加減な治療や診断は無い・・・」と思っていますので・・・。


>>咬合がストレスに関与している割合は非常に低いものだと思っています。

割合が低いかどうかは、患者さんの症例次第で有り、皆さんには当て嵌まらない様に思います。


[758] Re[757]: 始めまして 投稿者:匿名 投稿日:2004/08/07(Sat) 21:06

<「私の理論」ということで「私の理論」が書いてあるのかと思いきやそうでもないようですね。>
同意します。理論でない理論がおおすぎです。
先生のリンパマッサージの方法に興味があります。


[757] 始めまして 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/07(Sat) 17:58

顎関節の治療のためではないのですが、独自のリンパマッサージをやっている歯科医師です。
皆さんよろしくお願い致します。「私の理論」ということで「私の理論」が書いてあるのかと思いきやそうでもないようですね。

諸悪の根源はクレンチング、つきつめればストレスにあり
ストレス→クレンチング→咬合崩壊がおこります。

筋の過緊張が咬合崩壊だけでなく、pを悪化させ、顎関節、
歯にダメージを与えます。

咬合崩壊を(治す?)いじっても、大半のストレスは減らず
クレンチングはまたおこってしまいます。
もし咬合をいじってクレンチングが減るのならそれは
新しい咬合に慣れず、ただ噛むことができなくなっているだけで一時的なものです。

咬合がストレスに関与している割合は非常に低いものだと思っています。


[756] 無題 投稿者:レオ 投稿日:2004/08/07(Sat) 09:39

ジンべエさん 熱い思い・妥協を許さない真摯な態度が伝わってきました。
言うまでもなく、外側翼突筋に対して、あいまいなまま不可逆的方法がとられてきたというのは、私も大いなる批判です。批判の内容はジンべエさんの書き込みに異論はありません。
まかり間違えば、翼突筋に対してのアプローチが以前からあったんですよ。
というジンべエさんへの皮肉か?と、読む人が読めば、とられかねないと思いましたので、補足とジンべエさんの説明のお礼です。
他ならぬ、ジンべエさんならお分かりだったですね。(汗
いちいち、補足の多いオレでした。(笑
もうすぐ、お盆ですね、先生方、がががさん、英気を養ってまた、がんばってください。


[755] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/08/06(Fri) 13:59

がががさん
私のほうこそ、整体の方の筋の取り扱いや触診の技術に学ばせて頂いています。いろいろ論文を当たってみたのですが、結局のところ筋の検査はMRIやサーモより触診という事になっているようですね。厄介な問題が山積みです。

レオさん
医学における科学的にとは、多くは因果関係をどれほど厳密に検証したかに関わってきます。外側翼突筋の圧痛を取り除く目的である処置を行う事と、外側翼突筋の圧痛を(ほとんどの場合)取り除ける処置を行う事とは、大きな隔たりがあります。歯科医学においては、これまでは因果関係について厳密な考証を行ってきていないので、それが歯科医学を科学から遠いものにしてきたのです。

これまでは、こうすれば外側翼突筋の圧痛を取れるのではないかと頭で考えて処置を行ったとして、その処置に付随して生体に影響する因子についての考証なしに治療効果を判定する事が一般的でした。患者の心理的な因子、術者の期待による心理的因子、外科処置であれば入院による生活の変化、顎間固定による筋の安静、病気の自然治癒など変化した因子はたくさんあります。それらの因子の影響を取り除かなければ治療法の本当の効果はわかりません。
今回、私が「不定愁訴の原因はこれだ」と判断したのは、そういった複数のパラメータを取り除く方法で効果の判定を行ったもので、これまでいわれてきたこととは意味合いが違います。

表現が難しいのですが、これまでは何かの目的で処置を行えばその目的が達成されたものと単純に考えられてきました。例えば咬合を挙上する目的でスプリントを入れるとすると、その効果は咬合挙上によるものと考えられて来たのです。いうまでも無く事態はそのように単純ではありません。
こういったことの積み重ねが、歯科界において処置と治療効果との間の因果関係に付いて、あいまいな認識を許す素地を作ってきたのです。

よく耳にする言い回しに「歯をきちんと治療したら、その結果として不定愁訴も治ると良いですね」というのが有ります。以前この掲示板にやってきていた技工士さんや歯科医の方でそのような言い回しをしていたと記憶しているのですが、実際に良心的な歯科医に良く使われている良いまわしです。改めて考えてみれば、歯をきちんと治す事と不定愁訴が直ることとの関係はどう考えているの?と問い直したくなるような言い方ですね。しかし、まじめで良心的な歯科医ですら、このような因果関係のあいまいな言い方をするのですから、一般的には、更にあいまいな考え方をしている可能性が高いと思われます。

http://y-tmd.jp


[754] お礼 投稿者:イトチン 投稿日:2004/08/05(Thu) 14:26

mornさん、ジンベエさんご回答有難うございました。
またご質問させて頂く事もあろうかと存じますが、宜しくお願い致します。


[753] 外側翼突筋 投稿者:レオ 投稿日:2004/08/04(Wed) 23:03

ジンべエさんの圧痛を取り除く方法は、先生の研究の成果だと感じます。
不定愁訴消失のために圧痛を取り除くと、顎関節症を治療するために緊張をとくは、違いますが、少なくとも20年ほど前から、顎関節症は外側翼突筋の緊張をとくことが鍵だと称して、不可逆的治療、手術などが行われてきた経過もあります。
参考までにです。


[752] 単純でないの分かりました 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/08/04(Wed) 22:12

がががさん
早速のレスありがとうございました。
がしかし悲しいかな難しい字が多すぎて余計分からなくなってしまいました・・・。
がががさんの説明を参考にもう一度勉強し直してきます。
失礼致しました。


[751] 無題 投稿者:ががが 投稿日:2004/08/04(Wed) 21:49

外側翼突筋・・上頭は、関節円板を前方に引っ張り、後方への      動きを抑制することによって下顎の挙上を補助し      ます。
       下頭は下顎を突き出したり、反対側への側方偏      位を伴いながら後方へ引きます。
       下頭は前面では翼状突起の外側板の外面、上顎      結節から起こり、後面では下顎骨の関節突起に付      着します。
内側翼突筋・・下顎骨を持ち上げる、下顎骨を反対側に側方偏      位させる作用があります。
       蝶形骨翼状突起後面の翼突かに起始し、、下顎      角及び翼状突起の外側板に付着します。

翼状筋は翼突筋の事を指すと思いますが。


[750] 翼突筋?翼状筋? 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/08/04(Wed) 21:05

あ、あれれ?
ちょっと質問です。
俺が普段の書き込みの際、各咀嚼筋郡の働きと自分が体験した症状からどの咀嚼筋が異常だったかを照らし合わすのに使っている

 『頭と顔の痛み』原書第1版 Rene Cailliet 著

という本だと外側翼状筋が下顎の主な外転筋(開口)であり内側翼状筋が下顎を内転(閉口)させるとなっているのです。
翼状筋というのは下顎を前にスライドさせるものと後ろに引き戻すものと二つ存在しているのではないのですか?。
あと翼突筋と翼状筋って違う筋肉なのですか?。


[749] 翼突筋のこと 投稿者:ががが 投稿日:2004/08/04(Wed) 00:13

僕は顎関節の側方と回旋の可動性が改善する方向へのスラスト法と側方偏位と反対側の内側翼突筋のストレッチを行っています。それ以前に腰や首の関節の弾力を改善させているので、はっきりといえませんが、顎位の誘導により、全身症状の改善消失はあると思っています。

ジンベエ先生いつも、まなばせていただいております。
外側翼突筋のあっ痛ですか。普段は側頭筋の顎関節反射点を主に見ていたので、そこには目がいっておりませんでした。

学会というのは、咬合学会の方でしょうか。もしそうであるなら、出席したいのですが。


[748] 外側翼突筋のこと 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/08/03(Tue) 21:32

ラークマイルドさん

>三叉神経も、橋にある核において、シナプス形成していると思ってました
それはあってますよ。三叉神経の細胞体が大脳中にあるから橋に於いてシナプスを形成できます。他の骨格筋では細胞体は脊髄後角にあるので脊髄に於いてシナプスを作ります。

イトチンさん

外側翼突筋の病的状態が何によってもたらされるかは推測の域を出ません。おそらく咬合でしょう。私に分かっているのは外側翼突筋の圧痛を取り除くと、全身の筋痛と不定愁訴も消失すると言うことだけです。圧痛を取り除く方法としてかなり前から知られている方法は、外側翼突筋近傍への局所麻酔の適応です。またトレーに表面麻酔を塗布して口腔内に保持してOFPを治療する方法がありますが、その方法も効果がありました。しかし、私がメインにしているのは外側翼突筋の圧痛の消失する顎位に下顎を誘導する方法です。

下顎の機能運動を計測すると、例えば閉口運動の途中で右側の外側翼突筋が収縮、左側が弛緩した直後に、右側が弛緩、左側が収縮、その直後に又右側が収縮すると言った運動経路を見出すことがあります。そのような運動経路は外側翼突筋には負担が掛かる運動だと考えています。

http://y-tmd.jp


[747] Re[744][742]: 顎関節症を体験してみて 投稿者:morn 投稿日:2004/08/03(Tue) 19:03

イトチンさんのご質問の件ですが早速答えさせていただきます。
1日中エアコンの効いたオフィスで過ごして体調がおかしかった上にイライラするでき事も重なり、数日前から間脳の視床下部の働きが鈍りそうだと危惧していました。
案の定視床下部の働きが鈍った事で交感神経の興奮状態が持続し、睡眠中に閉口筋が収縮を続け(食いしばり)、また咀嚼筋の血管収縮により酸素が欠乏し、TCAサイクルが機能しなくなり嫌気性解糖が進み翌朝目が覚めた時には乳酸が蓄積していました。
持続性収縮による筋繊維の損傷と乳酸の蓄積、その結果痛くて咬めなくなった訳ですが、このままではいけないとエアコンの設定温度を少し上げて気分を落ち着かせてイライラ解消に努めて、視床下部本来の自律神経系コントロール機能の回復を計りました。
するとその日からすぐに交感神経優位の状態が緩解され、副交感神経との交代のバランスを取り戻したため食いしばりもなくなり、TCAサイクルも機能するようになり咀嚼筋群に安定して酸素が供給されるようになったので乳酸が速やかに代謝されていきました。
それと同時に筋繊維の損傷も経時的に快復してきて4日目には元に戻りました。
筋繊維の損傷は安静にしていれば経時的に修復されますが、咀嚼筋は会話や食事などで頻繁に動く筋肉なのでTCAサイクルを回復させないと乳酸等の物質が代謝されにくい筋肉だと言えます。
咀嚼筋内に於けるTCAサイクルを回復するには、視床下部の中枢としてのコントロール機能を回復し、自律神経を整えて交感神経優位を改善する事が大切です。
咀嚼筋は他の四肢の筋肉と比べても安静状態を保つのが難しく、疲労感や痛みが取れにくい、取るのが難しい筋肉なので、より積極的に自律神経の安定を図る事が必要なのでしょう。


[746] Re[743][739]: ジンベエ先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/08/03(Tue) 01:54

この前は、少し質問が暴走しました(汗)すみません。

ちょっと分からなくなってきたので、神経生理の本もう一回読んでみます。

三叉神経も、橋にある核において、シナプス形成していると思ってました。

>外側翼突筋は骨格筋の中で非常に特異な存在であり、不定愁訴の原因としては、かなり怪しい存在であると言えます。

数ヶ月前に、ジンベエ先生が所属されている学会の講演会に出席されていただろう歯医者さんに、「外側翼突筋の上頭と下頭の動きの違いを筋電図で図ることができれば、将来的に顎関節症の解決につながるかもしれない」(記憶は少し違うかもです)というお話を伺いました。そのときは、「ふーんなるほど」って感じだったのですが、ジンベエ先生のお話で思い出して、質問したいなと思いました。

筋紡錘は少ないが、シナプスにおいて邪魔されない分、信号が頻繁に脳に行く、ということなんでしょうかねー。

難しいですね・・。ひょっとしたらまったく違うかもですw。


[745] Re[743][739]: ジンベエ先生へ 投稿者:イトチン 投稿日:2004/08/03(Tue) 01:48

ジンベエさん
質問があります。

> さて、次は私自身の臨床データからの話です。
> 端的に書きます。
> 外側翼突筋の異常な緊張状態を何らかの方法で開放すると、全身的な痛みと不定愁訴は改善もしくは消失しました。
> この事は、学会で発表するための手続きを取りましたので、もう公開します。

素晴らしいですね。
いくつかわからないところがあります。是非ご教示ください。
外側翼突筋の異常な緊張状態はどのようにして作られるのですか。また、その緊張状態の有無はどのようにして認識されるのですか。
そして異常な緊張状態の解放の方法はどのようになされているのですか。
「今までわかっている事を総合すると、外側翼突筋は・・・不定愁訴の原因としてかなり怪しい存在」とありますが、ジンベエさんの述べられた1)2)3)4)からは外側翼突筋が怪しい存在だとは理解出来ないのですが、わかっていることとはどのようなことなのでしょうか。
4)の外側翼突筋に負荷がかかる運動経路とは具体的にはどのような経路なのですか。その経路から外側翼突筋の緊張状態を計測しているのでしょうか。


[744] Re[742]: 顎関節症を体験してみて 投稿者:イトチン 投稿日:2004/08/03(Tue) 01:26

mornさん
大変でしたね。
今回の発症に関して、自律神経不全はどのように関与しているのでしょうか。
また、症状の緩解と自律神経との関係はどのように理解されているのでしょうか。ご教示頂けると幸いです。


[743] Re[739]: ジンベエ先生へ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/08/02(Mon) 22:46


> 外側翼突筋に筋紡錘はわずかしか含まれて居ないですから、
> 外側翼突筋のせいで、痛い・・ということではない、ということですか?

いきなり核心を突いた質問です。ラークさん鋭いです。質問のお答えする前に、まず現在研究によって明らかにされている事を整理しておきます。
1)中枢性の要因、平たく言えば大脳からの間違った信号により、骨格筋中にトリガーポイントが形成され慢性疼痛を引き起こす。

2)障害を受ける筋肉の数が増えるに従い、腹痛、倦怠感、脱力感、抑うつなどの不定愁訴が生じる。WHOはある一定数以上の筋にトリガーポイントが発生した状態を、線維筋痛症と定義した。

3)通常の骨格筋では、その支配神経は大脳に至る前に複数回細胞体を乗り換える。一方、三叉神経のみは大脳中にある細胞体から直接筋に神経線維がつながっている。つまり、三叉神経以外では大脳は間接的に筋とつながっているが、三叉神経支配領域の咀嚼筋群は、直接大脳とつながっている。

4)顎関節症患者の顎機能運動を計測すると、外側翼突筋に負荷が掛かる運動経路が観察できる。

今まで分かっている事を総合すると、外側翼突筋は骨格筋の中で非常に特異な存在であり、不定愁訴の原因としては、かなり怪しい存在であると言えます。

さて、次は私自身の臨床データからの話です。
端的に書きます。
外側翼突筋の異常な緊張状態を何らかの方法で開放すると、全身的な痛みと不定愁訴は改善もしくは消失しました。
この事は、学会で発表するための手続きを取りましたので、もう公開します。

http://y-tmd.jp


[742] 顎関節症を体験してみて 投稿者:morn 投稿日:2004/08/02(Mon) 19:28

寝苦しくて夜中に何回も寝返りを打ったりへんな夢を見てうなされて朝起きたら顎がおかしい。
右顎関節部と顎角部が痛い、口も開きにくい、ものすごく違和感がある。歯の痛みのようだが違う。
睡眠中に食いしばっていたようで、部位的にどうやら右咬筋、内外側翼突筋あたりの筋緊張性疼痛だ。側頭筋も少し痛みがある。
朝食のシリアルを食べる。痛い、右では咬めない。左でなんとか咬んでみる。牛乳に浸して柔らかくして何とか食べられたが痛くて味はほとんどわからなかった。
痛みの原因や発痛機序がわからなかったら、おそらくパニックになっていただろう。
それにしても痛くて辛いものだ。誰にも言えやしない。お腹は空くのだが痛みで食べるのが面倒だ。
そして痛みを発症してから2日経ってかなり痛みは和らいできた。硬い物を咬むと痛み残るが食事はなんとかできるようになってきた。
そして4日目にようやく元に戻った。普段は全く意識しないで咀嚼していたが普通に咬める事がこんなに素晴らしいとは。
体の筋肉の痛みなど誰でも経験する事。ただ四肢の筋肉と違って咀嚼筋の場合、最低1日3回くらいはどうしても使わなくてはならないのが辛い。
痛みを発症してからどういった行動を起こすのか、選択枝はいろいろあるだろう。
痛みが出てからの行動によってはすぐに治る事もあれば、長期化して本格的な顎関節症の世界に向かって行く場合もあるだろう。


[741] Re[737]: ifullさんへの回答 投稿者:ifull 投稿日:2004/08/01(Sun) 04:35

>ジンベエ先生へ
分かり易い説明をありがとう。
顎関節症の研究は大脳の働きを研究する方向に変わりつつあるということですね。


[740] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/08/01(Sun) 03:18

ああ、読み返したらまたよく分からない文章です。文章力なくてほんまにすいません。

>やっぱ、顎関節症、というか筋筋膜性疼痛症候群になりやすい気質みたいなものってあるんですかね。先天的な異常が引き金であれば、なおさら難しい、ということでしょうか。

自分の言葉にレスつけるのもあれなんですけど、ここでいう気質、とは「大脳由来の気質」「中枢性由来の気質」(由来という言葉が合っているかどうかわからないですけど、大脳の何らかの異常ゆえの気質、という意味です)

さらに、末梢の筋肉に対しても、「筋肉は記憶する」そうですから、その悪い記憶を「捻じ曲げる」というか「取り払う」必要がある、ということになりそうです。

何か、すごいです。


[739] ジンベエ先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/08/01(Sun) 03:08

ジンベエ先生こんばんは。
素人が割り込んですいません。

僕は、筋筋膜性疼痛症候群の理論とかまったく知らないんですけど、純粋に興味を持ちました。

馬鹿っぽい質問っすけど、いいですか。

外側翼突筋に筋紡錘はわずかしか含まれて居ないですから、
外側翼突筋のせいで、痛い・・ということではない、ということですか?

>その中枢性の要因とは何であるかを調べるため、顎関節症の研究は大脳の働きを研究する方向に変わりつつあります。

はあ。すごいです。
やっぱ、顎関節症、というか筋筋膜性疼痛症候群になりやすい気質みたいなものってあるんですかね。先天的な異常が引き金であれば、なおさら難しい、ということでしょうか。

咬合異常との関連を考えれば、歯牙の発生の過程の大脳、もしくは、生え変わりの時期の大脳の状況みたいなものが、咬合に影響するんでしょうか。何というか、顎関節症になりやすいような咬合を作ってしまう(?!)ってこともありえそうですね。あるいは、そのときにすでに、トリガーポイントが全身にある、ということでしょうか。なんとなく、感覚的には分かるんですけど、科学的に証明されたら素人的にはすごいことです。

ていうことは、ジンベエ先生のおっしゃる「治る」にいたるまでには、逆に言うと、大脳に何らかの変化がなくっちゃいけない、もしくは、何らかの変化があるはずだ、ということですか?

なんとなく興味を持ったもんで・・。


[737] ifullさんへの回答 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/31(Sat) 21:34

>トリガーポイント出現に伴う姿勢異常がよく分からない。
トリガーポイントとはどんなこと
トリガーポイント出現しない姿勢異常であれば顎関節症ではないということ?

痛みが起きる原因は大別して
1)組織の損傷によるもの
2)血管性頭痛、筋筋膜性疼痛などの機能性疼痛
3)ニューロパシーなどの神経因性疼痛
である事はご存知と思います。

さて、顎関節症の咀嚼筋の筋症状はこれらの疼痛のうち、機能性疼痛である筋筋膜性疼痛に属します。筋筋膜痛の臨床的鑑別法はトリガーポイントの存在の確認です。トリガーポイントとは「触診によって筋中に察知する事のできる硬いスジ状の固まりで、圧迫する事によりその部位の疼痛および他の部位への関連痛を生じさせるもの」と定義されていて、解剖学的検索によってその本体は筋紡錘である事が確認されています。
顎関節症の診査の時に側頭筋や咬筋を圧迫して痛みを確認するのは、これを調べているのです。この咀嚼筋の痛みは腰痛や肩こり五十肩などの全身的な筋筋膜痛症候群と基本的に同じ種類のものと考えられています。
ifullさんは歯科医なのかな?そうであれば、この辺りまではご存知でしょうし異論も無いと思うので、次に進みます。

さて、トリガーポイントが生じている場合になぜ姿勢異常が起きるかと言うと、筋筋膜痛症候群になると痛みのため筋の中さが短くなったままになるからです。例えば、第12肋骨下縁と腸骨とを繋いでいる腰方形筋が収縮したままになれば、その側の骨盤は上方に引き上げられるので体は側方に傾きます。

また、トリガーポイントはその部位の支配神経の中枢に近い部位(脊髄後角)を局所麻酔薬でブロックする事により消失する事が知られています。そのためトリガーポイントは中枢性の要因によって起きるとの考えが支配的です。
その中枢性の要因とは何であるかを調べるため、顎関節症の研究は大脳の働きを研究する方向に変わりつつあります。

このように考えてくると顎関節症は特異な病気でなく、手や足や腰、肩に起きる全身的な疾患の一部であるとする考え方も起きてきます。以前「ががが」さんが書き込んでいたTMS理論はその一つです。TMS理論では中枢性の病因として「抑圧された怒りの感情」を挙げていますね。私は個人的には全面的にTMS理論に賛成するものではありませんが、一理は有ると思います。

http://y-tmd.jp


[736] 歯科業界の現状について。 投稿者:kiku 投稿日:2004/07/28(Wed) 23:02

皆さんこんばんわ。こちらにカキコさせて頂くのは初めてのkikuと申します。
一患者として神奈川、東京を中心とした、「患者会」を発足させたいと願っている者です。

現在私が思っている歯科業界(という言葉があるのかは分かりませんが)の問題点をいくつか挙げさせて頂きたいと思います。

「多くの患者により報告されている不正咬合が原因だという身体症状(神経症状)は果たして『病気』なのか」
「陽だまりの木」という故手塚治虫先生の著作(漫画)があり、その中で、江戸末期の日本において、蘭学を基礎とした「蘭方医」がその頃、外科治療や眼科など限定された医療行為しか幕府に認められていなかったという逸話が出てきます。主人公の手塚治虫氏の先祖だという手塚良庵という蘭方医が幕府からの抑圧、そして当時日本の医療の中心にいたという漢方医の弾圧に苦しむ姿が描かれています。
口腔を診るという事は、う蝕と歯周病等だけが歯科医師に許された領分だという事なのでしょうか。
私自身の経験では、多くの歯科医がやはり身体的な問題について言及するのをかなり警戒、もしくはタブー視されているという印象があります。
「不正」な咬合があれば、審美上であれ生理学上であれ「正しい咬合位」があるという事だと思うのですが、咀嚼がアンバランスであれば咀嚼筋には当然ダメージが起こり得、全身の筋肉や神経に何らかの影響を与える可能性は充分あり得ると思うのですが。
噛み合せと身体症状の関連への研究というのは、とりも直さず、まず「歯科的病因から発生する病気である」という前提がなければ、足場すら作れない状況なのではないかと憂慮しております。
私自身が何軒か開業歯科を回ってみた印象では、噛み合せの治療に対するガイドライン、コンセンサスというものが、歯科医院同士の間で皆無に等しいのではないかという事です。
とりあえずそのまま帰す訳にもいかないので、一応スプリントは作成する。しかし明確な治療方針は曖昧であるという感が否めません。
開口障害をのみ「病気」と認定し、「口が以前より開くようになった」という事を治療の目安としている病院が多いように感じます。

こうした現状に混乱をしているのは患者だけではなく、歯科医の間でも共通の事のように思います。
「とにかく身体の話をされても困る。」と一方的に診療を拒否されたり、科学的にかなり疑問の多い謎の治療を高額の自由診療で引き受けている所も多いですね。
尤も「病気ではなく従って治る保証がない」からこその自由診療なのでしょうが。

もう一つの問題としては、
>歯科とは本当に「技術職」なのだろうか?
という点です。
これは憶測なので、あまり確信的な事は言えませんが、歯科も「医学」である以上、「科学」であり、学会による研究や進歩、大学の医局との繋がり、他の医療機関、診療科との提携があって然るべきと思うのですが、どうも多くの開業歯科医師の間に、
「手に職を付けたのだから今更勉強なんて。」
という意識が根強いように感じます。
「私には確かな『技術』があるのだから、医局であれ学会であれ今更あれこれ指図して欲しくない。」
という意識。
確かに工学的な技術職であれば、「学校で学んだ知識、あるいは仕事で得た知識」だけで一生食べていけるという「職人気質」が通用する世界なのだとは思いますが、生命に影響しない、急患がないとされている特異な医学世界である歯科において、「人体と接している」という考えが少し希薄になるのではないかという懸念もあります。
健康は憲法で保証されている基本的人権の一つであり、それを言ったら「衣、食、住」、全ての民間企業も基本的人権を完全に擁護出来るだけの充分に安心な仕事をしているかと問われれば、難しい部分もありますが(日本は国民が我慢強いせいか、この辺りのモラルの低下は限度を知らない傾向があって一消費者として心配です)。
しかし歯科に関して言えば、モラル云々より、一種の「錯覚」に近い感覚を多くの歯科医師が持っているような印象があります。
それはつまり、「歯科医としては領分を守ってベストを尽くしている」という感覚であり、「技術は確かである」という外科区分で言えば本来評価に値するプライドです。
当然錯覚は無意識の産物ですから、診断、治療を行って下さる先生方には悪気はなく、むしろ患者さんを良くしたいという「善意」のみが空回りしている現状もあるのではないか。

私自身も身体症状を治療しようと思い、神経内科や整形外科を受診しましたが、その中で一番身体的に効果があったのは、やはり歯科での咬合挙上板による咬合調整でした。
薬などでは決して得られない「劇的な変化」があったのを如実に思い出します。と同時に、一時期その症状により退職にまで追い込まれ、食事、歩行すら困難だった時期を思い出し、これが何故歯科で病気と認定されないのか、不思議で仕方がないという思いを抱きました。

その多くは頭、肘、手、足の痛みなどの神経症状だったように思います。また得体の知れない憂鬱感も本当に忘れられません。
こちらで多くの方の不定愁訴の出方を伺っていると、やはり神経症状特有の多岐に渡る症状があり、病気としての症状の限定、特定が難しいという事が一つのネックであろうかとも思います。

私自身歯科医院での勤務を経て、また多くの患者さんと接していても思うのですが、こうした歯科医側の混乱は、やはり患者さんにも伝わり、歯科医院PTSDとでも申しましょうか、歯科そのものに強い不信感を抱く患者さんが増加している傾向も、治療の機会を患者、病院の双方で失っているという点で非常に心配です。
こうした患者さんは消去法でわずかな不信感を得た歯科医院を次々に変える、俗に言うドクターショッピングを繰り返す傾向にあり、また当然専門的知識にも乏しいため、「変わった治療をする」病院を、とにかく藁をもすがる思いで頼っていく傾向があります。
当然医学ですから医師によって様々なアプローチ、学派があって当然だと思うのですが、中にはかなりあやしい、具体的に言えば非科学的な治療法を行っている病院もあり、こうした現状を同じ科学者として、歯科医の方達はどのように感じておられるのか気になります。

私は大学で心理学を専攻していたので、精神科区分や心療内科区分では、道徳心理学治療や精神分析など、観念的、あるいは実存的アプローチが患者の心の健康を回復するという事実を端的に既知しております。
最近何名かの患者さんの知り合いから、「心因性」と診断を行う歯科に対して意見を書き込んで欲しいとの依頼があったので、拙学で恐縮ですがその事にも触れさせて頂きますと、結論から言うと「ゼロ」ではないと思います。それは歯科医院勤務時に、明らかに精神的疾患をお持ちで、それを口腔内の問題に患者本人が来院前から限定されて(実際に口腔内に多かれ少なかれ問題がある場合は多いのですが)お見えになられるケースは稀にあったからです。
従って心療歯科のような区分にはもちろん必要性がある事と察しています。

しかし、異常咬合に端を発する身体に感じる異常は、やはり筋肉、神経といった「内科的病因」がかなり存在するのではないかという思いは拭えません。
健康が例え私のように虫歯一本ない患者でも害され、病因が「歯科的」且つ「内科的」であるという前提さえあれば、厚生省から異常咬合からの身体症状が「病気」であるという認知、そして、例えば「咬合調整により症状を改善する」というような「治療法」を確立させる権利が我々患者にはあるのではないかと考えます。

病院に行っても相手にされない、治療してもらえないという苦しみをこれ以上患者さん達に味わって欲しくないと心の底から願います。
私としてはまず自分の病気の治療、今後の人生の見通し、患者会と問題が山積みなのですが(あまり患者にとっては良い環境ではないですね(笑))、慎重に自分の身体と相談しながら、自分自身の微力ではどこまで何が出来るかは分かりませんが、改善出来る所から改善して行きたいと願っております。

いつもこちらに書き込みをなさって下さっている医療機関の方々には、お忙しい中本当にありがとうございますと、心からお礼申し上げたいと思います。
恐らく掲示板に集っている方達も思ってらっしゃる事でしょう。
これからも活発な議論が諸氏の間で交わされる事を願って止みません。
それでは。猛暑が続きますが患者さん達も諸先生方もお身体益々ご自愛なさって下さい。
失礼します。


[735] 教科書のことおよび雑感 投稿者:レオ 投稿日:2004/07/28(Wed) 13:47

ラークさん 返信ありがとうございます。

話題変わって、このごろ思うことが、まだまだあります。ただ、私の理論なので皆さんと、思い切りの良い、議論はできないかもしれません。

「理屈ぬきで治りたい」「体の感覚が一番正直だ、医師の理屈にあってなくとも自分の体を信じる」
これらの意見は、否定はしません、否定しないどころか、労力なく治るのが一番でしょうし、感情的にも分かります。

しかながら、教科書的意見もまず、大事だと思うのは、機能・形態・審美・生理的安定諸々、が一応、咬合学的、補綴学的、口腔外科学的において何がその人において、医学的に正しいのかことなのか、分かるのであれば、教科書的であっても分かった方が良いと思うからです。

その教科書的位置からずれた位置がどの程度の、偏位なのか
「軽いずれ」といった場合、どの程度のずれなのか?医師側として、ずれという言葉で曖昧にぼかしたほうが、励ましとして良い患者さんなのか?はたしてその患者さんはその言葉に納得するのか、しないのか?
「だいぶ偏位している」といった場合、どの程度の偏位量か?(個人的には「だいぶ」といった形容つけた場合は、医学的に変形か偏位か?どの程度か?きちんと説明されるべきだと感じます)
教科書からはみ出た「部分」を治療するあるいは、教科書内で納まってる患者さんが納得するに、教科書は必要だと感じます。

「軽いから我慢しなさい」「重いから大変だが、がんばろう」では納得する患者さんはしますが、納得されない患者さんはしません。
重複しますが、そのときに軽い重い等の、客観的基準になるのは、教科書、医師側の経験と患者の体感のすりあわせでしょう。勿論、教科書の枠をはみ出て、医師側が軽いと思ってるのにもかかわらず、重篤な訴えをされる患者さんも多いことでしょう。このことに関しては、今は言及はできません。

個人的には情報量の少ない患者さん、客観的に判断され軽い症状の患者さんは、無駄な情報を教科書的意見でも吹き込むことは有害だと感じます。しかしながら、重い患者さんは確実な基礎的歯科知識をつけ、医師側もそれに理論で呼応しなければ、どこが悪いか、納得さえされず、さまよい続けられます。

話が少し変わりますが、体験として、どの弱いめがねだと分かってる場合は、見え方など悪いことが分かっているので、気にはなりません。
これがベストの見え方のメガネだ といわれると本当か?と私は疑心暗鬼になるタイプです。ならない方もおられるでしょう。よく見えた!と嬉しい方もおられるでしょう。

翻って、顎位、咬合に関しては・・・人様々でしょうか?
患者側の体感と医師側の言葉が一致する場合、がベストでしょう。しかしながら、それからはみ出た患者さんがなんと多いことか!何もあえて「少し悪い咬合」を付与し、まあ仕方ないかと中途半端に納得させよと言ってるのでありません。

注)教科書とは、補綴学会のガイドラインのような広く?コンセンサスのとれた教科書でなくとも、その医師オリジナルな教科書でも場合によってはよいと考えます。


[734] レオさん 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/07/26(Mon) 03:20

こんばんは。レオさん。みなさん。

えーと、下のレオさんへのレスなのですが、少し横道にそれました。裂溝云々に関しては、別の機会にします。ちょっと、今自分が個人的に、心配している話題の方向性にいってしまいました。

私は、「疾病利得」に関してはほとんど知りません。まずお断りしたいと思います。

僕の場合です。
今、猛烈に病気に意識が行っているとすれば、とたんに軽快(完治でなくても)すれば、うれしいです。と同時に、内的な葛藤を意識外におけなくなってしまい、別次元で悩む。どちらになれてしまっているかといえば、病気の方になれてしまっています。そしてそれに気がついていませんでした。

もちろん、咬合関連症候群の方が比較にならないほど苦痛です。それは、経験者ですから、よくわかってます。あ、わかるという言葉を使ってしまいましたが、あくまで「自分の中でわかったつもりになっている」です。

そして、その「内的な葛藤」の中には、自分が今まで覗いていなかった、あるいは考えて居なかった「パンドラの箱」的なものも入るような気がします。

病気が治る、ということは、そういうことかも知れません。もちろん、適切な歯科治療が施されることは必須だと思います。レオさんの最後の文章にあるように、

>周りとの軋轢を整えたり、病がつらくても色々な方とつきあったり、場合によっては、カウンセリングなど受けたり。

は、必要であると感じます。精神と肉体がつながっている以上、いい意味でも悪い意味でも、避けて通れない道ではないかな、と勝手に考えています。自分でふんぎりをつけていくことは必要だと感じます。特に、周りに認知されにくい疾患であるから、なおさらだと思います。

病気だから生じる軋轢もあるし、健全だから生じる軋轢もある。そして、長年(僕の場合は数年です)慣れてしまった軋轢というのは、実は前者だったりするような気もします。

わかる・わからないに関しては・・・

その言葉自体がコミュニケーションの手段になってしまいますから、難しいですね・・・。患者同士というか、人同士で、わかった・・と思うことはあんまりないですね。その人のルーツですか、育ちですか、そういったものまで理解しないと、わかるとはいえないし、ま、それを理解したところで、わかったとはいえないのでしょうかね。共感するところが多い・・あるいは少ない・・・あるいは共感したところのインパクトが強い弱い、そういったものが、わかる、わからないの境界線でしょうか。当たり前ですかね。そういった意味で、ここの方たちとは、「わかりあえる」時が多々あり、うれしく思います。

レオさんのフローチャートは、あくまで簡易なものであり、実際は矢印がいったりきたり上と下をまたいだり、であると思いますが。

ぜんぜん治療と関係ないかな。いや、そうでもないか。

僕は治りたいと思ってるし、ここをごらんの患者の方みなさんに治ってほしいと思ってます。


[733] 無題2 投稿者:レオ 投稿日:2004/07/25(Sun) 11:46

>病気で自分を自己確認するということもあるということです。私のことです。
今、ただちに治ってしまったら、私は途方にくれるでしょう。早く治りたい気持ちも十分あります。

もう少し詳細な説明・経緯がほしい?との要望がありましたが、説明は難しいです。経緯も私のきわめて個人的なこと、家族関係、社会人としての第一歩でこの病が元でつまづいたことなど、色々ありますから。色々書いてしまいました。(汗

あえていえば「疾病利得」という森田療法からの考えです。病気以上に怖い?何かが、私の中にあるのでしょう。生きるに根源的な不安でしょうか?例えば機能不全家族(という言葉はあまり好きではないですが)では、悪い意味での不安なるものを本当に幼児期から感じてしまってるようです。すべて、家族の力関係を知ってしまっている。

蛇足ですが、今は純粋な森田療法をあつかってるところは、少ないようです。薬物療法・精神分析学を併用しての「ネオ森田」が主流とか・・・?

「分かる」ということ・・・
ドットコムに皆さんかかれるのは、色々ありましょうが、分かり、分かられたいというのがあると感じております。

分かるって言う言葉が適当かどうかは、分かりかねますが、
私はとある(なぜか)公衆衛生学の先生に、分かられたことがあります。生い立ちから、顎の辛さから、心の辛さから全てです。生まれでた瞬間のことまで分かってしまわれたと感じました。別にオカルトでもなんでもないです。

多分、分かることのプロセスはこうです。
顔や姿見て、ただごとじゃない→話を聞いて、ああやはりそうだったか→資料など提出して、みてもらい、ますます分かった ということでしょう。

分からないっていうのは
顔や姿見て、無関心あるいは拒否→話を聞いても、上の空、あるいはもう聞きたくない→資料など提出しても、もう見たくもない ということでしょう。

これは、治療者と患者との関係でも、大いに起こりうることだと感じます。残念ながら、患者とおしでもおこりうると思います。私が正直、分からないってことたくさんありますんで。
しかしながら、分かった人一人いれば、辛いことがあっても、病気は治らずとも何とかなるものです。

そして、病気を手放したくなるときは、きっと来ることだと信じています。
周りとの軋轢を整えたり、病がつらくても色々な方とつきあったり、場合によっては、カウンセリングなど受けたり。
そういう意味では周辺部分を整えていく作業も、患者に託されていると感じます。治療とシンクロしてが一番理想だと思います。

私は治ってないんで、治ったら途方にくれることもないのかもしれませんが。


[732] こんにちは 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/07/24(Sat) 18:58

みなさん、こんにちは。
いつもお世話になってます。

レオさんに便乗してです。

>思い込みとは怖いものです

僕も、同意です。こっちがあってるんじゃないか・・・等の体感は、患者はわかっているようで、実はわかっていないのではないかと、最近思っています。

覚醒時というのは、正しい位置にもっていこうという意識が働いている反面、実は、逆の効果もあるような気がしています。病気であることに慣れてしまっていて、意識下の無意識(?)に身をゆだねている・・・。表現が稚拙で申し訳ないですが。

咬頭と裂溝を考慮されている装置なり、かみあわせなりができれば、そのようなことは起こらないのでしょうか。ただ、教科書どおりの・・・ではなく、個々人にあった咬頭と裂溝
が完成されれば、の話です。そして、個々人にあった咬頭と裂溝というのは、筋肉の動き、顎の動きになんらの破壊的な負担を与えないようなものであるべきであると思います。

>ものをゆっくりかむ

ものをゆっくりかむ、ことは、筋肉、顎位、咬頭と裂溝、全体の歯の並び、とうが、口腔系に負担を与えないようになっていないと、不可能だと、なんとなくですが感じます。もちろん、ゆっくり・・・の基準も個々人によって違うので、わからないですけど・・・。ゆっくりかめる=かむという一連の動作において、咀嚼筋のコントロールができている、いいかえると、咀嚼の過程で、著しい咀嚼筋等の破壊行為が起こりえないこと、ということだと、個人的には思います。

横レスすみませんでした。


[731] 無題 投稿者:レオ 投稿日:2004/07/24(Sat) 13:30

自律神経失調症が曖昧な言葉なら、人格障害も神経症、統合失調症どちらともいえない場合に曖昧に、つけられる場合も多々あるようです。心因性という曖昧な言葉にも注意です。

さて
ジンべエさん いつもありがとうございます。
惜しむらくは、今度、仮歯にする予定ですので、今のスプリントは使えなくなります。また、新たに使う予定ができましたら、参考にさせていただきます。今のとこは、本当にいい加減に使ってます。ただ、今までのスプリントは気がつくと枕元に放り投げていましたが、今回は半年以上の中で一度しかそのようなことがないのが不思議です。これこそ正しさを知る体感なんでしょうか・・・

毒にも薬にもはそのとおりだと感じます。今までのスプリントは頑固な症状にまるで効かないし、毒にもなりませんでした。

さて、思い込みとは怖いものです。私は、寝た位置、首の上下により、顎が右に偏位していきますが、(これは歯の凸凹がないためにずれるという状態ではないです)結局、偏位でなかったようです。立った頭位で、顎間固定およびその後の矯正のオーバーコレクションにより、咀嚼効率・機能のみを考えた位置に無理やりされてしまったらしいです。
首を上げた、寝た頭位にはその思い込みから解きはなたれて、元に戻るというのが今のところ正解のようです。

これは、あくまでもまだ仮説ですが、これまでの履歴、現在の状態、体の感覚から考え、信頼のおける説だと自分では思っています。

また、顎位、咬合は大切です。私自身、顎位がずれてるために、ものをゆっくりかむことすらできませんから。
また言葉も大切です。
主治医の言葉、「とりあえず、ずれるもんは仕方ないから、とりあえずのそのことは、どうでもいい」「ずれていったって、どんどんずれて際限が、ないということはない」
もちろん、この言葉は、顎位の重要性を知ってるからこそでしょう。
この言葉で、まず救われました。身も心も楽になりました。
勿論症状は消えなかったです。

そして、私自身20年以上のキャリアです。空さんでしたか「無意識の心の底では治ってほしくない」でしたか・・・
スプリントで治ったと思った瞬間、喜び半分、不安半分になりました。重い病気が長く続くと、病気で自分を自己確認するということもあるということです。私のことです。
今、ただちに治ってしまったら、私は途方にくれるでしょう。早く治りたい気持ちも十分あります。
「あんたは辛くないからだ!」といわれそうですが、辛いなんてもんじゃーないです。


[730] 理想的な顎位 投稿者:morn 投稿日:2004/07/23(Fri) 19:28

例えば検査によって体温上昇やリンパ球の増加が認められれば、細菌感染による炎症があると診断される。
膿が検出されれば原因菌を特定し、その菌に対する強い抗菌スペクトルを持つ抗生物質を処方するといった一連の検査→診断→治療(投薬)という流れが西洋医学の基本である。
だが西洋医学と言えども万能ではなく苦手な分野もある。
間脳の視床下部は生命維持の最高中枢として自律神経系、ホルモン分泌、免疫系等をコントロールしているが、何らかの原因により視床下部が正常に機能しなくなった場合は、自律神経系が乱れたり、ホルモンのバランスが崩れたり、免疫力が低下して不定愁訴や体調不良が現れる。
元々西洋医学はこういう複雑な原因が絡み合って起こる体調の変化は苦手としており、長い間これらの体調不良や不定愁訴を病気として治療の対象として認めてなかった。
本格的に研究を重ねる訳でもなく、検査をして異常ありませんと患者に告げてお終いにする事が多かった。
治療を行っている医療機関にしても差し障りのない投薬でお茶を濁すような治療がほとんどで、とてもまともに体調不良や不定愁訴と向き合っているとは思えない。
そのため多くの患者はドクターショッピングを繰り返したりいろんな民間療法を試したり、東洋医学を試したり彷徨っている。
自律神経失調症という病名は本来西洋医学ではないのだが、実際にはあまりにも体調不良や不定愁訴で来院する患者が多いため、告知しても差し障りがない病名が新たに生みだされている。
しかしそれらの病気の実体はというと自律神経系、ホルモン分泌、免疫力などさまざまな生命維持に関わる最高中枢である視床下部の不調により、自律神経系、ホルモン分泌、免疫力等に対するコントロールが効かなくなったために起こるさまざまな心身症状の出現である。
西洋医学だけではそれら個々の症状に対する投薬などの対症療法が中心のため、然したる成果をあげていないようである。
顎関節症の場合も同様に西洋医学の考え方だけでは治癒させる事は困難であるし、実際に「咬合異常が体調不良の原因になっている。理想的な咬合に導けば体調不良が治る」と診断して補綴治療、歯列矯正、スプリント等による治療等が行われているのだが、どの程度の成果をあげているか不明である。
治癒どころか却って体調不良が酷くなる場合もあるというのではさほど治療成績が上がってないと思われる。
たいした治療成績を上げてないとすれば多くの顎関節症患者や医療関係者が信じている「咬合異常が体調不良の原因で、理想的な顎位に誘導しなければならない」というのは本当なのだろうか?という疑問は拭い切れない。
理想的な顎位に誘導しなければならないという前提が誤りであれば治療成績が上がらないのも納得できる。


[729] レオさんのスプリント 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/23(Fri) 14:43

掲示板のほうでレオさんが「今度のスプリントは装着してすぐ効果が感じられた」と書いておられましたね。それから「まだ四苦八苦してはいますが」とも書かれていました。
経験上、私は効果の有るスプリントは、必ず装着直後から効果を実感できるものと考えています。装着直後から目覚しい効果の有るスプリントは、調整する場合には、ほんのわずかばかりの調整でも効果が大きく変わります。よく効く薬はさじ加減が難しいものです。さじ加減で薬にもなれば毒にもなる。よく効くスプリントも同じような事が起きます。調整のさじ加減が極端に難しい。普通に考えられているスプリントの調整とは別物の繊細さです。

こういった繊細さに起因する症状の揺らぎと、症状があまりにも急速に改善するために体が付いていかない苦痛とをコントロールするために、私はいくつかの対策をとっています。そのうちの最も便利なものは装着時間の制限です。
普通は1回10分、1日30分の装着時間ですが(これで十分、驚くほどの効果があります)場合によっては30秒に制限する事もあります。よくできたスプリントは、それほど強い効果をもっています。レオさんのスプリントも、装着直後から効果が実感できたのなら、装着時間について繊細なコントロールが必要かもしれません。もし、一部の症状が消えて、新たな症状がでたり消えたりと症状の不安定さでお困りなら、装着時間のコントロールも一法かと思います。


http://y-tmd.jp


[728] 暑い日が続きます 投稿者:イトチン 投稿日:2004/07/22(Thu) 12:06

ゆうべは少しばかり寝苦しさも和らいだようですね。
ここしばらくの激しい暑さには皆さんの体力の消耗も限界を迎えていたのではとお察しします。私の医院ではいわゆる“辛い歯の痛み”(以前この掲示板にて説明させて頂いた)で来院される患者さんが急増していました。先週がピークだったようですが。
とにかくこの歯が痛いからなんとかしてくれと急患で飛び込んできます。
それらの患者さんには
1、上下の歯を当てない(上の歯と下の歯を噛み合わせないように)
2、軽い顎の運動
3、咬筋を含めた咀嚼筋群の軽いマッサージ(皮膚の上を軽くさするような感じ)
4、歯が痛いと思っても痛いと思う歯を舌で絶対にさわらない
を指示し、血相を変えて飛び込んできた患者さんには皆さん事なきを得て頂いてます。
睡眠中の覚醒刺激(熱くて寝られない)が歯ぎしり、食いしばりを誘発します。
どうぞ皆さんもお気をつけくださり、ご自愛頂きますよう。


[727] 追記 投稿者:レオ 投稿日:2004/07/19(Mon) 22:28

明らかに「体の病だ」と思ってる方は、統合失調症と告げられ、怒れる方も多いです。下記コメントは、体に症状があまりなく、生き辛さなりを、長年感じてきた患者さんに対しての、言及です。

また、誤解があっても結構ですが、心に痛手を負ってる方で体だけは、いたって健康という方は少ないかと思います。
その逆も真なりです。

だから、書き込みなり、患者通しのおつきあいも注意が必要と感じます。


[726] 無題 投稿者:レオ 投稿日:2004/07/19(Mon) 21:50

経験から感じることは、自律神経失調症とは心身症・神経症を優しくオブラートにくるんだ呼び方がされている実態が、あると感じます。

統合失調症、人格障害等告げられると、急に安心される患者さんも多いです。つまり、今までの苦しみの謎が解けた!です。

横に逸れますが、精神医学ではメソッドの名前は分かりかねますが、あえてクライアントを怒らせるという手法があるようです。すなわち、症状のみに注視がいってしまってるクライアントに怒りという感情で、注視を一時的にリセットさせる目的です。ただし、これは、卓越した精神医学のプロしか使えないです。

このごろ、多くの先生方が書き込みをされています。どうか暑い盛りです。ご自愛ください。


[725] 松やん〜さん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/07/19(Mon) 14:24

確かに病名を告げられ、他には異常がないといわれたので何となく安心して納得し、知らないあいだに治っちゃったあるいは症状はあるけどこんなもんね辛抱出来るわというところが「自律神経失調症」という病名にはあって、あながち存在を否定されるような状況ではないのでしょうね。
うつ病、パニック障害、心身症、分裂病とか、人格障害とか、痴呆とか言われれば誰でも嫌な気がします。誰でも自分が認めたくない事実には納得しない。その点自律神経失調症はあたりさわりがなくていいのです。本屋に行けば自律神経失調症の本はたくさん並んでいて、精神科の本では一番多いくらいです。東京大学やその他有名な大学の教授クラスが一般向けに自律神経失調症の本を多数出しています。実際の患者は分裂病や神経症の方が多いようですが、本がたくさん出ているということは、自分が自律神経失調症だと思っている人がとても多いということでしょう。そういう病名なら患者本人もすぐ納得するということです。
顎関節症は松やん〜さんのご賢察のとおり。
患者さんご自身も歯科医師の「顎関節症」という診断にすぐ納得されるのでは。
しかし、自律神経失調症と一点大きく違うところ。
原因が顎位の位置異常、噛み合わせのずれ、と宣告し、患者も認識し、あたかもずれていない理想の噛み合わせの状態があるものとどんどん自分を追い込んでしまう。
ここから皆さんの辛く、苦しい旅がはじまるのです。
自律神経失調症という病名は社会的要請により厚生省が認めざるをえなかったのだとおもいます。診断したからといってとりあえず誰にも危害が加わるわけでもないでしょうし。患者も気分が楽になれば効果があったという事で恩恵を被り、それなりに金銭的なメリットはあるのでは。
ただ、実際に薬が効くのかどうか。果たして・・・・・。
顎関節症は診断を下されると歯を削られてしまう可能性がありますからちょっと不安ですね。患者もそれで治るんだと一時考えるのですが体がちっとも反応してくれず。あっちを削られ、こっちを削られ。そこを盛り足し。ここを盛り足し。さまよい続けることになります。


[724] 無題 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/19(Mon) 12:25

イトチンさん
ありがとうございました。
粗方の答えは想像してたのですがイトチンさんの説明を読んでいて笑えてしまったのが自律神経失調症と顎関節症は医学界において存在している位置というか住み分けが似ているなと感じたトコです。
症状を訴える患者さんは存在しているのに疾患の原因となる物質が掴み切れないってことですね。
それはどちらも単に調べる為の手立てが存在していないからですね。
よく引き合いに出される世間一般もので言えば身確認飛行物体と同じ理屈ですね。
神経の中の命令伝達状態や筋肉の硬直具合は現代医学の頼みの綱のレントゲンでは映し出すことが出来ないですし。
人体の表皮の温度を実像化するサーモグラフィーが実現されているのだから神経伝達物質の伝達状態や筋肉の硬直具合を映像化出来る秘密兵器が開発されてもいいと俺は考えてます。
それさえあれば俺達が掲示板でヤイヤイやりあう必要もないですしね。(笑
ただ自律神経失調症を厚生省が認めているというのは俺にとって重大発見ですね。
お上というのは前例に従う習性がありますから似たようなジャンル分けされてる疾患を同じ手口で認めさすことも可能なのではないか?と今俺は考えてます。
厚生省に認められることに対して患者は金銭的なメリットというのはあるものなのですか?。
まあ、認めさせたところでお上と薬品会社が儲かるだけで終わってしまう場合もあるかとも考えられますが・・・。


[723] Re[721]: 無題 投稿者:イトチン 投稿日:2004/07/19(Mon) 11:33

私は医科の専門家ではありませんので調べた範囲でお答えさせて頂きます。

眠れない、食欲が出ない、なんとなく元気が出ない、急にドキドキする・・・などの症状があって、検査しても特に異常がないと、「自律神経失調症」と言われることが多いようです。確かにこういう症状は、自律神経系の症状です。けれども、原因が自律神経にあるというわけではありません。もし自律神経に原因があるのなら、自律神経は生物が生きるためにとても重要な神経系ですから、重大な病気ということになるでしょう。自律神経失調症というのは、そうではなくて、単に自律神経系に症状が出ている、という程度の意味なのです。交感神経と副交感神経のバランスは精妙ですから、ちょっとしたことで微妙なくずれが出やすいのです。たとえば心理的なストレスによってくずれることがあります。身体の病気があれば必ずくずれると言ってもいいでしょう。うつ病やパニック障害のこともあります。アルコールの飲みすぎも原因になります。つまり、あらゆる病気やストレスに対する反応として、自律神経系に症状が出てくるのです。当然噛み合わせの不全からもストレスが生じ、そのストレスによって自律神経系に症状が発現するでしょう。
つまり、「自律神経失調症」といっても、原因については何もいっていないのです。症状を表しているだけです。たしかに症状だけに基づいて病名をつけるのは別に間違ったことではありません。ただ気をつけなければいけないのは、「自律神経失調症」という名前をつけることによって、患者さん本人も、それから時には医者の方も、何かその症状のことがわかったような気になってしまうというところが問題なのです。症状だけに基づいてつけた病名というのは、たとえば頭が痛いという患者さんに対して「それは頭痛ですね」と病名をつけているのと大して違いはありません。別の言葉で言い換えているだけなのです。自律神経系の症状が出ていると認識するところまではいいでしょう。次にどうするか、という姿勢が大切です。それがないと、「自律神経失調症」という曖昧な病名の弊害だけが出てきてしまうことになるのです。

「「心の悩み」の精神医学」
 野村総一郎著 PHP新書 1998年 

自律神経失調症とは日本独特のあいまいな病名であると前置きしたうえで、

「・・このような患者が自律神経に異常があるという医学的な根拠は何もない」

「自律神経失調症とつけられたことにより、何か病気が分かってしまったように患者も医者も安心してしまい、その背景にあるいろいろのメカニズムを調べなくなってしまう」

だからこの名前には全く意味がないばかりか、害がある、と言いきっています。

良心的な医者が真面目に自律神経失調症という病名について考えれば、ほぼ間違いなくこのような意見が出てくると思います。ただし、病名そのものはともかく、検査しても異常がみつからない症状に対して、心身両面から診断・治療していくためには、自律神経失調症という診かたは意味があるかと思いますが。だからといってそういう病名をつける必要はないかもしれませんが・・
自律神経失調症というのは、外国にはない病名です。日本でもまともな医学の教科書には出ていない。ということは本当は存在しない病気のはずですが、面白いことに厚生省はこの病名を認めています。自律神経失調症に効くと公認されている薬もあるそうです。
ある意味自律神経失調症という病名にも存在意義はあるようですが。

翻って顎関節症。
たしかに、噛み合わせから惹起される様々な症状が存在し患者さんをくるしめていますから、病名として適切ではないとはいいません。しかし、まさにこの病名こそが新たな患者を作り出している、そして患者を迷宮に迷い込ませていると考えるのは私だけでしょうか。


[722] 無題 投稿者:じゃりん 投稿日:2004/07/19(Mon) 03:00

こんばんは・・・・
私は以前、貧血で倒れ顎の骨にヒビが入ってたみたいで病院では異常なしだったのですが歯の噛みあわせがおかしくなり歯が痛くなったので歯医者でレントゲンで顎にヒビが入っている事が分かったのですが、そこでは「時間がかかる」とかもう骨が固まってしまったから治療が難しいとかややこしいことを言われ治療してくれませんでした。でも両顎がカクカクなる状態で何年も放置したままです。それから何時間もしゃべらないと顎が凝るとゆうか・・・顎がだるくなってきます。やはり専門家に診てもらった方がいいのでしょうか?今、通っている歯医者には20年近く通っており中々違う所に行くのは勇気がいりますが。以前そこで歯並びの矯正もしてもらったことがありそれが間違って矯正してたのでは??と思うようになってます・・
そこはすぐ歯を削ってはかぶせるし、ちょっと気になる点が多いのが今回こちらを覗かせていただいて思いました。
歯医者選びって難しいですね。


[721] 無題 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/18(Sun) 23:27

イトチンさん、ジンベエさん
自律神経失調症というのは正式な病名ではないのですか?。
俺の親父は一時的な心理的葛藤が、酷く精神状態の中で起こった状況に陥ったとき円形に何箇所も頭髪が抜けるといった形で症状が現れその根本的な原因として自律神経失調症という病名を頂いて病院から帰ってきたことがあったのですが・・・。
保険を適用させるために医師が付けた臨時の病名だったということでしょうか?。


[720] 自律神経失調症の事 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/18(Sun) 00:56

イトチンさん
>そもそも自律神経失調症という病名は、医学の教科書にはどこにもありません。
仰るとおりです。そして、自律神経の乱れにより顎関節症が起きるということも確認された仮説ではありません。morn
さんが素人としてではなくプロとして発言するなら、正しいと確認されている事と正しいだろうと広く考えられている仮説と個人的に正しいと考えている事を区別して表現する必要があるでしょう。個人の考えと確認されている事実とを、まぜこぜにして断定的に表現するのはいかがなものかと考えます。
心電図を使うのは自律神経の異常の原因を探る目的でするのでは無く、患者の状態を評価する目的で行います。血圧やSPO2測定と同様のモニターリングと認識しています。内科的手法と思います。歯科において日常臨床で自律神経のチェックを行う事は、ほとんど無いのでは。唾液の分泌量は自律神経の状態以外の要素も大きく影響するので、モニターリングに使うにはやや不便ではないかなと思います。


http://y-tmd.jp


[719] 全部混ぜ合わせれば答えが出る!かも? 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/17(Sat) 22:32

ジンベエさん
自律神経の働きを確認するのに心電図だけではちと役不足では?。
俺はイトチンさんがおっしゃってるように体液の分泌も自律神経が絡んでいると踏んでいます。
事実俺の左咀嚼筋が超過緊張状態(ぼぼ骨化してたと言ってもいいかも?)にあった時はいくら咀嚼に気を使おうと唾と涙の分泌がヒドクしょぼかったの覚えてます。(勿論今現在は改善されました♪)

mornさん
自律神経を狂わす環境が整ってきておりそれに人間が良くも悪くも順応?適応?していってるのは俺も理解しています。
人体の順応性?適応性?の高さが正に凶と出てしまっています。
仕事で某食品メーカーに出入りしてたとき商品開発の人間に聞いたのですが店頭に並べる物は甘いか軟らかい物が売れ易いのだそうです。
資本主義の元でメーカーが生き残っていく為には売れなければなりませんから人体にとって必ずしも良い物ばかり売っていたのでは話にならないということです。
資本主義下ではメーカーは自社の製品を売るのが第一目的であって食べ続けた人間がどうなるかは二の次三の次か考えていないのです。
消費者が望んで噛み応えのあるものを口に運ばない限り甘くて食べても疲れない物ばかりが並べられたお店が建ち並び(現在はコンビニがそれに拍車をかけてますが)貧弱な顎を作り上げる為の土壌というか環境が構築されてしまっているということです。
これが俺が人間は環境が育てるといつもいっている所以です。
何と俺が15歳にして左右下6番を失うに到った原因も実家の目の前が駄菓子屋だったという環境が災いしてたのです!。(ちと強引だったか?)
単に自制心なかったといえばそれまでですが・・・。(汗

クーラーも同じ理屈です。
自分の置かれた環境に備わっていれば使いたくなるのが人間です。
使わないでいるのには自制心が必要です。
こっから下は違う理屈の話です。
クーラーが人間の代わりに温度調整してくれれば順応性の高い人体は自分で体温調整行わなくなるでしょう。
最近の子供が、全てではないですが低体温なのも環境から考えてくれば合点がいきます。
自分の自律神経をわざわざ使わなくってもエアコンが居心地良くしてくれるので最低限の体温だけ確保出来てれば良いわけです。
俺らが子供の時分には無かったものが自宅の部屋という環境に既に備わっているのですから発汗機能や筋肉を収縮させて体温の低下を防ぐ機能は必要無いと体は判断するわけです。
その結果それらの恒温動物としての機能は低下して人類はやがて冬眠するようになるか現代の学校のように教室にもエアコン付けてくれと親がのたまうようになるのです。
あ、ちょと話が脱線と飛躍しましたが要は文明の利器が自律神経働かなくさせてるよってことを言いたかったのです。

ただそれらが顎関節を狂わせる全てではないと思いますよ。
俺のように歯列、交合面、顎位と狂っていっておそらく自律神経がという順番を辿った者も居ますから・・。
どっちが先かは鶏が先か?卵が先か?と同じ理屈かと思われますが
左右下6番を喪失するまでの間強烈な歯髄の痛みに襲われたことを考慮すれば自律神経が先だったかな?とも言えなくも無いです。

KDCさん
下顎が陰、上顎が陽というのは初めて知りました。
というか東洋医学自体初体験です。
筋肉を縮めるのが陰、伸ばすのが陽みたいな見方はないのですか?
体の中で陰陽が合い混じるところはないと言っても筋肉は脳からの指令で縮むことしか出来ないのですが拮抗筋の存在を考慮すれば関節の動きは正に筋肉の縮みと伸び=陰と陽、伸びと縮み=陽と陰の繰り返しということにならないですか?。
あ、でも筋肉が脳からの指令で縮むことしか出来ないという考え方自体が西洋医学の考え方であるならばその範疇ではないか・・・?。(混んがらかって来た)


[718] Re[715]: 自律神経 投稿者:イトチン 投稿日:2004/07/17(Sat) 20:08

ジンベイさん
そもそも自律神経失調症という病名は、医学の教科書にはどこにもありません。また、外国にもありません。(自律神経の異常を対象に治療が成立することはない)ご存知のように「失調症」をはずした、「自律神経」ということばなられっきとした医学用語です。心臓を動かしたり胃を動かしたり、唾液を分泌したり、胃液を分泌したり、汗をかいたり、などのように、自分の意志とは全く関係なく自動的に生命活動を維持しています。

>その為、自律神経異常の検査は心電図を使うのが一般的です。

交感神経、副交感神経のバランスのみだれによって当然様々な症状が発現しますが、その異常を診断する事は「おなかが痛い」といっているひとに、「あなたは腹痛です」と宣告する事と何ら代わりはありません。
自律神経の異常を来す原因を診断し治療する事が医師の役目であり心電図で自律神経の異常を確かめても医学的には全く意味をなさないはずです。本当に一般的なのですか。
もし、いわゆる顎関節症の患者さんにおいて自律神経の異常を確かめる必要があるのであれば、歯科医師ならば、唾液のpH、緩衝能、分泌量等を調べる方がよほど一般的ではありませんか。


[717] 新しいアプローチから1 投稿者:KDC 投稿日:2004/07/17(Sat) 19:21

大変久しくこのホームページに書き込みをしていませんでしたが、本当にさまざま分野の方、患者さんの熱心なご議論を拝聴させて頂き感謝しています。さて、現在の内容として自律神経系のお話ややや解剖学的あるいは生理学的見地からお話されていますが、今回はやや視点を変えて東洋的診方からここ1年のぼくの臨床を通じてほぼ一つのことがはっきりしてきたのでお話して行きたいと思います。
スプリント又、MPAに関してはまったく申し訳ありませんが、議論はしたくありませんのでなぜだめなのかをここでは、はしょらせていただきます。(もう少し今回はアドバンスな話をしたいのですいません)
さて、歯科治療特に咬合に関して非常に難しいのはすべて動くということです。これは、主に力学的方面からみた場合です。
次に東洋医学的 気 あるいは 経絡 的見地からさらにその上位にあるエネルギーについて、あるいはイメージの再構築の(ここからは目ではみえません)この両輪を理解する必要があります。
そして、こと補綴に関してはこのことを歯科技工士さんに絶対的にそして完璧にマスターしていただかなければ、完成することは不可能です。いわゆる症状をとることだけであれば咬合を絶対さわらず歯科医師以外にアプローチをかけたほうが必ず安全です。
また、3つ目は診断技術です。それはなにが問題なのかを、どこが問題なのかを経絡的にあるいは気、エネルギー的に(そうでない場合も多々ある)追っていく必要があります。この3つ目を間違うと患者さんが泥沼の世界へ陥れることになります。従って、現在かみ合わせと全身の健康といっている治療はすべて本質的に間違っていると思っています。かみ合わせと全身の健康は関連しています。その治療理論が間違っているということです。簡単にいうと口腔内は実はkiの塊ということです。
(正確にいうと気ではありません。気は天と地の間に存在するもので、その上位にあるものをエネルギーと解釈してほしいのですがわかりやすくkiと書きます)
東洋医学的に見てもすでに下顎は陰、上顎は陽であり、体の中で陰陽合い混じるところはありません。さらに歯牙の形態を通して体の経絡と相似形になっています
(歯冠と歯根とはまた別)そして、歯の形態がこのkiを感作し、顎をコントロールしていてこのkiの動く方向が顎の動く方向となっているのです。所要ができたのですぐまたこの続きを書きます。


[716] Re[715]: 自律神経 投稿者:morn 投稿日:2004/07/17(Sat) 13:18

ジンベエさんこんにちは
確かに意識下における咀嚼行為に関しては咬筋、側頭筋などの咀嚼筋は随意筋として三叉神経の支配下にありますが、咬筋、側頭筋の血流を支配しているのは自律神経です。
交感神経の興奮は咀嚼筋内の血管収縮に始まる嫌気性解糖の結果、咀嚼筋内に乳酸等疲労物質が蓄積していきます。
また無意識下における食いしばり、歯ぎしりも咀嚼筋による不随意運動でありこれも交感神経の興奮に由来しています。
無意識下における不随意運動が自律神経系の乱れに影響されている事は周知の事実であります。
睡眠時に歯ぎしりや食いしばりなど咀嚼筋が収縮するのは交感神経の興奮の影響で自律神経の支配下にあるからです。
咀嚼筋が三叉神経の支配下にあるのというはあくまで意識下における随意運動を行う場合のみです。

また第2点の質問ですが、関節円板の前方転位はクリック音やインターロッキングの原因になると書いただけで不定愁訴の原因になるとは一言も書いておりません。
もう一度読み返してみて下さい。

松やんさん
視床下部に影響を与える物は感情だけではありません。
確かに怒り、悲しみなどの激しい感情も影響を与えていますが、例えば20世紀後半あたりから生活に定着したモータリゼーションの影響で言えばNOx、渋滞のイライラ、歩く機会が減った事による運動不足などが挙げられます。
また電磁波、ダイオキシン、環境ホルモン、シックハウス、エアコンに当たり放しの生活や長時間PC・ゲームで一日中モニターを見ている影響もあります。
長かった不況による長時間過酷な労働や長時間通勤・通学による疲労の影響もあります。
インスタント食品に含まれるリン酸塩化合物は自律神経の安定に必要なビタミンやミネラルを破壊するし、長い間専売の食塩を摂り続けた影響によるミネラル不足、軟食による咀嚼回数の低下など書ききれない程たくさんあります。
人類は文明の発達により便利な生活を手に入れましたが、その反面視床下部に悪影響を与える物もたくさん生産してしまいました。
そのために以前は見られなかった新しい病気が次々と生まれています。


[715] 自律神経 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/17(Sat) 09:29

mornさんにお尋ねしたい事があります。

第一点は、自律神経は皮膚や血管に分布する神経で不随意筋の働きを制御する機能をもっていますが、随意筋である咬筋、側頭筋などの咀嚼筋は三叉神経の支配下にあります。にもかかわらず、自律神経の異常が咀嚼筋群の異常に直結するような表現をされるのは、話が飛躍しているように思います。自律神経の異常は初めに不随意筋に影響を与えます。その為、自律神経異常の検査は心電図を使うのが一般的です。

第2点、関節円板の位置異常は不定愁訴の原因とはなりません。MRIによる検索で関節円板の位置異常が認められた場合でも、必ずしも不定愁訴があるわけではなく、円板の位置が正常であっても不定愁訴が起きるケースはざらにあります。


もしかしたらmornさんは歯科医でなく患者さんかもしれません。もし、患者さんであれば私の質問は厳しすぎるかと思います。その時はご容赦ください。

http://y-tmd.jp


[714] 無題 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/16(Fri) 22:33

>顎関節症がもし二足歩行生物の宿命ならば19世紀以前から症例が報告されていたはずです。

人類が二足歩行をすると同時に顎関節にまつわる症状を症例として報告する方が存在していたとは考え難いのですが・・・。(汗

自立神経が感情に左右され易い、または影響を受けるものであり顎関節症がそれを起因として起こされていたとしたならば顎関節症は人類が動物として生きれなくなったことが一番の原因となると俺は考えています。
感情は人間だけが持っているものだからです。


[713] Re[711]: 重すぎる地球の重力と俺の文意(爆 投稿者:morn 投稿日:2004/07/16(Fri) 19:05

松やんさんこんにちは
顎関節症がもし二足歩行生物の宿命ならば19世紀以前から症例が報告されていたはずです。
ところが20世紀後半から急激に増加した事から推測するといわゆる現代病という範疇に入れた方がいいかもしれません。
間脳の一部である視床下部は自律神経やホルモンを調節している生命維持に関わるコントロールセンターの働きをする重要な中枢ですが、現代社会におけるストレスなどの影響を非常に受けやすいのです。
視床下部は大脳辺縁系の内側に位置するため、怒り、不安、悲しみ、快、不快などの感情により大脳辺縁系が興奮するとすぐに影響を受けて視床下部も機能亢進します。
視床下部の機能が亢進すると自律神経系が乱れて交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、休息と活動が交互に訪れないため、交感神経がより興奮した状態が持続され、咀嚼筋の緊張、収縮、障害、乳酸の蓄積などにより顎の違和感・だるさ・ひっかかりや痛みを覚えます。
交感神経の興奮により体調不良、不定愁訴などさまざまな身体症状が現れます。
また咀嚼筋の収縮により関節円板が可逆的な前方転位をきたしクリッキングの原因になります。
収縮がさらに進むと関節円板の前方転位が非可逆的な位置まで転位してしまい果頭を動きを制限するため開口障害が現れます。
また片側性の咀嚼筋の緊張・収縮により下顎位の歪み、ずれや中心咬合位の不安定さを引き起こすため咬合に違和感を覚えます。
さらに筋肉の緊張・収縮が進むと左右の目の高さ、口角、肩の高さの水平的な歪み、脊椎・骨盤ずれ・歪みを引き起こします。
このように視床下部の機能異常に端を発した自律神経系のコントロール不可能な事態が咀嚼筋への影響をはじめ心身にさまざまな影響をもたらし、その中でも
1.顎の痛み 2.クリック音 3.開口障害の主に3大徴候と呼ばれる症状を伴うものが顎関節症ですね。
3大徴候以外にもめまい、痺れ、頭痛などの体調不良に加えて病気に対する不安や他人に理解されない辛さなどいろんな不定愁訴を伴っている場合も少なくないのは周知の通りです。


[712] 追記 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/16(Fri) 03:17

すんません書き忘れです。(汗
こうやって経験豊富な人達がみんなで自分の考えや意見持ち寄ってワイワイやってそんな中から新しい理論の構築や論理の発見が出来ることって大変素晴らしいことだと俺は考えてます。
これで一歩でも顎関節症の解決に近づけたら嬉しいですね♪。


[711] 重すぎる地球の重力と俺の文意(爆 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/07/16(Fri) 03:01

こちらではお初です。松やん〜と申します!
人類(二足歩行の生物)が四足歩行の生物から進化したと仮定します。
四足の時は顎は捕食と咀嚼に使います。
ところが二足だと手で捕食が出来るので顎の役割が一個減ります。
体の中の器官の機能を司る神経は使わないでいると退化するのですが(あくまでも俺の経験上)二足だと体のバランスが非常に採り難いですから役割が一個減った分というか二足で歩かなければならなくなった分、顎関節の機能を司っていた神経がバランスを司る機能を担う為の神経に変化か進化したのではないか?と俺は考えてます。
視力を失った人がそれでも失っていない人と同じように歩こうと努力すると聴覚神経?が研ぎ澄まされて杖を使わなくても障害物との距離をある程度正確に把握しながら歩けるようになるのと同じ理屈です。
捕食と咀嚼からバランスと咀嚼へと一見すると担っている役割の数は一緒なのですが咀嚼筋の筋運動を司っている神経から脳へと神経伝達物質の行き来する回数は四足の時のそれより遥かに増えてると俺は考えてます。
顎関節症が主に顎関節を取り巻く筋肉の疲労もしくはそれらの機能を司っている神経の疲弊によって引き起こされているとしたならば地球の重力に逆らって立ち上がった二足歩行動物特有の現象でありまた宿命だと俺は考えてます。
もし人類が元々二足歩行の生物であったならこの限りではありませんが・・・。
以上いつもの掲示板と世間では重過ぎる内容の俺の理論でした。


[710] 返信ありがとうございます 投稿者:ひろし 投稿日:2004/07/14(Wed) 03:21

ひろきさん
>顎位が整い、咬合が付与されると言う事は、当たり前に美味しく食事が出来、気持ち良く噛め、咀嚼できるって事です。
気持ち良く笑えるって事ですよ。
思いっきり体や心に鞭を振るい頑張ろうって思える心身状態ですよ。
ここ、特に共感しました。特に特に気持ちよく笑えるってとこ。どうしても不自然になってしまうんですよね。でも最近は自然に笑えるようになりつつあります。
 ひろきさんが僕に言いたいこと良く分かります。僕も9年間、青春はトンネルの中状態で…ま苦しかった部分はとても言葉では言い表すことが出来ませんが、顎関節症になってしまったことに対して悲観してるわけでもないですし。それを運命の1つとして、かけがえの無い経験とするためにも、どうしても顎関節症を治さなければならないと思っています。気合で!心のこもった励ましありがとうございました。

moreさん
僕も同感です。僕の場合不定愁訴の無くなる位置の噛み合わせがあったんですよ。でもその位置で長時間かみ合わせていると、頭痛、吐き気、めまい等の苦痛すぎる症状が出ていました。僕はその噛み合わせを調整することにより、頭痛、吐き気等を改善することが出来ました。だから、おっしゃっていること十分認識してるつもりです。交感神経、副交感神経の働きを正常にすること。できるだけ正常な状態で治療する(調整する)ということが改めて大切なことなのだと再確認することが出来ました。わざわざ、ありがとうございます。


[709] Re[707]: 顎関節症になった理由について自分なりに考えてみました 投稿者:morn 投稿日:2004/07/13(Tue) 19:14

ひろしさんこんにちは
不定愁訴は交感神経と副交感神経が交互にうまく働かない、機能しないという自律神経のバランスの崩れが原因です。
自律神経が乱れた原因はいろいろ多岐に渡るのでそれを見つけて不定愁訴を治すのが先決でしょう。
歯列矯正をしたり見かけの咬合不良を治すのは不定愁訴が治ってからでないとだめです。
自律神経が乱れた状態で歯を治療すると不定愁訴が以前にも増して酷くなる例は今までにも表の掲示板にたくさん挙げられています。
自律神経の乱れを治さないと顎位や歯の高さを決めるにも違和感が抜けません。
自律神経の乱れを治し、免疫力を高めて本来持っている自然治癒力を引き出して先ず健康になることが一番大切。
体が健康を取り戻してから歯の治療をした場合、体調不良などのトラブルは起きにくい。
しかし健康を取り戻すためにいきなり歯を治療するとしばしば体調不良などのトラブルを起こし、不定愁訴が治らないだけでなく、咬合不良も治療の途中でそのまま中途半端の状態になる人も多い。
表の掲示板はそういう人がよく集まってきますがなかなか体調不良から抜けられないないようです。
不定愁訴があるからといっていきなり歯を治療する人を見かけますが、いささか強引な気がします。


[708] Re[707]: 顎関節症になった理由について自分なりに考えてみました 投稿者:ひろき 投稿日:2004/07/13(Tue) 18:33

ひろしさん、こんにちは。

私は専門家ではありませんが、同じ患者として思いを共有出来るのかなって面でレスします。
あくまで一意見です。
惑わされる事なく意見交流出来る事を願います。

>矯正による最大の失敗、それは上の歯を2本抜いたにもかかわらず下の歯を2本抜かなかったことだと思っています。それにより下の奥歯(7番)がかみ合う歯を失い、(性格にはヘッドギアで上の歯を中に入れる努力をしたので上六番と少しだけかみ合っているのですが)伸びてきたことが原因かと思っています。

現実的・機能的にそれが仮に歯科的治療として失敗であったとしても、ひろしさん自身がそれを失敗と思って欲しくはありません。それは間違う事なく医療従事者の失敗であり、現実を考えた時、あなたの失敗ではありません。

どんな状況や現状がその選択時にあったにせよ、あなた自身が選んだ道です。
それをする事で普通の人が感じられない症状や状態になってしまったのかもしれません。いやそうなったのでしょう。
いろんな悲しみや葛藤があった事とは、私なりに想像はさせて頂けますが、それ自体が第三者の意見だと思います。
ただ、一患者として気持ちを汲み取りたく勝手に思うだけです。

この過程をいろいろな助けを受け、なんとか通り越えさせて頂き、今その立場で一患者として何を言えるのかを考えると、はっきり言いまして分かりません。
言いたい事が、言わなければいけない事が多すぎて、とても文章や言葉として伝える事は今の私には出来ない様に感じます。

今言えるのは、言えるかな〜って思えるのは、患者自身が感じたり体感している下顎位や咬合の違和感や不具合は確かに大切ですが、それを歯科・心身のトータルとして診た時、そのゴールとは、「気持ち良く噛め、へたな味付けをしている食事よりも、例えば野菜なら野菜をその素材のまま食べて〜」って感じですよ。

顎位が整い、咬合が付与されると言う事は、当たり前に美味しく食事が出来、気持ち良く噛め、咀嚼できるって事です。
気持ち良く笑えるって事ですよ。
思いっきり体や心に鞭を振るい頑張ろうって思える心身状態ですよ。

食材の甘みや苦味と言うものを感じられる幸せと言うものは確実に存在します。
それは顎位・咬合における最終的なゴールじゃないのでしょうか。
「あー噛みてー。食いてー!」って。そこに症状なんてのは存在しませんよ。

顎関節症や咬合関連症候群になる理由なんてのは各々の患者さんで千差万別ですよね。
問題なのはその状態をいかに個体にとって適切な状態に誘導・構築出来るかです。

患者として、あまりに局所的な具合や理論を突き詰めすぎると八方塞になってしまいます。
でも、それを求めるのは心理として当たり前だと私の経験では思います。

なんか私の言いたい事だけ言ってしまった感がありますが、今患者として、一般的な医療従事者に咬合関連症候群に関して求めすぎるのは負担になる面がある様に思います。

ただ、私と言う一患者がここまで改善を想える歯科治療と言うものも世の中に存在しているのも事実だと思います。

私は何もしてあげられませんが、一患者として絶望ではない勇気を経験として与えられるのなら、何も出来ない私ですが言うのもありかなって、勝手な書き込みです。

意味不明ですみませんでした。

気合入れて頑張って下さい。
俺も気合入れて頑張ります。




[707] 顎関節症になった理由について自分なりに考えてみました 投稿者:ひろし 投稿日:2004/07/13(Tue) 16:06

 私の場合における不定愁訴の原因。それは奥歯の高さの違いによる下顎の歪みだと思っています。歪み方も色々あると思いますが、私の場合は下顎が右側に食い込みすぎて(耳の方向に)、左の顎が前に出たせいだと思います。左奥歯の歯の高さが大変違う(2ミリ程度違うと思うのですが)ということが原因で、自然な顎の位置への移行が。歯の高さの違いによって妨げられていたのだと最近になって思います。そう感じた流は奥歯の高い歯を低くすることにより改善したのがきっかけです。

 私の場合、矯正により徐々に悪化したと思っています。矯正による最大の失敗、それは上の歯を2本抜いたにもかかわらず下の歯を2本抜かなかったことだと思っています。それにより下の奥歯(7番)がかみ合う歯を失い、(性格にはヘッドギアで上の歯を中に入れる努力をしたので上六番と少しだけかみ合っているのですが)伸びてきたことが原因かと思っています。だから、私のかみ合わせは歯車状態の噛み合せになりとても一時期は不安定であったように感じます。成長期による治療だから何とかなっ他のだとも感じています。後歯を全体的に伸ばすといった特殊な強制治療をしたので噛み合わせの高さは以上に違和感が今でもありますが、これと不定愁訴の因果関係はあまり無いと僕は思っています。ただ今までの位置より噛み合せが高くなったため、以前より必要以上に良く噛み締めるという症状が出たのも、顎関節症になった理由の1つと考えています。
 自分自身についてのみのアプローチですが、先生方のご意見聞かせていただけたら幸いです。


[706] こんばんは 投稿者:ががが 投稿日:2004/07/12(Mon) 23:16

ジンベエ先生へ
大変勉強になります。カイロプラクテイックにしても科学的でない、再現性が低いのは確かに問題となっています。施術の統計とっていても、個人のカイロ院レベルであったり、施術法がたくさんあるためまとまりきれないようです。

空先生へ
良くなるの前提がアジャスト、クラニオワーク後の治癒反応後落ち着くまでの期間のことをおっしゃっていたのですね。

今年と来年はいくつかのクレニオワーク系統を学んでいくつもりです。
キネシオロジー系は有効な施術法、分析法の1つであると確信していますので、来年以降、学ぼうかと思っています。
学会ですが頭蓋については、この間も鍼灸師の方やカイロプラクティックドクターの方が言及しておりました。


[705] 議論の前提 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/09(Fri) 22:48

この病気に関して歯科医同士が話し合う事は、なかなか難しいですね。誰もが仲間内でしか通じない言葉で話し、診断し、治療し、効果の判定をする。部外者からすれば、その治療法が効果があるのか無いのかさっぱり分からない。

話を始める第一歩は、どういう状態をこの病気であるとみなすか、つまり疾患の定義を明確にする事、次に治療の有効性の判定法を統一する事。これが無ければ百万言を費やしても議論は実を結びません。遠回りに見えても、そこから始める事が結局近道です。

空先生は全身咬合学会でスリーインワンに関心が集まらなかったことをお嘆きでしたが、私には、むしろ健全な精神であると感じられました。治療効果の客観的検証も無いまま、治療の有効性を神がかり的に信じてオカルト的になっていくグループを見るにつれ、全身咬合学会の舵取りをしている先生方の精神の健全さを感じて、頼もしく思います。

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[704] お返事です 投稿者:病歴30年 空 投稿日:2004/07/08(Thu) 12:05

ジンベエ先生へ
興味深い情報、どうもありがとうございました。私も拝見させていただきました。
がががさんへ
過去に、うちの掲示板でアプライド・キネシオロジーをお勧めした私ですから、アジャストによって愁訴がなくなったり、改善される事は当然ありうる事だと思っています。(当院のサイトでもドロップベッドやノッカーを載せているでしょ。勉強しましたよ。)
ですが、今私が言いたいのは、その状態が患者さんにとっての最善の状態であるか否か、と言う点です。だからこそ、アドレナリンの影響(筋肉が弱い)や筋肉の動きが完全に正常になる期間(治癒力が発揮されてから落ち着く期間)が必要だという事を言いたいのです。アジャストして、良くなりますが、後日出てくる可能性のある補障作用を充分理解し対応できる必用があると思います。クラニオセイクラル・ワーク(頭蓋仙骨療法)でも、呼吸や心拍よりも、もっと身体の基本となる“脳脊髄液”のリズムを作り出すシステムが安定するために、個人差はありますが、ある程度 時間がかかるのをご存知でしょう?
ここ15〜16年、治療現場で毎日どの患者さんにも 歯牙や身体へのチャレンジやTLを行なっていますが、中には 今の症状を少し改善したいだけでの考えで 本気では病気を手放す気のない方もいらっしゃいました。病気を持っていた方が、その人にとって都合の良いと深いところで思っている人や、自分で病気をつくる引き金を引いている人など少なからず存在します。治療サイドで、これをしっかり見極めないと 一時的に良くなっても また悪くなったりの堂々巡りです。
さて、次ですが<術者の考えにより、術者の手順も・・・>
もちろん、術者の能力によって当然変化するでしょうね。もし、術者が対応できないと、身体は正しい情報を出してはくれないでしょうから。わたしも、15年程前は、アプライド・キネシオロジーの知識で全ての処置を行なっていました。しかしながら、その5年後にクラニオセイクラル・バランシングのワーク(頭蓋仙骨療法)を学ぶと 当然対応の方法も変わって行きました。更に、タッチーフォーヘルスでトレーナーを行なっていたゴードン氏が進化させた『スリーインワン』(初期には、スペシャライズド・キネシオロジーと呼ばれていました)を学ぶと、最初にメンタルな面からか、それとも体調を整えた方が良いのか、また、骨格のバランスをとった方が良いのか、咬合か、呼吸法か・・・etc.、選択する必要が出てきました。
患者さんによって、どれからするべきなのか、当然変わって来るでしょう。また、日々の生活でのストレス、身体の使い方などで、その都度 身体の要求に従って対応しなければならないでしょう。
ですから、アプライド・キネシオロジーの後に、スリーインワンを学ぶ事をお勧めします。2〜3年前からカイロの世界でもアジャストの時にNLPの要素を入れると後の経過が良いと言われ始めました。(マニュピレーション参照)スリーインワンには、その(NLP)エッセンスも盛り込まれています。アプライド・キネシオロジーでは、単にスイッチングの修正ですが、スリーインワンでは最低でも8項目のチェックを行い身体からのフィードバック(筋肉テスト)が正常に反応するようにします。スリーインワンを学び始めたとき、『スイッチング』でも質によって細かく分類され、シンプルに修正できたのでとても感動しました。


[703] 追補 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/07(Wed) 23:18

ACRのFMSクライテリアについては
http://www.marianna-u.ac.jp/ims/disease/fms/fms.htm

パフォーマンスステイタスについては
http://www5e.biglobe.ne.jp/~cfs/cfs_cj.htm
をご参照ください。

がががさん:
整体の方にとっては私が書いたような事は日常よくあることかもしれません。しかし歯科医にとっては、なかなか珍しい事なのです。大仰な表現をしている事を笑わないでください。

http://y-tmd.jp


[702] 改善の指標 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/07(Wed) 22:31

空先生

指標としては、まずは現在一般的に使われているものを使うのが妥当と思います。この病気の本質に係るものを選ぶとすれば、厚生労働省パフォーマンスステイタス基準はどうでしょうか?また、私が最もふさわしいと考えるのは、この病気の患者に共通して見られる症状である全身性多発性筋筋膜痛症候群に関する指標です。これに関してはWHO基準にもなっているACR(アメリカリウマチ学会)のFMSクライテリアが最も普遍的に使われている指標なので、妥当ではないかと考えます。

TMD研究で一般的に使われているPain VAS、Unpleasant VAS
も可能性があると思います。

また、私が問題にしているのは主に全身的症状です。症状の急激な快復と言うのは、例えば全身の痛みで意識朦朧としていた患者さんが痛みが消えてすっきりした笑顔を見せる、とか、助けが無いと歩けなかった患者さんが自力で歩くようになるとかいった状況を想定しています。

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[701] 無題 投稿者:病歴30年 空 投稿日:2004/07/07(Wed) 16:30

ジンベエ先生へ。
私が申し上げていますのは、何をもって改善とするか、と言う事です。
例を挙げてみます。当院で口が28mm程しか開かない方がいて、その方にアプライド・キネシオロジーのワンショット療法を施したところ、38mm程度開くようになりました。確かに、10mm大きく開けられるようになったという点では、それは“即時の改善”と言えるかもしれません。この程度の改善ならば、当院でもよく見られる事です。
ですが、本来の人間の開口は、その程度のものではないはずです。日常生活支障の無い開口を取り戻してこそ“改善”と、私は考えています。(先ほど紹介した患者さんは、最終的に48mmの開口を得られました。)
私は、治療に入る前に、各患者さんの“治療の目標”を設定しています。(開口障害の患者さんには、どの程度の開口か・・・など)スプリントを使用する場合には、“ここの不具合をこういう風に改善する為に、入れましょう。”という風に説明します。「なぜだかわからないけれど 云々・・・」というような認識でスプリントを装着する事が、どれだけ危険かということを理解して頂きたいと思います。
実際、患者さんにあったスプリントを装着すれば、身体や顎の不具合が徐々に楽になって行くので、患者さんご自身が喜んでスプリントを入れてくれます。楽にならない、また、どういった変化が起きるかという事を説明できないスプリントは、スプリントの適用外か、身体に合っていないスプリントだと、私は考えます。
全身咬合学会が発足した時、私は非常に嬉しかったですし、期待もしておりました。心理学、カイロなど他方面の視点から、顎関節症を研究するという事でしたので。しかしながら、内容を見てみますと、いつまでたっても 頭蓋がうごいているという事実を認めようとせず、キネシオロジーや心理学的な面も考慮されなかったと記憶しています。第2回か、第3回の全身咬合学会の時に、スリーインワンの意見広告も出ましたが、残念ながら誰一人 目を向けようとはしませんでした。以前にも書きましたが、他の分野の学問で得られた知識をなぜ受け入れ、活用しないのでしょうか?
これでは、100年経とうが、200年経とうが、顎関節症の根本的な対応は、無理だと思いますが・・・。


[700] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/07(Wed) 12:59

がががさん、こんにちは。歯科医よりも整体のかたの方が「症状の瞬時の改善」という現象は目にする機会は多いのかもしれませんね。
わたしはこの「治療直後に症状が即座に改善する」現象は顎関節症の謎を解くキーポイントになるのではないかと期待しています。おそらく複数の治療法でこの現象は起きているだろうと推測しているのですが、その発現頻度は異なるはずです。とすれば、その発現頻度の違いと治療法が変化させるパラメータとを分析すれば、顎関節症のメカニズムを推測する何かが見つかるのではないかと期待しているのです。その為、他の治療法をしている先生の意見が聞きたくて書き込みしました。

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[699] 無題 投稿者:ががが 投稿日:2004/07/06(Tue) 03:16

>この事を考慮すると、『理想の中心位』で瞬時に種々の症状の消失を認めるという事は、無理ではないかと思います。

カイロプラクティックの技法の1つであるキネシオロジーの筋反射テストやチャレンジ等による下肢長の変化、同じく仙骨後頭骨テクニックの下顎の反射点(側頭部耳より指5本分頭方1本前方の圧痛側と逆の顎関節に負荷があるとみる)、触診、開口時はじめに左右どちらに動くかみて、すべての所見で一致を見た上で顎関節を負荷のとれる方向へ調整(スラスト法によるアジャスト)したとき、頭痛、顎痛、眼痛等の愁訴の消失、大幅な改善はありました。
実際に施術を受けてもありましたし、施術を行っているときも患者さんに言われた経験があります。
仙骨後頭骨テクニックやキネシオロジー等では椎体1箇所を調整すると反射がおこりすぐ別の椎体の脊髄神経を含めた神経に負荷がかかるとみています。
同じように顎の調整で数秒後に頭部を中心に種種の症状が消える、大幅に改善することはありえます。
逆に負荷を掛ける方向に顎を動かすと悪性の反射がおこり左右の下肢長差が大きくなるなど、人体に悪影響を与えます。

<顎関節症は 骨格のアンバランス、筋肉の機能低下 及びストレス関係など原因と考えられるものが複雑に絡み合っていると考えて、その状態の解消を身体が求める順序に従って行なっていく必要があると思いますが・・・。
そのとおりなのですが、同じスリーインワン、キネシオロジー、他の施術者でも人によってでる順序がちがってきてしまいます・・・。
キネシオロジーにおいてスイッチングのとき大孔付近に負荷があると考えて顎関節症のかたの場合、顎のアジャストを行いますが、その際1時的にスイッチングをとるため、KI27とへそ、人中と恥骨付近のマニュピュレートを行います。その上で筋反射テストで顎関節の負荷のある部位を見つけています。
仙骨後頭骨テクでは頭部や頚部、腰部、背部等にでる脊柱の特定の部分の悪性反射の硬結・やわいところをみて
施術し、施術後起きた、次の反射をとる作業を繰り返します。こうしてみるとマニュアル化されているようにみえるのですが、術者の考え等により施術の手順も変わってきます。

先生はスリーインワンにおいて、又は、アプライドキネシオロジーにおいて、どのようにスイッチングをとっておられますか?


[698] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/06(Tue) 01:18

>この事を考慮すると、『理想の中心位』で瞬時に種々の症状の消失を認めるという事は、無理ではないかと思います。

この事に関連して、逆にお伺いしたいのですが「何らかの処置をした直後に症状の著しい改善をみた」と言う経験はありませんか?
私が主張しているのは、そのような「急激な症状の変化」は全てのケースで起こりうる事である、という事です。
この掲示板でも「処置直後の症状の急激な変化」を体験された方の報告が何件かあったと思いますし、ほとんどの先生方が「なぜか分からないがスプリントを入れたら、患者さんが急に楽になったと言われた」と言う体験があるのではないでしょうか?

空組みの潤さん:
「本来の意味での中心位」は、まさしく「生体固有の最適な下顎位」のことです。

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[697] 主治医から学んだことを還元します 投稿者:ベアー 投稿日:2004/07/05(Mon) 22:10

私の理論は表の掲示板に比べ、高尚な雰囲気なので若干口調を変えます。とはいっても語彙がさびしいので表現は基本的に幼稚です。

顎関節症の症状の原因として、大きく分けると2つあると思います。顎の自然な動きに障害があって窮屈な場合、逆に自由に動きすぎて不安定な場合です。障害の主な原因はほてつではないかと思います。なので、ほてつのことについて教えて頂いたことを述べます。

 人間の顎の動きは斜め前方向に動くのに、私のほてつの溝は逆U字型になってたそうです。図を書いてみます。

  理想           されたほてつ
     
  \ /            /\ 
 \   /          /  \
 \   /         |    |
 \   /         |    |
\     /        /    \

記号の都合上若干極端ではありますが、こんなイメージです。これでは窮屈でしょうがないと主治医に言われました。
また、ほてつの力はかなり強大なものらしく、
     
  \ /            
 \   /          
 \   |←        
 \   /        
\     /
たった一本のほてつでも方向が間違っていれば歯全体がずれていってしまうそうです。そしてより順応性が高い、子供や女性は特に多大な影響を受けるそうです。


[696] 無題 投稿者:空組の潤くん 投稿日:2004/07/05(Mon) 17:40

なぜ、顔かたち、歯並び、体格すら違う全ての人に合う理論上正しいという たった一つの咬合位置を決める必要があるのでしょうか?そういう正しい咬合位置と言うのは、100年かかろうが200年かかっても見つからないと思います。
人の数だけ、正しいかみ合わせの位置(言い換えるなら、体のズレが起こらないかみ合わせの位置)があっても良いと思うのですが。その人の体に聞いてみれば良いことだと思います。それを特定するのに有効な手段が筋反射ではないでしょうか。
機械で測定された情報は、一見 正しいもののように思えますが、全ての人の正しい情報が たった一つの機械によって測れるとは私は思っていません。患者さんにとっての正しい情報を、例えば 補綴物を入れるとか云う時に、歯科医がどれだけ正しく診ることができるか、というところに、症状の改善なり 治癒なりの糸口があると思います。


[695] 無題 投稿者:病歴30年 空 投稿日:2004/07/05(Mon) 17:39

理想の中心位の話が出ていますね。
『異常緊張やブロックを取って 筋肉が本来持っている自然な動きになるよう調整するとします。その動きが安定して根付くのに約3週間かかると云う研究結果があります。』と、筋肉の調整(スリーインワン・旧STEP-7)を学んだ時、教えられました。
ストレス下でのアドレナリンの影響は約7日あり、理想の中心位が得られたとして、その位置での(関係する)筋肉の動きが安定して根付くのに21日位かかります。この事を考慮すると、『理想の中心位』で瞬時に種々の症状の消失を認めるという事は、無理ではないかと思います。ただ、症状の改善は始まると思いますが、顎関節症は 骨格のアンバランス、筋肉の機能低下 及びストレス関係など原因と考えられるものが複雑に絡み合っていると考えて、その状態の解消を身体が求める順序に従って行なっていく必要があると思いますが・・・。


[694] 見える不正咬合と見えない不正咬合 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/04(Sun) 16:31

不正咬合は2つのタイプに分かれます。
反対咬合、交叉咬合、叢生、離開咬合、上下歯列の正中の不一致などの目で見てすぐ分かる不正咬合と、歯牙で決まる顎の位置である咬頭嵌合位と中心位との間の「ずれ」と言う意味の目に見えない不正咬合があります。

かつては顎関節症の原因と思われていた目に見える不正咬合は、多くの研究の結果、顎関節症の直接的原因では無い事が分かってきました。しかし、いまだに研究の進歩を理解していない歯科医が多数存在して、目に見える不正咬合を補綴や矯正で治療しようとしています。そして事態を更に悪化させている。そのような状況を心配してmornさんは自律神経を整えて抵抗力を高めるべきだ、と仰っているのだと思います。

また、イトチンさんは目に見えない不正咬合が顎関節症の原因ではないかと考えつつも「本来の意味での中心位」を診断する事は不可能に近いほど困難な事であるとの認識で有るように思います。
イトチンさんのお考えを理解した上で、こんな話をしても受け入れてもらえないかもしれないと心配しつつ、あえて書きますが、丸山先生の講習会の内容は「本来の意味での中心位を診断する方法論」がメインです。現象的には丸山先生はかなりの確率で不定愁訴の治療に成功していますが、直感に頼っている事と診断法の本質の把握がまだ出来ていないために、診断法をシスティマティックに構成できないし人に教える事も出来ません。それに関連した事ですが、診断法の正しさを治療成績によって科学的に検証するところまでは到達していません。そのことをさして「100年は解明されないだろう」と言う表現になったものと想像しています。加えて、他の研究者を自分は大きくリードしていると言う自信もあったでしょう。

さて、今度は自分の事なのですが、私の現在のテーマは「本来の意味での中心位を診断するのに最適なパラメータは何か?」です。「本来の今での中心位」には大変興味深い性質があります。その位置に誘導するとほとんど瞬時に、遅くとも数十秒後には顎関節症の症状や不定愁訴、低下した視力、抑うつ気分などが劇的に改善します。この興味深い性質を利用してもっとも確実に高精度で中心位を決定するパラメータを決めようというわけです。

もしイトチンさんがこの「中心位」の性質に興味がおありでしたらご意見をお願いします。

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[693] 解決不能? 投稿者:イトチン 投稿日:2004/07/04(Sun) 11:19

私が歯科医師であるという事を考慮して頂いたとしても私は、チロさんのお考えに同意いたします。
歯は、人に降り掛かる、あらゆるストレスやゆがみを受け止めている。そして体に有害なストレスやゆがみを一生懸命体から取り去ろうとしている。
あらゆるストレスに耐え、人生をかけて作り上げられてきた噛み合わせなのです。
ストレスやゆがみ処理装置として懸命に働いている時、もしかしたら歯や顎はここをこうしてくれと悲鳴を上げているように見えるかもしれません。
しかし、安易にその悲鳴を鵜呑みにし、噛み合わせが悪いからと正しい噛み合わせを強制する。そのような行為は許されないと思うのです。
我々は正しい噛み合わせを知っているのでしょうか。
この世に同じ顔の人がいないように誰一人として同じ噛み合わせを持つ人はいないのです。この世の中のたった一人しかいない人の、そして、その人の人生をかけて作り上げられた噛み合わせが我々にわかるというのでしょうか。

顎関節症
我々は、この言葉によって上顎と下顎の位置関係をただすことのみがこの病気を治す手だてであると考えてきました。
確かに咬合の不具合が不定愁訴を引き起こし、咬合の不具合そのものこそストレスとなります。日々の診療において咬合の不具合を引き起こす可能性を常に持つ歯科医師の自覚は絶対に必要であろうと考えます。
しかし、我々は、絶対に正しい噛み合わせを見つける事は出来ない。そもそも正しい噛み合わせなど存在しないかもしれない。今患者が持つ噛み合わせこそ最適なのかもしれない。体に降り掛かっているストレスに耐えるため一生懸命戦い、その結果として症状が発現しているかもしれない。咬合や顎位をいじる事はそれらの要因を完全に排除します。咬合をいじったり、顎位を変える事は、慎重の上にも慎重に吟味され取り組まれるべきであると考えます。

正しい噛みあわせのみを求める限り100年経っても200年経っても解決は出来ないとおもいます。
「全身と咬合の謎は、少なくとも今後100年間は解明されないだろう」と仰る丸山名誉教授は咀嚼運動経路を正せば不定愁訴の解決が図られ口腔内の種々の問題解決が図られると講習会を開催されています。

100年も解明されないのであれば歯を削って咀嚼運動経路を正すという事も本当のところ正しいかどうか全くわからないという事なのでしょうか。


[692] 突然すみません・・・ 投稿者:チロ 投稿日:2004/07/04(Sun) 02:34

当たり前ではないかと思われるかもしれませんが、歯の存在、またそれらから生み出される様々な空間は、人が生きていくうえで本当にかけがえのないものなのではと今とても心から実感しています。

食物を取り入れ噛み砕いて食べるという機能を果たす場所であることはもちろんですが、その他にも肉体と精神を結んでいる橋渡しの場所のような・・・。おおげさかもしれませんが、ひとつの魂がその命を自分らしく育み輝いて生きていくためにはなくてはならない、ある意味とても神聖?で重要な部分なのではとさえ最近ふと感じさせられます。

私たちは日々生きている中で体も心も様々な状態に変化しますが、あらゆるストレスや歪みを受け入れ許容して、また一定のバランスを保っていってくれる重要で大きな役割を担ってくれている部分、そして喜怒哀楽などの感情やその人らしさを表し表現する部分でもあるような・・・・。

それらの役割を果たすためには、一本一本の歯の形や置かれている場所、咬合の状態のバランスなど、本来どれひとつとしてないがしろには出来ないものなのかもしれませんね・・・。

たかが歯・・・とは今の自分には思えません。
その奥深い重要性と尊さを身を持って体験し実感しています。

一個人が自分の体験を通して現時点で感じていることをつらつらと勝手にまとまりなく書いてしまいましたことお許しください。全然理論的でなくて・・・、この掲示板の意図から大きく外れていたら本当に申し訳ありません。
なんだか書かずにいれない気持ちになって書いてしまいました。。


[690] ジンベエ先生へ 投稿者:紫陽花 投稿日:2004/07/03(Sat) 10:52

100年解明されないと言うことでしたら、私はもういないでしょう。
どの治療法も、万人に効果があるものではない。というのも、患者さんの訴えはひじょうに主観的で感覚的なものです。それを一つ理解していくこと、おのおのに対する治療はむつかしいとわかります。
そういった症例を解明していくのに、100年かかるというのは、正直そうであると思います。また病気に対して、直接死と言うものに向き合うものではない、患者にとって精神的にそれは死を意味していたとしても、医学的に死に至るまでは行かないという点でも、研究が置き去りになってしまいがちなのではと思っています。また治療費についても、歯科医の方々には時間が掛かるわりに歯科点数が少なく利益にならないのかも知れません。
歯科治療に自分が生きている間につていは、完治というものを求めない方が賢明かも知れない。消極的ではありますが、なんとか普通に生活がしていけるだけの現状維持、もしくは少しでも症状の安定ができれば。過度の期待はそれがだめだったときに精神、身体的とも相当のダメージがあります。
ジンベエ先生の言葉を聞き、素人考えだと思われるかも知れませんが、自分の治療について考えることができました。


[689] Re[688]: 疑問に思っていること 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/07/03(Sat) 06:25

私自身も私の妻もこの病気を潜在的に持っているので、現状には深刻な認識を持っています。しかし、一般的には関係者の間で顎関節症は深刻な病気とは認識されていませんので、研究体制は全く不十分です。国も予算処置を講じないし、企業も利益を見込めないので投資をしません。この点が一番のネックですね。
このような状況のなかで、不定愁訴と顎関節症に取り組んでいる歯科医たちはベストを尽くしていると思います。能力の限界までがんばっているように見えます。全身咬合学会の会長の石川教授が、この分野の第一人者であると常に後押ししている丸山名誉教授は「全身と咬合の謎は、少なくとも今後100年間は解明されないだろう」と言っていますが、状況が大きく変わらなければ、100年以内に解明される可能性はほとんど無いと思います。

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[688] 疑問に思っていること 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/07/02(Fri) 18:03

なぜ、歯科医、口腔外科の先生の間で顎関節症の研究が進まないのでしょうか。特に顎関節症からおこる身体全体の不定愁訴については、懐疑的な先生もいます。一部の歯科医の先生が独自に研究し、本を出版しているというのが現状だと思います。患者は、手探り状態で治療法を探しています。ドクターショッピングで疲れたり、自由診療のため経済的に負担が大きかったりと症状以外のことが大変な負担です。顎関節症の社会的認知が高まることを切望します。この現状が打開されるのにはまだまだ時間がかかるのでしょうか。この問題に関心のある方、ご意見をお聞かせください。


[687] 無題 投稿者:mika 投稿日:2004/06/29(Tue) 18:11

こんにちは。私はブリッジを入れたため、その高さや噛み合わせえを調節するのに健康な歯までも削られてしまい、左右のバランスが悪くなってしまい、今ではどれが本当の自分の噛み合わせかわからなくなっています。何度か、いろんな歯医者さんで、ブリッジもやり直しましたが、その度に削られて、今は噛むと顎がカクンカクン音もします。食事をしても、すぐに顎が疲れてしまって、顎や歯の痛みに精神的にもまいってしまって辛いです。こうなってしまった歯というのは治すことはできないのでしょうか?なにかアドバイス頂けたらうれしいです。


[686] Re[685]: 無題 投稿者:morn 投稿日:2004/06/28(Mon) 19:23

ひろきさんこんばんは
口腔・顎位・咬合機能をけっして軽視している訳ではなく、それらの機能の重要性を理解した上で、敢えてそれらを無視した方が顎関節症に拘っている人には顎関節症から治癒へと向かう出口が見つけやすいのではないだろうか?という提言をしているだけなのです。
理想的な口腔・顎位・咬合機能・咀嚼運動はこうあらねばならないという理想論に支配されれば支配される程、顎関節症からの出口が見つけられにくくなっています。
下顎運動解析装置や完全調節性咬合器にも慣れ親しんでおり、本心で口腔・顎位・咬合機能を軽視しているのではないのでご安心下さい。
咬み合わせが悪いというのは、例えば「あなたは咬み合わせが悪いですよ、だからフルマウスで治しましょう」という風に治療を薦める時に便利な言葉なんですね。
自動車修理店で「タイヤの外側だけが減ってます、ホイルバランスが悪いのでサスペンション回りのパーツを新しいのに交換しましょう」と言われると思わず「お願いします」と言ってしまうのと同じような感じです。
どんな業界にも人に物を売る時にこれを言うとたいていの人は買うというセールストークいわゆる殺し文句が存在しますが、私の中で「咬み合わせが悪い」という言葉はそれに近い感覚があります。
そして車の場合だとパーツを新しく交換すれば以前より快適に走れるはずですが、人間の場合咬み合わせが悪いと言われて咬合治療した所、体の不調が以前より酷くなる場合があり、その数はかなりの人数になっているようです。
そこが車と人体の違いというか、人体は自律神経によって呼吸・血流・心拍・ホルモン調節・不随意運動などいろんな機能が制御されているため、自律神経機能を整えることが体調不良を克服する安全な近道であると考えている訳です。
そのためには敢えて咬合や顎位の事を無視するのも大切かなと思っているだけです。


[685] Re[684][683]: 無題 投稿者:ひろき 投稿日:2004/06/26(Sat) 22:35

mornさん今晩は。

横レスとなりますが、疑問点を書きたいと思います。
その前に断りとして、私は機能的な咬合不全やそれに伴う症候群を治す過程には、適切な機能回復は勿論、mornさんのおっしゃるアプローチの仕方は大切で重要だと認識しています。

自分の考えや、mornさんのおっしゃっている事をどれだけ理解しているかの私の考えを列記してしまうととり止めがなくなりますので、要点だけにさせて頂きます。
その過程での誤解等があっても、その都度でのディスカッションで解消出来得るものだと思っていますので。

まず一点。
>自分は咬み合わせが悪いとか咬合不良であると言う人にはよく遭遇しますが〜〜〜咬み合わせが悪い人というのは見たことありません。

本当に噛み合わせが悪い人とそうで無い人の、mornさんの判断基準・材料とはなんなのでしょうか?
仰っている一般的な不正咬合と言うものと、咬合関連症候群とは、絶対的に関連していますが、でもそれと症状がイコールにならない部分と言うものがあるのは、私も私なりに理解しています。
ただ、あなたが出会って来た方達に対するあなたの下された所見と言うものに疑問を感じます。

仮にそれを判断出来ると言うのであれば、それ自体すごい事ですよ。
仮にmornさんが歯科医or歯科関連従事者であったとしても、そのレベル・スキルの高さは相当な段階と言わざる得ません。

>本当に咬み合わせが悪い人というのは咀嚼すらできず、流動食以外は口にできない人の事というのではないかなと解釈しています。

一面的に咀嚼が出来ている風に見えている者であっても、その咀嚼運動が口腔機能として適切に行えている方はそうは居ない様に思いますが。
その者自体が自覚しているいないに関わらず。
いくら適正な咬合を付与されても適切な咀嚼運動を自ら取得しない事には、結果的に偏摩耗から下顎偏位になってしまいます。

mornさんの今回の書き込みを読ませて頂くと、どうも自分がAAOP系の歯科に行き、そこで精神科的な解釈を言われていた時の様に感じてしまう部分があるのに気付きます。

もっと細かな部分に対しても、私なりの意見もありますが時間が許さないので中途半端に終わる事をお許し下さい。

身体・口腔機能は身体・口腔機能、自律神経機能は自律神経機能。
お互いの調和であり、各々が許容範囲内で活動出来る事が大切なんだと思います。

そしてさらにお互いが相互に影響し合って安定や状態変化を起こしているのも事実だと思います。

ここで私が言いたいのは、その一面を担う口腔・顎位・咬合機能と言うものをそこまで軽く論じてほしくは無いと言う事。
そして、自律神経機能に対してもまた、世間的に軽んじられている面があると思っており、それを軽んじての安静は無いと。

一方的な書き込み、申し訳ありませんでした。




[684] Re[683]: 無題 投稿者:morn 投稿日:2004/06/25(Fri) 19:56

ラークさんこんばんは
私の考える顎関節症とは表現が飛躍的過ぎるかもしれませんが、宗教に近いような物の気がします。
さらにラークさんやひろきさんの「咬合不良症候群のひとつが顎関節症である」という考えとは全く正反対の事を考えています。

顎関節症という診断を付けて顎関節症患者を増やしている歯科医や顎関節症だと診断されて治癒していない人々は顎関節症という名の宗教のような存在にマインドコントロールされている気がしています。
「咬み合わせが悪いから顎関節症になる」「咬み合わせが悪いから体調不良になる」「咬み合わせを治さなくてはいけない」「咬合不良はいろんな体の不調の根源である」というのは顎関節症の教義のように思います。
このような教義にマインドコントロールされた人々はドクターショッピングを繰り返しても、その呪縛からはなかなか解放されにくいのではないだろうと感じています。

自分は咬み合わせが悪いとか咬合不良であると言う人にはよく遭遇しますが、本当に咬み合わせが悪い人には出会った事がありません。
下顎前突、上顎前突、オープンバイト、切端咬合、クロスバイト、鋏状咬合、ディープバイト、乱杭歯、正中離開、フレアアウトなど理想的な咬合状態や歯並びから比較すると個性的な咬合様式や歯並びを持った人はたくさんいますが、それと咬み合わせが悪いというのは違います。
咬み合わせが悪い人というのは見たことありません。ラークさんのように歯が1本か2本しか当たらない人もたまに見かけますが咀嚼に関しても普段の生活に関しても特に不自由もなく過ごされているように見受けます。
本当に咬み合わせが悪い人というのは咀嚼すらできず、流動食以外は口にできない人の事というのではないかなと解釈しています。

人をマインドコントロールするためには恐怖心を植え付けるのが常套手段です。
世間を騒がせた某宗教団体は終末思想によって恐怖心を植え付けてマインドコントロールしました。
優秀な頭脳を持った人々がいとも簡単にコントロールされてしまいましたね。
「あなたは咬み合わせが悪いですよ」「顎関節症になってますね」「咬合不良・咬み合わせが悪いと顎関節症になり、さらに全身のさまざまな体調不良を引き起こしますよ」「顎関節症は治りにくい病気です」という風に恐怖心を煽る事でマインドコントロールされていきます。

ラークさんの場合はずっと体が不調で、ある日鏡で開口時の偏位を発見してからこちらの道に入られたのですね。
何が原因かはわかりませんが、もともと自律神経がうまく機能していなかっただけだと思います。体のさまざまなコントロールを行う自律神経がうまく機能していなければいろんな体調不良が現れるのは極めて当たり前の事だと思います。

完治した人が「歯科医院で咬み合わせがおかしいと言われたが忙しくて忘れていて気にしなかったら自然に治った」いう書き込みが以前にありましたがまさにその通りだと思います。
自ら気づいて治癒した人もいればどんどんのめり込んでなかなか体調がすぐれない人もいる。
ちょっとしたきっかけで抜け出せる人もいればなかなか抜け出せない人もいる。

話が飛躍的なな方向に行きましたが、ストレートに言うと顎関節症とは自律神経の機能不全により生じる咀嚼筋の緊張、乳酸の蓄積による違和感や痛み、咀嚼筋の緊張・収縮による関節円板の前方転位、それによるクリック音や下顎頭がブロックされることによる開口障害です。
痛み、開口制限、クリック音とどれをとっても原因は自律神経機能不全です。
自律神経機能不全を起こす原因としてはいろいろたくさんあるのでなかなか書き切れません。


[683] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/24(Thu) 23:44

mornさんこんばんは。

「私の場合」読んでいただいてありがとうございます。
私の思うところ書き込んでおります。感想お聞かせいただければと思います。

> 病歴を読んで先ず疑問に思ったのはこの人は果たして顎関節症なのか?という事でした。

と、ありますが、mornさんは「顎関節症」をどのレベルでお考えでしょうか。顎が鳴ることでしょうか、開口障害でしょうか。あるいは全身に波及した状態でしょうか。

私は顎がなっていますし開口障害あります。

私もひろきさんの「咬合不良症候群のひとつが顎関節症である」という考えに賛成です。咬合不良から顎関節症にいたる、下顎偏位にいたる、さらには自立神経障害に結びつくと思っています。ですから、自律神経を整えることのみに終始することはいっときの改善にはなると思いますが、根本的な解決には結びつかないような気がいたします。

もちろん、すべて思い込みによる「認知のゆがみ」だと言われればどうしようもありません。しかし、咬合紙を使ったチェック、下顎頭の位置のチェック等したところ、ずれがあるのは明白なようです。

かみ合わせが悪いのも明白です。それは認知で済ませるレベルを超えています。私は、どのように顎をずらして噛んでみても一本ないしは二本しか当たらないのです。そして顎が鳴る、肩こりがするのも明らかです。

歯が一本や二本しかあたっていなくても、交感神経副交感神経の調整を常に意識しておればそこそこの生活はできると思います。

交感神経と副交感神経のバランスを整えると気分がよくなる、というのはまさにおっしゃるとおりであると思います。

逆にいうと、そこそこの生活しかできないと思います。そこそこ、というのはもちろん体調などのことです。私の中では、その「そこそこ」が問題です。

キャパシティーという言葉が使われておりますが、咬合不良、あるいは顎関節症、下顎偏位によって自律神経を調整する体力面、精神面等のキャパシティが著しく狭くなると認識しています。

> H13.3下顎が左側に偏位したり開口しにくくなってるのは単に咀嚼筋への酸素供給量の低下と乳酸など疲労物質の蓄積している状態ですね。
> 自律神経がうまく機能せず、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時によく認められる症状です。

とありますが、よろしければ、「単に」と限定される理由をお聞かせいただけますか。

> H14の症状も頭痛、関節円板の前方転位など咀嚼筋の緊張がH13よりさらに進んでおり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れが大きくなっているのが伺えます。
> 脳CT、肺レントゲン撮影等検査をしても異常が見つからないのも自律神経機能不全の特徴ですね。

自律神経の乱れ、咀嚼筋の緊張は、咬合不良によるもの、という可能性はないのでしょうか。咬合不良が咬筋や歯根膜のセンサーを通じて自律神経に悪影響を及ぼす可能性はないのでしょうか。あるいは咬合不良が咀嚼筋の緊張を起こりやすくする可能性はないのでしょうか。私はあると思っています。

> 鏡を見て下顎の開口時の偏位や正中のズレ、開咬や咬合状態などを非常に気にしているのは「顎関節症ノイローゼ」とでも呼ぶべき患者さんに認められる特徴です。

私の場合であるなら、体がずっと不調で、ある日突然恐ろしいほどの不定愁訴に襲われ、鏡を見てみると偏位が見られました。ひょっとしてこれが原因か、とそのとき初めて思いました。非常に気にしたのはむしろ体調が悪くなってからです。体調が悪くなるまではまったく気にしていませんでしたし、かみ合わせなど考えたこともありませんでした。

> 単に自律神経を整え、咀嚼筋への血流量を増やし、蓄積した乳酸を代謝し、顎関節症ノイローゼの患者さんにほぼ見られる「認知の歪み」を是正すれば快適な生活が送れる事と思います。

咀嚼筋への血流量の増加、乳酸代謝は大事です。同意します。

> ただこの掲示板に出入りする患者さんの場合、ドクターショッピングなどで咬合や上下顎など解剖学的知識、スプリントなどの既存の治療に対する知識も豊富なため「認知の歪み」を是正するのは簡単な事ではありません。

>
> 「顎関節症ノイローゼ」患者の「認知の歪み」の特徴は
> 1.自分は顎関節症だ(かもしれない)
> 2.体の不調は顎関節症のせいだと思う
> 3.咬み合わせがおかしいと思っている(開咬、過蓋咬合、反対咬合、正中のずれなど)
> 4.咬み合わせがおかしいと思っている(開口時の偏位や側方運動時の咬合様式に関して)
> 5.顎関節症に関していろいろ調べて自分は当てはまると感じている
> 6.咬み合わせがおかしいから体の不調が起こると感じている
> などです。

これも私の場合で失礼しますが、まず1.2.に関しては、発症当時はまったくあてはまりません。顎関節症というのも、親知らず抜歯当時に言われたことは忘れていましたし、あごが鳴るまでは、不調であるときも顎関節症が原因であるとはまったく考えもしませんでしたが、徐々に蝕まれていきました。3.4.についてですが、私は今はそのように思っています。が、著しい不定愁訴が出るまでは考えもしませんでした。5.6.に関しても同様です。

> 顎関節症と診断されている人の書き込みを見るとほとんど全員が交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、自律神経がうまく機能していない自律神経機能不全と診断する方がより病気の実体に近いように思います。
> 自律神経機能不全に顎関節症ノイローゼを併発している表現が近いように感じています。
> 顎関節症は治らない病気というのをよく耳にしますが、それはただ単にアプローチの仕方が根本的に間違えているような気がしてなりません。

先ほども申し上げましたが、最終的に問題なのは自律神経を正常に保てるキャパシティーだと思っています。

咬合不良は著しくそのキャパシティを狭めると認識しています。咬合不良、大雑把にいうならば顎関節症を治療することにより、いいかえれば正しい歯科的アプローチにより、そのキャパシティが広がり、より安定した状況下に生体がおかれやすくなると認識しています。そうすることによって自律神経が安定しやすい状況下におかれると考えています。もちろんその治療が極めて慎重に行わなければならないと思っています。

> 顎関節症というのは歯科や口腔外科での保険請求に使うための病名なので、これには拘らない方がいいかと思います。
> 補綴や矯正治療を行う場合は自律神経機能不全の治療が終わってから行えば体調不良などが出ないと思います。

顎関節症という言葉にこだわらない方がいい。という意見には同意します。また自律神経機能の回復の治療が大切だということも同意します。矯正に関しては同意します。可逆的な治療に対しては、自律神経機能の回復をまたずとも積極的に行っていいと思っています。

駄文失礼しました。いつものことながら。


[682] Re[672]: 私(ラークマイルド)の場合 投稿者:morn 投稿日:2004/06/24(Thu) 19:03

亀レスですが、ラークさんの「私の場合」を読んだ感想を一言書かせていただきます。

病歴を読んで先ず疑問に思ったのはこの人は果たして顎関節症なのか?という事でした。
H13.3下顎が左側に偏位したり開口しにくくなってるのは単に咀嚼筋への酸素供給量の低下と乳酸など疲労物質の蓄積している状態ですね。
自律神経がうまく機能せず、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時によく認められる症状です。
H14の症状も頭痛、関節円板の前方転位など咀嚼筋の緊張がH13よりさらに進んでおり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れが大きくなっているのが伺えます。

脳CT、肺レントゲン撮影等検査をしても異常が見つからないのも自律神経機能不全の特徴ですね。

鏡を見て下顎の開口時の偏位や正中のズレ、開咬や咬合状態などを非常に気にしているのは「顎関節症ノイローゼ」とでも呼ぶべき患者さんに認められる特徴です。

単に自律神経を整え、咀嚼筋への血流量を増やし、蓄積した乳酸を代謝し、顎関節症ノイローゼの患者さんにほぼ見られる「認知の歪み」を是正すれば快適な生活が送れる事と思います。

ただこの掲示板に出入りする患者さんの場合、ドクターショッピングなどで咬合や上下顎など解剖学的知識、スプリントなどの既存の治療に対する知識も豊富なため「認知の歪み」を是正するのは簡単な事ではありません。

「顎関節症ノイローゼ」患者の「認知の歪み」の特徴は
1.自分は顎関節症だ(かもしれない)
2.体の不調は顎関節症のせいだと思う
3.咬み合わせがおかしいと思っている(開咬、過蓋咬合、反対咬合、正中のずれなど)
4.咬み合わせがおかしいと思っている(開口時の偏位や側方運動時の咬合様式に関して)
5.顎関節症に関していろいろ調べて自分は当てはまると感じている
6.咬み合わせがおかしいから体の不調が起こると感じている
などです。

顎関節症と診断されている人の書き込みを見るとほとんど全員が交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、自律神経がうまく機能していない自律神経機能不全と診断する方がより病気の実体に近いように思います。
自律神経機能不全に顎関節症ノイローゼを併発している表現が近いように感じています。
顎関節症は治らない病気というのをよく耳にしますが、それはただ単にアプローチの仕方が根本的に間違えているような気がしてなりません。
顎関節症というのは歯科や口腔外科での保険請求に使うための病名なので、これには拘らない方がいいかと思います。
補綴や矯正治療を行う場合は自律神経機能不全の治療が終わってから行えば体調不良などが出ないと思います。


[681] Re[680]イトチン先生 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/19(Sat) 02:07

こんばんは。
お世話になっております。
またじっくり読ませていただきます。
いつもありがとうございます。


[680] Re[678]: ラークさん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/06/17(Thu) 23:12

ラークさん今晩は。
素晴らしい質問をして頂きました。

>すみません、私の読解力のなさゆえ、ここの文だけ意味を理解しかねております。すべての人とは、患者すべてととってよろしいのでしょうか。またこの理論とはいかような理論でしょうか。

何度も述べさせて頂いていますが咀嚼筋をてなずける。これだけです。歯科的な作業はこの事柄を患者さんに理解してもらうため、本当に様々な思いつく限りのアプローチが患者と術者双方の協力のもと実行されます。ただ、自分自身の症状に対してあまり深く追求していない患者さんには理論を説明することはないとは思います。下の書き込みにも書かせて頂きましたがある70代後半の男性患者は頑固で、絶対にこの歯を抜けと私に命令しましたがそれを少しずつはぐらかし、ごまかしてなんとかやり過ごし今は小康状態です。全く痛みを感じていないようです。咬筋の圧痛点をさぐって根気よくレーザーを照射しました。
また60代半ばの女性患者は上顎のすべての歯の冠が取り去られた状態で総入れ歯状の補綴物を入れて来院されました。主訴はどんなに治療しても痛みが取れないというものでした。
私は即座に根治を完了させ補綴物を装着しました。今のところ痛みはほとんどなくなっているということです。
50代後半の男性はブリッジ装着後、午後になると必ず胸がムカムカしあげそうになるといわれました。頭痛もあり、夜寝ていると胸が締め付けられるような嫌な、恐ろしい感じがあって目が覚めてしまう。と言われました。スプリントを制作し幾度かの調整の後すべての不快症状はなくなりました。しばらくしてこのスプリントが破折したと言って来院されました。そして新しいスプリントを装着して頂いたのですが、そのスプリントは、はじめ症状の発現を止められませんでした。しかし、調整によって適応させることが出来ました。この患者さんは噛み合わせをいじることは、はなから考えていないと思います。私もそうする意味を見いだせません。

理論の合意が必要な患者さんは今ある顎位そして咬合に疑問を持ってしまった患者さんです。ハイパーオールアウトを経験した咀嚼筋は微小な傷が数多く存在し循環も阻害されているはずですからそれらの回復を含めて長期的な対応が必要となると思います。咀嚼筋群の不快感は全身に影響を及ぼします。したがって咀嚼筋群の回復も重要で、理論の合意を進めつつ合意によってもたらされる体感の変化を感じながら、咀嚼筋群そして咀嚼筋群によって傷つけられた咀嚼器官周辺組織の回復を待つ。ということになります。
それ以外の患者さんにはすべての条件を考慮して私の信じるそれぞれの患者さんにとって最適であろう噛み合わせを即座に構築することを心がけています。
理論の議論が必要ないと思われる患者さんには私はスピードを重視します。スピードを重視すると、やはり補綴が扱いやすいとは感じています。

到底歯が痛いくらいでは来院されそうもないような患者さんも、痛くてたまらないと飛び込んできます。いきなりこの右上の歯を治療してくれと指図します。昨日寿司屋で奮発してトロを注文したのにそのトロにスジがあってそのスジを咬んだとたんに痛みだした。もうあの寿司屋には行かない。といいますが咬筋の特定の場所を軽く押すと涙を流して痛がりました。その方の言う通り治療を進めどんどん治療しなければならない歯が増え取り返しのつかないことになってしまう可能性を推測するのは私だけでしょうか。この患者さんは噛みしめについてじっくり理解してもらいレーザー照射だけで完治しました。
15年前、頭痛で年に数回、1週間以上仕事を休まなければならなかった患者さんは、結婚されお子さんが授かりました。年に一度実家に帰られる折、お宮のお祭りでお会いしますが、その都度スプリントは大事に保管してあると話をしてくれます。彼女の歯並びは教科書に載っているような理想的な歯並びでした。
理論の必要がなく不可逆的な治療さえも必要のない患者さんも多数存在するはずであると思います。

術者は確固たる理論が必要ですがその理論の理解が全ての患者さんにとって必要であるとは思っていません。しかし、術者の持つ理論は患者さんすべてに適応されます。

>スプリントをはずすと咬合が深くなる、そうすると当然今まで使われていなかった、あるいはあまり使われていなかった筋肉や組織が「スプリントによる症状が軽減された状態」とは違った状態になる。つまり、その状態から「スプリントによる症状が軽減された状態」を再現しようと思えば、スプリントの分高さを足していかなければいけないということなのでしょうか。

咬合高径に関しては人体はかなりの許容範囲があると認識しています。咀嚼筋の破壊的な作用は、下顎の、上下顎中心咬合位に対する左右的な位置関係と、下顎の偏心位における後方臼歯の早期接触で引き起こされると思っています。ですからそれらの事柄にに対して十分に考慮された咬合高径の増減は、かなりの範囲で許されると思っています。それらを患者さんに理解頂くこともスプリントで可能です。厚いスプリントと薄いスプリントを作成します。
スプリントそのものの顎位を再現しなければならないということも本当にそうであるのかどうかじっくり考えられなければなりません。かつて日本人は100メートルで10秒を切れないと言われてきました。しかしいま、素晴らしい理論によって末続選手がそれをするのではないかと言われています。我々ももしかしたらそのポテンシャルを秘めているかもしれません。
しかし、そうであったとしても100メートルを9秒台で走ろうなどとは考えたりはしません。
求めれば得られるのかもしれませんが、私は完全無欠の咬合状態を構築することは必要とはされていないと考えています。また、すべての人に100メートルを9秒台で走る要求はなされるべきではないと思います。たとえ理論上は可能であったとしても。絶対にしてはならないことは存在しますがそれさえ避けることが出来れば、100メートルを9秒台で走るような完璧な咬合を求めない限り我々に対してかなりの範囲で自由度が与えられていると考えています。


>また、そうなれば非常に段階的に治療を行う必要性はあるように感じます。段階的な治療の中途に一段一段症状の改善がともない、それに「自信」が伴ってくる、という状況の必要性をも感じます。

すべての条件は日々刻々と変化しています。歯科領域だけに限ってみても歯牙の咬耗状態から始まって、顎関節l関節窩の形態、関節頭の形態、歯牙の近心移動等が絶え間なく引き起こされています。関節円板の形態や柔軟性もしかりです。
それでも、それぞれの患者さんごとに状況が異なりますが、引き金が引かれるときは必ず訪れると考えています。はじめは5メートルも歩くことなど信じられないはずです。しかし、そのうち50メートル歩くことも可能となります。100メートル歩ければ今度は小走りも可能になります。たとえ10秒をきることが出来なくてもどんな人でも満足することが出来る時、その時が必ず訪れると思うのです。
その時、すべての事柄が一気になされるはずであると考えています。

「咀嚼筋を手なずける」は私の失敗が原点になっています。
17年前咬合挙上装置を患者さんに装着して頂きました。私の浅はかな考えで、だだ歯科的な目的のためでした。いわゆる顎関節症に対応するためではありません。当然その患者さんは顎関節症の症状を訴えていたこともありませんでした。
患者さんは大変真面目な方で、その装置を丸二日間装着し続け、三日目の夕方めまいがしてどうしようも出来ないと電話がありました。
即座に来院して頂きましたがチェアーに座ることもおぼつかなく背もたれを倒すとめまいが激しくなり、しばらく安静にしなければならないほどでした。装置を観察すると下顎の前方運動時そして側方運動時に後方臼歯がその挙上装置にあたって、前歯、犬歯のガイドが全くない状態でした。
私は即座にその装置の装着をやめて頂きました。そして症状は消失しました。
不適切な噛み合わせによって恐ろしいことが引き起こされると身をもって思い知らされた本当に貴重な体験でした。
今でも思い出すたびにその患者さんには申し訳なく恥ずかしい思いでいっぱいになります。


[679] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/16(Wed) 22:51

↓相変わらず駄文長文で申し訳ありません。


[678] イトチン先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/16(Wed) 22:50

イトチン先生、こんばんは。
いつもお世話になっております。

インフォームドコンセントの大切さ、顎関節症治療の難しさ、
また自然治癒の難しさ、は最近肌で感じております。先生が、ミューチュアリープロテクティッドオクルージョンに対してどのような接し方をしておられるかも私の中では理解いたしました。

>そこで顎関節症は治らない、でもほかっておけばそのうちなおるという発想が生まれてくるのだと思いますが、私は少なくとも悪い反応ばかりではなくいい反応も返ってくる可能性がある限り、それがどんなに些細な反応でも、根気よくひとつひとつ拾い集めわずかな望みであってもその糸をたぐりよせ、真実に近づきたい、そして絶対に真実に近づくことが出来ると思っています。そして、ほかっておいたら治らないということも個人的には思っています。

同意という言葉が適切かどうか、素人の私がつかっていい言葉かどうかわかりませんが、同意いたします。私も「ほうっておいても治る類のものではない」と個人的に思っています。

>スプリントの装着により歯の移動が妨げられると解釈して頂く方がいいとおもいます。スプリントは二週間装用しないと歯の移動により装着が困難となります

このような考えは初めて耳にいたしました。スプリントの装着により歯の移動が妨げられる、ですか。聞いてみれば納得の原理です。

>このコンセプトから、スプリントは術者主導でどのような顎位や咬合状態でさえ瞬時に構成させることが可能です。ですから術者、患者両者の持ち駒がいかようにも増やせるのです。たしかにスプリントにも欠点もたくさんあると思いますがその欠点を補ってあまりあるのではないでしょうか。

はい、同意いたします。最近は私は、簡単にいうとスプリントは生体に条件をあたえることにより反応をみる装置、という捕らえ方をしているのですが、先生のおっしゃることと合致していると解釈します。

>ラークさんにはご使用のスプリントによってどのような作用を期待しそして実際にどのような反応がご自身の身体から発せられているのか、また最終的な目的地の大まかな設計図はどのように描かれているのか、もし描かれているとしてそれはご自身が受け入れ可能なのかどうか。じっくりご検討頂く。主治医の先生と100%情報交換されれば必ず抜け出せると思います。

その検討は必要だと感じ始めました。最終目的地は、機能的に「かみ締めたときにグッと力が入ること」にしたいと思っています。そのあたりが実現可能かどうか等、主治医ともう一度きちんと綿密なコミュニケーションをとろうと思います。

>45のみあたるスプリントはその他の歯を挺出させますから慎重な多応が必要でしょう。

わかりました。

>私にとって、少なくとも噛み合わせが関係することにより不快症状が発現し、噛み合わせを考えることによってそれらの症状を軽減させることが出来ると言う現場の肌で感じる体感が私の顎関節症治療のよりどころとなっています。
そして、何らかの適切な作用を加えれば改善の反応を引き起こすことも幾度となく経験しています。

先生の治療に向かわれるスタンスといいますか、考え方がよくわかりました。「何らかの適切な作用を加えれば改善の反応を引き起こす」は体感として私も感じます。先生は臨床重視(臨床家)であるという書き込みを目にしましたが、まさに臨床的な考え方であり、また現実的だと思いました。

>そのためにはすべての人にわかる理論が存在しなければならないと考えています。

すみません、私の読解力のなさゆえ、ここの文だけ意味を理解しかねております。すべての人とは、患者すべてととってよろしいのでしょうか。またこの理論とはいかような理論でしょうか。

>>普通の人は下を向いたとき下顎が深く入り込んでいくと思うのですが私にはそれがなくむしろ顎が前方に浮く
>この体感を信じることは賛成出来ません。「普通」に対する認識が正しいのかどうか検証が必要です。認識がずれている可能性も十分ありますから、もしずれているならばこの認識のずれを改善する必要があります。
>>上顎と下顎の正中
>これを基準にすることは全く正当性をみいだせません。上顎の左右の中切歯、下顎の左右の中切歯、ただそこに萠出しているというだけで絶対的な基準位には到底なり得ません。

わかりました。ご指摘ありがとうございます。私は、つい、「わかりやすく思えるもの」に思考がいってしまいがちです。

さらに質問したいのですが、いいでしょうか。少し前のイトチン先生のカキコに関してなのですが。
>この歯から手を付けなければならないというものではなく、すべての歯を同時に俎上に載せることも何ら問題とならないはずです。まさにスプリント療法はこの考えに基づいて実行されます。

確かにスプリント療法によって、「すべての歯を同時に俎上に載せること」は可能であると思います。その後の治療なのですが、スプリントをはめ続けないとした場合、どのような治療が適切なのでしょうか。もちろん個々人の状態に応じて・・と思うのですが、歯牙歯列の状態に応じてやはり不可逆的措置は必要ではないかと感じています。咀嚼筋を手なずける、あるいは「ハイパーオールアウト」の状態にならないような顎位、咬合を得るために不可逆的措置をやむなく行う場合、先生のおっしゃる「自信」の根拠はどのように得ればいいとお考えですか?主治医とのインフォームドコンセントの綿密さや「また最終的な目的地の大まかな設計図はどのように描かれているのか、もし描かれているとしてそれは自分が受け入れ可能なのかどうか」による、ということだと思うのですが、私は、スプリント療法によってすべての歯を同時に俎上に載せ、著しく症状が改善したとしても、スプリントそのものの噛みあわせを再現しなくてはその自信もぐらつきそうなんです。やはりスプリントそのものの咬合、顎位を再現しなければ再発する恐れがあると思っているのですが。もしスプリントがあるときの咬合顎位を再現できなければ、そのときの状態は、あきらかに、生体がうける条件が「スプリントをはめているとき」と比べて変化しているように感じます。

スプリントをはずすと咬合が深くなる、そうすると当然今まで使われていなかった、あるいはあまり使われていなかった筋肉や組織が「スプリントによる症状が軽減された状態」とは違った状態になる。つまり、その状態から「スプリントによる症状が軽減された状態」を再現しようと思えば、スプリントの分高さを足していかなければいけないということなのでしょうか。

また、そうなれば非常に段階的に治療を行う必要性はあるように感じます。段階的な治療の中途に一段一段症状の改善がともない、それに「自信」が伴ってくる、という状況の必要性をも感じます。


[677] イトチン先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/15(Tue) 01:52

イトチン先生、こんばんは。
書き込みありがとうございます。いつもお世話になっております。
[No.676] すべて読ませていただきました。興味深いこと、新発見等ありました。

相変わらず「私の理論」は展開できるほど理論を持っていない私ですが、私なりに思うところあり、また質問等させていただきたく思っております。前回と同様、書き込むまで少し時間がかかるかも知れませんがお許しください。折を見て書き込みたく思います。

いつもありがとうございます。すみませんが今日はこのあたりで失礼します。


[676] ラークさん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/06/13(Sun) 22:38

ラークさんこんばんは。
顎関節症において、すべての治療法は常に症状を悪化させる可能性をおおいに備えているということを私は考えています。
我々は顎関節症に対して何か手をつけるということはその作用により必ず反応が引き起こされるということを最初の大前提として常に認識していなければならないと思っています。そして、ひとつのアプローチによっていい反応が現れるのか悪い反応が現れるのか、本当のところは誰にもわからない。やってみなければわからない。ということも大変重要なポイントです。そこで顎関節症は治らない、でもほかっておけばそのうちなおるという発想が生まれてくるのだと思いますが、私は少なくとも悪い反応ばかりではなくいい反応も返ってくる可能性がある限り、それがどんなに些細な反応でも、根気よくひとつひとつ拾い集めわずかな望みであってもその糸をたぐりよせ、真実に近づきたい、そして絶対に真実に近づくことが出来ると思っています。そして、ほかっておいたら治らないということも個人的には思っています。ここのところは言葉を尽くして議論されなければならないと思っていますが。(特にどのような症状であれ顎関節症と診断をくだされた患者さんそして顎関節症による痛みを歯の痛みと錯覚し歯科治療をうけ、治療範囲を広げていって少しずつ、そして着実に症状を悪化させていってしまった患者さんはつらい日々が続きます)
ですから、いきなり歯を削るということは五分五分の可能性どころではなくまさに一か八かの賭けと個人的には受け止めています。元に戻せない非可逆的な処置ですから。その他すべての非可逆的な処置に関してもそのようなニュアンスを私は感じています。もちろん仰る通りスプリントに関しましても術者の技能、コンセプトにより正しく使用されない場合歯牙の移動は生じますが健常な生体においてもすべての歯はつねにダイナミックに様々な矯正力によって日々刻々と動いているということも考えに入れておかねばなりませんので、むしろスプリントの装着により歯の移動が妨げられると解釈して頂く方がいいとおもいます。スプリントは二週間装用しないと歯の移動により装着が困難となります。
このコンセプトから、スプリントは術者主導でどのような顎位や咬合状態でさえ瞬時に構成させることが可能です。ですから術者、患者両者の持ち駒がいかようにも増やせるのです。たしかにスプリントにも欠点もたくさんあると思いますがその欠点を補ってあまりあるのではないでしょうか。
とくに今ある顎位にそして咬合に疑問を持っている患者さんにとっては自分自身の考えを整理するためにも大変有効な手段であると思います。

ラークさんにはご使用のスプリントによってどのような作用を期待しそして実際にどのような反応がご自身の身体から発せられているのか、また最終的な目的地の大まかな設計図はどのように描かれているのか、もし描かれているとしてそれはご自身が受け入れ可能なのかどうか。じっくりご検討頂く。主治医の先生と100%情報交換されれば必ず抜け出せると思います。45のみあたるスプリントはその他の歯を挺出させますから慎重な多応が必要でしょう。

ミューチュアリープロテクティッドオクルージョンはA.D'Amicoが霊長類や化石人類の咬合からヒントをえて発表した理論です。人類学、特に形質人類学と歯科医学は密接な関係をもっており解剖学そして人類学から咬合理論が生まれることも当然であろうと思います。人類学では歯冠形質に人種差が存在しその差が何を意味するのかも研究の対象となっています。
しかるに、当然人には個体差が存在し、様々な咬合状態もたとえ理論上は異常であったとしてもなにごともなく、平穏に日常生活を送る人々も数多く存在します。
顎関節においても関節頭の形態そして関節窩の形態は一生において刻々とその形を変えていきます。
当然筋肉の活動も筋肉量や筋力ベクトルの方向、活動量など当然変化していくものでしょう。
歯牙においても、咬耗により日々その形態を変化させているのです。
したがって、ミューチュアリープロテクティッドオクルージョンが絶対であるというつもりはありませんし、開咬あるいは下顎前突がその人にとって最適の噛み合わせである可能性も否定しません。
私にとって、少なくとも噛み合わせが関係することにより不快症状が発現し、噛み合わせを考えることによってそれらの症状を軽減させることが出来ると言う現場の肌で感じる体感が私の顎関節症治療のよりどころとなっています。
そして、何らかの適切な作用を加えれば改善の反応を引き起こすことも幾度となく経験しています。
そのためにはすべての人にわかる理論が存在しなければならないと考えています。
ゆがみ、ずれ、確かに存在すると思いますがそれを特定することはなはだ困難であると思いますし、それを直接直すことを目的に治療をおこなうことは神業としか思えません。結果的に試行錯誤の結果症状の改善がおこり、それをよりどころに噛み合わせを考えていく。たとえ遠回りであろうともこの方法しか考えられません。

私の患者さんに70代後半から80代後半まで、そういった高齢の方々のいわゆる顎関節症の痛みに悩まされる患者さんも数多く来院されます。
このことからも自然に治るとは私としては考えられないのです。


>普通の人は下を向いたとき下顎が深く入り込んでいくと思うのですが私にはそれがなくむしろ顎が前方に浮く

この体感を信じることは賛成出来ません。「普通」に対する認識が正しいのかどうか検証が必要です。認識がずれている可能性も十分ありますから、もしずれているならばこの認識のずれを改善する必要があります。

>上顎と下顎の正中

これを基準にすることは全く正当性をみいだせません。上顎の左右の中切歯、下顎の左右の中切歯、ただそこに萠出しているというだけで絶対的な基準位には到底なり得ません。

二年前に神経の病気でしばらく通院し薬を飲んだという60代の女性が来院されました。主訴は右の奥歯が咬みにくい。です。
右下第二大臼歯および第一小臼歯欠損でブリッジ、左下も第二大臼歯欠損。ブリッジ。
すべての歯が神経をとってありました。
詳しく伺うと二年前は胸が苦しくなって死の恐怖を味わったそうですが内科的には全く問題がなかったそうです。
以前に書き込ませて頂きましたが私は直感で「つらい歯の痛み」を想起しました。
そして数十年にわたっての歯科治療が連想されました。
その結果としての胸の痛み。苦しみ。
こういった方をなんとか救えるよう、新しく作り出さないよう、我々は心して歯科治療を行っていかなければならないと思います。
「何もしなくても治る」のではなく「何もしなくても(歯を削ったり顎をきったり円盤に手をつけたりかぶせたり歯を動かしたりetc・・・)症状を軽減させることが出来る。
そう思っています。

不可逆的な治療はあくまでも症状の軽減を確認し自信がもててはじめて遂行されるべきであると思います。


[675] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/12(Sat) 23:12

連カキコすみません
スタビリゼーションタイプに限界を感じ・・と書きましたが、スタビリゼーションタイプによる治療を行っていたのは今の主治医ではなく、(というか、今の主治医と以前の主治医が実は密な知り合いで、私の治療に関して連絡をとっているそうです)、以前の主治医なのです。
ですから、スタビリゼーションタイプに限界を感じ・・というのは、「今の主治医は、私が今の主治医に通う前までつけていたスタビリゼーションタイプのスプリントでは改善に限界を感じたであろう」という推測です。この推測は自分ではなんとなくあたっているように感じますが。

それから、「特殊なスプリント」、とは[672]:に示してあるミニスプリント、犬歯誘導スプリントのことです。

それから、何回もすみません。[672]に追加です。
今の咬合は右の7のみ接触。少しずらせば左の7と右の6も当たります。このあたりのファーストコンタクトは非常に微妙で、本当はどこが最初にあたっているのかわかりづらくなっています。それから開咬もあります。正中のずれは少しあります。
気になる症状としては、普通の人は下を向いたときに下顎が深く入り込んでいくと思うのですが、私にはそれがなく、むしろ顎が前方に浮く(わかりづらい表現ですみません、体感です)感じがします。


[674] Re[672]: 私(ラークマイルド)の場合 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/12(Sat) 22:29

すみません、少し訂正と追加です。

> このスタビリゼーションタイプはいまは右奥しかあたらなくなっている。45のミニスプリントのせいなのか、鍼灸のせいなのか大幅に顎位が変化したと思います。

↑おそらく、仰臥位と立位では咬合が違っており、スタビリゼーションタイプのスプリントは仰臥位で形をとっており、あきらかに立位のときは合わなかった。そのため、以前からフィットしていなかったと思われます。それに、ミニスプリントと顎の筋肉への鍼および筋肉マッサージによってさらに顎位が変化したと推測してます。

> そして、345あたりがかなり磨り減っていると指摘されました。これはおそらく歯軋りのせいで、成長期において顎の異常な発達が原因でないかといわれました。いまは開咬のため上下が接触しないが、もともとは接触していたのではないかと現在の主治医に指摘されてます。

↑文章がつたないですね。
345が磨り減っているのはストレスによる歯軋りのせいか、もしくは成長期における顎の異常な発達のせいか、あるいは両方だといわれました。と訂正させてください。

本当に文章がへたくそですみません・・・。読んで何かご指摘いただければ幸いです。


[673] 追記:イトチン先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/12(Sat) 21:55

イトチン先生、この前はレスありがとうございました。できるだけ意識下では負担がかからないようにコントロールに励みます。ただ、やはり現在の顎位なり咬合なりに問題があるため、咀嚼筋に負担がかかるのは現在では避けられません。私としてはやはりスプリントでまずは咀嚼筋に負担のかからない顎位を求めていきたいと思っていますし、それは主治医も同様だと思います。ただスタビリゼーションタイプでは限界を感じたのか、特殊なスプリントを用意するようです。ほてつの前段階では、スタビリゼーションタイプを使うみたいです。

今持っているスタビリゼーションタイプのスプリントはイトチン先生の書き込み【554】の

1) 両側の顎関節が今現在において極めてリラックスする位置であること
2) スプリントによって得られる上下の咬合関係はミューチュアリープロテクティッドオクルージョン

のいずれもを満たしていないと体感では感じています。やはり自身の体感とも照らし合わせると現在のスプリントは不完全なものであると感じています。

見当違いな文章でしたらすみません。また何かあればカキコしたく思います。


[672] 私(ラークマイルド)の場合 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/12(Sat) 21:39

こんばんは。諸先生方、またその他のみなさんも。

今までの治療歴、現状、これからの治療のプランについて書いていきます。どなたかご意見、ご指摘いただければと思います。

【治療歴】
H12 5月
右奥の歯痛のため開業医に。右下親知らず抜歯。その後左下の親知らずも変な方向に生えていることを指摘され、抜歯。その際非常な苦痛を伴い、鏡を見ると下顎が左に偏位していることを自覚する。
それから左顎が明らかに開きにくくなる。当時の主治医にその旨伝えると、「顎関節症ですね、気にしなくていいですよ」といわれそのまま放置。

そのほか、いろいろな箇所が虫歯であったため治療。左奥、未処置で穴があいたまま放置。(H13 3月)

いつのまにか、顎が開きにくいのは気にしなくなっていた。口の開き方を変えたのか、と今にしてみれば思います。

H14初頭から体調が少しずつおかしくなる

H14 12月 寝ているときあごが鳴り非常な頭痛、顎痛
このとき、鏡をみた自分の所見では、前歯が切端咬合、交差咬合になっていた。以前はあきらかにそうではなく、おそらく若干開咬ぎみであった。

上記とは違う開業医にて相談するも、「とりあえず虫歯をなおさなければどうしようもない」といわれ、虫歯を治療、だが根本的な解決には当然至らない。

それから神経内科にて脳CT,一時期呼吸困難に陥ったため肺レントゲンをするも異常なし。種々の口腔外科を回るも、正常な範囲内といわれる。

顎関節MRIでは、大して異常なしといわれるも、左側の関節円盤が少し前に転移し、下顎頭は下がっていた?と思われます。

H15 夏〜 矯正専門医にてスタビリゼーションタイプのスプリントをはめ、調整。若干体調は回復するが、行き詰まりを感じ、セカンドオピニオンをもらいに違う病院に。

そこで現在は45のみあたるミニスプリント(?)を装着、
体感としての体調は改善。顎がなることがあるが、主治医の予測どおり。ただし気分が悪くなればはずせばいい、とのことです。また、現在の主治医の指示に従い、以前のスタビリゼーションタイプのスプリントも装着することがある。(これは楽であればつけていいといわれました)

このスタビリゼーションタイプはいまは右奥しかあたらなくなっている。45のミニスプリントのせいなのか、鍼灸のせいなのか大幅に顎位が変化したと思います。

上顎と下顎の正中は以前よりあきらかに近づいています。そして開咬ぎみ。

なお、半年ほど鍼灸治療をしており、先週顎の筋肉を鍼および徒手による筋肉マッサージを施してもらったところ、顎の筋肉に血が通う感じ(?)がして気分がよくなる。

【現状】
左肩あたりに鈍痛、左側頭部の筋肉に鈍痛。右肩にもこり。
後頭部にもこりがある。
一時期のすさまじい欝、頭痛からはあきらかに改善。体感もよくなっている。

歯並びについて。
上顎は本当にきれいにならんでいる。下顎は左右とも若干123が中心に寄っている。(進行形かどうかはわかりません)3と4の間に若干隙間がある。

矯正、手術歴はありません。

そして、345あたりがかなり磨り減っていると指摘されました。これはおそらく歯軋りのせいで、成長期において顎の異常な発達が原因でないかといわれました。いまは開咬のため上下が接触しないが、もともとは接触していたのではないかと現在の主治医に指摘されてます。

上下左右とも67はクラウン、左上4インレーです。

開口時、まず開口の仕方がいろいろあり、右に偏移しながら開くとき、左に偏移しながら開くとき、蛇行しながら動くときなど、最近はできるだけ意識下のコントロールを考え、自分にとって気持ちのいいあけ方(左右対称に開く開口)を心がけています。

【これから】
45タイプは長期間つけると歯の沈下、異常ていしゅつが起こると主治医からいわれているため、そのうち状況をみて犬歯誘導型につけかえるといわれている。
そして補綴、ひつようがあれば矯正に移るといわれている。まだそのあたりは未定だといわれています。

自分でわかる範囲のことをカキコさせていただきました。諸先生方、また皆様方、よろしければご指摘などいただきたく思います。また表現等に不備がある可能性もたぶんにあります、ご指摘いただければ書き直しをいたします。駄文長文失礼いたしました。


[671] Re[666][665]: 頭蓋骨調整 投稿者:病歴30年 空 投稿日:2004/06/12(Sat) 12:26

頭蓋仙骨療法が話題に上っていますので、過去の話題の“上顎骨のゆがみ“について 議論されていたようですが、補足させていただきますと、蝶形後頭底・頭蓋底の「側方ゆがみ」「垂直ゆがみ」については、アプレジャーの「頭蓋仙骨療法」(発行:スカイイーストのP101〜P124)という書物の中で、少なくとも10年前に紹介されています。(私がこの書物を目にしたのが10年程前でした。)
また、上顎骨のゆがみについては、英国などでは すでに考慮され、実際の治療で行なわれているそうです。残念な事に、日本ではまだ出版されていないのが現状です。
私は、実際に蝶形骨などが動いている教育ビデオ(1988年製作)をクラニオセイクラル・バランシングの先生から見せて頂くチャンスがありました。
例えそれが外国の場合であれ、他の医学の分野で当然として認められている概念ならば、それを受け入れる事が歯科医学、ひいては医学全般の進歩に繋がると私は思います。
歯が、身体全体に及ぼす影響を考えると、上顎骨や下顎骨のゆがみの治療は、当然 考慮しなければならないのではないでしょうか?


[670] 掲示板マナー 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/06/12(Sat) 11:51

mornさんのご指摘どうりです。すいませんでした。


[669] 無題 投稿者:彰浩 投稿日:2004/06/11(Fri) 22:10

顎関節症なのでマウスピースを1ヶ月くらい前から3週間ほどしていました。ここ最近よく寝たはずなのに昼間も眠気があって今日は昨日から続けて12時間も寝てしまいました。眠気は顎関節症と何か関係はあるのでしょうか。


[668] 掲示板マナー 投稿者:morn 投稿日:2004/06/11(Fri) 19:02

>のぞみさん
ここは「私の理論」です。
ここに書き込む前に掲示板ルールをよく読まれましたでしょうか?
そういうお話はメインの掲示板でする事になってます。
みなさんが利用しやすいようにルールをお守りの上ご利用下さい。


[667] 無題 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/06/11(Fri) 18:35

がががさん、丁寧なお返事ありがとうございました。良き治療家に出会うためにお聞きしたいのですが、この会員の人なら大丈夫というような団体はあるのでしょうか。


[666] Re[665]: 頭蓋骨調整 投稿者:ががが 投稿日:2004/06/11(Fri) 12:23

のぞみさん、はじめまして。カイロプラクター、頭蓋仙骨療法家のがががといいます。
一口に頭蓋骨調整といっても東西様々な技術があります。
ここでは主にオステオパシーや、カイロプラクテイックで用いられる調整のことについて述べさせていただきます。

頭蓋骨はのどの辺りの骨と顎の骨を含め15種23個で構成されています。これらの骨には脳神経や血管が通る細い穴があいています。
又脳は三層の膜で覆われており、そのうちのくも膜下腔というところを脳脊髄液という体液が流れています。その体液の流れなどによって、頭蓋骨もわずかに膨らんだりしぼんだりすると、考えられています。

脳神経や血管の通る穴の圧迫等で顔面や顎に問題が起こると考えられます。その部分はまた、筋緊張などがあり、その部位の頭蓋骨の動きも制限されていると考えます。

頭蓋骨調整では、お互いの骨の動きが影響しあうと考えているので1つ1つの骨の動きをみていくことになります。

オステオパシーでは5グラム程度、便箋1枚くらいの力を使い、検査、調整します。検査で制限のある場所をみつけたらその部分を、わずかに牽引・押圧・ボールをなでるように横にスライドさせたりして調整します(カイロプラクテイックではもう少し強い力を使うこともあります)。

また、体液(脳脊髄液)は背骨の中を通り、お尻の骨まで流れています。神経を覆おう膜の下を流れていると考えられ、その動きのリズムは全身で感じられます。
そのため、基本的には、胴体の体液の流れをよくしたあと、頭蓋骨調整をします。

脳神経全般のリラックス効果があると考えられ、顔や頭の筋、体全体の筋を弛緩させます。自律神経のバランス回復にも役立つと思います。

安全かどうかですが、それは、用いる術者の力量によると思います。

のぞみさんが、良い手技療法家の方とめぐり合えるといいですね。

後、過去ログで”頭蓋骨”で検索いたしますと、ほかの方(何年も前より専門にやっておられる方)の頭蓋骨調整についての書き込みが見られますので、あわせて参照されてはいかがでしょうか。



[665] 頭蓋骨調整 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/06/10(Thu) 16:58

顎周辺の筋肉の異常なコリをとるために、掲示板に時々出てくる頭蓋骨調整を受けてみたいと思います。効果があるのか、また安全なのか分からず迷っています。頭蓋骨調整に詳しい方、ご意見お聞かせください


[664] 体に優しい治療 投稿者:morn 投稿日:2004/06/07(Mon) 19:34

最近癌治療に於いて外科的臓器摘出手術、放射線治療、抗癌剤など従来の副作用の大きい治療に苦しむ患者を救出するために、自律神経を整えて免疫力を高め癌治療や癌予防に応用しようという試みが芽生えている。
癌の場合は自律神経の乱れによる免疫力低下が癌の発生、転移、拡大に重要な役割を担っているからである。
自律神経を整えて免疫力を高め、癌の拡大や進行を抑制したり、癌組織そのものを縮小させたり、癌予防に利用しようとする治療法は従来の治療法に比べた場合、非常に体に優しくエコノミーな治療法と言える。
アトピー治療に於いても長期のステロイド療法によりかえって悪化した被害者が続出したため、自律神経を整えて自然治癒力を利用して治療する方法が試みが受け入れられつつある。
このように自律神経機能不全がその発病に関与していると思われる疾患の治療には、今まで西洋医学が取り入れなかった自律神経を整えて自然治癒力で治すという考え方が除々にではあるが医療機関にも患者にも受け入れられようとしている。
しかし顎関節症の場合は歯科医は歯を削合し、補綴処置をしなければ収入に結びつかないため、歯列矯正や大がかりな補綴処置を含む咬合治療からは脱却しにくい構造にある。
そのため積極的に自律神経の安定を治療に取り入れる動きはないが、実現すれば患者にとっては体に優しいだけでなく、経済的にも精神的にも非常に負担の少ない治療と言える。
しかし誰かが積極的に取り組まなければ、あるいは患者からの支持がなければそういう流れはできないだろう。


[663] いえ 投稿者:レオ 投稿日:2004/06/05(Sat) 18:10

私としては、引用は気にしていません。
ラークさんの問題への横やりになって、こちらが恐縮しております。
では、また改めて


[662] みなさんに 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/05(Sat) 17:16

最初に。

「私の理論」という場所でありながら私は「私の理論」を展開していません。すみません。本来は表の掲示板に書くことかもしれません。最近は少し表の掲示板の雰囲気が変わったように感じられるのでこちらに書かせていただいてます。

レオさん、fighter_1992さん、ありがとうございます。

レオさん、勝手にコメント引用し失礼しました。
もう少しだけ引用させてくださいm(- -)m

>ラークさんは、私ごときが、言わなくてもお分かりかもしれないですが、まず「危険な咬合ありき」この場合で言うと、「6,7しかあたらないは危険だありき」、でなく、一個人が何らかの口腔の不快感なり、症状・不定愁訴なりを訴えた際、診断・検討した結果その人にとって「危険な咬合」ではないか?ということです。これは、勿論私見です。
>常に補綴学なりのマクロな視点と、個人を診るというミクロな視点、両方捉えていく作業が必要と感じます。

そうですね。その通りです。さらに術者は補綴学や咬合理論などを持論としてまずある程度(相当)持っている必要があり、さらにそれにプラスして術者患者は患者の体感を確認しながら治療に当たる必要があります。レオさんのおっしゃりたかったことはそのようなことと思います。

>痛みへの閾値・不快感なりへの耐性、脳科学の視点から等、症状がでないことは様々考えられます

これを一言でいうとキャパシティーということになるのでしょうか。もちろんその通りだと思います。

個人差個体差は存在するのは当たり前であって、公式のように「これは大丈夫」「これは危険だ」というのはむしろ顎関節症を生んでいる原因になっているかもしれませんよね。

誤解を生む書き方失礼しました。レオさんみなさんすみませんでした。僕は正直あせっているかもしれません。

fighter_1992さん改めてはじめまして。
私の日本語少し変かもですね。

>凸凹とは、恐らく、咬頭や溝の事を言っておられるのだと思いますが、咬頭は理想として捉えるの存在では無く、必要不可欠な存在です。これが有るのと無いのでは、筋肉の状態なども全く違って来ます。
つまり、いくら顎位が正常とされる範囲・心身の状態を良好に保持する範囲で有っても、顎周辺の筋肉の状態・動きなども変わって来る為、本当の意味で正常な状態にはなりません。これらの事は、基礎歯学を徹底して勉強した先生で有れば、咬頭の重要性は、歯学の基礎的な事として、以前から知られています。(歯と全身を認めている真ともな先生や、認めていない真ともな先生でも、同様の見解で一般的です。)
>しかし、一部の勉強をしていない歯医者は、咬頭を削っている者が居ます。その様な行為を平気でする者は、当然その他の治療も、お粗末な状態が多いです。

私は、むしろ「咬頭の重要性」を知っておられ、かつその重要性に即して治療できる先生が特殊だと思っていました。体感として、今までの虫歯の治療が、「咬頭の重要性」を認識した先生のもとで施されていない気がしています。そのために、「咬頭の重要性」は「必要不可欠」というよりも私にとっては「理想」というものになっていました。

しかしやはり咬頭や溝は大事ですよね。
ここは妥協できないところですね。

うまく言い表しにくいですが、「咬頭や溝」あるいは「犬歯誘導」など、どこまでが私にとって「手の届く存在」なのか、「もう手にできない存在」なのかわからなくなってしまってます。

逆にいうと、それを追い求めるのが顎関節症の治療なのかも知れないですね。

レオさんfighter_1992さんひろきさん諸先生方、また意見交換(意見いただくだけかもしれないです)参加させていただければと思います。

最後にイトチン先生にもさらにレスを返したいのですが、うまく言葉にまとまりません。頭の中にはなんとなくあるのですが。また折を見てコメントさせてください。


[661] ラークさん 投稿者:レオ 投稿日:2004/06/05(Sat) 16:40

私なりにコメントしたことの、補足のみに今回はさせてください。

>レオさんの書き込みにもありましたが、6,7番しか当たらないのはまずいと。またある意見では3,4,5が大事であるいう結論も耳にしました。6,7しか当たらないと筋肉に多大な影響を与えることはよくわかります。

ラークさんは、私ごときが、言わなくてもお分かりかもしれないですが、まず「危険な咬合ありき」この場合で言うと、「6,7しかあたらないは危険だありき」、でなく、一個人が何らかの口腔の不快感なり、症状・不定愁訴なりを訴えた際、診断・検討した結果その人にとって「危険な咬合」ではないか?ということです。これは、勿論私見です。

ケースが違うかもしれませんが、現実の知人のご夫人が、とんでもない歯科医に、親知らずを抜くといわれ、間違えて7番を抜かれてしまわれたそうです。私は特に口腔内など見ていませんが・・・別の歯科医から、いつも指摘されるということなので本当でしょう。が、10年以上、何も症状は出ていないそうです。指摘されるまで何も気づかなかったそうです。
痛みへの閾値・不快感なりへの耐性、脳科学の視点から等、症状がでないことは様々考えられます。

先だって、ジンべエさんが、顎関節症の予防と称して、歯を削ることに関してコメントを述べておられましたが、先の例で言ったら、何も症状を引き起こしてない方に、7番補綴のやり直しをしたほうが、良いと果たして言っていいものか、私は悩みました。

常に補綴学なりのマクロな視点と、個人を診るというミクロな視点、両方捉えていく作業が必要と感じます。

そんなことから、ラークさんの問題に答える形になっていないですが、現状の私なりに追記しておいたほうが良いと思い、筆をとりました。
このところ、急に忙しくなったので、機会があればまた、参加・コメントさせてください。fighter_1992 さん、ひろきさん、諸先生方ともまた、折を見て意見交換させてください。


[660] ラ−クマイルドさんへ 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/05(Sat) 01:30

ラ−クマイルドさんへ。初めまして。
取り敢えず今日は、Aの質問にだけ、個人的見解を言っておきます。出来れば他の専門医の先生達からも、意見をお願いします。

> Aかみ合わせにおいて、理想としては歯の凹凸があり、きちんと食い込むことが理想的だと思いますが、何を優先すべきなんでしょう?

凸凹とは、恐らく、咬頭や溝の事を言っておられるのだと思いますが、咬頭は理想として捉えるの存在では無く、必要不可欠な存在です。これが有るのと無いのでは、筋肉の状態なども全く違って来ます。
つまり、いくら顎位が正常とされる範囲・心身の状態を良好に保持する範囲で有っても、顎周辺の筋肉の状態・動きなども変わって来る為、本当の意味で正常な状態にはなりません。これらの事は、基礎歯学を徹底して勉強した先生で有れば、咬頭の重要性は、歯学の基礎的な事として、以前から知られています。(歯と全身を認めている真ともな先生や、認めていない真ともな先生でも、同様の見解で一般的です。)

しかし、一部の勉強をしていない歯医者は、咬頭を削っている者が居ます。その様な行為を平気でする者は、当然その他の治療も、お粗末な状態が多いです。


>レオさんの書き込みにもありましたが、6,7番しか当たらないのはまずいと。またある意見では3,4,5が大事であるいう結論も耳にしました。6,7しか当たらないと筋肉に多大な影響を与えることはよくわかります。あるいは歯根膜による反射も影響するでしょう。もちろん、治療のプロセスにもよることは承知しておりますが、顎位がある程度付与されたとすればどの歯からアプローチすればよいのでしょうか。と書きましたが、歯が顎位誘導することもありえそうな気がします。そのあたり不勉強なもので・・。

ご存知と思いますが、歯はどれも重要です。ただ、その中でも、中心的な役割の歯が存在するだけです。
アプロ−チの仕方は、口腔の状態によって変わりますし、理論や調整方法によっても変わって来ますので、その人にとって、一番負担の少ない誘導方法でするべきだと思います。

顎位の安定は、まず、歯で決まると考えて居ます。そして、体全体のバランスも必要不可欠だと考えています。
顎位自体、正規のカイロプラクティックなどの治療でも、余程の症例で無い限り、ある程度は直ぐに戻す事・安定させる事は可能ですが、長期安定性・真の安定性を考えると、同調して動く歯を治さない限り無理だと思います。

その理由は、ご飯などを食べた時に歯が悪い状態へ引き込み、再びズレを作ったりする為、また、体を調整した後の状態と、歯が引き戻そうとする中間の状態で、新たな問題を引き起こす状態を作ると言う理由からです。
ですので、歯をきちんと治し、軸を修正する必要性が有ると考えています。誤解の無い様に書きますが、「歯に問題が有る場合は・・・」と言う前提の話です。歯の問題・咬合の問題で有れば、専門医で有れば、直ぐに解りますので・・・。


[659] イトチン先生へ 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/05(Sat) 00:08

お答えいただきありがとうございます。
イトチン先生のおっしゃられること理解いたしました。
もう少し治療、あるいは勉強をした後また書き込ませていただきたく思います。


[658] Re[655]: ラークさんへ 投稿者:イトチン 投稿日:2004/06/04(Fri) 23:00

私がお答えすることをお許し頂けますか。
こちらの掲示板にも書かせて頂いておりますが、一番大切なことは咀嚼筋群を意識下にてコントロールするということです。それについては皆さんすでに十分認識されている筋肉の緩和と受けとられるかもしれませんが、ただ単なる筋肉の緩和ではなく目的を持ったコントロールです。
なぜならば、咀嚼筋群は放っておくと限りなく最大筋力を発揮します。この最大筋力発現は、筋肉緩和だけでは制御出来ないのです。
あくまでも咀嚼筋をコントロールする、つまり咀嚼筋をてなづける。
これが大前提です。
この最大筋力はとてつもないエネルギーを間欠的あるいは持続的に放出するため、咀嚼器官周辺組織はもとより咀嚼筋そのものをも容赦なく痛めつけます。
私はこの咀嚼筋群の制御不能な筋力発揮こそがすべての顎関節症状を引き起こす源であると確信しています。筋トレにおける「オールアウト」をこえた「ハイパーオールアウト」とでもいいますか、つまり随意筋であれば当然損傷の危険を脳が関知し、それ以上の運動を制限する脳からの指令の発動が、咀嚼筋群に限っては発動されないのではと考えています。
関節円板の転移、脱落、穿孔などはすべからくこの作用でおこっていると確信しています。
したがって、なんとか意識下において咀嚼筋群の暴走をおさえることとそれに平行する、無意識下においての咀嚼筋の作用をも意識下のトレーニングにおいてコントロール可能にしたいという考えを私は持っておりそれは可能であると考えています。

この前提においてはじめて咬合についての対応が可能になるのです。
咬合とは、確かに食物を咀嚼するということにおいての理想の歯並び噛み合わせが机上において空想されるでしょう。
つまり咀嚼効率の良い噛み合わせということになるのだと思います。
この噛み合わせにとってピンポイントの顎位は絶対必要条件となります。
しかし、そのような噛み合わせがそもそも人間にとって必要なのか。
私はいわゆる顎関節症であると言われる患者さんにとって必要な咬合は決してそうではないと考えます。
我々の求める、絶対に獲得されなければならない噛み合わせは、
1、たとえ最大筋力が発揮されたとしても、咀嚼器官及び周辺組織にいかなる障害をも与えないもの。
2、そして、下顎が上顎に対していかなる位置(偏心位)にあろうとも咀嚼筋の筋力によりなんらの障害をうけないものであると考えます。
これこそが我々の求める額位および咬合なのです。
ここには、ピンポイントの顎位は当然求められません。

目的が明確であればアプローチに関する方法論は決して難しいものではありません。この歯から手を付けなければならないというものではなく、すべての歯を同時に俎上に載せることも何ら問題とならないはずです。まさにスプリント療法はこの考えに基づいて実行されます。

本人の自覚する現状の噛み合わせの不具合や、患者さん自身の体感からの正しいと思われる下顎の位置、下顎のずれ、運動等は大変多くの条件が積み重なった末の現状ですからそれに従い治療を行うことはほぼ100パーセント間違った方向に導かれます。どのような治療においてもまず、様々な雑音を慎重に取り除き、確信に近づいて後はじめて一歩が踏み出されます。




[657] Re[655]: 無題 投稿者:larkmild 投稿日:2004/06/04(Fri) 16:59

Aかみ合わせにおいて、理想としては歯の凹凸があり、きちんと食い込むことが理想的だと思いますが、何を優先すべきなんでしょう?段階的にならざるを得ないのはわかるのですが、レオさんの書き込みにもありましたが、6,7番しか当たらないのはまずいと。またある意見では3,4,5が大事であるいう結論も耳にしました。6,7しか当たらないと筋肉に多大な影響を与えることはよくわかります。あるいは歯根膜による反射も影響するでしょう。もちろん、治療のプロセスにもよることは承知しておりますが、顎位がある程度付与されたとすればどの歯からアプローチすればよいのでしょうか。

と書きましたが、歯が顎位誘導することもありえそうな気がします。そのあたり不勉強なもので・・。


[656] Re[653]: 無題 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/03(Thu) 22:31

ひろきさんへ。こんばんわ。レスの事は気にしないで下さい。

>私がそうであった様に、あなたがそうであった様に、自身の経験や体感でその事実関係が明確な患者にとってはそれが真理であり、目指すところなんだと思います。ただ、現実に発症過程や結果的症状は同様でも、各々の体感している感覚と言うのは各々の患者さんに依存している部分は確実にある様ですね。それが、私たちにとっての真実であっても、他の方にとっての矛盾になっているのかもしれません

そうですね。脳の発育過程や状態・環境・感受性なども個人で違う為、感じ方・受け取り方なども違って来るのかも知れませんね。私も出来る限り、相手を理解しようとしますが、どう頑張っても無理な部分も存在しますので・・・。


>真実や本質を求めるのはある意味、苦しむ者にとっては当たり前の事ですが、患者おのおのにとっての真実や本質と言うものもまた、存在しており、それがイコールにならない事は、やはりあるのでしょうね。

疑問などが有る場合は、議論などが必要だと思いますが、苦しむ患者同士で喧嘩をする事だけは、極力避けたいですね。苦しむ原因を作ったのは、歯医者な訳ですので・・・。これこそ、本末転倒だと思います。


>ただ、同じ患者同士、この現状に立ち向かっている者同士として、ある一定のガイドライン的なものの必要性は感じています。

ガイドラインを作って貰う必要性は、私も感じています。ただ、歯科医師だけでは色々と問題が有り、難しいのかも知れませんね。やはり、協力してくれる歯科医師と患者が、二人三脚で作っていく必要が有るのかも知れません。
「一般的には、疎外されている状況でも有る・・・」と言う話を、数人の歯科医師から聞かされた事が有りますので、立場的に苦しい状況は、変わっていないのかも知れません。恐らく、「可笑しな、研究をしている・・」などと、仲間同士で失笑しているのかも知れません。

しかし、これだけの患者さんが様々な症状で苦労している訳ですから、現実問題として、社会問題として、社会に訴えていく必要性が有ると、私も思っています。


[655] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/06/03(Thu) 22:20

fighter_1992さん ひろきさん こんばんは。
最近書き込みを再開したラークマイルドです。

お二人のおっしゃること、非常にわかります。まあもう
蒸し返しになるので私はこの件に関してはコメントは
控えます。

fighter_1992さんには、過去ログを読ませていただきました。
いろいろと勉強になりました。
ひろきさんの過去ログも読ませていただき勉強になりました。

mornさんのおっしゃる自律神経のお話もそのとおりだと思います。自律神経の乱れは顎関節症に限らず万病を生むというスタンスは最近の医学会でも注目されていますね。

まったく話かわるのですが。

@やはり口腔由来の不定愁訴をケアするには、口腔内をいじらなければいけないという結論はそのとおりだと思われます。
そこで、じゃあ何が大事かというと、顎位、咀嚼筋をはじめとする筋ぐんの緩和、それからかみ合わせにつきるという
結論に関してどう思われますか?正しい顎位の付与が難しいというのは今までの治療上よくわかります。が難易とは関係なく。そしてその顎位はピンポイントに定められるべきなのでしょうか。過去の書き込みを見てますと、顎位はある程度あやふやでいいという(大まかにいえば閉口筋がきちんとはたらくような顎位)書き込みがありましたが。ピンポイントに定まらないとやはり閉口筋はきちんと働かないのでしょうか?そしてそのほかの筋群も同様にピンポイントに定まらなければ正常にはたらかないのでしょうか?個人差があるのはわかりますが不安なものでして。

Aかみ合わせにおいて、理想としては歯の凹凸があり、きちんと食い込むことが理想的だと思いますが、何を優先すべきなんでしょう?段階的にならざるを得ないのはわかるのですが、レオさんの書き込みにもありましたが、6,7番しか当たらないのはまずいと。またある意見では3,4,5が大事であるいう結論も耳にしました。6,7しか当たらないと筋肉に多大な影響を与えることはよくわかります。あるいは歯根膜による反射も影響するでしょう。もちろん、治療のプロセスにもよることは承知しておりますが、顎位がある程度付与されたとすればどの歯からアプローチすればよいのでしょうか。

Bそして、全身を見る場合はどこに目をつけたらいいのでしょうか?僕の場合、レオさんと同様に(同じではないかもしれません)左の下顎頭がずれるような気がしております。MRIではすこしだけ関節円盤が前方転移し、おそらく左の下顎頭は下がってしまっています。そのことと関係がありそうなのです。そして右肩がこっています。現在はスプリントをはめているため症状は軽減されていると感じていますが、スプリントをはずしてしばらくすると右肩がこり、右奥6、7しかあたらなくなります。そしてこりを防ごうとして顎が左にずれます。ほうっておくと右奥に当たる際に体が身構えてしまってなんとなく顎を左にずらしてしまうような体感が得られています。これは体のバランスをとろうとしてそのような顎の運動を無意識のうちに重ねた結果、歯根膜の反射がおきてしまっていると思うのですがどうなのでしょうか。

ひょっとしたらまったくの見当違いかもしれません。どなたかおこたえいただければ幸いです。


[654] Re[652]: fighter_1992 さんへ 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/03(Thu) 22:10

レオさん。

レオさんの考えも良く判りましたし、お互いの誤解・疑問などが解けたらそれが一番良いです。これで、今回の議論は終われると思います。

こちらこそ、何かありましたら、宜しくお願いします。


[653] 無題 投稿者:ひろき 投稿日:2004/06/03(Thu) 21:34

fighter_1992さん、今晩は。
勝手にレスを引用してしまい申し訳ありません。

>「歯の問題は、本当に解決しているのか?・・・」、「歯が原因で自律神経が乱れている場合、歯を安定させる事が問題解決だ・・・」と私には疑問が出て来て、今回の議論に至った訳です。

それは私も常々思います。
私がそうであった様に、あなたがそうであった様に、自身の経験や体感でその事実関係が明確な患者にとってはそれが真理であり、目指すところなんだと思います。

ただ、現実に発症過程や結果的症状は同様でも、各々の体感している感覚と言うのは各々の患者さんに依存している部分は確実にある様ですね。

それが、私たちにとっての真実であっても、他の方にとっての矛盾になっているのかもしれません。

真実や本質を求めるのはある意味、苦しむ者にとっては当たり前の事ですが、患者おのおのにとっての真実や本質と言うものもまた、存在しており、それがイコールにならない事は、やはりあるのでしょうね。

ただ、同じ患者同士、この現状に立ち向かっている者同士として、ある一定のガイドライン的なものの必要性は感じています。

また、思いつきでのレスで失礼しまいた。


[652] fighter_1992 さんへ 投稿者:レオ 投稿日:2004/06/03(Thu) 21:32

大変丁寧な返信ありがとうございました。

社会復帰を想定しての話は、大変参考になりました。
永遠に続かせる議論ではないと思いますが

私が下記書き込みを書いた理由は、fighter_1992 さんの文章の中で、私の指摘した文言がなくても、十分荒らしへの抑止力になる文脈だと判断したこと。
そして、荒らしについて語るなら、完全な無視か、その場そのときの対応が私は原則だと考えていたことです。
そして、その作業を怠ると、いたずらに、自分のことを言われてるのでは?と不安を抱く方もあると思われたことです。
今回は、私のことを語られてるとは露ほどには思いませんでしたが。

しかしながら、誤解が私なりにとけたので、これ以上議論をするつもりはありませんが、もし何かありましたら、私から意見したことなのでご意見くださればと思います。


[651] mornさんへ 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/03(Thu) 21:20

mornさんへ。

>患者も歯科医も良い結果を望んでいるのに治療の順番を間違えているために最悪の状態になります。誰も気づいてませんが、それは最初に歯科治療を選択したために起こります。自律神経機能不全の治療を先にしないとこのように体調や不定愁訴はますます酷い状態に陥ります。

仰りたい事は良く判りますし、心身にも優しい治療順序だと思います。ただ、必ずしも、最初に歯科治療を選択した為になるとは限らないと思います。事実、歯科治療後に何の症状も起こっていない方もいるのですから。


>初めはお互い同じ目標にむかっていたはずなのに患者は歯科医の治療が失敗だったと恨み、歯科医は患者が頭がおかしいのだと言う。自律神経機能不全の患者は自分が自律神経機能不全だとは気づいてないし、治療を行う歯科医も自律神経機能不全の事は知らない。

恐らく、あなたは医療関係者で、嫌な思いをされた経験などが有る方だと、書き込みを読む限り推測します。そして、全ての患者さんが、自律神経機能不全だと決め付ける様な書き方も、良く無いと思いますが・・・。


>のぞみさんが今、歯科治療を受ければ口腔バランスを整えるために全顎的な補綴処置をすることになり、ここに集まっている人と同じように間違いなく体調を崩していくでしょう。

のぞみさんの事を良くご存知なのですか?・・・。私は全く症状を知りませんが、「全顎的な補綴処置をする事になり、・・・」と言える根拠は、何なのでしょうか?。のぞみさんの状態も知っていて、希望する治療方針も知っているので有れば納得出来ますが、推測だとしたら決め付ける事は出来ないし、他にも方法論が有るかも知れませんよ。


>これ以上この被害者が拡大しないように私は断固阻止します。

断固阻止したい気持ちは理解出来ますが、あなたが、歯の治療を行う全国の歯科医師・患者全員を救う事は、事実上不可能だと思いますが・・・。mornさんは、この掲示板に参加している歯科医師・患者に対して言っている気持ちなのでしょうか?それとも私個人に対して言っているのでしょうか?。

このまま話をしても、平行線は変わらないと感じ、他の患者さんにも迷惑になるかも知れませんので、区切りが付き次第、こちらから質問をする事は止めますので、ご了承下さい。


[650] Re[648][642]: 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:ひろき 投稿日:2004/06/03(Thu) 21:15

mornさんこんばんは。

あなたのおっしゃっている歯科治療の現状や、自律神経機能の重要性は理解しているつもりです。
そう言った意味を含め、議論と言うか意見交流をする事を望み書き込みます。

>しかし結果は最悪、体の不調や不定愁訴がどんどん酷くなる。

いや、これに対してはあなたのおっしゃっている事が現実を良く言い表している様に思います。
顎関節症・咬合関連症候群の現状での主流の医科・歯科での見解を理解すれば、それは最もな事でしょう。
また所謂「噛み合わせから全身の不定愁訴を改善」云々と語る歯科やそれに付随する機関にしても、ほぼ結果的に行き着く先は同じ様なものかもしれません。
逆にボロボロにされてしまうケースは、どちらのケースでも有り得る事です。

私と言う一患者として意見を言わせて頂ければ、mornさんのおっしゃる歯科的治療の危惧や、自律神経機能へのアプローチの重要性はとっても理解出来るし、ある意味現実の本質をついていると思います。
でもね、その重要性を理解した上で、歯科的治療に対するmornさんの認識が偏りすぎていると言う事も感じますよ。

私は、fighter_1992さんのおっしゃっている事もまた本質的な事であると思うし、ある意味自身の体感や経験上で確信している歯科的治療を軸に顎位・咬合と言うものに取り組んでいる数少ない同志だと思っています。

両者の言われる事は両者共に確信的な事であり、それは各々が歩み経験してきた過程で生じ得るアプローチの差であるだけで、私は共に真実だと思いますよ。

逆に、同じ患者と言う立場でこれ程までに探求をしてこられた両者に、改善してこられた両者に共に賛辞を送りたい気持ちです。

仮に、患う患者にとり本質的な治療があったとしても、それだけが真実と言う訳ではないと思います。
各々が感じ、体感し、納得している事で、確実な「あ〜良くなってるよ。ありがとう」って気持ちが得られるのなら、なんでも良い面は必ずありますよ。

結論として私が言いたいのは、咬合関連症候群を患うものにとっては、根本的な歯科的治療は必ず必要です。
でも現実にはmornさんのおっしゃる様に歯科治療自体を受け付けなくなっている状態の患者さんもいます。
だから、じゃあどうすれば最良なのかじゃないでしょうか。
自律神経系にアプローチするのはとても大切な事です。
でも顎位・咬合に問題のある者は、最終的に歯科的治療によるケアが必要になりますよ。
この意見に対するmornさんが言わんとする事も理解出来ますが、顎位・咬合とはそんな簡単なものではありません。
だからと言って、自律神経機能だけで補いきれる問題でもありません。

全ては人と言う個体のトータルバランスの問題です。

ちょっと思うにまかせて書きましたので、いろいろあるかと思いますが、共に患者としてこの現状と戦ってきた者として、分かち合い、議論するのは素晴らしい事だと思います。

また意見を意見を聞かせて下さい。


[649] レオさんへ 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/03(Thu) 20:13

レオさん、お久しぶりです。私の理論に書く内容・流れとは違うと感じますが、書き込んでおきます。

>fighter_1992 さんが色々なメールのやり取りなどで、迷惑を受けたことは以前から知っています。しかしながら、上記書き込みは、治っていないものが大部分を占める中で、不安や猜疑心を抱かせるのみです。確かに2週間前には荒らしなどきましたが、今は掲示板上はまあ平穏に感じます。あえて、その文言をいれる必要は全くないと思います。心身に痛手を受けた方が多い中で、言葉一つで、本当に負担が増えたりする方もいるものです

現実問題として、その様に受け止められたので有れば、申し訳有りません。また、その様に不快に感じられた方が居るなら、謝っておきます。すみませんでした。ただ間違っても、苦労されている患者さんを苦しめようとして書いたのでは有りません。

この様に書く考えとして、この掲示板の書き込みを過去ログで読んでいる状態も有り、まとめて読んでいると、「相変わらず、しつこい荒らしが居るな・・・」、「この掲示板に来る人も変わって来たな・・・」、「非常識な奴が増えたな・・・」、「言葉使いを知らないのか・・・」などと、個人的に感じた事を率直に書いただけです。
今までの様な荒らしを、一時的に来なくさせる事は可能でも、永遠に世の中から完全に消す事は無理だとも思っています。
ただの荒らしなら、「うっとおしい・・・」だけで済みますが、どの様な奴が、何を考えて書き込んでいるか判らない場合や、その様なデ−タ・統計学的な問題が判らない場合は、疑って掛かる事は普通だと思いますし、特に、インタ−ネットの場合は必要だと感じています。非常識な奴・犯罪が増えた要因の一つに、ネットの掲示板の広まりが有ると、私も考えていますので・・・。

私は、「インタ−ネットの掲示板だからと言って、放置をしていれば良い・・・」、「放置をしていれば、おとなしくなる・・・」などと言った考えを元に行動・書き込みをしていません。放置をすれば、その様な掲示板を作るか、その様な掲示板が有る場所に行き、姿・形を変えて、同様の事を繰り返すと思っているからです。
それが習慣化する事により、行動・発言などもエスカレ−トして行き、現実の社会問題の様に、様々な問題を引き起こす可能性が増えると懸念をしている為、または、個人的にその様な奴に関しては、「ふざけるな、被害者の気持ちなどを考えた事が有るのか?、絶対に許さん・・・」と言う考えで行動している理由が有るからです。言う必要性は無いかも知れませんが、これらの考えのバックボ−ンとなっているのは、口腔由来の不定愁訴を患う事で大変苦労した以外にも、育って来た環境が大きく作用していると思います。つまり、その様な考えに至る生活の中で、ずっと生きて来たからです。

あとは、「病気を患っている人には、特別な待遇をする・・・」と言う観点からも書き込んでも居ません。勿論、普通の感覚を持っている人の常識的な優しさ・気使いなどは言うまでも無く必要ですが、あまりにも、一般社会と離れた感覚で接していると、今度はそれが副作用的に、対人関係の問題・社会に対応出来ない問題なども出て来る可能性が有ると推測している為、出来る限り一般社会との壁の様な物を作らずに、症状が開放へ向かう方法で接したり、伝えているつもりです。ちなみに、「非常識な一般社会人・世の中に従え・・・」などと言う意味では有りませんので・・・。一般歯科医や社会人の多くは、この様な症状を見ると、「頭のおかしい奴・・・」、「怠け者・・・」、「精神病・・・」と言った感覚で見ている側面も、現実として有るからです。
そしていずれ、社会に戻る事になった場合も、余計なリハビリ・心理的負担をしなくても良いように、出来る限り無駄をしない様に伝えているつもりです。また、私が今回の指摘された言葉を使用しなくても、荒らす奴は、どんな方法を使ってでも復活すると思います。

以上の理由から、その様に感じる人が居ても、個人的には、(不安や猜疑心を抱かせるのみ)だけとは考えて居ません。



mornさんに書き込みをしたのも、最初の方と最近の書き込みの内容や文面に、「辻褄が合わない・・・」と感じた部分や、「どの様な意見を元に発言されているのか?・・・」などと疑問に思った部分が有るからです。と言いますのは、mornさんの仰っている事の多くは、本当にまともな事を書かれているのですが、治療の軸としては、「精神の問題・考えの問題・受け取りの問題・気持ちの持ち方の問題・・・」などに、重点が行っている様に文面から感じられたからです。また、具体的には、細かな方法論・症例別の対処法などが、提示されて無かった部分も有ったからです。

失礼な言い方を含みますが、その様な方法を薦める歯科・医療関係者の多くは、歯科治療で上手く行かなかった患者を、精神疾患のせいにする傾向が有り、それらの関係者と重なった部分を感じたからです。

勿論、中にはその様な傾向の有る患者が居る事は、色んな歯科関係・患者さんなどから情報が入って来ますので、「本当に大変だな・・・」、「何か策は無いのか?・・・」などと思いますが、あまりにも、精神医学系統とも取れる方へ重点を置いている様に感じられた為、「歯の問題は、本当に解決しているのか?・・・」、「歯が原因で自律神経が乱れている場合、歯を安定させる事が問題解決だ・・・」と私には疑問が出て来て、今回の議論に至った訳です。

少なくとも、正規の方法で治療をしているカイロプラクティックには、左右の皮膚の表面温度の違いから、自律神経の乱れを測る、一つの測定方法が存在していますので、「何処が、何が原因か・・・」を有る程度は推測出来ます。よって、消去法になっても、原因を推測出来る結論にも結び付く、可能性も高いと思います。


[648] Re[642]: 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:morn 投稿日:2004/06/03(Thu) 19:01

患者はバランスの崩れた口腔を何とかしたいという思いで歯科医院を訪れる。
歯科医もなんとか患者の期待に応えたいと治療を行う。
しかし結果は最悪、体の不調や不定愁訴がどんどん酷くなる。
他人には理解されず辛い思いや体調不良に悩まされ、こういう被害者が毎日どんどん生産されています。

患者も歯科医も良い結果を望んでいるのに治療の順番を間違えているために最悪の状態になります。
誰も気づいてませんが、それは最初に歯科治療を選択したために起こります。
自律神経機能不全の治療を先にしないとこのように体調や不定愁訴はますます酷い状態に陥ります。

初めはお互い同じ目標にむかっていたはずなのに患者は歯科医の治療が失敗だったと恨み、歯科医は患者が頭がおかしいのだと言う。
自律神経機能不全の患者は自分が自律神経機能不全だとは気づいてないし、治療を行う歯科医も自律神経機能不全の事は知らない。
初めに自律神経を整えれば崩れた口腔バランスも整うのに、ほんのわずか治療の順序を間違えただけでこんな悲劇が毎日起こっている。
今までも大量の被害者が生まれてきた。人間は過去の失敗に学び、未来に向かって変わらないといけない。人間には学習する知能を持っている。
いつまでも過去の同じ過ちを繰り返してはいけない。

のぞみさんが今、歯科治療を受ければ口腔バランスを整えるために全顎的な補綴処置をすることになり、ここに集まっている人と同じように間違いなく体調を崩していくでしょう。
これ以上この被害者が拡大しないように私は断固阻止します。
患者が自分で自分の身を守る以外に今の所防ぎようがないのだから。


[647] fighter_1992 さん 投稿者:レオ 投稿日:2004/06/03(Thu) 02:50

お久しぶりです。お元気そうで何よりです。その節は大変お世話になりました。
概ね下記、書き込みは賛同いたします。

問題の核心からは外れますが、

>それとも、一部のバレバレの単細胞荒らしの様に、確信犯的に、憂さ晴らし・おちょくりに来ているだけなのでしょうか?。
fighter_1992 さんが色々なメールのやり取りなどで、迷惑を受けたことは以前から知っています。
しかしながら、上記書き込みは、治っていないものが大部分を占める中で、不安や猜疑心を抱かせるのみです。

確かに2週間前には荒らしなどきましたが、今は掲示板上はまあ平穏に感じます。あえて、その文言をいれる必要は全くないと思います。
心身に痛手を受けた方が多い中で、言葉一つで、本当に負担が増えたりする方もいるものです。

>歯科恐怖症の人に強制させるほど、バカで、鈍感では有りません。
私もそのような方知っています。「そこで治療するしないに関わらず、とても優しい良い先生なので、一度話するだけでもしてみたら、もしかしたら、今までの歯科イメージ変わるかもしれないよ。私もついていってあげるから」と誘う方法をとります。


[646] Re[645][642]: 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/02(Wed) 21:52

>fighter_1992さん  のぞみさんに歯科治療を薦める前に歯科治療のリスクを説明すべきです。

確かにそうですが、ここではある質問に対してだけ返答をしているだけです。また、一つの質問に対して、全ての考え・答えを網羅するのは無理が有ると思います。
私自身は大変な失敗をされた患者で、morn さんが書かれている患者の状態に陥った一人です。リスクに関しては、当然、歯医者・医者よりも知っています。



>口腔バランスが崩れた状態で歯科治療を受けて体の不調や不定愁訴がさらに酷くなった人がたくさんいる事。歯科治療は歯を削ったり、被せたり、神経の処置をしたり、経済的にも時間的にも精神的にもかなりの負担になる事。一度削ったりしたら元には戻せない事。歯科治療は永遠ではない事。歯根破折、歯根嚢胞形成、クラウン脱離、二次カリエス、歯周病などによって何年か経つと再治療が必要な場合がある事。口腔バランスが崩れた状態では顎位が決められない事。毎日たくさんの歯科治療被害者が出ています。

morn さんの仰っている事は良く判ります。私も一般的な歯科、歯と全身との関係を認めている歯科、認めていない歯科・幾つかの大きく有名なスタディ−グル−プ・大きな研修会・様々な学会所属の先生達の歯科医院へ相談などにも行った経験が有るので、大よその見解・考えなどは知っているつもりです。

当然、その様な歯医者の所では、「神経質な患者、やっかいな患者、関わりたくない患者・・・」と捉えられ、断られた経験も何度か有ります。また、診察の時、「矯正治療をしてから、不定愁訴が出たので、矯正治療をやり直しました・・・」と答えたら、「歯と全身は関係無い・・・」と急に怒られた経験も有ります。

一般的にエビデンスを元に治療をしている歯科医師・歯医者の多くは、歯から様々な病気・痛みなどの不定愁訴が起こった場合でも、インプラントなどの研究の様に、「進んで原因を追求しようとしている先生達は非常に少ない・・・」と、直接会って話をして考えを聞いたり、目つき・仕草・行動などをしっかりと見ていれば、経験的にも、本能的にも判って来ます。

また、面白い事に、否定する先生の特徴として、様々な医学知識や療法に関して知識なども乏しいのに、「関係無い・・・」と主張する傾向が多い事です。ちなみに、優しい先生で有れば、肯定も否定もせずに、話を聞いてくれる傾向が有ります。

予断ですが、その様な先生達の中でも、まともな先生達は歯をきちんと治すので、病気が発症する前に歯が安定する為か、不定愁訴が出て居ない患者さんも居る様です。ただ、一度出た不定愁訴を治すのは得意では無いと思いますし、出てしまった症状への対処法などをアドバイス出来る先生も少ないと思います。結果的に治る場合も有る様ですが・・・。その様な場合は、全身咬合学会関連の出来る先生の方が上手いと思います。



>それでもまだ歯科治療を薦めますか?

私は薦めていると言うニュアンスでは無く、(治療を受ける意志が有る患者さんの場合)と言う前提で、「経験的には、一般歯科常識的には、こうすれば良い場合も有りますよ・・・」と話をしているだけです。ここに来ている患者さんは、その様な情報交換で来ているのでないのでしょうか?。それとも、一部のバレバレの単細胞荒らしの様に、確信犯的に、憂さ晴らし・おちょくりに来ているだけなのでしょうか?。

ちなみに、歯科治療を受けるのが嫌な人に強制する権利は、私には全く有りません。ただ、歯の治療で歯が悪くなった場合、歯を治すのも当たり前の行為だとは思って居ますが、歯科恐怖症の人に強制させるほど、バカで、鈍感では有りません。

ちなみに、過去ログを読んでいるなら知っている筈ですが、私も患者です。


[645] Re[642]: 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:morn 投稿日:2004/06/02(Wed) 19:31

>のぞみさん

口腔バランスが崩れるのは自律神経の乱れている状態です。
自律神経が乱れているから顔の筋肉やそれ以外にも様々な影響がでます。
そういう状態の時に歯科治療をして体の不調や不定愁訴が酷くなり、仕事を辞めたり人生さえも狂ってしまった人がメインの掲示板にはたくさんいます。
過去ログを読みましたか?
歯科治療を行う前に自律神経をまず整えるべきです。
チェアに座ってドキドキ、歯を削合するのにドキドキ、麻酔でドキドキと歯科治療には自律神経を乱す要素がたくさんあります。
体がそういう状態の時に歯科治療を行う事は非常にリスクを伴う行為である事をご存じですか?

>fighter_1992さん

のぞみさんに歯科治療を薦める前に歯科治療のリスクを説明すべきです。
口腔バランスが崩れた状態で歯科治療を受けて体の不調や不定愁訴がさらに酷くなった人がたくさんいる事。
歯科治療は歯を削ったり、被せたり、神経の処置をしたり、経済的にも時間的にも精神的にもかなりの負担になる事。
一度削ったりしたら元には戻せない事。
歯科治療は永遠ではない事。
歯根破折、歯根嚢胞形成、クラウン脱離、二次カリエス、歯周病などによって何年か経つと再治療が必要な場合がある事。
口腔バランスが崩れた状態では顎位が決められない事。
毎日たくさんの歯科治療被害者が出ています。
それでもまだ歯科治療を薦めますか?


[644] 無題 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/06/02(Wed) 11:59

fighter-1992さん、有難うございました。とても役に立ちました。納得の行く治療法を受ける為、前向きにがんばります。


[643] Re[642]: 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/06/02(Wed) 01:24

> 口腔内のバランスを崩すと顔の筋肉に様々な影響が出ると思うのですが,そのあたりの事情に詳しい方いらっしゃいましたら、是非教えてください。

非常に抽象的な質問で、具体的にはどの様な答えを望まれているのかが判り難いので、期待には答えられないかも知れませんが、歯の軸・角度・位置的な問題・歯科由来の筋骨格系の長さの問題などを中心として、繋がっている筋肉・骨などとのバランスが崩れると、神経系の機能異常などで間違った命令が下り、不自然な運動が慢性化・長期化する事で、形態・機能的に変形・変性し、顔の筋肉にも様々な影響が出る場合が有ります。一般的には、まず歯肉・口角などに諸問題を象徴する状態が現れている場合も有ります。


>また口腔内のバランスを戻す方法もわかりましたら教えてください。お願いします。

口腔バランスを治すには、歯科治療しか無いと思います。ただ、「何処まで治したいのか?・・・」、「どの様な方法で治したいのか?・・・」と言う患者側からの希望・要望、そして、それらを解決出来る歯科医師の診断力・技術・知識・経験・心意気・理解力などが上手く揃い、二人三脚で治療が進まないと、治療が理想に向かう事は難しいと思います。(お互いの苦労を理解してあげる必要が有ると感じて居ます。一部の破壊者的な歯医者・根性無しの歯医者は、此処では論外です。)


口腔内のバランスを戻すには、本当はカイロプラクティックの様に、全身の構造学上の問題・神経学的な問題を調べる為、全身のレントゲン撮影をして、専用の定規で、全身の骨の長さ・軸・角度・位置的な問題などを測定し、触診などでは筋肉・可動域の問題なども調べ、そして、コニュニケ−ションを取りながら不定愁訴の有無なども調べる必要が有ると思います。

レントゲン診断は全てでは無く、あくまで、一つの重要な診断方法ですが、カイロプラクティックの優れた診断方法の部分を、歯科治療も応用して取り入れるべきだと思います。
そうすると、咬合治療における、顎位・咬合高径などの決め方も、いい加減に感じる部分が有ると思います。少なくとも、一部の歯科医師を除き、構造学上の問題をきちんと診断出来る先生は少ないと思いますので・・・。
特に、一般歯科治療後・矯正治療後に不定愁訴などが出ている場合は、きちんとした理論の元に治療が行われる必要が有ると感じています。


ただ、ここまで治療をすると、大変大掛かりになるので、患者側の希望・環境的要素・時間的、経済的な問題などを考慮して治療が行われるべきなので、歯科医師選びが非常に重要になって来ます。
また、此処まできちんと治療をしなくとも、今の悪い状態でも、それなりにバランスを整えて、状態を安定させる事も可能な症例も多いので、「症例や希望によって、方法を選ぶと良い・・・」と経験から思いますし、徐々にステップ・アップする方法を取り入れると良いと、個人的には考えています。


[642] 口腔バランスと顔の筋肉の関係 投稿者:のぞみ 投稿日:2004/06/01(Tue) 20:25

口腔内のバランスを崩すと顔の筋肉に様々な影響が出ると思うのですが,そのあたりの事情に詳しい方いらっしゃいましたら、是非教えてください。また口腔内のバランスを戻す方法もわかりましたら教えてください。お願いします。


[641] 返信ありがとうございます 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/05/28(Fri) 23:11

mornさん、返信ありがとうございます。ただ、こちらの見解も上手く伝わっていない様です。

> もともと歯が悪くて咬めなくて口腔バランスをくずしている人にとっては歯科治療は根本治療・基礎治療ですが、ここではその事を言ってるのではありません。もともと口腔バランスをくずしてないのに矯正治療を始めたり、クラウンやインレーを入れた事がきっかけで不幸にして自律神経が乱れてしまい、体の不調が出てきた人達の話をしています。


私もその話を前提で、話しているのですよ。症状にもよりますが、この文面からだと、軸の崩れなどの問題が発生し、口腔バランスが崩れている可能性が高いと思いますが・・・。どうも、認識の違いが有る様です。
もし仮に、歯を治しても症状が残っているならば、行動療法などを薦める前に、まずもう一度、「体の何処かに原因が無いか・・・」と、確認して調べるべきだと思います。


具体的に、どの様に答えて欲しかったかと簡単に例えますと、構造的な問題で有れば、「カイロプラクティック・オステオパシ−・鍼灸・柔道整復などで自律神経の働きを整える・・・」とか、精神的・感情的・考え・原因不明なストレスなどで有れば、「心療内科・精神科・行動療法・認知療法・・」など、そして、複合している場合は、「症例に応じて、組み合わせて行く・・・」などと言う、例えの方法論を聞きたかったのです。

良い悪いなどは関係無しに、紹介されている方法は、ある意味、AAOPのアプロ−チ・宗教的な方法論とも共通する部分が有る様にも感じます。morn さんが薦めている方法は、精神的・感情的・考え的などに問題が有る症例には効果が有ると思いますが・・・。


「咬合が不正だからどうのこうのと言う、もうそんなレベルの話は止めて・・・」と言う部分は、歯と不定愁訴の関係をはっきりさせる意味でも、絶対に無視は出来ない問題なので、どの様な考え・意見かを聞きたかっただけなのです。


[640] これからの課題 投稿者:ゆず 投稿日:2004/05/28(Fri) 21:19

体調が悪くてめいってる時にこういう明るいお話を聞く事ができて嬉しく思います。
mornさんもここまでたどり着くまでに大変な努力をなされたと思います。
私もそう簡単にいくとは思ってませんが、自分にできるアプローチの仕方を考えて、前向きに頑張ってみたいと思います。
歯科的治療も必要だと思いますが、まずは体調を整えてからにしてみます。


[639] 体調の変化 投稿者:morn 投稿日:2004/05/28(Fri) 19:05

自律神経を整えていくと体にさまざまな良い変化が現れてきました。
食事に気を使い規則正しい生活を送るようになり、体重も体脂肪率も減少し、軽いトレーニングを続けることでお腹が引っ込み、むっくり体型が引き締まった体型に変化しました。
次ぎに頭髪の変化。白髪がかなり目立ってたのが減少して黒髪が増加してきました。
さらに抜け毛がひどく、薄くなりかけてたのが毛量が増えてきました。髪の毛はふさふさです。
肌は「おでき」がよくできたり、痒くて掻いたりしてたのがなくなり、艶がよくなって若々しい肌になってきました。
下司な話ですが、衰えてた男性機能がみるみる蘇ってきました。
その結果外見もすっかり若くなり同級生からは「若いなあ」と驚かれる程になりました。
かなりのアンチエイジング効果が現れてきています。
循環器系も調子が良く、高かった血圧は理想的な数値で安定し、動悸や立ちくらみのような症状がなくなりました。
消化器系も調子が良く、胃もたれ、腹部膨満感、腹痛がなくなり、毎日規則正しく便通があります。
呼吸器系も調子が良く、咳、痰、階段での息切れなどなくなりました。
鼻づまり、眼精疲労、筋肉痛、こり、むくみ、冷えなどもなく、頭もすっきり冴えてる感じがします。

薬やサプリメントに頼る事なく、自身の免疫力を高めて自然治癒力を引き出せたおかげで今まで経験した事がない高いレベルの健康状態に達する事ができ、今もそれをずっと継続していい状態を維持しています。
自分にできるアプローチの仕方を理解しながら始めていけば誰にでもできる事なので、是非とも多くの人に自ら健康になる事の素晴らしさを体感していただきたいと思います。
医師や薬に頼るだけでは体の不調の問題は根本的には解決しませんから。
自分の体の事を一番よくわかっているのは自分自身ではないでしょうか?

>fighter_1992 さん

もともと歯が悪くて咬めなくて口腔バランスをくずしている人にとっては歯科治療は根本治療・基礎治療ですが、ここではその事を言ってるのではありません。
もともと口腔バランスをくずしてないのに矯正治療を始めたり、クラウンやインレーを入れた事がきっかけで不幸にして自律神経が乱れてしまい、体の不調が出てきた人達の話をしています。

追加の質問ですが、その人の性格や考え方や環境や職業によって自律神経を整える導入方法も違ってくるはずなので、よりきめ細かいオーダーメイドな方法が良いと思われます。

>ゆずさん
まさに自律神経を整えてから歯科治療を受けられるとうまくいくと思いますので、是非実践してみて下さい。


[638] ありがとうございます 投稿者:ゆず 投稿日:2004/05/28(Fri) 16:20

mornさんアドバイスありがとうございます。
人それぞれ、体や考え方の違いがあると思うのでいろんな意見があると思うのですが、今の私は歯科治療までいく段階に体調(自律神経)が整っていないのでmornさんのコメントを参考に実戦してみたいと思います。
私は歯型をとったり、装置を作る為に歯や顎を触られただけで、顎が
異常に痛み、数日寝込みます。
先生には「触られたら痛くなるような思考回路に体がなってしまってるんじゃないか?」と言われました。
自分ではそんな事はないと思ってるのですが、今までの辛い経験が私の体を「パブロフの犬」状態にしてしまったのかもしれません。
なんとか元の状態に体をまずは戻していかないといけないと思ってます。
また良いアドバイスがあれば参考の為に教えて頂ければ助かります。


[637] 追加 投稿者:fihgter_1992 投稿日:2004/05/28(Fri) 04:45

追加です。

疑問点が有ります。全てのログからは、心の持ち方・接し方などを除いて、「この様な症例のパタ−ンには、この自律神経の調整方法が良い・・・」と言った、具体的な方法の提示が無く、率直に言って良く判りません。

mornさんが考えている、自律神経症状の明確な診断方法は、どの様な物の事を指しているのでしょうか?。


[636] 発想の転換の個人的見解 投稿者:fighter_1992 投稿日:2004/05/28(Fri) 04:06

病気・症状などの原因を、多方面から色々と客観的に考え、臨床的に応用し、推測する方法・考えなどには同意出来ますが、歯を悪くされて、明らかに口腔バランスを壊されている場合、歯科治療は対症療法では無く、心身の健康を生み出す根本治療・基礎治療になると、経験からも考えて居ます。

勿論、歯科治療が原因で全身に症状が波及した場合でも、歯だけを治して、全ての症状が治る症例ばかりとも限りませんので、様々なアプロ−チが必要な病気だと確信していますが、既に、心身が悪い方へ変化している場合や、体の構造学的な問題が発生している場合なども多く、原因を幾つかのパタ−ンに分類する事は出来ても、原因を一つに絞る事は無理が有ると感じます。

歯だけを治しても治らない患者さんの一部は、厄介な問題を含んでいて、「歯だけを治せば、全ての症状が治る・・・」、「全ての症状は、直ぐに良くなる・・・」と勝手に決め付けている患者さんも意外と多く、歯科医師自身が困惑している症例も有ると聞きます。

勿論、歯科医師自身の研究不足・未知の症例など、個人によって臨床例に差が出て来ますので一概には言えませんが、患者自身にも多くの問題を解決していない考えなどが有る為、スム−スに行かない部分が有る様です。
様々な観点から推測しても、歯科医師・患者などの意識・知識なども変えなくてはいけない部分も、確実に存在すると思います。


ただ、紹介されている方法は、精神状態をおかしくされている患者さんや、悪い意味で神経質になっている患者さんなどには、自分の心身の状態を安定させたり、様々な事を再確認する意味でも、また、「今の症状の原因をこれだと、勝手に決め付けていた・・・」と認識させ、受け入れて貰える場合には、効果を発揮する可能性は高いと感じます。


精神医学などは非常に重要で絶対に切り離せませんが、それだけで解決出来る問題では無いのが、口腔由来の症状で有り、口腔と脳の関係の難しさ・奥深さだと思います。
色々な先生にも聞きましたが、問題となっている歯の状態を治さないと、様々なアプロ−チをしても、決して満足出来ない患者さんも多数居るからです。(ある意味、当たり前の理屈です。)

根本治療の定義も、結果だけから判断してしまえば、人によって全く変わって来るので、定義を一つの方法に決める事は難しいと考えます。
考え的には、悟りの境地に近い部分も有ると思います。


[635] Re[634]: 発想の転換 投稿者:匿名アドでわかる 投稿日:2004/05/27(Thu) 23:33

mornさん ありがとうございます。
 なるほどです。実に科学的な方法でアプローチされたというのが
良く解りました。認識の歪についての修正。それは、いろいろな面で
効果もあるなあと感じています。私の場合は、「あるがままをただ観察」する方法を採っていますが、、。
 でも、物理的なものから来る、感覚の違和感は、なんともし難い。
<ただ、これも、方法としては、「受容」しただ感じてみる。なのですが>

昔かじった、フォーカシングや、ゲシュタルトなんかを思い出しました。


[634] 発想の転換 投稿者:morn 投稿日:2004/05/27(Thu) 19:26

自律神経機能不全に至った原因や経過はそれぞれ異なるので、治す方法もケースバイケースで人によって違うと思います。
あくまで私のケースなので他の人の参考になるかどうかはわかりませんが、少しでも病気で苦しんでいる人の参考になれば幸いかと思います。

最初に興味を持ったのは自律神経機能不全はどういうメカニズムで起こりどんな風に身体症状が起きていくかということです。
次ぎになぜ自律神経が乱れるのかをいろいろ調べました。
相手の事をよく知らないと太刀打ちできないと思いいろいろ調べてみました。
調べるうちに自律神経を乱す要因が身の回りにあまりにも多い事に愕然としましたが、毎日の生活の中で排除できるものから一つ一つ排除していくしかないと思いいろいろ調べました。

次ぎに認知療法、行動療法について調べました。
咬合と顎関節症を結びつけて考えている方は是非「認知の歪みの定義」について調べられたら良いと思います。
「認知の歪み」について調べていくと当てはまる内容がいくつもありましたが、自分なりに少しずつ理解を深めていく事で気持ちがずいぶん楽になってきました。

すべての検索はgoogleでヒットするので咬合以外に目を向ける事をお薦めします。

同じ自律神経機能不全でありながら受診する科によって顎関節症、不安神経症、慢性疲労症候群、頸肩腕症候群、アレルギー性○○など異なる病名が付けられ、対症療法に終始し、治癒しないように通院日数を増やしながらさほど効果があげず、ドクターショッピングを繰り返す医療難民を作るだけの現代の医療制度には限界を感じます。
自律神経機能不全を長年治療の対象とせず放置してきた現代医学の後進性や縦割り型診療科制度の弊害が多数の人々を経済的にも精神的にも苦しめています。

一日も早く自律神経機能不全を克服して真の健康を体感される事をお祈りしております。


[633] Re[630]: 現代医学の限界 投稿者:匿名アドでわかる 投稿日:2004/05/27(Thu) 01:06

morn様
 私の症状は、基本的に歯科治療後、入れたクラウンによって出たと考えています。 今のところ、身体的な、筋肉の違和感、ツッパリ感があります。しかし、自分自身でも、リラクゼーションを含んだアプローチ<感覚と気付き>を発症以前から行っているため、むしろ、精神的には、健康な方より、安定しているくらいです。
 
 それでも、やはり、片方の、顎、首、肩、背中の部位にある症状は、違和感としてあり、顎の動きからも大きく派生していると私自身は自覚しています。
このような場合でも、その自律神経を乱す要因の除去なる方法が症状に有効になるものでしょうか? それとも、こういう場合は、もう
歯へのアプローチとmornさんは考えますか?

mornさんの取られてる自律神経に対する方法は、私も是非、教えていただきたいし、また、特に一般的でない場合を除いて、是非開示していただければ多くの方の役に立つのではと思いましたが、、、。

私のまわりにも、ホリスティック関連のことに詳しいものも多く
<ex)食物に関して、マクロビオティック、自然農など、あるいは
フェルデンクライス等>そういう類のアプローチなのかなと思い、
レスしてみました。


[631] Re[630]: 現代医学の限界 投稿者:ひろき 投稿日:2004/05/26(Wed) 21:38

mornさんこんばんは。

自律神経のバランスを整える事で免疫力を高め、本来の自然治癒力によって心身バランスを適正にする。
すばらしいですね。
mornさんはご自身でそこにアプローチする事で自身にとってより良い身体状態を手に入れられた事、こちらも大変嬉しく感じます。おめでとうございます。

mornさんがそう気付き、実践された様に、私は私の経験と考えの元、咬合を整える事で低下していた免疫力を高め、自律神経機能を含めた本来あるべき姿を目指している訳です。

ここでどちらのアプローチがどうこう言っても始まりませんし、私個人としてはmornさんのおっしゃる事は大変素晴らしいと感じていますので、また機会がありましたらご意見やアドバイス等頂けたら幸いです。

確かに現在の医療は対症療法に傾倒しすぎている様に感じますね。最近免疫革命と言う本を読みましたが、考え方としてはとても自然に受け入れられると感じました。
とにかく、健康と言うか心身のバランスがとれた状態というのは私も本当に素晴らしいと実感しています。
少しでも多くの苦しむ方達が体感出来る流れが出来る事を願います。


[630] 現代医学の限界 投稿者:morn 投稿日:2004/05/26(Wed) 19:04

レオさん、ひろきさんはじめまして

以前からアレルギー、疲れが取れにくい、夜眠れない、イライラする、高血圧気味などの体の不調はなんとなく感じていました。
さらに数年前に突然花粉症を発症し、猛烈な目の痒みと鼻水に襲われました。
その時医療機関を受診して対症療法のための投薬をしていただき症状は緩和されたのですが、一方ではこのままでは来年も花粉症の時期には発症するに違いないという不安にかられ、西洋医学による治療はこんなものかと限界のような物を感じました。
それ以降自分の回りから自律神経系を乱す要因を排除しはじめ、自分の生活リズムの中で自律神経を整えるようにしていきました。

するとみるみる体調は良くなりアレルギーで痒みもなくなり、体が軽くなり疲れもなくなり、翌年から花粉症もなくなり、風邪もひかないようになり、血圧も安定し気持ちも穏やかで全ての体の不調が嘘のように消え、今では健康の素晴らしさを実感できるようになりました。

免疫力を高めて、体の自然治癒力を引き出して、病気にならないバランスの良い体を手に入れた時、初めて人は健康になれるのではないかと思います。
現在の体の状態は自律神経を整えているため病気を発症するのではという健康に対する不安も全くなく、血流、呼吸、消化器系統、ホルモンのバランスもすべて良好で、
対症療法が中心の西洋医学でも東洋医学でも達成することはできない極めて高いレベルの健康状態を維持していると言えます。

咬合が不正だからどうのこうのと言う、もうそんなレベルの話は止めてもっと多くの人に本当の意味での今まで体験したこともないレベルの健康を手に入れて、健康の素晴らしさを実感してもらいたいと思います。
ちょっとした発想の転換次第で誰でも健康になれるのだから。


[629] Re[627]: 根治療法の薦め 投稿者:ひろき 投稿日:2004/05/26(Wed) 08:43

mornさん初めまして。
mornさんの書き込みを読みまして、私なりにおっしゃりたい事の概要をご理解したと判断した上で、私の認識不足を改める・mornさんのご意見の補足を促す意味でレスさせて頂きます。

> クリック音、非炎症性の顎の痛み、顎のズレ、関節円板の転位、食いしばり、歯ぎしりなどは自律神経の乱れによる咀嚼筋の緊張により生じる。

私は、おっしゃる「自律神経の乱れによる咀嚼筋群の緊張」の根底には不正咬合の存在があると考えます。
簡単に言いまして、何だかの因子の無いところには状態変化は起こりづらいと、基本的には考えるからです。

> 「私は顎関節症でしょうか?」という質問には「あなたは自律神経機能不全です」と答える方が適切かもしれない。

その問いに対する答えとしては「あなたは不正咬合に起因した口腔機能失調による心身的ストレスから自律神経機能不全を起こしている。」の方が私にはしっくりきます。

> 心身共に健康状態を保ち免疫力を高め病気にかかりにくい体を作るには自律神経を整える事が不可欠でなのである。
自律神経機能を整えるためには既製の対症療法に頼らず日々の生活を改善し体の内面から健康を取り戻すという発想の転換が必要である。

概ね賛成致します。

> 歯科治療をきっかけにして自律神経機能不全に陥るケースが認められるが、咬合が高いインレーやクラウンがセットされた場合はできるだけ速やかに咬合調整を受けなければならない。

賛成ですが、歯科的治療に因る顎位・咬合バランスの乱れに関わらず、結果的な不正顎位・咬合を適正バランスへ導ける歯科医はそうは居ません。

そこに現時点での咬合関連症候群・顎関節症、自律神経機能不全不全をも巻き込む混沌たる所以と感じます。

自律神経機能不全が起因する下顎偏位等口腔機能失調でも、口腔機能失調に起因する自律神経機能不全でも(どちらが後先ではなく、それは常にリンクしていると感じるが)、そこで重要なファクターとなる歯科治療自体の信頼性が不足していると感じられるのです。

本来の生体にとって適切な咬合を模索するどころか、各々の歯科医の持つ既存理論や技術に合致しない患者・症例を、心因性に因る状態としているのが現状かと感じられます。

自律神経系の治療をするに当たっても、私の知り得る精神科・心療内科等では、一過性の心身ストレスを軽減するだとか、生活習慣の見直し、往々にして抗不安剤等の薬を飲まされ続けている現実があります。

咬合関連に起因する状態に関しては、薬以外はそれらをする事は一面大変有効と言うか、生体のサイクルに準じた生活を営むのは本来あるべき姿・機能へ導く最も自然な形と思われます。

しかしそれは、患者をごく限られた狭いカテゴリィへと押し込めているだけの事で、ただストレスが悪いとか生活習慣は正しいに越したことはない等の一面的な情報・取り合えず薬で症状を押さえ込んでいる慢性的な悪循環への新たなループとしか感じられません。

自律神経機能にせよ、それは交感・副交感神経のバランスが一定レベルで作用し合っているからこそ円滑な生体活動へと結び付くと捉えていますが、現状は只ストレスを無くそう・減らそう・薬で紛らそうと言う感覚で、副交感神経優位状態にしか目を向けていない感があります。

その辺の正しい認識を術者も患者もこれから再度向き合うべきと思います。

>自律神経機能不全に陥ってから咬合治療しても自律神経は整わないこともある。
不幸にして自律神経機能不全に陥った場合は速やかに自律神経を整えてから咬合調整や咬合の再構築を行わなければならない。
この順序を間違えると体の不調や不定愁訴が余計にひどくなることもある。

この辺の事も一つ掘り下げて考えていくべきかと。
何故・どう言う経路で・どうなるのか。
何を・どこを・どうしていくのがベターなのか。

上手く言えませんが、今言える事は、全てはバランスが担っているのだと。
どこかに不具合があるからその箇所を正すのは当然ですが、その背景にある事象・理に目を向け、トータルバランスを整える事なしに本当の改善は得られないと言う事でしょうか。

どう言う形にせよ、良い意見交流が出来る事を願います。


[628] 病名の告知 投稿者:レオ 投稿日:2004/05/26(Wed) 07:32

mornさんはじめまして
>顎関節症というのは医療機関が保険請求する時に用いる病名なので一般人が「私は顎関節症でしょうか?」という質問には違和感を覚えてしまう。

この部分にはなんとなく、共鳴いたしました。
話は逸れますが、患者には知る権利もあるし、知りたくない権利もあるわけです。病名をつけたからといって、治る、治せる見込みがない時の告知は、本当に慎重に行ってほしいものです。「顎関節症」という病名もしかりです。「心因性」という言葉もしかりです。
顎関節症の「恐ろしさだけ」は、半ば市民権を得たという感じです。その際に、「あなた、顎関節症です」という言葉は、不安感の大きな患者さんにとっては、多大な脅威となりえます。私は現場の苦労分かりませんが、是非とも医療機関側の皆さんには、慎重に行っていただきたいと思います。

私は、整体に通ってますが、施術者とのコミュニケーションの方法として、「先生に前もってお願いしたいのですが、こことここが悪いということは、お知らせいただかなく結構です。問題があれば、それを治すことのみに専念してください。但し命に関わるような疑いの病やしこりなど発見したときはお知らせください。またこちらから疑問がある場合は教えてください」と言ってあります。図々しいといえば図々しいですが、特に嫌な顔はされませんでした。このような態度がベストだとは思いませんが、参考にされてください。
そして、整体などの民間療法を軽率に扱っていることでないことはご理解ください。


[627] 根治療法の薦め 投稿者:morn 投稿日:2004/05/25(Tue) 19:01

クリック音、非炎症性の顎の痛み、顎のズレ、関節円板の転位、食いしばり、歯ぎしりなどは自律神経の乱れによる咀嚼筋の緊張により生じる。
これらの症状以外にも自律神経の乱れに起因して生じるいろんな体の不調や不定愁訴は一般に自律神経機能不全といった名称で呼ばれている。
顎関節症というのは医療機関が保険請求する時に用いる病名なので一般人が「私は顎関節症でしょうか?」という質問には違和感を覚えてしまう。
「私は顎関節症でしょうか?」という質問には「あなたは自律神経機能不全です」と答える方が適切かもしれない。
顎関節症の治療は現在、咬合治療、スプリント、投薬などの対症療法が行われているが、
自律神経が乱れた状態のままそれらの治療を行っても効果が得られない事も多い。
自律神経が乱れたまま行った咬合治療に関しては体の不調や不定愁訴が以前にも増してひどくなった症例も少なくない。
現在の治療はほとんどが対症療法であるため一般的に顎関節症は治らない病気として認識されているようである。
自律神経機能不全状態では咀嚼筋が緊張しているため顎がズレたり、関節円板が転位しているため正しい顎位が決められないし、たとえ無理矢理決めたとしてもその顎位は正しい顎位とは言えず体の不調や不定愁訴は治らない。
医療機関も患者も対症療法に頼りすぎてなかなか芳しい治療成績を残せないでいる。
いつまで経っても治療成績の上がらない対症療法に頼るより自律神経機能を回復させる事を優先すべきである。
三大死因と言われるガン、脳血管疾患、心疾患も自律神経機能不全と深い関係があり、それほど現代人は自律神経機能不全に侵されていると言っても過言ではない。
心身共に健康状態を保ち免疫力を高め病気にかかりにくい体を作るには自律神経を整える事が不可欠でなのである。
自律神経機能を整えるためには既製の対症療法に頼らず日々の生活を改善し体の内面から健康を取り戻すという発想の転換が必要である。

歯科治療をきっかけにして自律神経機能不全に陥るケースが認められるが、咬合が高いインレーやクラウンがセットされた場合はできるだけ速やかに咬合調整を受けなければならない。
そのまま放置すると自律神経機能不全になり、体の不調や不定愁訴が現れるからである。
自律神経機能不全に陥ってから咬合治療しても自律神経は整わないこともある。
不幸にして自律神経機能不全に陥った場合は速やかに自律神経を整えてから咬合調整や咬合の再構築を行わなければならない。
この順序を間違えると体の不調や不定愁訴が余計にひどくなることもある。
また歯列矯正装置を装着することによって自律神経が乱れるのはしばしば見られる現象である。
その時は速やかに矯正装置を撤去して先ず自律神経を整えるべきである。


[626] Re[624]: 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/05/19(Wed) 21:52

>がががさん
いえいえ、こちらこそきつい言い方をしました。すみません。

>とくめいさん
ご心配なく。がががさんは、私がオステオに大きな興味と敬意とを持っている数少ない歯科医の一人である事を理解されていると思います。また、言い方がきつくなってしまいましたが、医療と代替医療の連携を願っての提言であることも、分かっていただいていると思います。

>イチチンさん
歯科治療に関係してひどい体調不良を起こす患者さんを診るたびに、このような事はあってはいけないといつも思います。その思いはイトチンさんと同じです。違いが有るとすれば、私は「顎関節症の予防のための咬合調整」だけでなく、保存修復や補綴においても同様にこの病気は起きていると感じている事、現在はこれを防ぐすべが無くても、将来において必ず治療法は見つかると信じていることかもしれません。

http://y-tmd.jp


[625] 無題 投稿者:とくめい 投稿日:2004/05/19(Wed) 01:10

がががさんが謝まらなくてもいいと思います。


[624] 無題 投稿者:ががが 投稿日:2004/05/18(Tue) 23:53

お叱りの件、もっともです。申し訳ありません。


[623] Re[621]: 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/05/18(Tue) 23:49

これはお願いなのですが、整体独特の用語を使う場合、それがあたかも医学で認められた概念であるかのように言うのは止めて欲しいのです。医学用語と整体独特の用語をはっきり区別していただかないと、治療に際して医師・歯科医師と患者間のコミュニケーションを損ない、治療に悪影響を及ぼします。

具体的に言いますと、例えば整体師に「胃潰瘍なので除菌療法をして欲しい」とか「不定愁訴があるので星状神経節ブロックをして欲しい」と依頼する患者さんはいませんね。それは、不定愁訴に対して整体師は神経節ブロックによる治療をしない事はだれでも知っているからです。
ところが、歯科医に「上顎骨のゆがみを治して欲しい」と言う患者さんは存在するのです。「ほねのゆがみ」と言うのは医学概念ではなく、そのような状態を認めない立場で治療をしている以上「骨の歪みにあわせて歯を治して欲しい」と訴える患者さんには、われわれはひどく困惑するのです。

歯科的アプローチによってその患者さんの抱える問題が解決できる事が分かっている場合であっても、どこかで吹き込まれた「骨の歪み」と言う概念にとらわれたために歯科的アプローチが出来ず、治癒の機会を逃している患者さんは結構いるのです。

私はカイロやオステオパシーを高く評価しています。私の本棚にはアブレジャーの教科書もちゃんとあります。医学とカイロ、オステオパシーは共に補い合っていく事が大切です。だからこそ、関係を壊すような紛らわしい言い方には注意して欲しいのです。

http://y-tmd.jp


[622] ジンベイさん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/05/18(Tue) 23:46

どうぞよろしく


[620] イトチンさんへ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/05/18(Tue) 21:53

こっちで続きをしませんか?

http://y-tmd.jp


[619] reストレスの数値化 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/05/18(Tue) 21:48

一般的にはストレスの指標にはコルチコトロピン放出ホルモン等のストレス関連物質の血中濃度を用いると思うのですが、なぜわざわざ一般的でない指標を使うのですか?

http://y-tmd.jp


[617] 顎関節治療の現状 投稿者:morn 投稿日:2004/05/18(Tue) 19:21

顎関節症の治療のために受けた咬合治療や歯列矯正により以前よりも状態が悪化した人がここにはたくさんいる。
歯列矯正も含めた咬合治療により顎関節症が治癒した人の割合がどのくらいなのかいわゆる治癒率のデータはない。
なのに費用はかなり高額である。
心身共に衰弱している患者にとっては藁でもすがりたい心境のため、高額治療にも飛びついてしまう事も稀なことではない。
顎関節症をはじめ自律神経の乱れが原因となっている病気の治療法は西洋医学がそれらを治療の対象としてこなかったため、今の所ほとんど確立されていない。
病院へ行って検査しても異常なしと言われ「不定愁訴」などの病名が付けられ、「気のせいですよ」とビタミン剤の投与で「様子を見ましょう」と言われる事も多く、
痛みや苦しみは他人にはほとんど理解してもらえない。
西洋医学は自律神経の乱れによる身体や心の不調、不定愁訴を長い間治療の対象となる病気として取り扱わずにきた。
そのため多くの患者はドクターショッピングを繰り返したり、関連HPをサーフィンしている。
ただ治療法を間違えると出口が見えない迷宮に迷い込み、人生が破壊される危険性があるので治療法の選択にはさらなる注意か必要である。
顎関節症の場合も歯科医が独自の咬合論や自己の理論で高額治療を行っていたり、適当にスプリントを入れたり、投薬しているのが現状である。

自律神経が乱れた原因は人によってさまざまであるため他人には効果があった治療法が自分にも効果があるとは限らない。
より効果的な治療法を検索するには自律神経が乱れた原因を調べなければならない。
原因がわかって初めて効果的な治療法が選択できる。
自律神経を整える効果がある治療法なら有効だが、自律神経を乱すような治療法は悪化させるだけである。
治療に際してはその治療法がその人の自律神経の安定にどの程度予め予測を立てて効果があるかどうかを判定する事が重要である。
そのためには多くの治療実績とそのデータベースが必要である。

西洋医学ではどの程度自律神経が乱れているかを客観的に判定するには不定愁訴や身体の不調症状を数値化する必要がある。
日によって違う体調や回復具合を曖昧な表現でなく客観的に知るには数値で表現されなければいけない。
数値化することで効果的な治療法が明らかになる。


[616] ここは「私の理論」顎関節治療の現状です 投稿者:morn 投稿日:2004/05/18(Tue) 19:16

「顎関節症になった人の掲示板」があるので治療の相談事はそちらへどうぞ


[615] まりあさんへ 投稿者:naoko 投稿日:2004/05/18(Tue) 15:00

顎関節症の方、歯列矯正はしないほうがいいと思います。まず、その他の方法で顎関節症を治してから。それから、単に歯並びを気にして歯列矯正をしようとおもっているなら、なおのこと、しないほうがいいと思います。


[614] 無題 投稿者:カティア 投稿日:2004/05/16(Sun) 20:22

なお具体的に治療は金属を体に合うものに変え、歯の高さや形を削って変える咬合調整を受けました。