[919] ジンベエさんへ 投稿者:キララ 投稿日:2004/10/11(Mon) 23:38

イトチン先生の書き込みを読ませていただいて、私もまったく同感です。
このサイトには、ほんとうに困っている人達が集まっています。
確立された治療法がない中で、
少しでも現在の症状を軽くさせることのできる治療はないかとみんな必死です。咬合関連症候群難民ともいえる人達です。
そういう状況にある人たちが集まっている中に ひとりの医師として書き込みされているわけですから、やはりみんなの質問には
誠意を持って答えていただくのが当然の姿勢のように思えます。
質問されている方々が、とんでもなく妙なことをお聞きしているとも思えません。むしろ、ジンベエさんの書き込みに対して、このサイトの誰もが聞きたいことではないでしょうか?
私などからするとジンベエさんの書き込みは実に思わせぶりなのです。 でもいくらお聞きしても 申し訳ありませんが、具体的なことがさっぱりわかりません。とうより 答えていただいておりません。イトチン先生がおっしゃるように、このサイトがはじまった初期のころから、先生は書き込みされていますが、当時から
誰の質問にもお答えにはなってはいません。 たとえば へろへろ先生があれだけ謙虚に、くいさがって「やりかたを教えてちょ」と書き込みされていても ひとことのコメントもなく、お話は終ってしまっています。非常に中途半端で、読む側に、大きなストレスになるのですが。
ジンベエさんは ひとりの医師として、患者のサイトに書き込みされているわけですから、やはり、このサイトの誰もがわかる言葉で、説明するのが、医師としての誠意のように思えます。
書き込みをされる以上、むずかしいので 説明はできませんとか、
共通の認識が持てないので 説明できませんとかいうのは、おかしいと思います。
ですから、私もイトチン先生の意見に異論はありません。
マルガリータさんのお話しにもです。


[918] ジンベエ先生へ 投稿者:マルガリータ 投稿日:2004/10/11(Mon) 18:08

 私は医療従事者ではないので、「エビデンス」について何も知りませんでしたが、ここ数日で「EBM」について調べていくうちに、ジンベエ先生がやろうとしていることの意図がつかめたような気がします。「EBM」によって治療法の有効性を明らかにするという方法は、今まで歯科界ではあまり行われてこなかったようです。「EBM」の考え方が導入されれば歯科医師・患者双方にとって有益なことになるでしょう。
 しかし、ジンベエ先生が掲示板のこの場で自説の有効性を証明し他の人を説得するのは難しいのではないかと思うのです。ジンベエ先生の治療法は、これまで先生が読んでこられた膨大な量の論文をもとに根拠づけられているようです。この掲示板を読んでいる人が、それらの論文を読んで、そのエビデンスの水準を検証しない限り、ジンベエ先生の説の有効性を判断することはできないのではないでしょうか? ですから、この掲示板の場では、ジンベエ先生が、「私の治療法の有効性は様々なエビデンスによって証明されている」とおっしゃったら、それをそのまま受け止めるしかないのです。私は、「有効性の証明」の問題はこれくらいにして、まずはジンベエ先生の治療法について具体的なことをきいてみたいと思います。
 以上のことから、イトチン先生の意見に賛成します。


[917] 治療法の信頼性 投稿者:イトチン 投稿日:2004/10/11(Mon) 13:55

私はかつてジンベエさんがこの掲示板でなされたように特定の治療法の有効性を検証するために質問をさせて頂いているわけではありません。ジンベエさんの治療法を否定するために質問しているわけではないのです。データの信頼性に関して、この場ではまったくネックとはなっていないのです。
ただ、ジンベエさんが「歯科医師」として、この場で発言をされているという事はあきらかな事実であり日本咬合学会理事という歯科医師を指導する立場にもあるという発言もなさっていることから、この掲示板におけるジンベエさんの存在というものからも、難しいデータの信頼性について議論する前にここにいるすべての人たちにジンベエさんの採用する高度な改善率を持つ治療法のメカニズムをジンベエさん自身の生きた言葉でわかりやすく、易しく解説して頂くことはこの掲示板でのジンベエさんのおとりになるべき当然の姿だと感じたのです。この掲示板にいらっしゃる方々がすべて納得するレベルの解説を私がジンベエさんにお願いしている事は明白ではありませんか。それ以上でも以下でもありません。

この掲示板では、専門家としてのジンベエさんのお話に対して、その話の内容に関する質問もいくつか散見されます。しかし、それらに対して特にジンベエさんの治療法に関してはジンベエさんはただの一度もお応えになってはいないのです。
かつてジンベエさんはこう仰っています。
No.183
「患者さんにとってみれば治ればいいのは確かです。しかし、私は仕事としている以上、それでは納得が行きません。咬合治療が驚くほどの有効性を持つことを体験しているからこそ、そのメカニズムを明らかにして、更に有効性を高めたいと望んでいるのです」

咬合治療に関わらず、顎関節症に対して行われるすべての治療法に関してここにいるすべての人がそう思っているのではありませんか。
驚くほどの有効性を経験しているジンベエさんにはこの掲示板に関わる以上この掲示板でのご自身の採用する治療法の解説が必要なのです。
私は歯科医療提供者のみならず患者自身がこの病気のメカニズムを理解し患者および医師の相互の情報交換が緊密になされなければ治療の継続、そして完成はなしえないと考えますが、ジンベエさんはそうではないのでしょうか。
難しいデータの説明をし、そのデータの信頼性を患者に納得させた上でおもむろに理論の存在しない(理論の解説をして頂いていない)咬合治療をはじめるのでしょうか。
「俺の咬合治療は98%の改善率という最高の厳密性をもつ」とジンベエさんが仰りたいのであろうデータによってのみ強制的に納得させられる咬合治療が患者に行われるのでしょうか。
かつてジンベエさんは、しばらく採用していたが、的中率が低いからオーリングは採用していないとも仰っています。私には、今までのジンベエさんの書き込みをすべて検討させて頂いてもジンベエさんの治療理論の一貫性がどうしても見つかりません。
私はただ、そのことだけ、治療理論の一貫性そして咬合治療のメカニズムだけをご解説いただきたいとはじめからお願いしているだけなのですが。
オーリングによってもある程度の確率で顎位がわかるという事なのですか。


[916] Re[915][914]: さとう先生へ 投稿者:キララ 投稿日:2004/10/09(Sat) 20:47

早々 お返事をいただいてありがとうございます。
反応のある人とない人では 骨格と性格について一定の相違が見られるということでしょうか。
それでは またすいませんが、先生が感じておられる
・反応がある人の骨格と性格
・反応がない人の骨格と性格
というのは それぞれどのように違うのでしょうか?
具体的なことが知りたいのですが。


[915] Re[914]: さとう先生へ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/09(Sat) 16:54

私のは一人言ですから、、、議論にはなっていません、横レスではありませんよ!(笑)

反応です、私の場合は主に顎関節症状のない人に咀嚼筋のリンパマッサージをするわけですが、その場で筋の反応があります。
圧痛がなくなるとか、口が開くようになるとか、の変化です。

私の場合は後頚部の筋の緊張状態を治療中、治療後の咀嚼筋を含む筋の緊張状態の指標としてみています。顎関節症の治療後の人の状態をみる時も、首の筋を触診します。

反応がある人と無い人では、骨格、性格などでパターンがあるように感じています。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[914] さとう先生へ 投稿者:キララ 投稿日:2004/10/09(Sat) 13:25

先生方が議論されているところへ、関係ない横レスで 申し訳ありませんが、No907の
>良くなる人にはパターンがある気がしています。
とうのは どのようなパターンでしょうか?


[913] こういう場では 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/09(Sat) 13:16

実際の治癒過程をみることができません。「私の理論」ということもあり「理論」や「概念」を示すことがなければ、検証はできません。検証をする気がないなら議論自体無意味ですよね。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[912] Re[911][907]: 古い治療 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/09(Sat) 12:51

>この基本さえ術者も患者共に理解すれば誰もが簡単に治せる・治る病気です。特別なテクニックも要りません。

そうなんですよね、治療としてはほとんど何もすることはない、どちらかと言えば何もしない方が良い。適切な指導がとても大切です。そのことをいくら声高に主張しても、「歯科医師としての利益」に結びつかない。残念なことに多くの歯科医師は直接利益に結びつかなければほとんど興味を示しません。

一方、「咬合」を商売として使っている先生がいます。悪影響を取り除き、「誰もが簡単に治せる病気」を、複雑に治療していきます。
データをそろえ自分の正当性を主張します。



ところでmorn先生は私の知り合いではないですよね?

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[911] Re[907]: 古い治療 投稿者:morn 投稿日:2004/10/08(Fri) 19:00

悪循環を繰り返す事自体が疾病を生みだし、さまざまな不定愁訴を生み出してるのでその悪循環の鎖をどこかで絶ち切る事が悪循環病に対する対処法です。方法はいろいろあるはず。悪循環さえ断ち切れればまぐれでも偶然でもプラシーボでも治る。視床下部機能が乱れる、自律神経が乱れる、交感神経が興奮、筋筋膜への血流が減少、酸素量供給量が減少、嫌気性解糖が進行、疲労物質が蓄積、筋肉の硬直、開口しにくくなる、関節円板もズレる、クリック音がする、咬合が悪いのではないかと疑う、不安になる、気分が重くなる、不定愁訴が現れる、それがさらに視床下部に悪影響を与えるという風に悪循環がさらなる症状の深刻化を引き起こします。どこかで悪循環を断ち切れば快方に向かいます。この基本さえ術者も患者共に理解すれば誰もが簡単に治せる・治る病気です。特別なテクニックも要りません。


[910] 解説 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/08(Fri) 16:58

ジンベイ先生は
エビデンスに基づき検証を重ねた結果、疑いようのない信頼性のあるデータ(信頼があるかどうかが問題で、高い治癒率はおまけのようなものである)を得て、それがエビデンスとなりっているため。
日本で唯一の咬合を再構築してよい歯医者である。

治療の方法とか理論とか、治療と結果を結ぶ作用機序とかは秘密です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなところでしょうか?

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[909] 確かに統計には大きな誤差があります。 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/08(Fri) 13:46

あとは術者が、どのような選択基準で対象を選んでいるかということです。また自費で治療を受けようとする対象はその時点で選択された特殊な対照群です。

術者バイアスは術者以外の人間がデータの検証をしなれば取り除くことはできません。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[908] データの信頼性について 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/07(Thu) 23:41

データの信頼性についての考え方の違いが、大きなネックになっているようなので、具体的に私の考え方を説明しましょう。

例えば、次のような例はどう評価しますか?
「顎関節症の患者50人にある治療法Aを1年間行った。一年後に顎関節症の症状がなくなったものは90%だった。」

さて、この治療法Aは有効といえるでしょうか?

このような研究デザインは弱いエビデンスで信頼性は高くない、と前に書きました。具体的にはどのような誤差が含まれるか列挙します。

1)プラシーボ効果
治療を受けることによる心理的効果で症状が軽くなる。

2)術者バイアス
治療者は自分のした治療が有効であって欲しいと願うものです。その気持ちが無意識のうちに、治療効果の判定に影響します。

3)コントロール群の設定が無い
その条件下で治療をしなかった場合、症状はどう変化するかを調べないと、症状の改善が自然治癒によるものか治療効果によるものかが分からなくなる。

4)症例選択基準
性質の同一な疾患について調べないと、有効率に誤差がでる。大規模な疫学的研究によると、「顎関節症では90%は特に治療をしなくても数週間から数ヶ月で症状は消退する。残り10%は予後不良であり、治療に抵抗性である」事が分かっているので、この二者をしっかり区別しないと誤差が出ます。

このように、治療とその治療効果との因果関係を厳密に考えてゆくべきだと私は考えています。議論にどれほどの厳密性を要求するかで、話の仕方は変わってきます。私は議論に最高の厳密性を要求したいと思い、「初めにデータの信頼性について検討しよう」と呼びかけましたが、理解を得られませんでした。

結局、イトチン先生がどのようなレベルでこの議論を進めたいのかは私に伝わってきませんでした。そのようなあいまいな状況の中では、私は自分の治療法について詳しく語る気にはなれません。

http://y-tmd.jp


[907] 古い治療 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/07(Thu) 20:05

それでも治る人はいるんですよね、悪循環から逃れることができれば症状は良くなります。全身症状が悪化した状態が顎関節症症状ですから、顎関節症が軽快すると全身症状も軽快し、患者様は治療にあたった歯科医師を神様のようにたたえる。その声を聞いて患者様が集まってくる、、、

良くなるには何かがあると私は思っているのですよ、その何かが知りたい。すべての症例にはあてはまらないけど、ある症例にはあてはまる。例えば私のリンパマッサージで8割(顎関節症の症状が有る無しにかかわらず)が開口量が増え、頚部の筋の緊張がとれます。問題は残りの2割です。その2割は何をやってもだめです。スプリントを使用しても無効でした。ですからその2割はスプリントや咬合の再構築をしても無駄ではないかと思っています。

私は顎関節症をそれほど扱っているわけではありませんが、良くなる人にはパターンがある気がしています。



http://www.geocities.jp/ddwts503/


[906] Re[904]: 懐疑的な訳 投稿者:morn 投稿日:2004/10/07(Thu) 19:11

>今まで顎関節症は咬合と関連づけられ、多くの人があまり根拠のない治療に大金をかけ咬合を再構築され、良くなった人もいますが、悪くなっていく人(犠牲者)もたくさんいます。百万以上多くの人が数百万単位のお金を使われるのです

さとうさんが危惧するように今でもこの傾向は相変わらずで被害者はどんどん拡大して行く一方です。個人の力ではどうしようもない限界を感じますね。あまりにも「咬み合わせが悪いと体調不良を及ぼす」のような風説が拡がりすぎて、「顎関節症は治らない」とか「長い年月と費用がかかる」とか、訳のわからない情報がネットに乗って流布されていく。顎関節症に対する古い情報が整理されないため古い情報を信じている人も多い。未だに古い治療法や考え方を継続してる医療機関も少なくない。またそれが正しいと思ってる人も少なくない。個人の力ではどうしようもない問題です。


[905] かなりの反響 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/07(Thu) 12:51

あまり何も考えないで書き込んでいましたが、かなりのドクターが読んでいるらしく、いろいろな先生に質問されます。
患者様にも質問を受けかなりびっくりしました。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[904] 懐疑的な訳 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/06(Wed) 16:56

この場は色々な患者さんも見ている訳です。ジンベイ先生はホームページも出されているわけですから、この場から患者さんが受診される機会を得ることは充分考えられます。

今まで顎関節症は咬合と関連づけられ、多くの人があまり根拠のない治療に大金をかけ咬合を再構築され、良くなった人もいますが、悪くなっていく人(犠牲者)もたくさんいます。百万以上多くの人が数百万単位のお金を使われるのです。

多くのドクターは良くなった症例だけをみて、自分の治療を信じ治療を繰り返していきます。それは生活の糧でもあります。咬合治療に新しい「真理」なるものがあるのなら、それは患者様の利益であるだけではなく、歯科界の発展にも繋がります。
自分の利益だけを考える、小さな「真理」なんて無いとおもいますし、そんなものは嘘っぱちだと思っています。

もしジンベイ先生の顎関節症と線維筋痛症が一緒であるのならそれは偉大な発見であり、自分のところだけでそれを取り扱おうなんて、尻の穴の小さいことなど考えないでしょう。それがもし正しいなら世界的な権威になるわけですから、、、

治療方法、理論、それらが正しいものであれば、否定にも耐えられます。またそれが発展してより良いものになっていくでしょう。また疑うことによって理解できる部分もあると思います。
私はジンベイ先生が何かを持っていると信じたい。だからいろいろ聞いたのです。

我々歯科医師がしつこく聞いて解らないことを、どうやって患者様が判断できるというのでしょうか?懐疑的な患者様は相手にしないのでしょうか?

ジンベイ先生の今の説明とホームページの説明では、全くジンベイ先生の治療が本物なのか偽物なのか区別がつきません。我々歯科医師ですら区別がつかないのに、全く判断基準がない一般の患者様が高価な治療を受けるシステムはどうかと思います。

昔丸山ワクチンというのがありましたよね。患者様は藁をもすがる気持ちで、それを求め大金をはたいていました。私は丸山ワクチンが偽物か本物か判断がつきません。効果がある場合もあるでしょう。効果のある症例だけをみたとしても私は懐疑的です。もしそれが効果があるものであれば、それに否定的なドクターと現場でも再現性があるはずです。自分だけのデータなど全く信用はありません。

私の頭痛のデータでもそうです。今の段階で人に信用されると思ってはいません。ですから再現性を求め人に検証してもらおうと思っています。



http://www.geocities.jp/ddwts503/


[903] 随分見えてきました。 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/05(Tue) 13:45

マイケルソンとモーレーの実験には誰がやっても再現性がありますが、ジンベイ先生のデータにはそういった再現性は認められません、その不確かなデータをいくら検証したところで意味はないでしょう。

前者が常識を覆すことがあっても、後者では再現性がありません。再現性のないデータを100%の再現性のある物理のデータと比較することがナンセンスです。

「サイババが98%すべての病気を治した」というデータはいくら検討しても価値がありません。病気を治すのは企業秘密か特殊なパワーでしょう。

ジンベイ先生はマイケルソンとモーレーの実験を思いおこして下さいといっています。私は個人的に物理が好きでこの実験についても理解しているつもりですが、どれだけの人がその実験を知っているのでしょうか?多くの人がそれを知らないことをジンベイ先生は知りながら話をしています。「そんなことも知らないの」という言葉を準備しながら例に出しているような気がします。

RDSもFMもMPSもそうです、単純な質問には必ず答えていただけません。

もし「突拍子も無い事アイデア」から真理なるものを掴んだらいかに分かりやすく説明するか、それが問題になると思います。コペルニクスでも相対論でもそうです。概念がそれまでと違えば簡単なことでも非常に難解になります。もし自分が古典力学のエネルギーと相対論のエネルギーの違いの説明をもとめられたら、英語の文献と専門用語を並べてわざわざ分かりにくく説明しようとはしません。

似ている病体を同じとすることが「突拍子も無い事」とは思えませんけどね!

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[902] 追加 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/05(Tue) 13:30

私がイトチン先生に提案したかったのは、

「データの信頼性は様々です。
信頼性を計る「ものさし」にエビデンスの概念を使いましょう。
データの信頼性について合意に達したら、それを基に議論しましょう。
私のデータより信頼性の高いデータで反論されたら、私は自分の意見を変えましょう。
そうでなくて、より低い信頼性のデータからの反論であれば、私は自分の意見を変えません。
そういうルールで討論をしましょう。」
と言う事です。

http://y-tmd.jp


[901] エビデンスについて 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/05(Tue) 12:11

>この私の立場からすれば、データの正当性を認められた段階で、なぜ高い改善率が得られるかと言うことは議論の対象にはなりえません。なぜなら、常識で私の手法で効果が有るはずが無いと考えられたとしても、結果が出ている以上、間違っているのは常識であるのですから。だから、まず初めにデータについて吟味する必要があります。

エビデンスの強さには厳密な定義があります。今回私が提示したものは「弱いエビデンス」と呼ばれるものです。具体的には「コントロール群を持たない介入的研究デザインによって得られた結論」という定義があります。「強いエビデンス」とは「ランダマイズドブラインドコントロール群を持つ介入的研究デザインによってもたらされた結論」です。エビデンスの強さは、そのデータによりどこまでの事を主張できるかを決定します。ですから、私は初めにデータの信頼性について検討しよう、と提案したのです。今回の私のデータは弱いエビデンスでしたが、イトチン先生がデータの信頼性についての議論を避けておられたので、話す機会を失っていました。したがって、今回のデータのみで、私は自分の治療法の正当性を主張するものでは有りません。

イトチン先生の混乱は、エビデンスという言葉に厳密な定義があることを無視した結果で起きているように思います。どうか、もう一度エビデンスという言葉の定義を確認してください。

もうひとつ、
>顎関節症に関係した咬合理論はないと確信的に発言されるジンベエさんの

と言う発言ですが、顎関節症を治す事ができる咬合理論は無い、と言うのは私の意見ではなく、今は咬合でTMDを治すと言う意見は少数派ですと指摘したのです。もちろん、私もその意見に同意はしていますが、私独自の意見ではなく、現在の主流になっている意見では有ります。私の認識では、「TMDと咬合は無関係であるかどうかは確かでないが、TMDを咬合で治す事にはまだ成功していない。」と言うのが主流の意見であると思っています。

さとう先生の書き込みについては、コメントするまでも無いでしょう。

http://y-tmd.jp


[900] オーソリティ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/05(Tue) 09:52


>顎関節症の重症例は線維筋痛症に非常に良く似ています。
>それが分からないのは顎関節症の重症例の経験が無いとしか思えません。

似ていることくらいはわかっています。イトチン先生とのやりとりを見ていてもどうもジンベイ先生は知識は豊富なものの理解力に難があるように思えます。ジンベイ先生が専攻されていた、物理的、論理的思考ができていないのでは?
「似ている」、ということは「違う」ということですよ

いくら威厳のある文献を示したところで、先生の論理的な治療と結果を結び付ける概念が伝わってはきません。問題は理にかなっているかどうかです。
「アメリカではスプリントや咬合治療は否定されているから、あなたたちは触ってはいけないけど、私はすべてそれを理解している特別な人間だから触ってもいいんだよ」としか聞こえません。咬合治療をしているすべての歯科医師が同じようなことを言います。「あんた咬合のABCも知らないの、よくそれで歯医者やってるね、あんたのような歯医者がいるから犠牲者がでるんだよ」

いままでの、顎関節症の治療は非常に宗教的で信者だけが救われて、再発した人は二度とそのドクターには戻ってこない。良いデータだけを見ているのです。

今までの治療とジンベイ先生の治療の違いが一切見えません。何か違いがあるのかと思って、いろいろ聞いてみましたが、マジックかトリックかといった感じです。種をあかすと仕事にならない、、、他のドクターで再現性がなければそれは科学的なデータとは言えません。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[899] 理解不能? 投稿者:イトチン 投稿日:2004/10/05(Tue) 00:47

NO.819ジンベエさんの発言です。
「この私の立場からすれば、データの正当性を認められた段階で、なぜ高い改善率が得られるかと言うことは議論の対象にはなりえません。なぜなら、常識で私の手法で効果が有るはずが無いと考えられたとしても、結果が出ている以上、間違っているのは常識であるのですから。だから、まず初めにデータについて吟味する必要があります。
光速に関するマイケルソンーモーレイの実験を思い起こしてください。全ての波動は何らかの媒体によって伝えられると言うそれまでの常識によれば、高速度で移動する地球上においては公転方向とその他の方向では見かけの光速は変わるはずだと考えられていました。しかし実験によって光速の等方性が示されると、常識の方が修正され、光は媒体なしで伝播できる特殊な波動である事が認められました。勿論そうなるまでには、何度も追実験が行われています。
別の言い方をしますと、これまでの常識で治せなかった病気を治す方法を検討するのに、常識をもってするのはおかしいのです。これまでの考え方の延長線上にある方法ではこの病気を解決できなかった。ブレークスルーのためには新しい発想が必要だったのです。その発想が正しいかどうかを判定するには、厳密なデータ以外にはないでしょう。ですから、まず、データについて討論しましょう」

この書き込みからジンベエさんのお考えをまとめたつもりでしたが、まちがっていましたか。

ここから、そしてその前後のジンベエさんの発言とこれまでの発言からどう読み取っても
「ジンベエさんは高い改善率を誇る治療法を採用しているが、その治療法は常識から考えて効果があるはずがないと揶揄される。しかし、データの正当性さえ証明出来れば治療法の正しさも証明出来る。データの正当性は証明出来るから、ジンベエさんの治療法に効果があるはずがないと判断する人々の常識が間違っているし治療法は当然のごとく正当性がある」
と仰っているとしか理解出来ないのですが。

「エビデンス」と「データの正当性」の関係はどのようにお考えなのでしょう。

今回の書き込みで、
「以前に私の書いた研究データはエビデンスとして強いものではありません」
とおしゃっています。これはジンベエさんの治療法の「データの正当性」がいくら高くても「エビデンス」とはなりえないということでしょうか。ジンベエさんの治療法の正当性はデータの正当性のみによって担保されていると思っていましたので、意外です。
しかし、ジンベエさんはNO.819にて
「別の言い方をしますと、これまでの常識で治せなかった病気を治す方法を検討するのに、常識をもってするのはおかしいのです。これまでの考え方の延長線上にある方法ではこの病気を解決できなかった。ブレークスルーのためには新しい発想が必要だったのです。その発想が正しいかどうかを判定するには、厳密なデータ以外にはないでしょう」
とも述べられているのです。
つまり研究データはエビデンスとして強いものではないがデータの正当性は高いから治療法として正当性があり高い改善率も誇っているので、誰がおかしいと言おうとも治療法としておかしくない。おかしいのは常識。と仰っているのですよね。
どのように理解してもジンベエさんの発言に一貫性のありようが汲み取れないのです。特にデータの正当性を証明してほしいと望むものではありませんでしたが今回ジンベエさんのおっしゃる「エビデンス」の意味が皆目見当がつきません。
中学生とは言いませんがせめて高校生が理解出来るジンベエさんご自身の日本語で説明していただけませんか。

顎関節症に関係した咬合理論はないと確信的に発言されるジンベエさんの咬合治療はどのように行われるのかについての説明も是非お願いします。
企業秘密であるならばお聞きするものではありませんが。


[898] エビデンス 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/04(Mon) 19:29

>イトチン先生
>このデータの正当性は裏付けられているので、98%の改善という結果が出てい限り、間違っているのは常識である」
と理解していますがいかがでしょうか

これまでのやり取りとこの文章からすると、イトチン先生はエビデンスの意味を理解されていないのではないかと心配になります。咬合調整の有効性が否定され、スプリントの有効性に対する認識が変わったのは何故だと思います?従来の常識に反する強いエビデンスを主張できるデザインの研究の結果によって常識が覆されたのは、ほんの数年前の出来事です。忘れてしまったのですか?
十数年前から、エビデンスによる医学常識の見直しが嵐のように吹き荒れてきたのをご存じないのですか?そして、多くの常識が変更されてきた事をご存じないのですか?複数の強いエビデンスがあれば、常識は変更されるのが現在の常態です。

ところで、以前に書いた私の研究データはエビデンスとして強いものではありません。コントロール群が設定されていないこと、ブラインドでないこと、症例選択基準があいまいなことなどの理由で強いエビデンスではないのです。

複数の強いエビデンスが常識を否定するなら、変更されるべきは常識です。当たり前のことです。それを拒否するのはそれがドグマだからです。理性による検討を拒否する「考え方」はドグマとしか言いようがありません。

>さとう先生
顎関節症の重症例は線維筋痛症に非常に良く似ています。それが分からないのは顎関節症の重症例の経験が無いとしか思えません。

参考までにこんな意見もあります。
Vollaro et al. observed 825 consecutive patients (79% women)referred for orofacial pain or TMD and found that 4% had a primary diagnosis of FM. Many patients with TMD have widespread pain and stiffness (in all quadrants ofthe body) that may be directly related to FM, but have no definitive diagnosis.
Several longitudinal studies examined FM and TMD to
determine their relationship to outcomes of treatment or progression to more severe problems. Raphael and Marbach found that TMD patients with widespread pain
(possibly related to FM) did not improve with an active
splint, while those patients with local pain who received the active splint did.
Carlson et al. followed 600 patients with a temporomandibular muscle and joint disorder at 18 months (n = 517) and 36 months (n = 364) to determine the effects of specific baseline risk factors,including widespread pain and FM, on the progression from non-chronic pain status to chronic pain status(increase pain and disability). They found that baseline widespread pain and FM were significantly associated with progression in chronic pain grade at 18 months and 36months, respectively, suggesting that FM has a significant effect on TMD pain progression.
私が初めてFMとTMDの類似性に言及したのだ、と言いたい所ですが、TMDとFMの類似性については既に知られてしまっていました。残念。

http://y-tmd.jp


[897] イトチン先生へ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/04(Mon) 13:33

まさかイトチン先生が私の知ってる、あの先生とは思いませんでした。失礼いたしました。知らなかったかので、言いたいことを言わして頂きましたが、考え方は変わってはいません。

歯科医師による筋へのアプローチですが、私の場合は基本的に咀嚼筋しかさわりません。ですからカイロや整体のようなことを施すわけではなく、専門はやはり歯科であると思っています。整体の先生にも教えましたが、処置を受けられた御本人は充分効果をかんじられたのですが、解剖学的にも理論的にも理解が乏しく、発展もありませんし、同じ様な効果は得られませんでした。しかし講習を受けた歯科医師に関しては、同じ様な再現率で効果が確認できています。また講習を受けた先生が特殊はグループに属する前向きな先生ばかりで、勉強させられることが多く発展し続けています。


ジンベイ先生の話についてですが
FMに関しては、まったく別なものだと思います。これが咬合治療によって改善していくことと、病体は違うでしょう。
例えば、頭の位置が治って腰痛が治る(症状が無くなる)のと同じ様なもので、症状が消えることと病体は別ですし、そこに再現性があったからといって、病体が同じだという根拠にはなりません。



http://www.geocities.jp/ddwts503/


[896] Re[892]: ジンベエ先生・さとう先生へ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/04(Mon) 09:59


> 私へのコメントありがとうございます。私が使っているスプリントは「かめる」スプリントです。私はこれで症状が改善しました。
説明が分かりにくかったですね。『かめない』というのは咀嚼ができないということではありません。咬合に変化がおこり筋に変化が起ります。筋に変化が起っている最中は生体は咬む位置をさがそうとします。その間は筋は過緊張をおこすことができにくくなります。そういった意味での「かめない」です。その状態で主な症状が軽減します。それで補綴したからといって、筋の緊張の原因は咬合だけではありませんので、また「噛み締める」ことができるようになってしまうのです。悪循環を断つという意味では有効な治療であると思われますが、この楽な位置で永久的に咬合うを固定することは日本でも否定されています。
この治療を続けている歯科医師が日本には少なくありません。

ジンベイ先生の治療がこの治療とどこが違うのか?それが最も知りたい部分です。(私は違うと思っているのですよ、ジンベイ先生は知識はとても豊富なようですが、その違いを示す理論的な根拠が見あたらないのです。)

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[895] ドグマ 投稿者:イトチン 投稿日:2004/10/03(Sun) 23:25

ジンベエさん
「ジンベエさんの咬合治療によってアメリカリウマチ学会FM診断基準の判定からFMと診断出来る患者が回復してゆくからFM=顎関節症であるとジンベエさんは確信している」ということですね。
そして、海外にもそれらをにおわせる多くの文献があるよと。

これまでのお話からジンベエさんの治療法は
「今までの常識では理解出来ない、理論の存在しないジンベエさん独自の咬合治療だが、ジンベエさんの手にかかると98%の改善率があり、このデータの正当性は裏付けられているので、98%の改善という結果が出てい限り、間違っているのは常識である」
と理解していますがいかがでしょうか。

顎関節症に関係した咬合理論はないと確信的に発言されるジンベエさんの咬合治療はどのように行われるかがはじめから一貫してお聞きしたかった事なのです。


[894] TMDとFM 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/02(Sat) 20:41

日本では咬合の影響で全身に症状が現れると言う主張に対して、そのような事は理論的にあり得ない、と言う反論の声が大きいようです。場合によっては、そのような議論すらタブーになっています。理論的にあり得ないも何も、実際にそこに居る患者さんの状態が目に入らないのか、と叱りつけたい衝動に駆られることがしばしばでした。とは言っても、全身症状と関係があると主張する歯科医の言い分もオカルトめいたものが多く、私には馴染めませんでした。

どうしたらこの問題を科学的に研究できるだろうかと考え、ある仮定を設定しました。もし、咬合が全身症状を起こすとしたら、その症状は非常にありふれたものであるはずで、しかも原因不明とされていなければならない。なぜなら歯科治療はほとんどの国民が受けているのだから、その副作用も程度の差こそあれ、極めてありふれたもので無ければならないと考えたのです。そのような仮定に立って、治療中の患者さん達の症状に近い症状の疾患を探しました。そこで浮かび上がったのがMPSとFMでした。

アメリカリウマチ学会のFM診断基準でFMと診断できる患者さんが咬合治療で快復してゆく、そんな経験を重ねて行くに連れ、TMDとFMは基本的に同一の疾患だという確信ができてきました。しかし、そのような突拍子も無い事をどうやって人に信じてもらえばいいのか思い悩みました。とりあえず日本における線維筋痛症の最高レベルの専門家と思える学者に当たってみる事にしました。まず、政府の線維筋痛症研究班に連絡し、研究班のメンバーの教授を紹介してもらいました。その教授に私の臨床データを見てもらってコメントをもらいました。肯定的な答えをもらって気を良くした私は、今度は海外の論文を探してみました。その結果、TMDとMPSとFMの関係について、かなり多くの論文が出ている事を知りました。ただし、彼らはまだ治療法にまで到達していません。

1)67人のFMの患者と性別年齢を合わせたコントロール群とを比較すると、口腔乾燥症(70.9% vs 5.7%; P < 0.001), 舌痛症 (32.8% vs 1.1%; P< 0.001), TMD (67.6% vs 20%; P < 0.01), 嚥下障害(37.3% vs 0.4%; P < 0.001), 味覚障害(34.2% vs1.0%; P < 0.001).であった。
Rhodus NL, Fricton J, Carlson P, Messner R:
"Oral symptoms associated with fibromyalgia syndrome. Rheumatol 2003,30:1841–1845.

2)191人のFMの患者のセルフレポートによると 94% が局所痛を訴え、ほとんどは側頭部と下顎部であった。
Hedenberg-Magnusson B, Ernberg M, Kopp S:
Symptoms andsigns of temporomandibular disorders in patients with fibromyalgia and local myalgia of the temporomandibular system: a comparative study.
Acta Odontol Scand 1997, 55:344–349.

3)92人の慢性疲労症候群(CFS)または FM または両方の症状のある患者の調査では 42%が以前にTMDの診断をされていた。
Korszun A, Papadopoulos E, Demitrack M, et al.:
The relationship between temporomandibular disorders and stress-associated syndromes.
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral RadiolEndod 1998, 86:416–420.

日本でドグマにまみれて議論が空回りしている間に、世界は先に行っていたのです。

http://y-tmd.jp


[892] ジンベエ先生・さとう先生へ 投稿者:マルガリータ 投稿日:2004/10/02(Sat) 17:49

Re:[879] ジンベエ先生へ
わかりました。これからのお話の中で私の質問に対する返答も出てくるということなので、それを待ちたいと思います。現在のところ、ジンベエ先生の治療法についての説明は、病因論(どのようなメカニズムで顎関節症が発症するのか、その中でも特に全身症状はなぜ起きるのか)の段階ですので、いずれ治療法の根拠となる考え方についても説明していただけるのではないかと期待しています。これまでのジンベエ先生の発言から私が推測すると、 下顎偏位? → MPS → 大脳 → 全身症状 というふうに話が進んでいきそうですね。

P.S. ジンベエ先生のお名前間違って書いてしまいました。申し訳ございませんでした。



Re:[886]さとう先生へ
私へのコメントありがとうございます。私が使っているスプリントは「かめる」スプリントです。私はこれで症状が改善しました。私にはこのタイプが合っていたようです。




エビデンスについては「EBM (evidence-based medicine)」で検索するといろいろ出てきます。ジンベエ先生の言っている「エビデンス」とは、多分これのことなんだろうと思います。


[891] momさんへ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/02(Sat) 15:48

私は顎関節症の専門でもなんでもありませんが、考え方にかんしてはかなりハッキリしています。

下顎は上顎(頭骸)にぶら下がっていますから、顎位と咬合なんてのは、緊張してくいしばっていないかぎり関係ありません。咀嚼に時間も非常に短く筋を疲労させるものではありません、上腕の筋のように咀嚼筋は柔らかくなくれはいけません。
あるのは顎位というよりも筋位なのです。筋位のずれがあってはじめて咬合のずれが問題になるのです。咬合のずれがあっても筋位のずれがなければ何も問題はおこりません。

最近私のところではリンパマッサージをしてから義歯のバイトをとっていますが、いままでとは比較にならないほどの安定のある義歯ができてきつつあります。かなりバイトの取り方には悩んでいたのですが、悩みも全くなくなり、さらにセット時の調整も殆どしなくてすむようになりました。義歯をしっかりやっている先生にとっては当たり前のことかもしれませんが、それまで悩まされていた私にとっては革命的なことです。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[890] Re.RSD 投稿者:morn 投稿日:2004/10/02(Sat) 12:53

>私は別にかたくなに交感神経の関与を否定していませんよ

そうですか。ならよかったです。
今まで一般的にはあまりにも咬合や顎位からしか顎関節症が語られない事が多かったので、そちら方面にも関心を示す流れみたいなものが除々にでもできてくれば、顎関節症治療に対する閉塞状況も変わっていくはず。患者さんの認識はまだまだなようで、彼らの意識をどうやって変えていくかという課題は残りますが。


[889] 線維筋痛症(FM) 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/02(Sat) 12:51

線維筋痛症(FM)についてはその症状がMPSを伴うだけだと思えますが、、、
RSDも原発が外傷だけとは限りませんよね、RDSが外傷によるものの場合、神経の再発(バイパス?)に関与していると記憶しています。神経痛のうち心因性のものも知覚神経の局所血流障害による痛みだ、、ということも聞いたことがあります。
局所血流障害を外傷ととるかどうかも、微妙ですね。

知識があやふやなので間違っていたらごめんなさい。それぞれの分野で果てしなくエビデンスが広がってしまいます。

呼吸筋は運動神経ですけど、支配は自律神経なんですよね、呼吸生理に関してはそれこそエビデンスはハッキリしているのですが。この骨格筋の自律神経支配に関して、医科の麻酔の指導医に聞いても、まったくわからないんですよ。MPSについても「わかって無いんじゃない?」って言われました。

MPSの作用機序がどう顎関節症に活かされるのか、そちらのほうが聞きたいですね

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[888] RSD 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/10/01(Fri) 20:16

慢性疼痛の原因として反射性交感神経萎縮症(RSD)とMPSを比較した場合、発症機序は似ているもののRSDは外傷に引き続き起きると言う点でMPSと異なる部分があります。MPSでは原発病巣が不明なのですが、原発病巣が同定されれば効果的な治療が可能になると予測されています。その点でRSDより救いがあるのではないでしょうか?

これまで原因不明や多因子性(これも原因不明というようなものですが)と考えられていた顎関節症に、ともかくもゴールが示されたと言うことは大きな進歩だと思います。

話の順序としては、原発病巣はどこかと言う事になるのですが、その前にどうしても片付けておかなければいけない問題があります。
顎関節症には予後の良好なタイプと、予後の不良なタイプが存在します。この二つは治療に対する抵抗性が全く異なるので、治療に関する議論をする場合、この二つをどのように峻別するか、診断基準を明確にしないと議論になりません。
例えば、予後の良好なタイプであれば、誰がどのような方法で治療しても非常に高い成功率を得る事ができます。逆に、予後不良のタイプだけを治療すれば、治療の成功率は低くなります。

線維筋痛症(FM)は予後の非常に悪い疾患です。FMは多発性で重症のMPSと言える側面を持っています。TMDがMPSの一部であるとする認識から、TMDの慢性化や重症化にFMが関係しているのではないかという疑いが起きるのは当然で、TMDとFMの関係についての研究が目に付くようになりました。
FMを合併したTMDであれば予後不良は当然予測されます。FM患者のTMD合併率、TMD患者のFM合併率を調べた研究は、TMDの予後を推定するのに役立つでしょう。
長くなったのでここで止めます。

>mornさん
私は別にかたくなに交感神経の関与を否定していませんよ。交感神経のブロックでなく、感覚神経のブロックでトリガーポイントや筋の緊張が消失したのだから、感覚神経に関係のある疾患だろうと言ったまでです。これほど明確に理由を述べているのに「否定しているのはなぜだろうと」言われなければいけないのはなぜだろう?

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[887] MPS 投稿者:morn 投稿日:2004/10/01(Fri) 19:26

通常の血液検査、生化学検査、X線検査等には異常所見がないのに筋肉の痛み、凝り、違和感があり体調不良を訴える人に付けられる病名は線維筋肉痛、筋膜痛症候群、線維筋肉痛症候群等実に数十種類にも及ぶ。
そしてジンべエさんが顎関節症における筋肉の異常はMPSであると言ってるようにMPSもその中の1つである。
MPSの発現機序に関しては交感神経の関与も認められるとしている資料もあるのだが、ジンべエさんがかたくなに交感神経との関与を否定しているのは何故なのだろう?
自律神経の問題は口腔領域でいうと顎関節症だけでなく、舌痛症、ドライマウス、自臭症などにも仮説としてであるが関与が指摘されている。
顎関節症に於ける咀嚼筋の疼痛はMPSによるもので、身体の他の部位の筋肉の慢性疼痛と同じ機序で起きているなら、治療方法も身体の他の部位のMPSの治療と同じようになると考えるのが妥当である。
しかしジンべエさんの治療は顎位を変化させ、そのために大がかりな補綴治療になるようで費用も高く治療期間も長くなるのは何故なのだろう?
心理的、精神的にも圧迫されている顎関節症患者に対して過大な経済的、時間的要求をする事はあまりにも負担が大きいと思われる。
顎関節症がもっと簡単に治癒できる方法がない時代の話ならともかく、医療界全体が患者の体に優しい治療や検査へと移行している時代の流れに逆行しているように思われる。


[886] マルガリータさんへ 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/01(Fri) 18:22

ジンベイ先生はスプリントにかんしてどう考えられているのか非常に興味がありますが。
臨床的にはどんなスプリントでも有効な場合が多いと感じています。

咬む位置が変われば、それに慣れるまでなかなか咬めません、咬めなければ筋による障害は顎へは伝わりません、一時的には効果があるでしょう。ただこれが長引くと慣れて喰い縛りが可能になってきます。ですから私がスプリントを入れるのは一週間、これで効果があってもなくてもはずしてしまいます。
筋が咬む位置を探し、以前の状態での過緊張がなくなりますから、そこで筋の安定をはかります。リンパマッサージとごく僅かな咬合調整を行います。

スプリントの効果があるかないかも私の場合、頚部の筋の状態で判断しています。稀に余計咬めるようになって頚部の状態が悪化する人もいます。そういう場合はすぐにスプリントの使用を中止させます。私の場合のスプリントは第二小臼歯までのもので、スプリントをした状態で非作業側の干渉を取り除き。リンパマッサージをします。

大阪かどこかに2cmほどの厚みのスプリントを入れる歯医者があると聞きました。私はこれは確実に効果があると思っています。厚みが2cmあったら、咬めません。ただ患者様がそれをいれてくれるかどうかです。30万ほどするそうで、それだけのモチベーションのある患者様だったらいれてくれるでしょう。

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[885] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/10/01(Fri) 10:27

RSDに関して交感神経系の痛みなので、原発の痛みがあって、二次的な痛みが発症するとすれば、同じ作用機序で痛みがあってもおかしくはありません。RSDに関しては検索でいくらでもでてきますから、もう一度作用機序を調べてみますが。病体がまったく別のものであれば調べても意味がありませんね。

ジンベイ先生はどうお考えですか?

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[884] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/30(Thu) 21:07

>it is abolished by blockade or transection of the nerve innervating the TrP region .

ここでブロックと言っているのは、疼痛のある筋の支配神経のブロックの事です。交感神経節である星状神経節をブロックするのではありません。ですから、ブロックによりトリガーポイントが消えたといっても、それは交感神経とのかかわりを示すのではありません。

この痛みが交感神経に関係して起きているという根拠は何ですか?たしかに、下行性疼痛抑制系の障害で痛みが増強される事はありますが、それは副次的な要因です。

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[883] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/30(Thu) 20:08

かなり昔の知識で申し訳ありませんが、RSD場合は疼痛が交感神経の緊張によっておこるのですよね、交感神経の興奮は痛みの原因であると考えるのが妥当ではないのですか?
たしか星状神経節ブロックで消失した痛みが、ノルアドの投与で再発するというのを聞いたことがあります。

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[882] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/30(Thu) 16:58

>交感神経の緊張で血流障害がおこり硬く痛くなるのか
>筋の持続的緊張によって、疲労物質がたまるのかもわかりま>せん、ジンベイ先生の立場だと前者だと思われますが、

論文はすぐには見当たらないのですが、疲労物質の蓄積は起きていないそうです。又、ブロックにより痛みがとれて筋の緊張がすばやく取れるわけですから、血流障害や交感神経の興奮は痛みの原因ではないと考えるのが妥当と思います。やはり、関連痛と考えるほうが妥当性があります。痛みの結果として起きている筋の緊張でしょう。

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[881] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/30(Thu) 12:46

メインの痛みが最初の痛みでもないのですよね、
何かの障害で痛みを引き起こす痛み→メインの痛み
という図式で、トリガーポイントとメインの痛みはと別と捕らえたのですが、メインの痛みがprimary painと捕らえるべきなのでしょうか?

反射性交感神経性萎縮症と同じ様な説明になると思うのですが、この場合はprimary painがはっきりしています。
また筋が硬くなることが説明されていないような気がします、筋緊張と筋が硬く痛くなることと交感神経の関連ですよね。

交感神経の緊張で血流障害がおこり硬く痛くなるのか
筋の持続的緊張によって、疲労物質がたまるのかもわかりません、ジンベイ先生の立場だと前者だと思われますが、

クレンチングの場合、就寝時に持続的な大きな筋収縮はみとめれらているのですよね。貧乏揺すりなんかも、筋の多い男性が血流障害を改善させようとする反射とも言われていますが、ストレスとこの不髄意運動も関連があることは、間違いないですよね。

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[880] 原文、、、汗、、、 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/29(Wed) 21:17

解説ありがとうございます。

自分でも訳してみましたが、、、やはりわかりません。
最初の痛みとは、、、何が考えられるのでしょうか?
トリガーポイントは二次的な痛みですよね。また別かも、、、


[879] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/29(Wed) 20:35

エビデンスとして最も信頼性が高いものは、複数の「ランダム化対照群を持つ二重盲検法による実験的研究デザイン」によって得られた結論と定義されていますが、エビデンスと言える程度の信頼性がある情報を、yahooの検索で探すのは無理があると思います。やはり論文を検索してください。私は横文字が好きなのではなくて、日本におけるこの分野の研究が余りに遅れているので、日本語の有益な情報が無い為に、仕方なく英語の論文から情報を得ています。幸い世界中の英語の論文をネットで読む事ができます。アブストラクトだけならhttp://www.healthy.pair.com/から読む事ができます。

MPSのメカニズムについての私の訳文は、確かに分かりにくいですね。原文のほうが分かりやすいかと思います。下に引用します。
The most promising construct is grounded in theories of pain neurophysiology. This theory suggests that
the TrP may not be a primary muscle lesion, but a referred pain phenomenon . After tissue injury, prolonged nociceptive input produces neuronal sensitization in the spinal dorsal horn, leading to widening of the neuron’s receptive field to produce a spatially enlarged, hypersensitive area (secondary
hyperalgesia). This referred pain may be contiguous
with or distant from the injured area. The spinal cord and peripheral nerves may play an important role in MPS. The LTR appears to be a spinal reflex; it is abolished by blockade or transection of the nerve innervating the TrP region .
Spinal facet joint injection, traction, postural exercises, and nerve root block can abolish TrPs within the affected myotomes,presumably by reducing nociception at its primary source of origin. Injection of local anesthetics into proximal muscles sharing a myotome with TrPs can abolish or attenuate the TrPs [15]. Peripheral nerve trunk injury can cause a
deep, spreading, aching muscular pain with referral patterns similar to those documented for MPS and abolished by neural blockade . If TrPs represent secondary hyperalgesia,effective therapy may require identification and treatment of their primary nociceptive source.

Nathan J.Rudin,
Evaluation of Treatments for Myofascial Pain Syndrome and Fibromylgia
Curr. Pain Headache Rep.2003,7;433-442
からの引用です。
私がこの説を支持するのは、複数のエビデンスによって支持されていると言うだけでなく、自分自身の臨床経験とも非常によく合致するからです。

>マルガリータさん
もう少し待ってください。スプリントに関する考えや顎関節症の原因について 私の考えを理解していただくためには、この病気がどのようなものであるかについて、最先端の知見のおおよそのところについて理解してもらわなければなりません。この病気は、単に顎が痛いとか、顎関節がどうとかいうだけの病気ではないのです。皆さんは結論を急ぎすぎている。
その後で、現在未解決の問題として残っている部分についての私なりの解答を述べたいと思います。その中で、イトチン先生の質問にも答える事ができるでしょう。今、私の考えを聞いてもおそらく理解できないと思います。

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[878] ジンベエ先生へ 投稿者:マルガリータ 投稿日:2004/09/29(Wed) 18:04

はじめまして。横からすみません。イトチン先生とジンベエ先生の議論に注目していたものです。
私はスプリント治療をしている顎関節症の一患者です。根本的なことがはっきりしていないのでお教えいただきたいのです。

ジンベエ先生は何度も「研究によってスプリントの有効性は否定された」と発言しておられます。そのことについて質問させてください。

これまで、この掲示板で何度も「スプリントは効果があるか」ということについて議論が繰り広げられてきました。その度に疑問に思ったのは、「何をもって『スプリント』と呼ぶか」ということでした。つまり「『スプリント』の定義は何か」ということです。

例えば、丸山先生が治療に使っているプレート状の顎位誘導装置。丸山先生はこれを「マンディブラー・ポジショニング・アプライアンス(MPA)と名づけておられます。私は『咬合と全身の健康』(丸山剛郎 著・医歯薬出版)という本を読みましたが、この本の中に、MPAの写真とMPAの作成方法が載っています。MPAは馬蹄型をしたレジン製のプレートで、上顎歯列にはめるものです。これは私の目から見ると、どう見ても『スプリント』です。しかし、丸山先生は「アプライアンス」と呼び、患者には「スプリントではない」と言っているようです。(書名失念しましたが、阪大歯学部で治療ミスにあった人が書いた本の中にそのような記述があります) これまでの発言内容からすると、ジンベイ先生もプレート状の装置を使っておられるようです。

私が疑問に思うのは、何が『スプリント』であり、何が『スプリント』ではないのか、ということです。形状によって分けられるのか、治療効果によって分けられるのか? 世の中には様々なタイプのプレート状の治療装置が存在しており、これをある人は『スプリント』と呼び、ある人は『スプリント以外』の名称で呼んでいるようです。『スプリント』の定義は人によってまちまちであり、まとまった共通認識がないのではないかとも思われます。スプリントにはいろいろな種類があります。私がこれまで使用したスプリントは次のようなものです。
 1.咬合挙上するためのもの
 2.患者にとって適切な顎位を試行錯誤的にさがすためのもの
 3.下顎を適切な位置に誘導し、その下顎位を保持するためのもの
以前この掲示板で「スプリントに効果があるか」という議論があったとき、ある人がジンベイ先生に次のような質問をしていました。「(ジンベイ先生がおっしゃるのは)ただ咬合挙上するだけのものがスプリント、下顎を誘導するタイプのものはスプリントではない、ということなのでしょうか」
それに対するジンベイ先生のお答えはありませんでした。

私は今回イトチン先生がジンベイ先生にした質問「まさにその治療装置はジンベイさんが否定されたスプリントではないのですか」に対する答えを期待していたのですが。
しかし、ジンベイ先生がご自身の治療のことで答えたくないことがあれば、答えなくてもそれはかまわないと思います。ただ、これだけはお聞きしたいのです。ジンベイ先生が引用しておられる「(ある)研究によってスプリントの有効性は否定された」とおっしゃるときの『スプリント』とはどのように定義されたものなのでしょうか? その研究では『スプリント』の定義について言及していますか? 言及しているとしたら、どのような定義なのでしょうか? 
掲示板上での歯科医師の発言は患者に大きな影響を与えます。「スプリントは無効である」という発言をスプリントを使用している大勢の患者が見ています。

疑問点をまとめますと、
○プレート状の顎関節症装置のうちで『スプリント』と呼ばれるものはどのような特徴を持ったものなのでしょうか? ジンベイ先生の定義をお教え下さい。
○「スプリントの有効性は否定された」というときの『スプリント』とはどのような装置のことなのでしょうか?
○ジンベイ先生が治療に使っている『装置』は『スプリント』ではないのでしょうか? なぜ『スプリント』ではないと言えるのでしょうか?
以上、是非お答えをいただきたいです。お答えいただけないのであれば、せめて「スプリントの有効性は否定された」と主張する論文のタイトル、研究者名、掲載誌名をお教え下さい。お願いします。


[877] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/29(Wed) 12:56

ますエビデンスですが証拠と訳されますが、明白な根拠という意味合いで理解していますが間違っていますか?

ヤフーで「筋筋膜痛症候群」で検索すると15件でてきます。そのうちの2件がジンベイ先生のページです。そのうちで作用機序について述べれれているのは下記だけです。
>障害組織からの信号が長期間に渡ると、脊髄後角ニューロンの受容面の変性を引き起こし、神経が過剰に反応するようになる。MPSに特有な症状のLTRは脊髄反射に似ているし、トリガーポイントに分布する神経のブロックで消失する事が分かっている。
なんのことかさっぱり解りませんが、反射性交感神経性萎縮症と同じような作用機序ですかね?検索でも最初にジンベイ先生のページがでてくるように、先生はお詳しいですが、今や歯科に関しても我々の知っていること以上の情報を患者様がインターネットで簡単に手に入れることができます。それで調べても乗っていないことが、エビデンスなのか?と素朴に感じたのです。先生は横文字を好み、文献なども英語のものですよね。私の投げかける簡単な質問は返ってこない。正直本当にこの人本当に解っているのかな〜ってのが自分の思うところでした。今までこういったタイプの人に内容がある人があまりいなかったので、、、申し訳ありませんでした。
解説ありがとうございました。顎関節の筋症状という言葉が筋の痛みをさしているのか、関節に障害(痛み)をひきおこす症状なのかは、よく分かりませんが、多分(側頭筋のMyofascial pain、咬筋のMyofascial pain)ということは筋の痛みをさしているのでしょう。
顎関節症における筋症状が全て、トリガーポイントのある筋筋膜痛症候群ということですね。
>この病気に関係する筋の緊張の原因がストレスであると言う証拠もないし、ストレス原因説が研究者間で共通認識になっている事も無いと思います。

ストレスによる症状の悪化は、頭痛、顎関節症、その他の疾患でも共通認識ですよね。それらの疾患で筋が過緊張をおこしていることも共通認識。ますます混乱します。なかなか受け入れがたい内容です。

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[876] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/29(Wed) 11:34

顎関節症の筋症状がMyofascial painである事は、今日では当然の認識と思われます。例えば論文では、顎関節症の筋症状とは表記せずに、側頭筋のMyofascial pain、咬筋のMyofascial painと表記します。例をあげます。

1)Dao TT, Lund JP, "Lavigne GJ.Comparison of pain and quality of life in bruxers and patients with myofascial pain of the masticatory muscles."; J Orofac Pain. 1994 Fall;84):350-6.

2)
Cimino R, Michelotti A, Stradi R, Farinaro C.J
"Comparison of clinical and psychologic features of fibromyalgia and masticatory myofascial pain."

Orofac Pain. 1998 Winter;12(1):35-41.

3)Farella M, Michelotti A, Steenks MH, Romeo R, Cimino R, Bosman F.

"The diagnostic value of pressure algometry in myofascial pain of the jaw muscles."

J Oral Rehabil. 2000 Jan;27(1):9-14.

このような状況の中で、顎関節症の筋症状がMyofascial painではないと言い切る根拠がどこにあるのですか?








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[875] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/28(Tue) 23:00

返事を待つ前に提示しておきましょう。

MPSが筋骨格系の痛みの主要な原因であるとの調査結果。
1)Gerwin RD."A study of 96 subjects examined both for fibromyalgia and myofascial pain" .J Musculoskel Pain
2)Fishbain DA,Goldberg M,Meagher BR,Steele R Rosomoff H."Male and female chronic pain patients categorized by DSM-3 psychiatric diagnostic criteria".Pain 1986;26;181-97

トリガーポイントと筋の解剖学的構造との関連に関する研究
Hubbard DR,Berkoff GM,"Myofascial trigger points shows spontaneous needle EMG activity".Spine 1993,18;1803-1807

トリガーポイントと、MPSに特有の筋の反応であるLTRが脊髄反射である事を神経ブロックにより証明した論文。
Rivner MH"The neurophysiology of myofascial pain syndrome"Curr Pain Headache Rep 2001.5;432-440

慣例どうり、著者名、論文タイトル、出典、発行年度、号数、該当ページの記載です。

私の治療とエビデンスの関係については、エビデンスの捉え方に付いて議論して合意ができた後で議論しましょう。

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[874] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/28(Tue) 22:25

さとう先生は筋筋膜痛症候群という病気そのものをご存じないのですか?もしかして、エビデンスと言う言葉の意味もご存じないようですが、それでは議論に支障があります。少なくとも基本的な医学用語についての基礎的知識が無ければコミュニケーションが取れないではありませんか?
筋の緊張が筋を慢性的に疲労させそれがTMDをはじめとする筋の慢性疼痛を引き起こしていると言う、昔ながらのプリミティブなメカニズムを未だに信じているのですか?

私はトリガーポイントの触診の仕方をお教えしました。論文によるエビデンスを示すより、自ら体験したほうが納得がいくだろうと思ったからです。しかし、MPSのメカニズムに関する研究論文やMPSとTMDの関係を研究した論文はいくらでも提示できますが、それで納得されるのでしたらそうしますが、さとう先生は初めから人の話に拒否反応を起こしておられるようなので控えていました。

さとう先生が議論を進める意思がおありなら提示します。

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[873] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/28(Tue) 20:12

エビデンスというのはどういう意味なのでしょうか?
先生が示せないものをがエビデンスと言えるのでしょうか?一体どれだけの歯科医師が先生の言われるMPSのエビデンスを理解しているのでしょうか?それなりに自分でも調べてみましたが、インターネットの検索でもわかりませんでしたし、ペインの専門医にも、肩腕症候群、慢性疲労の専門医にも、交感神経の関与について聞いてみましたが、先生の言われるエビデンスは得られませんでした。調べれば調べるほどわかりません。


先生は自分が説明ができないものをエビデンスというのでしょうか?
私は昔から疑い深いので説明ができないものは解っていないものと判断してしまいます。これ以上の議論は不毛でしょう。
私には『8000の論文を読んだら出直してこい』と聞こえます。本当は理論武装ができていないんじゃないの?って思ってしまうのです。

>またジンベイ先生がアメリカのエビデンスに反していると思えるのですが、それに関してはどうなのでしょう?
結局答えては頂けませんでしたね。




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[872] Re[871]: 教えて下さい 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/28(Tue) 18:25

筋筋膜痛症候群(Myofacial pain syndrome=MPS)はとてもありふれた病気で、筋骨格系の痛みの50%から70%はMPSが原因と言われています。つまり病気の中で最も頻度が高い部類に入ります。専門書を扱っている書店に行けば入門用から専門的なものまでMPSの本は手に入ります。PubMedに登録されているようなメジャーな論文だけでも約8,000見る事ができます。TMDを専門的に追求しようとすれば、MPSのように基礎的な疾患の知識は必須と言って良いと思います。
正直なところ、素人さん相手ならともかくTMDのプロを相手に、MPSの基礎知識などをなぜ私が説明しなければならないのか、理解に苦しみます。

さとう式リンパマッサージについてはさとう先生からお聞きするしかありませんが、MPSについての話なら何処にでも転がっています。なぜこのような基本的知識からはじめなければならないのですか?

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[871] 教えて下さい 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/28(Tue) 09:48

「筋筋膜痛症候群」には疲労物質(乳酸)の蓄積は起っていないのでしょうか?心因的ストレスや交感神経は関与していないというエビデンスはあるのでしょうか?

先生の説明を聞いても、明らかにわかっていること「エビデンス」が解りません。多くの科学者がいっている内容が何も伝わってはこないのです。物理や数学のように簡単に説明はできないものでしょうか?

顎関節症でも板のように筋がはっている場合もありますし。筋がある場合もあります。はっきり『顎関節症で筋におきている異常は「筋肉痛」ではなく「筋筋膜痛症候群」である』二つの病体を区別し、一つの病体を完全に一方に当てはめてしまうことのエビデンスはどこにあるのでしょうか?

そこまでハッキリしているのなら、それを説明する単純なメカニズムがあると思うのですが、、、

またジンベイ先生がアメリカのエビデンスに反していると思えるのですが、それに関してはどうなのでしょう?

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[870] 筋肉痛と筋筋膜痛症候群 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/27(Mon) 20:06

>自律神経と筋の緊張に大きな関わりがあることは否定できませんよね!
心理的ストレスで筋が一時的に緊張する事も、ある程度持続的に緊張する事もあります。そして、持続的な緊張の結果、筋肉に疲労物質が蓄積して「筋肉痛」を起こす事はよくある事です。しかし、顎関節症で筋におきている異常は「筋肉痛」ではなく「筋筋膜痛症候群」です。両者は似ていなくも無いのですが、本質的に全く異なる状態です。さとう先生はこの二つを混同していませんか?

詳しく調べると色々な違いが分かりますが、臨床的には触診によってはっきり区別できます。筋筋膜痛症候群では疲労した筋と違って筋全体が均一に硬くなるのでなく、硬いところとそれほど硬くないところが混在します。索状硬結と言う名前なのですが、筋を丹念に触診していくとスジ状の固まりを感じる事ができます。索状硬結を辿っていくと直径5ミリ程度のこりこりした固まりを感知できます。その部分を圧迫するとビリビリと周囲に放散する、または特定の部位に響く痛みが起きます。これがトリガーポイントなのですが、これの出現が筋筋膜痛症候群の特徴です。トリガーポイントはある特定の場所に現れ、解剖的に特定の構造がそこにある事を示唆し、単に押して痛いという以上の変化が筋に現れている事がわかります。

顎関節症に伴って現れる筋の異常は、単なる過緊張や慢性的な疲労とは別物である事はバイオプシーなどによって証明されていますが、単に触診でもはっきりと区別できます。
このあたりは がががさんが触診の専門家なので、余り詳しく書くのも恥ずかしいのでこの辺で止めておきます。

http://y-tmd.jp


[869] ありがとうございますては 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/27(Mon) 17:24

わたしもひはんはぎもんはだいじかともう信と信じるはちがいますね舌骨きんの件はオープンバイトきみなのでこのごろやっと気づいたのてすがめんるいなどたベるときに舌て上のはと舌ではさんでつぶしてたベてました注いしてまえばでかみきれるとこはかんであとはゆっくりかむとしょくじごのつかれもいく分らくでようにかんじますではPCしゅうりまでかかせていただくときは乱文すいません


[868] Re[867]: さとうさんへおよびまた雑感 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/27(Mon) 09:44


> 私も含んで批判など言いませんので。
私は批判はとても大切なことだと思います。はなっから否定、肯定してしまうのはいけません。疑わしいところは疑って、残っていくものが真実だと思います。私は口臭治療を行っていますが、今までの大学などで行われている、口臭治療は本当にひどいものです。まったく根本的に誤りがあります。多くの大学の権威がまったく間違った方法で間違った治療をし続けているのです。ほんだ歯科の本田先生は本当に天才です。大学という威厳を信じて患者さんは打ちのめされて、わらをもすがる気持ちで我々のところを受診され、いとも簡単に口臭が治っていきます。我々の口臭治療の研修は無料でたった数回です。プログラムにのっとって治療を進めれば、誰でも再現性があります。様々な批判にさらされていますが、本物はこれらの批判に耐えられます。



> 関係性はどのような関係でしょうか?
咬む歯と咀嚼筋が関係があるのはわかっていただけますよね。
舌骨筋は舌骨についている筋で舌骨は、第三頚椎と同じ高さにあり後方は頚椎で固定されています。

顎関節は咀嚼筋によって動かされます。

ストレスは自律神経とおおきな関わりがありますよね。
また、ストレスと肩凝り、顎関節症、頭痛なども大きなかかわりがあります。
自律神経と筋の緊張に大きな関わりがあることは否定できませんよね!
ジンベイ先生は何かエビデンスがありこれも否定されるのでしょうか?



> >ブリッジを入れておかしくなった咬合病患者さんはたくさんいるでしょう。でも圧倒的多数の人は全く問題がないのです。

このブリッジは粗悪という意味ではありません。全く問題のないようなブリッジによって咬合病は充分発症する可能性があります。
また正当な治療と思われる行為によっても咬合病は悪化していく可能性もあるのです。

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[867] さとうさんへおよびまた雑感 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/25(Sat) 16:52

さとうさん ありがとうございます。
私も含んで批判など言いませんので。
先生には、感謝しています。

> 咬合と咀嚼筋は大きな関係があります。また咀嚼筋とくに舌骨筋群と頚椎とも大きな関係があります。また咀嚼筋と顎関節は大機な関係があります。また自律神経とも大きな関係があります。

関係性はどのような関係でしょうか?
お書きいただける範囲でお答えいただけたら幸いです。

>ブリッジを入れておかしくなった咬合病患者さんはたくさんいるでしょう。でも圧倒的多数の人は全く問題がないのです。

私の直近の書き込みと、だぶるところがあったので。
先生の仰りたいことは分かりますが、先生のご意見を盾にとって、粗悪なブリッジ、補綴物の作成、患者とコンセンサスの得られていない不可逆的治療をする歯科医が、いないように祈ります。
先生はよい歯医者さんだと直感します。

また雑感です。
この頃、いつも思うのですが、言葉の使い方というものは患者を活かしも殺しもしますね。

例えば、私は20年前の某大学でいわれた言葉いまだに覚えていますが、「あなたは最終的に手術が必要かもしれません。しかし、今はその決断させないでください」この言葉が頭にインプットされ、別の大学病院でも完治には手術が必要といわれ、実はその別の大学病院でも「手術の間まで色々な治療を試みさせてください。」と言われたのですが。
もう私の頭の中では既に“手術ありき”になっていまいました。
他の治療はさとう先生が先日の書き込みで書かれた、よいイメージが描けるはずもありません。

言いたいことは、信頼関係が構築でき、必ずそのほかの治療で治らないという場合にだけしか、最終手段は告げてはいけない場合もあると私は考えます。
しかしながら、臨床の現場では難しいのでしょうね。
癌の告知に似ている部分があると思います。
色々考え方はあるでしょう。
私の理論、いやエビデンスです。


[866] Re[865]: 議論の前提 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/25(Sat) 12:47

反省している部分に関しては、ジンベイ先生が怒っていると思ったからでなく、自分の書きこみをみて少し思うことがあったからです。

ジンベイ先生は知識も豊富で、治療方法も確立されているようです。結果も出し、データもとられています。素晴らしい先生だと思います。とても私が議論して頂けるような先生ではない位のレベルの高いとても頭の良い先生だと思っています。

ただ難点は難しすぎるのです。先生御自身も顎関節症の症状はかなり複雑だと仰っています。エビデンスについても文献を示されるだけで、どういうことになっているかについては述べられません。

エビデンスですが、ストレスによって顎関節症、頭痛、筋筋膜痛、肩凝りが悪くなるのはエビデンスではないのでしょうか?
ストレス反応は自律神経反応ではないのでしょうか?

交感神経が骨格筋に作用していないというエビデンスが存在しているのでしょうか?
呼吸筋は随意筋ですが、自律神経支配であることは明白ですよね。生理の教科書にも書いてあります。消化器官である咀嚼筋、舌筋も消化時には不随意で動いています。それだけでなくあらゆる骨格筋がストレス下では緊張状態になります。


>MPSのメカニズムについてはかなり詳しく分かってきているのです。

それはどのようなエビデンスなのでしょうか?

>世界中の研究者が集めた、大量の「MPSでは緊張して筋が硬くなっているんじゃない」と言う証拠はそんなに簡単に無視できるのですか?

どのような作用機序なのでしょうか?複雑すぎて説明できないものなのでしょうか?

クレンチングでは見てても明らかに筋が緊張しています。測定してもその筋の収縮の強大さは確認できていることです。乳酸が溜まり凝った状態になる。いわゆる凝りの状態ですよね。

一般的に言われていることがエビデンスに反することなのでしょうか?無視とかそういう問題ではなく、緊張した状態では筋は緊張しますよね。それもエビデンスに反することなのでしょうか?

質問攻めで申し訳ありませんが、先生の仰っていることが難しすぎて、解らないのです。エビデンスにもとづかなければならないと考えられるなら、先生がアメリカのエビデンスに反して顎関節症治療で大幅に咬合を触るのも理解ができません。



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[865] 議論の前提 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/24(Fri) 23:14

>さとう先生
私が沈黙した事を気にされていたようですが、別に怒っていたわけではありませんので、お気になさらないでください。議論の進め方について戸惑っていたため、暫く考えていただけです。

私は基本的にエビデンスに基づいて話を進めたいと願っています。理論について語りたくなかったのは、歯科で言う理論は単なるドグマに過ぎないと言う認識があったからです。ドグマに近い理論について語っても何の益も無いと思えたのです。エビデンスは理論を否定できますが、理論はエビデンスを否定できません。より確実な理解のためには、エビデンスを優先するべきと考えています。ですから、もし、さとう先生がエビデンスに基づいてご自分の説を述べられるなら、それが従来の説とかけ離れていても、十分傾聴に値するものと考えています。

顎関節症の筋症状は、肩や背中の筋に生じる筋筋膜痛症候群(MPS)と同質のものである事は、多くの証拠によって確かなものであると考えられています。そしてMPSによって起きる筋の障害は単なる筋の緊張とは異質のものであると言うことについても多くの証拠が存在します。MPSのメカニズムについてはかなり詳しく分かってきているのです。

Ellyさんのオーストラリアの主治医はMPSのメカニズムについて、きちんと認識して治療に当たっている事が伺えますので、オーストラリアでは一般的に知られた知識になっているようですね。

このような共通認識になっている知見に対して、
>痛みなんてなくても緊張すれば筋は硬くなるじゃないですか?『緊張してカチカチになっている』という表現は交感神経の緊張をさしていないとでも仰りたいのでしょうか?

と言う反論を受けると困ってしまいます。世界中の研究者が集めた、大量の「MPSでは緊張して筋が硬くなっているんじゃない」と言う証拠はそんなに簡単に無視できるのですか?やはり、順を追って、きちんとエビデンスに基づいて話を進めていかないと、実り有る議論にならないと思うのです。

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[864] レオさんへ 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/24(Fri) 19:39

咬合と咀嚼筋は大きな関係があります。また咀嚼筋とくに舌骨筋群と頚椎とも大きな関係があります。また咀嚼筋と顎関節は大機な関係があります。また自律神経とも大きな関係があります。

今の咬合病は咀嚼筋を介していろいろなところに作用しているのは事実です。私は咀嚼筋が咬合に悪さをしていると考えています。顎関節症も咀嚼筋、頚椎のずれも、肩凝りも頭痛も、、、相互作用はありますが、咬合そのものが悪さをしているなら、ブリッジなんて恐くて誰もいれることはできないでしょう。ブリッジを入れておかしくなった咬合病患者さんはたくさんいるでしょう。でも圧倒的多数の人は全く問題がないのです。

その違いは筋の緊張状態です。咬合の悪化はさらに筋の緊張を招き、天然歯も動かし、干渉をおこさせます。咬合だけをみていれば咬合の再構築が必要と思えてきます。

それが正しい場合もあるでしょうが、正しくない場合はどうなるのでしょうか?正しいかどうかは術者にかかってきますし。症例によっても結果は異なってきます。

筋の緊張はあらゆる咬合病に100%認められます。(咬合病がなくても90%位は認められますが、、、)
筋のみのアプローチや自己コントロールである程度の緊張がとれるなら、明らかな咬合異常だけを取り除けば良いのです。

少なくとも筋のみのアプローチし改善を確認した上で咬合調整をすれば、危険はかなり避けられます。


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[863] エリーさんmomさんはじめまして 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/24(Fri) 15:26

エリーさんページみさせて頂きました。よいドクターにあえて良かったですよね。

momさんストレス社会では自律神経の緊張を解くのは容易ではありません、エリーさんのように追い込まれた状況では信頼したドクターに出会うことだけでも、悪循環からのがれ病状が安定する場合もあります。
我々は自律神経に注目しなければならないと思っています。自律神経のリズムに関わるのが、朝晩のリズムの問題、食事のリズムの問題、心の問題、筋の緊張の問題があります。

我々歯科医師は、食事のリズムの問題と、咀嚼筋の筋の緊張に目をむけるべきだと考えています。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[862] 反省しています。 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/24(Fri) 09:53

ジンベイ先生、イトチン先生、読み返すと文脈もばらばらですし、攻撃すぎました。申し訳有りませんでした。お二人の仰ることは、常識的なことなのです。私の主張はまったくコンセンサスが得られているものではありません。非常識な考え方です。

軟組織だけを触るわけでなありません。レオさんにも咬合調整を行っています。ただ注目するのが筋なのです。違ったみかたで、まったく違ったものが見えてきます。その障害をとっていくそれは最小限でなければなりません。
硬組織を対象とするものとは全く違ってきます。アプローチが硬組織からということが、歯科医師にとっての呪縛なのです。筋が調和をとれるように、硬組織をみていく、、、というアプローチと
まず筋の調和をはかり、硬組織をみるのとはでまったく違います。

ただ今我々は筋のアプローチだけで顎関節症治療に用いられている筋の圧痛点に改善が認められることを確認し、データをとりはじめています。

また多数歯欠損のバイトにリンパマッサージを応用していますが、かなり再現性が高く安定したバイトがとれます。(というかいままで悩みすぎ、何度もバイトをとりなおしさらに、結果が良いものではありませんでした)

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[861] こんばんは 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/23(Thu) 21:52

さとうさん、ありがとうございます。
また、何かありましたら、よろしくお願いいたします。
がんばってます。

以下は、さとうさんへではないです。
雑感です。

自律神経のバランスを整えたり、軟組織のみに焦点を絞ったた治療、セルフケアであっても、改善はあるのかもしれません。いや、あるでしょう。
しかしながら、“術後”、結果的に改善はあっても、だからといって私のように許可なく、“事前”に関節脱臼させられたり、許可なく意味のない非可逆的な処置をしてもよいということになりません。
しかし、自律神経のバランスを整えなくてよい、軟組織のみに焦点を当てたセルフケアを、硬組織由来からだといって、しなくてもよいというわけでもありません。むしろ私はすべきだと思います。
が、硬組織由来だと診断の結果分かっている場合は、患者に長年セルフケアのみで頑張れ、というのはかわいそうな気もします。
歯・顎に手を加えられるのは、歯医者さんしかいないですので。
本当によい歯医者さんがふえますように。


[860] イトチン先生へ 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/22(Wed) 17:08

>>筋の緊張によってあらゆる障害が起こっているのなら、その緊張をとくことだけ
>>に注目するのはいかがでしょうか

>これならば別に歯科医師の出る幕ではありませんよね?お医者様や筋肉を扱う専門家がたくさんいらっしゃいますから専門家にお任せするという事がそのようにお考えになる方の良心ではありませんか。歯科医師は筋肉の専門家ではありません。専門家でなければ手を出してはいけません。

全く???です。歯医者が舌骨筋群に注目していなかったのは事実ですが、それはお粗末なことだとは思いませんか?歯医者を咀嚼筋の専門科といわずして誰が専門科というのですか?顎関節症をどのように扱うというのでしょうか?歯医者は歯と関節しかみないのですか?

イトチン先生は歯医者ではないのですか?

http://www.geocities.jp/ddwts503/tmd.html


[859] 自律神経系との関わり 投稿者:morn 投稿日:2004/09/21(Tue) 18:34

間脳の視床下部はいろんな日常生活に於けるストレス、ミネラルやビタミン欠乏、環境ホルモン、電磁波、イライラや怒りなどの感情、夜型生活、長時間PCのしすぎなどさまざまな要因によって正常に機能しない人が増えている。
視床下部が正常に機能しなくなると自律神経系、免疫系、ホルモン分泌といった視床下部に支配されている生命維持に関する基本的な調節が正常に行われなくなり、心身にいろんな不調が発現する。
それらの不定愁訴はさらに視床下部に悪影響を与えるため悪循環の連鎖を産む。
すなわち初めは違和感だけだったのが、痛みや身体のあちこちに不調が現れ、身体だけでなく心もうつ傾向になり侵されていく。
そういう疾病の本質を見抜けない医療者があまりにも多いため患者は意味なくドクターショッピングを繰り返す。
多くの医療機関を受診してはいろんな病名を授かり、その病名に対しての対症療法を受けるがさほど効果は上がらず、失望や焦燥感だけが増していく。
西洋医学ではこの分野は詳しく教育せず、講義を受けてないからほとんどの医師、歯科医師にもわからないのである。
医学部、歯学部での講義に登場するほど基本的な考え方や治療方法がまだ確立していないのである。
しかし、こういう観点から体調不良や不定愁訴を治療しようと試みる医師が全くいない訳ではなく、今後増加していくだろう。


[858] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/21(Tue) 13:59

自律神経の骨格筋にたいする作用は、結局はっきりしたことは解っていないのでは?あやふやなのは学術的なことで、臨床的ににはあやふやではないんじゃないですか?なにしろ自律神経によって心臓は動いている、すなわち生きているのですから、、、

呼吸生理(呼吸運動は骨格筋の運動)と自律神経の関係も我々の解っていること以上のことは、偉い先生でもわからないみたいだし、
あやふやだからこそ、はっきりさせる必要はあるのかもしれませんがそれは我々の仕事ではありません。

私は麻酔を専門としていました、私のページにも書いてありますが、私の師匠(天才)の本当に簡単な力学的な発見を医者はだれも理解できない。
http://www.geocities.jp/ddwts503/peep.html
物理が好きな中学生にも通じる簡単な話です。それは今までの循環生理とは違うので、理解されないまま否定されてしまうのです。

明らかな臨床的な現象はストレスなどによる交感神経緊張によっておきている。いわゆる緊張状態です。相互作用もありますので鶏が先か卵が先かというのもそれほど重要なことではないと思います。

カウザルギーなんてのも結局わかっているようなことを学者が言っているだけだと思いますよ!

痛みなんてなくても緊張すれば筋は硬くなるじゃないですか?『緊張してカチカチになっている』という表現は交感神経の緊張をさしていないとでも仰りたいのでしょうか?



http://www.geocities.jp/ddwts503/


[857] 追加 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/21(Tue) 12:47

時間が無くて、大切な事を書き落としました。
交感神経に関する議論は、さとう先生の治療法の価値にはもちろん関係有りません。明らかな有効症例が80%というのは、とても価値のある治療法だと思います。それだけの有効率が、もし交感神経へのアプローチによって得られている事が確かめられたら、これまで発見されていなかった交感神経の性質を見つけることができるかもしれません。
習得も容易で再現性も高いとの事ですので、有望だと思います。正当性を得ようとして、せっかちにメカニズムについて決め込まない方が、長い眼で見れば良いのではないでしょうか?根拠が固まらないうちに無理に理屈をこじつけると怪しくなります。せっかくの有望な治療法です、大事にしてください。

http://y-tmd.jp


[856] Re[855]: ジンベイ先生へ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/21(Tue) 11:50

> 私は難しい病理や生理学的な話をしているわけではありません。
頭で「こうじゃないだろうか」と考えた事は「確かにそうであった」と確認する必要があります。病理組織学的検索はその手段の一つで、必要なものです。あやふやなまま話を進めるのは良くないと思いませんか?

> 私は筋の過緊張に自律神経が関わっていることを先生は認識していないのか?ということを単純に聞いているだけです。

もちろん認識していますし、当然の事だと思ってます。それと同時に、筋の痛みがストレスとなって交感神経の興奮を起こす事も当然のことと認識しています。論点は「初めに交感神経の興奮」があったのか、それとも「初めに筋の痛みと緊張が有った」のかだと思いましたので、交感神経主導で慢性疼痛が起きる事が確認されているカウザルギーの例をあげました。それ以外のケースでは「痛み」が先で「交感神経の興奮」はその結果として起きるものと認識しています。

http://y-tmd.jp


[855] ジンベイ先生へ 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/21(Tue) 09:15

私は難しい病理や生理学的な話をしているわけではありません。

私は筋の過緊張に自律神経が関わっていることを先生は認識していないのか?ということを単純に聞いているだけです。
緊張すれば喰い縛りますよね!

クレンチングにストレスが関わっていることは明白ではありませんか?緊張の時無意識に喰い縛ることまで最近の権威ある学会の文献が必要だというのでしょうか?
また寝ている間の筋の緊張が交感神経優位だということは明白なことではないのですか?

(自律神経の興奮による骨格筋の過緊張に関して筋の破壊がおきているかどうか)わからないからこそ顕微鏡的な検証をして最近の学説では考えがかわってきているということですよね。人間の体はもっともっとシンプルで観察していればわかる範囲のことだと思いますよ。

確かに咀嚼筋は運動神経です。骨格筋は運動神経支配ですが血管に富む組織です。また収縮するトリガーは自律神経であっても何の不思議もありません。
呼吸筋だって骨格筋ですよね!交感神経優位で浅く早い呼吸、副交感神経優位で深くゆっくりとした呼吸になります。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[854] 無題 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/21(Tue) 08:57

敬称についてはまったくこだわってはいませんので、気にしないで下さいね!呼び捨てでもまったくかまいません。

>例えば私はもう自宅でがんばっても「凝り」の除去としては意味がありませんか?
充分に意味はあります。また来て頂いて同じ処置をしても、今度はさらに効果は高いでしょう!前にも話したように筋の緊張及び緩和には自律神経が大きく関わっています。少しでも光が見えたならその光を広げること可能です。レオさんのことを無効症例といったのはあくまでデータ上の分類であり、レオさんが少しでも効果を感じて頂くことができれば、それは治療としては成功です。私は決して悪くない結果だったと思います。またこの手軽な方法を自分の利益とは関係なく、世の中に広げたいと思っていますし、行動もしています。この方法の特徴は術者によらず効果が高い(今のところ厳しくデータをとり80%程度です)

我々がいくらがんばっても患者さんがその効果を感じることができなければ何も意味はありません。私達は明らかな改善を求めています。糸口がみつからなければ、失敗です。
私の行うリンパマッサージはマッサージと呼ぶにはあまりにも力が弱く、自律神経の作用が大きいと思われます。糸口は自律神経の開放なのです。糸口さえみつかればこっちのものです。いくら硬くむすんばれていても、それを順番にほどくだけなのです。歯科医であり私の講習を一度受ければだれでもそれができるようになります。

>或る患者さんが、先生のHPにのっているリンパマッサージを例えば、先生のところへいかず、一度自宅でおこなってみて効果がなければ、以降もセルフケアとして頑張る意味合いはないのでしょうか?

糸口を見つけてそれをほどいていく、凝りと緊張をほどいていくのです。充分意味はあるでしょう。少しでもほどけていればこちらの処置も非常に楽になります。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[853] はじめまして 投稿者:elly 投稿日:2004/09/20(Mon) 17:48

みなさまはじめまして。エリーと申します。

むち打ちから頚椎ヘルニア、側湾症、顎関節症と発展して何年も慢性疼痛で苦しんだ病気を、オーストラリアの医療スタッフの手厚い治療で寛快した闘病記を含むサイトをつい最近つくりました。
顎関節症そのもののサイトではありませんが、慢性疼痛障害の患者さんのための励ましの場となれば、と思っています。
管理人のマウンテンさまには、リンクさせていただいたメールを出させていただきました。
私の顎関節症は、現在痛みは気にならない状態になっていますが、心理的なストレスでやはり食いしばりが始まるとつらくなります。スプリントはつくりましたが、今ははずして寝ております。

特別な治療ではなく、私が受けた治療は標準的なものでしたが、オーストラリアの医療スタッフはとても暖かかったです。その暖かさがよかったのでしょうか。
ホームドクターを中心としたチーム医療もよかったのでしょうか。とにかく、この病気に心理的な側面が大きいこと、だからといって、患者の気の持ちようでは治らないことを実感した闘病の数年間でした。

もしよろしかったら、サイトの中の、闘病記を読んでいただけると、痛みがなくなるまでの経過が詳しくわかります。

これからもよろしくお願いいたします。

http://goodbye-pain.com


[852] 雑感 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/19(Sun) 21:04

>イトチン先生
ここは顎関節症の掲示板で、私たちは全身的不定愁訴を伴う顎関節症の話をしていたのですよ。その流れの中で咬合理論と言えば顎関節症治療に関係した咬合理論と分かると思うのですが。
今年のAAOPの総会の宣言にありましたが、昨年も顎関節症を治療する事のできる咬合理論は発見できなかったそうです。既存の咬合理論については全て検討済みで、効果が無い事が確認されています。にも拘らず、未だに既存の咬合理論でこの病気をどうにかできるものと勘違いしている者が居る。不勉強だと思いませんか?私はそんな歯科医師たちに言いたかったのです。少しは論文を読め、と。

データの信頼性はどのようにそのデータを取ったかだけに、研究の方法だけに依存します。後から理屈をつけても、それはデータの信頼性に何の関わりもありません。いくら、もっともらしい理屈をつけても、不確かな方法で取ったデータの信頼性が向上する事はありません。だから私は、初めにデータの信頼性に関する検討をしよう、と提案したのです。

もう一つ、私は全身的不定愁訴を伴う顎関節症を線維筋痛症、またはその前駆段階の疾患と捉えています。この見方は、今日ではかなりの広がりを持っていますので、残念ながら私のオリジナルとはいえないのですが、この見方からすれば、必然的に、そのメカニズムに関する話は大脳の働き、神経の可塑性、交感神経系の役割に関する議論になります。
イトチン先生の「顎関節症は顎位ですか」という質問は、この議論の流れを横道に逸らしてしまうと思えたので、あえて返事を書きませんでした。

>さとう先生
カウザルギーやreflex sympathetic dystrophy等の形で交感神経系が全身の慢性疼痛を引き起こすことについては認識していたのですが、筋の過緊張によって筋が障害を受けるという説については、病理組織学的検索によって炎症性変化、組織の障害、受容器の変化などが見出されていないと聞いていたので(2003年のレビューに有りました)あのように書きました。最近見つかったのなら、私の勉強不足です。ご指摘下さい。

http://y-tmd.jp


[851] Re[850]: おさわがせいたしました 投稿者:BJ 投稿日:2004/09/19(Sun) 01:23

横レスでスミマセン、これ限りで消えることにします。
答えはひとつ。正師についていないからです。
そもそも、天然師に“近い”補綴物を顎関節に異常のある人に作って、それを受け入れてくれるはずもありません。
価値のある理論、とは同じ土俵に立ってこそ、なされるものです。過去の大先生が考案したトライボッド、そういう噛み方は自然界にはあり得ません。
アメリカで習った、という先生も大勢いらっしゃいます。MLBにたとえると1Aからメジャーまであります。メジャーの中でも超一流といわれるプレイヤーはイチローやポンズを始め数えるほどしか居ません。数えるほどしか居ない先生の元で研修をした先生は何人いるのでしょう?又聞きの又聞きになると話はおかしくなってきます。今までの常識では治せないから、新説、仮説が出てくるのです。その新説、仮説を立証するための実験台となっている患者さんはそれを納得しているのでしょうか?
シロナソグラフで、病的な額運動を再現したところで、データのひとつでしかありません。大海原に迷い込んだときには北極星というちゃんとしたメルクマールがあるではありませんか。
今までのお話しを見ているとそれを探せない、という前提でのお話しのように思えてしまいます。
技工士さんは歯牙解剖(これとて、本当に摩耗の無い歯は知りませんが)はご存じでしょうが生理学や組織学、発生学というものに対して興味は湧かないようです。技工士さん無しではいくらピンポイントのSCPを得られたとしても理解して作れるウデがないと、快適な環境は生まれません。
それがあるからこそ、筋肉の緊張が解けるのですよ。
もうそろそろ、咬合学会、その他の呪縛から解き放たれ、いろめがねを棄てる時期に来ているのではないでしょうか?


[850] おさわがせいたしました 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/19(Sun) 00:19

>私も咬合理論は理解できません。と言いますか、実績の裏づけの無い理論に何の
>意味があるのでしょう。理論に基づいて治療した結果、有効性が認められてこそ>
理論の価値があります。
ジンベエさん。驚きました。
皆さんは、技工士さんに補綴物の制作を依頼されるときどのように指示をされるのでしょう。クラウンの形態、隣在歯との関係。これらは解剖学的に天然歯に極力似せて作ってもらうんでしょうね。
ブリッジの場合は?ポンティックの形態はどうでしょう。
なぜその形態が必要か、筋道の整った、患者の納得できる理論は必要ないのですね。ご自身もご存じないし、必要などないのでしょう。
義歯はどのように制作されるのでしょうか。
その人のもともとあった天然歯のように?
経時的に増加する骨吸収と人工歯の配列の関係は?
どうして技工士が技工物をそのように制作してきたのかも知らないし、当然技工物に備わっていなければならない条件を指示などする必要もないんですね。
理論を必要としないのですから。いや、理論を知らないのですから。
どのように補綴物を制作するか。
お団子みたいな咬合面ではなぜいけないのか。
補綴物を制作する上で理論なくしては補綴物は出来上がらないのです。
中心咬合位、咬頭篏合位の共通認識。
側方顆路角、前方顆路角、切歯路角、閉口路と咬合面形態の関係性。

そしてお互いの持つ考えを情報交換する道具が理論だと思うのですが。
理論=コミュニケーションの手段を必要としていないのですから、コミュニケーションそのものの存在さえ否定している事になります。
補綴物の咬合面形態(咬合理論)は、技工士の好きなように作ってもらう。
(技工士さんは理論に基づいて患者さんの咬合状態に調和した補綴物を制作するよう務めていると私は確信しています)
患者に装着する。
患者が高いというから、削る。
患者がちょうどいいと言うからこれでOK。
患者が家に帰ったらやっぱりおかしいと来院。もう一回けずる。
すべて患者の言うがまま。
削りすぎたみたいで、今度は反対側が高いと患者が言い出した。反対側を削る。
理論がなければこれもありですね。

「理論に基づいて治療した結果有効性が認められてこそ理論の価値がある」
仰る通りです。
ジンベエさんの実践される高い改善率を誇る治療法

1、シロナソグラフによる発語運動の解析と第一頸椎(環椎)横突起に付着する筋群(外側頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)の触診によって顎の変位を診断し治療顎位を求める
2、治療顎位に下顎を誘導すると瞬時に症状を改善させることができる
3、治療用装置をその顎位で作成する

はあくまでも治療法であり、その治療法を採用する理論をお聞きするために質問させて頂いていたのです。その治療を患者に行うためには患者、そして我々に対して提示されなければならない理論が必要です。理論が提示されなければどのようなデータも信憑性を失います。そして理論が提示されなければ有効性を検証する事も不可能なのです。しかしジンベエさんは私の質問に対して、何一つとして的確なお返事をいただけなく、むつかしい専門用語の羅列で文章を作成しスペースを埋めているという印象しかありませんでした。

私もジンベエさんのように治療法がひらめきました
1、シロナソグラフによるハクション運動の解析と口蓋垂(のどちんこ)の触診により舌の変位を診断し、治療舌位を求める
2、治療舌位に舌を誘導すると瞬時に症状を改善させることができる
(ちなみにこの現象はマルヤマ先生が世界で最初に観察しています。これが出来る先生はマルヤマ先生門下では少なくとも二人います。)
3、治療のため、舌を結紮し治療舌位に舌を固定する

ハクション運動と顎関節症の関係性は証明されていないので私が証明しました。
誰がなんと言おうと私が証明したし、データもそろっているので誰にも文句は言わせません。私がハクション運動の解析によって顎関節症とそれに伴う全身症状の治療に高い確率で成功している事が、とりもなおさず、顎関節症とハクション運動の関係性を証明することであり、発語運動・・もとい、ハクション運動の解析に成功した事の証明になっていると思います。理論は必要ありません。

どうでしょう。ジンベエさんの仰っている事と寸分違いませんね〜。

私は、専門家と自称する人たちのこういった理論をないがしろにする姿勢、重箱の隅をつつくような不毛な言葉の羅列こそが不幸な顎関節症の患者さんを増やしている元凶だと確信しています。


もう一度お聞きします。顎関節症は顎位でしょうか。
ジンベエさんの治療法は治療用装置を症状が瞬時に改善する顎位で作成するという事ですが、治療用装置はなぜ必要なのですか。まさにその治療用装置はジンベエさんが否定されたスプリントではないのですか。


>筋の緊張によってあらゆる障害が起こっているのなら、その緊張をとくことだけ
>に注目するのはいかがでしょうか

これならば別に歯科医師の出る幕ではありませんよね?お医者様や筋肉を扱う専門家がたくさんいらっしゃいますから専門家にお任せするという事がそのようにお考えになる方の良心ではありませんか。歯科医師は筋肉の専門家ではありません。専門家でなければ手を出してはいけません。
これ以上質問させて頂く事は控えましょう。
管理人さんには掲示板を使用させて頂きスペースを拝借致しました事感謝申し上げます。そしてお騒がせしました事お詫び致します。


[849] さとうさんへ 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/18(Sat) 15:17

例えばHNでジンベエさん、イトチンさんなどは言い易いですが、ご本名で、明らかに歯科医の方と分かってるにも関わらず、さとうさんとは呼びにくい。
しかしながら、カイロ、オステなどの手技療法家のかたにはさんづけは、私の中で矛盾がおきる。
その弁明をしただけなのですが。

こういうことにこだわる特別なパーソナリティーが、顎関節症を「継続させる原因」なのでしょうか?医療不信があるならそれは潔くそういわれても受けます(笑

私は症例としても特別でしょう。
(十分心得ているので、書き込みも注意を払っています。)
ただ、開口障害、関節音ありということからすると、顎関節症でしょう。
不定愁訴・様々な症状の絡みで言うと、咬合関連症候群といってもよいかもしれません。

前置き、長くなりましたが、先生の掲示板には、一度で効果のない方は深追いしないほうが良いようなことが、書かれてありましたが、例えば私はもう自宅でがんばっても「凝り」の除去としては意味がありませんか?
或る患者さんが、先生のHPにのっているリンパマッサージを例えば、先生のところへいかず、一度自宅でおこなってみて効果がなければ、以降もセルフケアとして頑張る意味合いはないのでしょうか?

正直に言いますと、私はこんな手軽で、よい方法があって、私なりに寝違いの筋膜痛はとれたと、喜んでおり、他の皆さんにも是非、実践していただきたいと思っていたところ、気がそがれてしまい少し残念です。

私は純粋に治療をしていただいたことを、ありがたいと思っていたのですが。
もし、うまく伝わっていなければ、お許しください。


[848] Re[846]: 水銀中毒の可能性は? 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/18(Sat) 14:37

アマルガムは無機水銀、水銀中毒の水銀は有機水銀です、アマルガムはまったく安全な組織親和性のよい材料です。アレルギー以外体に害はありません。塩素は毒性をもちますが、塩(塩化ナトリウム)は毒性をもちません。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[847] 質問の繰り返しになりますが、、、 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/18(Sat) 13:02

ジンベイ先生が筋筋膜痛にそれだけ詳しいのに、筋の緊張には自律神経があまり関与していないと言われるのでしょうか?
またそう思われるなら何を思ってなのでしょうか?文献を読めばわかることなのでしょうか?私はもっとシンプルなことを聞いているのですが、、、


>この病気に関係する筋の緊張の原因がストレスであると言う証拠もないし、ストレス原因説が研究者間で共通認識になっている事も無いと思います。

ストレスには正常な反応と異常な反応があると思います、。
免疫でもそうですよね、筋の緊張でもそうだし、何でもそうだとおもうのですよ。あるストレスに関して防御反応する、それが正常が異常か?瞬間的か持続的か?

防御反応の暴走が顎に障害を与えている、ストレス反応で閉口筋及び屈筋が緊張する、、、当たり前のことではないのですか?

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[846] 水銀中毒の可能性は? 投稿者:松やん〜 投稿日:2004/09/17(Fri) 22:28

俺は今まで首の後ろの付け根の焼けるような痛みと同じく首の付け根から肩の深部の突っ張るようなスジの痛み、疲労が蓄積してくると必ず起こっていた右背筋辺りのギックリ腰とそれが端を発したと考えられる右足の坐骨神経痛みたいなのは全て左の偏位してしまった下顎骨が頭蓋骨を傾け重心が傾きそれに対抗しようとした骨格筋が緊張し痛みを発していたものだとばかり考えていました。
ところが15歳で発症した初期の不定愁訴の内容は視野が狭くなる、舌ベロ、唇が痺れてくる、手足が痺れてくる、体の芯が冷たく感じる、といった感覚神経の麻痺が主だったものだったのです。
発症の時期の違いはあったもののこの症状は水銀中毒によって引き起こされていた水俣病の患者の症状とかなり酷似しているのです。
長々と書いてしまいましたがここんトコこちらの掲示板で語られている筋肉かはたまたもっと深部で筋肉の収縮を司っている部分の緊張を招いているものにアマルガムに50%も含まれていたという水銀が関与しているということはないのでしょうか?。


[845] Re[841]: 調べてみました 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/17(Fri) 21:11

筋筋膜痛については近年研究が進んでいて、その本の基になっている1985年の講演以降に、多くの新しい知見が付け加えられています。例えばスパズムは当時考えられていたほどの頻度では起きない、実際にはほとんど起きない現象であるとか、単に筋の過緊張というあいまいな表現でなく、筋筋膜痛症候群Myofascial Pain syndromeのメカニズムの詳細が分かってきています。

この分野の基本的文献として非常に評価の高い"Myofascial Pain and Dysfunction"1999年刊行は、Current Pain and Headache Reports誌2003年でも"The definitive reference on myofascial pain and TrPs.Worth reading for anyone interested in MPS."と言う評価を得ています。私もお勧めします。とんでもなく分厚い本なので全部を読むのは難しいでしょうが、必要に応じて所々読んでも価値有る一冊です。又、疼痛に関する最大の国際学会であるIASPの学会誌PAINにもレベルの高い論文が出ますので要チェックです。PubMedで検索してみてください。顎関節症という病気の本質を理解する助けになる最新の情報を得る事ができます。

http://y-tmd.jp


[844] レオさんこんにちは! 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/17(Fri) 16:38

民間療法でがんばっている方とは私のことですか?
顎関節症治療はすべて民間療法みたいなものですね!(笑)
レオさんは私の医院でリンパマッサージを受けられました。
こういっては何ですが、レオさんの場合はかなり特別です。
顎関節症といってもそれを悪化させる原因が筋の過緊張とか言う問題ではありませんでした。顎関節症と言える症例なのかどうか、、、???

無効症例というのは私がデータをとっている範囲での私の判断基準で、開口量の増大、他覚的な筋緊張の緩和、手の温感などは認められました。
本人の主訴である首の可動域の明らかな改善は認められず。「良くなったかな〜」という程度であったわけです。

私の言う有効症例は明らかな痛みの改善です。凝りとか違和感とかはデータにとることができません、だから頭痛を対象にしているのです。痛みであればあるかないかハッキリしています。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[843] どうでも良いことかもしれませんが 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/17(Fri) 00:47

先生方をこの頃、さんづけで、呼んでるのは、がががさんという、このサイトで友人になった方がいて、今さら、ががが先生と呼んでも失礼だし、さりとて、民間療法でがんばってる方と先生方と区別をつけるのも、私のポリシーに反すると思う所以です。悪く思われないでください。


[842] 無題 投稿者:レオ 投稿日:2004/09/17(Fri) 00:31

さとうさん 今晩はこの前はありがとうございます。
私は無効例でしたか。でもがんばってリンパ一日3回行ってますよ。

ジンベエさんいつも勉強させていただいています。

さて、筋の短縮
私の場合、筋突起が上方に移動してます。
(ちなみに、切れてるように見えるが、骨膜でつながってるという説もあり。)
ということは、側頭筋は短縮しています。
下顎頭が前方に移動してます。
ということは、外側翼突筋も短縮しています。

非常に稀な例ではありますが、短縮しながらも、自力で短縮させているわけではないので、筋過緊張、スパズムは起こっていないと考えます。
検証してないので分かりませんが。
その辺が私が痛みを痛みとして自覚できない理由かと、考えています。しかしながら自覚できないほうが、私は問題だとも思います。
でも仕方ないですね、私の場合どうしようもないですので。

短縮
例えば、腕を曲げ、肘を机に置いたとします。
二等筋は短縮していますが、筋緊張は起こっていません。
(厳密に言うと生きてる限り筋緊張は常に起こっていますが)
過緊張が問題かと。

参考になれば幸いです。

また、首の急な寝違いで側屈、回旋ができない場合には、乳突筋、頭半棘筋に鍼をうつのも効果的です。


[841] 調べてみました 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/16(Thu) 15:50

筋の臨床というページです。
http://www.ne.jp/asahi/harikita/trigger-point/kin-rin.html
------------------------------------------------------
筋の状態が悪くなる要因

A. 使い方

1. 運動不足
2. 運動・仕事などによる繰り返しの動作、使いすぎ
3. 固定、姿勢保持、抗重力筋

D. 筋緊張(筋スパズムの亢進)

1. 精神的ストレスなどによる交感神経の亢進
--------------------------------------------------------
筋筋膜性疼痛
http://www.kokuseido.co.jp/kokuseido%20files/BAkinkin.html
この症候群における痛みの重要な因子は筋の短縮であり,それは筋のスパズムおよび/あるいは筋収縮によっておこる。実際,ニューロパシー性筋骨格痛は,筋のスパズムが無ければ存在しないように見える。長期にわたる筋の短縮は筋の痛みを起こすだけでなく機械的に腱を引っ張り,その結果として関節に負担をかける。たびかさなる関節の摩滅と裂傷によって,(「変形性関節症」のような)変性変化が起こる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
顎関節症ともかなり深い関係がありそうですね!



http://www.geocities.jp/ddwts503/


[840] ジンベエ、先生ありがとうございます。 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/15(Wed) 15:44

かなり挑発的にかいたつもりでしたが、軽くいなされたという感じです。すべて仰るとおりです。

ただ一つ
>この病気に関係する筋の緊張の原因がストレスであると言う証拠もないし、ストレス原因説が研究者間で共通認識になっている事も無いと思います。

私は筋の筋の生体を破壊するほどの持続的過緊張がストレス(物理的、精神的な)以外にはないと思っていますが、ジンベイ先生はそうは考えてはいないということですか?

衝撃に対しての頭を守るための防御反応は、歯を喰い縛り、肩をすくめ(肩を内転させ)身体をまるめます。(閉口筋、屈筋が優位に働いた状態です)これは正常なストレス反応でしょう?お化けなどの精神的ストレスに関しても同じ体勢をとります。ストレスに対する反応が持続して生体を破壊していくという考えは共通認識にはなっていないのでしょうか?

また幸せの絶頂では人間はまったく逆の体勢をとります。オリンピックの金メダル記憶に新しいですよね。口を大きく開き、両手を上げ(肩を外転させ)のけ反ります(開口筋及び伸筋が優位に働いた状態です)

呼吸でもストレス状態では早くなり、副交感神経優位な状態ではゆっくりになります。また呼吸をゆっくりにすることにより副交感神経を刺激するともいわれています。

また肩の外転、開口などのストレッチで血流が改善するのも物理的な刺激だけでおこっているとは思えません。

http://www.geocities.jp/ddwts503/tmd.html


[839] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/14(Tue) 20:53

> E=1/2mv^2 しかしこの1/2mv^2はE=mc^2の質量増加分の誤差でみちびき出すことが可能です。テーラーの展開をつかわなくとも簡単な積分の式で、、、

歯科医学は科学としての洗練度に於いて、古典力学にはるかに及ばないと思いませんか?今の段階で演繹的に考えるのには時期尚早、まだまだデータの集積が足りないと思います。勿論、アプローチの手法として演繹的な考え方も有る事は認めますが、結局、どのアプローチが良いかは臨床成績のデータで判断するしかないのではありませんか?


>咬合の再構築をおこない数年が経過しまた症状がもとにもどってしまう人も少なくないでしょう。

再構成の術式にもよるので一概には言えないでしょうし、又、長期的な臨床成績に関する信頼できるデータも存在しないので、本質的に判断そのものができません。

> 筋の緊張の原因であるストレスそのものを取り除くことができないかぎり、

この病気に関係する筋の緊張の原因がストレスであると言う証拠もないし、ストレス原因説が研究者間で共通認識になっている事も無いと思います。


> 筋の緊張によってあらゆる障害が起こっているのなら、その緊張をとくことだけに注目するのはいかがでしょうか?

アプローチの方向としては、私はまさにその考えです。全く異論はありません。その考えが確かに正しい事を証明し、この病気を克服するため、お互いにがんばりましょう。
 研究とは、過去に誰も足を踏み入れた事の無い領域に踏込む行為です。その先に何が待っているのかは誰にも分からない。予測はできても、それは往々にして外れてしまうもの。さとう先生も私も、そのようなフロンティアーに立っているのだと思います。歯科医学は科学として未成熟で、理論的に何かを予測できるほどの段階に達していない、と私は考えています。だから、他の人の方法論については、あれこれ批判する必要も無いし、その治療法の確かなデータが出た段階で慎重に検討し、真理への手がかりにすればいいのではないでしょうか?まずは結果を出す、しっかりした臨床データを出し合ってお互いに検討するところから議論を始めるのがいいと思います。

>お恥ずかしい話ですが実は私咬合理論が一切理解できないのです
私も咬合理論は理解できません。と言いますか、実績の裏づけの無い理論に何の意味があるのでしょう。理論に基づいて治療した結果、有効性が認められてこそ、理論の価値があります。有効性の証明もできずに30年以上経ってしまった理論には、少なくとも臨床的意義は無いといっても良いのではありませんか?

http://y-tmd.jp


[837] 古典力学 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/14(Tue) 18:47

ジンベイ先生はデータを蓄積し一定の法則をみつけられたわけですよね、いわば古典力学のようなものです。データの蓄積と法則です。 E=1/2mv^2 しかしこの1/2mv^2はE=mc^2の質量増加分の誤差でみちびき出すことが可能です。テーラーの展開をつかわなくとも簡単な積分の式で、、、

いろいろな現象がある法則にしたがいなりたっている、それは非常に複雑な現象であるが、実は非常に単純なものだったりします。それが自然の神秘です。
> かつては顎関節の問題と考えられていた顎関節症ですが、体の他の部位に起きる筋筋膜性の疼痛と、顎関節症における咀嚼筋の疼痛とが同一の性質を持っている事が明らかにされて来た結果、顎関節症の本質は関節の障害でなく咀嚼筋の障害であるとする認識が広がってきています。
咀嚼筋の障害であるなら、筋にアプローチするのが最善であると思いますが、歯科医師は「咬合」の呪縛からぬけることができない、そんな気がしています。
お恥ずかしい話ですが実は私咬合理論が一切理解できないのです。咬頭傾斜角の意味すら理解できていません。(平面が二つあるとその角度は切り方によって変わります)いままで理解できたのは構造医学と非作業側の干渉をとることくらいです。構造医学にしても非常に簡単な力学で書かれています。
難解な理論がより顎関節症の治療と難しくしていると思っています。また治療方法も難しくし、さらに顎関節症を増やしているような気もしています。咬合の再構築をおこない数年が経過しまた症状がもとにもどってしまう人も少なくないでしょう。
筋の緊張の原因であるストレスそのものを取り除くことができないかぎり、また筋が緊張し顎位や筋位は用意に変化してしまいます。再構築した咬合も圧下によって変化していきます。

筋の緊張によってあらゆる障害が起こっているのなら、その緊張をとくことだけに注目するのはいかがでしょうか?
顎関節に対して無知であるからこそ違って見方やアプローチができると思います。術者を選ばす再現性の高いものが科学だと思っています。

突然の無礼をお許し下さい。

http://www.geocities.jp/ddwts503/


[836] ありがとうございました! 投稿者:さくら 投稿日:2004/09/14(Tue) 17:54

ジンベエ先生、こんにちは!
お忙しいのにご無理を言って申し訳ありませんでした。
ジンベエ先生のおっしゃりたい事よく分かりました。
自分の通える範囲で、納得のいく治療をして頂けそうな歯医者さんを探してみます。
今思えば、私の理論に関係ない投稿であった事、イトチン先生とのやりとりにも、水をさすような形になってしまっていた事、重ね重ねお詫びいたします。
貴重なお時間割いて頂いた事、感謝しております。
どうもありがとうございました。


[835] さくらさんへ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/14(Tue) 10:25

顎位のズレや、かみ合わせの不調は人の感情に大きな影響を及ぼします。抑うつ状態になる患者さんが多く、強い不安感から柔軟な判断力を失いがちになります。一つの考えに拘りがちになり、状況判断を誤りやすくなります。治療が終わるとずいぶんイメージが変わる患者さんが多く、病気が人を変えてしまっていたのだと改めて実感します。
顎関節症によって心理的なダメージを受けている場合に、知らない町の一人住まいは避けた方が良いと思います。

http://y-tmd.jp


[834] さくらさん 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/11(Sat) 18:52

すみませんが、
少しばかり用事が続いていて、書き込む暇がありません。
月曜以降に又来ます。

http://y-tmd.jp


[833] ごめんなさい… 投稿者:さくら 投稿日:2004/09/11(Sat) 11:59

先ほどのメールの題名、手違いで
ジンベエ先生へ!と入れていたつもりが、
呼び捨てになってしまっていて
すみません。。。
結構ドジで抜けています。。。
天然入ってるよね〜とよく言われてました。。。
ご気分害されたこと、お詫びします。。。


[832] ジンベエ 投稿者:さくら 投稿日:2004/09/11(Sat) 11:50

こんにちは、不躾な質問をしているにも関らず、お返事いただいている事、感謝しております。
hpも読ませて頂き、イトチン先生との討論も拝見させて頂いております。
歯科知識不足の為理解出来ない所も多々ありますが、熟読し、理解できるよう心掛けようと思っています。
私にとっては、顎位ももちろん大切ですが、咬み合せの狂いから顎位のずれが生じていると推測される為、例え顎位が安定したとしても、その後の咬合調整も重要なポイントとなってきます。その咬合調整については、hpでも、討論の中でも私が必要としている情報が得られないので、ご質問をさせて頂ければと思っております。
前回のコメントに、引越しもと書き込みましたが、ウィークリーマンションを利用する仮住まいであっても、ご納得頂けないでしょうか?
また、某大学病院の件ですが、まだくわしい検査自体も検討中の段階ですのでその点もご了承頂ければと思います。
お忙しい事と存じますが、善処頂ければ幸いです。


[830] 続きです 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/10(Fri) 20:35

>発語運動の軌跡と下顎の誘導方向はどのような相関関係をもつのでしょう。三次元的な誘導方向が示されるのでしょうか。誘導を始める基点はどこになるのでしょう

シロナソの計測では、下顎が咬頭嵌合位にあるときを原点に設定します。顎位の変位も同様に咬頭嵌合位を基準にして表示します。しかし、この表現法は臨床的には問題があります。顎位を誘導してゆく時は、上下の歯牙が接触干渉しないように楊枝か薄い木片を介在咬合させて行います。そのため、咬頭嵌合位を原点にすると誘導方向が分かり難いときがあります。私の場合は主に触診によって変位方向を決めています。イトチン先生のご指摘が的中しています。

このやり方は、今現在の下顎の位置からどの方向に誘導すれば不定愁訴が消滅する顎位になるかが判断でき、実戦的方法と思います。さとう先生のご質問の答えにもなると思いますが、データを積み重ねて、圧痛点の位置と下顎の変位との関係性を見出したと思っています。その事を検証するために臨床成績のデータを纏めたと言うところです。


>顎位を適切に誘導する事で不定愁訴を瞬時に改善出来る事を観察しているのは、世界中で、丸山先生とジンベエさんだけだともおもわれます。

そういった孤独な立場は御免こうむりたいので、できる先生を探しています。丸山先生の門下では少なくとも2人います。他のやり方でも、同じような事ができる先生が居るのではないかと思い、探しています。私がここに出てきている理由の本音のところの一番の理由は、そこにあります。一緒に研究、議論していける仲間が欲しいのです。追求すればするほど研究しなければならないテーマが増えていきます。困ったものです。

この病気のメカニズムに関連した事で国際的に認められている事を纏めると
1)全身の多くの筋に圧痛点が見いだされる状態になると、不定愁訴が発現する。
2)これらの筋の痛みの種類は筋筋膜痛であり、その発症は中枢性の要因による事が分かっている。
3)各種検査では異常が見られない。ただし、脳脊髄液中のP物質の増加、大脳の特定部位の血流量の減少は認められる。
4)口腔内固有感覚のニューロンは大脳中の三叉神経中脳路感覚核に存在するため、中枢にあるニューロンと多くのシナプスを作っている。特に後部視床下部に細胞体を持つヒスタミン神経系では、三叉神経との間で作るシナプスが最大のものである。後部視床下部にあるヒスタミン神経系の起始細胞体からは脳のほぼ全域にヒスタミン神経線維を投射している。

このような点を考えると、もう少しでこの病気は解明できそうに思うのですが、どのように証明するかは又別の難しい問題ですね。

>さくらさん
私の治療方法はこのようなものですが、治療には時間が掛かるので、自宅からの通院時間が90分以内でなくてはなりません。また、治療のための引越しは望ましくありません。

http://y-tmd.jp


[829] Re[825]: 発語運動領域 投稿者:morn 投稿日:2004/09/10(Fri) 19:17

> かつては顎関節の問題と考えられていた顎関節症ですが、体の他の部位に起きる筋筋膜性の疼痛と、顎関節症における咀嚼筋の疼痛とが同一の性質を持っている事が明らかにされて来た結果、顎関節症の本質は関節の障害でなく咀嚼筋の障害であるとする認識が広がってきています。

長い年月をかけてようやくこういう認識が拡がってきたのは喜ばしい事態です。
ただその咀嚼筋の障害がベースにある所まで認識が広まったならそこからもう一歩進んで咀嚼筋の障害が何故起こるのかという議論にならなければいけません。
咀嚼筋の障害が自律神経の乱れによって起こり、さらにそれは視床下部の機能不全によって起こっているというメカニズムが解明されなければいけません。
ただ経験や勘だけが頼りの不確実な治療は一般的ではありません。
専門的に研鑽を積んだ術者なら誰でもが取り組めるような治療法でないと顎関節症の治癒への道は厳しいものがあります。
顎関節症が視床下部のトラブルで口腔内の問題や不定愁訴が起こっているメカニズムが解明され、あるいは完全に解明されなくてもどうやら視床下部の問題であると認識が広まるまでには後20年から30年くらいはかかるかもしれません。
そのメカニズムが解明されない以上いろんな治療法が乱立している現状はある程度仕方ないでしょう。
ただその中でも以前より不定愁訴が酷くなるような危険性の高い治療や高額な費用を伴う治療、顎位が不安定になるような治療は次第に淘汰されていくはず。
より安全で副作用やトラブルのない治療だけが残っていくはずです。


[828] ジンベイ先生圧痛についておしえて下さい 投稿者:さとう 投稿日:2004/09/10(Fri) 17:52

興味深いイトチン先生との議論、読ませて頂いています。

一緒にリンパマッサージをやっている、先生から以下のメールを頂きました、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小出馨先生の筋触診をリンパマッサージの前、後に施し、データを取って蓄積したら、何か新しい発見があるのではと思います。小出先生の触診は慣れれば、30秒ぐらいでできます。この前掲示板に書いた患者さんは顎二腹筋後腹のひどい圧痛があり、リンパマッサージ後完全にないのに驚かれていました。顎二腹筋後腹の圧痛は咬合干渉と顎の変移を意味するそうです。こういうデータを集積することによって何か新しいことが分かってくるのでは思います。
ある症例で両側のこめかみが1週間に1回ぐらい痛む患者さんがいました。特徴的には上顎左右2番の舌側転位がありました。触診をし、圧痛部位(片側の側頭筋、顎二腹筋)を確認し、リンパマッサージをし、咬合調整をして、マッサージ、筋触診をしました。筋の圧痛の消失を確認しました。1週間頭痛はでていません。頭痛の部位、圧痛のある筋肉などの記録を取っておけば、数が集まれば何か法則性が見いだせるのではと考えるのですが、いかがでしょうか?
===========================
ジンベイ先生の場合はこのような法則をみいだした、ということでしょうか?また圧痛部位とかも、決まったものがあるのでしょうか?



[827] ジンベエ先生へ!2 投稿者:さくら 投稿日:2004/09/08(Wed) 13:39

こんにちは!
ご返答ありがとうございます!
ジンベエ先生は無理だとおっしゃいますが、完治は無理でも少しでもよくなっていく傾向が見えるのであれば、私はどこまででも通うつもりでいます。
治療が長期及ぶようになれば、そちらに引っ越す事も視野にいれております!
症状を説明し、私を治せますか?と伺っているのではありません!
ただ、ある程度検査・治療方法に納得した上で、そちらにお伺いしたいのです!
身勝手なお願いではございますが、ご理解頂ければ幸いです!お返事お待ちしています!


[826] テンダーポイント!? 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/08(Wed) 00:15

ジンベエさん
ご回答をいただき有難うございます。
丸山先生がなし得なかった発語運動と顎関節症、そして顎関節症から引き起こされる不定愁訴と発語運動との関係性についての仮説の証明をなしえたということで、このことについては、ジンベエさんのおっしゃる研究デザインの正当性とデータの信頼性の検証が今後なされていくのでしょうね。
ジンベエさんの書き込みから、丸山先生のコースを受ければ標準の発語運動の軌跡の分布データが得られるということですから、コースを受けただけで患者の下顎の動きが標準から逸脱しているかどうかは判定可能ですね。
一患者さんのご質問ように標準範囲でも顎関節症を発症している患者がいるということですから、このあたりは今後の研究が待たれるのでしょうね。

さて
シロナソのデータが示す方向に下顎を誘導していくという事ですが具体的にはどのようにおこなわれるのでしょうか。発語運動の軌跡と下顎の誘導方向はどのような相関関係をもつのでしょう。三次元的な誘導方向が示されるのでしょうか。誘導を始める基点はどこになるのでしょう。
外側翼突筋の圧痛も参考にされるという事、さらには斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋のテンダーポイントの感触の変化が最後の終着点のようですので、ご回答からは発語運動のデータは必要ないようにも感じますがいかがでしょう。

いずれにしましてもテンダーポイントの感触が変化する場所、そして、不定愁訴も明確に改善する下顎の位置が存在するということですね。
顎関節症は顎位でしょうか。

>手順的にはこのようなものなのですが、問題はなぜこのような
>手順で不定愁訴の治療ができるのかと言う点です。その点につ
>いてイトチン先生と討論し

これは、ジンベエさんにまずお考えを披露していただかなければなりません。
なぜ、この手順で治療出来るのかと。
No819でジンベエさんが「ブレークスルーのためには新しい発想が必要だったのです」と仰っているとおり、ジンベエさんが熟考なさってあみだされた治療法ですから、なぜ治療出来るかはジンベエさんしか解説出来ないでしょう。

No.813
>私にとって丸山先生は、顎位を適切に誘導する事で不定愁訴を
>瞬時に改善できる、という現象の最初の観察者

ということです。顎位を適切に誘導する事で不定愁訴を瞬時に改善出来る事を観察しているのは、世界中で、丸山先生とジンベエさんだけだともおもわれます。
是非、ご説明ください。
顎関節症は顎位でしょうか。
治療用装置をその顎位で作成するという事ですが、治療要装置はなぜ必要なのですか。まさにその治療用装置はジンベエさんが否定されたスプリントではないのですか。


[825] 発語運動領域 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/07(Tue) 21:48

イトチンさん、ようやくご質問の趣旨が飲み込めました。飲み込みが悪くお手数をおかけしました。申し訳ありません。咬合の議論の難しさについて私と同じ感想をお持ちと伺い、大変うれしく思います。イトチンさんの質問は、さすがに鋭いところを突いてこられるので、おたおたしながらも議論を楽しませていただいています。

さて
>シロナソグラフは発語運動のデータを解析されるという事ですが発語運動を診査の対象とされた理由をお教えいただけますでしょうか。

かつては顎関節の問題と考えられていた顎関節症ですが、体の他の部位に起きる筋筋膜性の疼痛と、顎関節症における咀嚼筋の疼痛とが同一の性質を持っている事が明らかにされて来た結果、顎関節症の本質は関節の障害でなく咀嚼筋の障害であるとする認識が広がってきています。顎関節症は整形外科的疾患と同質のものだと言うわけです。私はこの認識は基本的に正しいと感じています。そこで、筋の機能的問題を探る目的でシロナソグラフの発語運動領域の分析を行っています。

基本的計測は丸山先生の発案によるもので、その概略を述べますと、
1)被験者に、全ての母音と子音を等分に含むよう作成されたテスト用の文書を音読していただきます。
2)予め、顎口腔系に異常な所見の無い多数の被験者のテスト用文書の発語運動の軌跡の分布を測定し、標準的な分布と思われるデータを作成しておきます(この計測、データ収集は大阪大学で行われました)。
3)1)と2)の発語運動時の下顎切歯部の運動経路の分布状態を比較します。

発語運動領域の分布に影響を与える因子には咀嚼筋群以外に顎関節の可動性、前歯部の対咬関係があります。従って、望む情報を得るには発語運動領域の分布だけでなく、他の情報を併用する必要があります。
丸山先生のコースでは体系的に教えるのはここまでなので、単にコースを受けただけではシロナソのデータを臨床に還元する事は難しいのです。これが、一患者さんのご質問への答えです。

話を戻します。他の補完的情報として、まず咀嚼筋の触診があります。特に外側翼突筋の圧痛の有無を調べるのですが、この筋は位置の関係で全体を触診できません。そこで更に補完的情報として、第1頸椎横突起に付着する筋群の触診を行います。経験上この筋群が顎位の適否に最も敏感に反応するため、補完的情報源として使っています。しかし、斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋のテンダーポイントも使用可能です。これらの筋の触診をしながら、シロナソのデータが示す方向に下顎を誘導していくと、急激に筋の感触が変化する位置が見出せます。その時、不定愁訴も明確に改善しますので、その位置をシリコーンで記録するのです。そのシリコーン記録を用いて治療用装置を作ります。

手順的にはこのようなものなのですが、問題は、なぜこのような手順で不定愁訴の治療ができるのかと言う点です。その点についてイトチン先生と討論し、検討して新しい考えに到達できればと期待しています。

>さくらさん
ご質問の部分は、今、イトチン先生と議論の真っ最中なので、それをお読みください。しかし、私は九州在住なので、治療は無理かと思います。

http://y-tmd.jp


[824] ジンベエ先生へ! 投稿者:さくら 投稿日:2004/09/07(Tue) 08:52

はじめまして!
さくらと申します。
そちらでの、検査方法・治療内容を確認し、納得した上でお伺いしようと思っているのですが、教えて頂けますでしょうか?
もし掲示板での公表に差し支えがあるようでしたら、メール頂ければありがたいのですが。
どうか宜しくお願いします!
お返事お待ちしております。


[823] Re[817]: 改めまして 投稿者:一患者 投稿日:2004/09/06(Mon) 21:28

>一患者さんは発音不明瞭を治すためにシロナソグラフの検査を受けたが異常が無かった、ということですか?

いえ、違います。全身症状です。
その一環としてのシロナソグラフ検査だったと思います。

>「でも診断結果はとくに異状がないみたいなことを言われました。」

たしかに異状がないという言い方は違和感があるかもしれませんね。異状の有無の判定をしにもらいに行ったわけではないのですから。
最終的には全身症状の改善が目標です(でした)。
言い換えるとその解析から実際の治療にどう導いてよいかわからないという感じでした。つまりは(臨床に導けるだけの)「異状が(発見でき)ない」という表現になった次第です。

>「こういった場合はデータはどうなるのでしょうか?」

私の場合シロナソグラフにおいて得られたデータは次のステップである実際の治療に利用し得るデータか否かという意味です。
もし、ここから臨床に利用できる(たとえば一定方向に著しくずれる傾向があるなどの)データが得られなかった場合、どんな方法で診断するのかという意味です。

ちなみにジンベエ先生のところでも咬合に起因すると思われる症状においてシロナソグラフで健康な人との有意差が発見できないケースは日常よくあることなのでしょうか?

不明瞭な文章になってしまい申し訳ありません。


[822] ありがとうございます 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/06(Mon) 01:05

お返事を頂きどうも有難うございます。
私はジンベエさんのお書きになった
「歯科医同士で有益な議論ができると、すばらしい掲示板になると思っています。患者さん達も、それを見て得るものが大きいのではないでしょうか」
ということばに賛意を持ち、この掲示板にて質問をさせていただいているという次第です。そしてジンベエさんがおっしゃったNo.705「この病気に関して歯科医同士が話し合う事は、なかなか難しいですね。誰もが仲間内でしか通じない言葉で話し、診断し、治療し、効果の判定をする。部外者からすれば、その治療法が効果があるのか無いのかさっぱり分からない。話を始める第一歩は、どういう状態をこの病気であるとみなすか、つまり疾患の定義を明確にする事、次に治療の有効性の判定法を統一する事。これが無ければ百万言を費やしても議論は実を結びません。遠回りに見えても、そこから始める事が結局近道です」という言葉に、ジンベエさんこそ一般の人々に対し、専門家ではない辛い症状を背負った多くの患者の皆さんに対して理解可能な言葉で顎関節症を解き明かし、治療法をご解説いただけると信じているのです。もちろんそれは高度な改善率を持っていらっしゃる方にしか出来ない事なのです。
「顎関節症は厄介な病気でほとんど解明されていない。がんばってください」
といわれても、ただ絶望が深まるだけです。
「ずれてますね。ずれが原因です。ずれを治したらよくなりますよ」
はすくなくともここの掲示板を訪れる患者の皆さんには通用しません。
歯がずれている。顎がずれている。噛み合わせがずれている。そして姿勢がずれている。患者さんにとってずれていない状態とはどういうものか、またそのためにどのような治療がおこなわれるか、特に治療中の症状はどのようなものか。
それらの事柄の説明能力のあるものしか「ずれ」の診断をしてはいけないでしょう。
「ずれてます。関節円板のずれがあります。手術で治せますがまたずれることもあります」
ははたして治療と言えるのでしょうか。
ジンベエさんにご自身の治療法をわかりやすくご説明いただき、わかりやすい言葉で議論する事がジンベエさんのお考えにかなうと思っていた私は浅はかでしょうか。
ジンベエさんの持っていらっしゃる研究デザインの正当性の検証から始めなければなりませんか。
あるいは、ジンンベエさんのデータサンプルの信憑性、信頼性から始めなければならないのでしょうか。
ジンベエさんの治療法を解説して頂くにあたって、ジンベエさんの自ら呈示された「高度な改善率を持つ方法」という文言によって今の段階においてはジンベエさんの研究デザインも、データの信頼性も私にとっては担保されているのです。

ご回答より
直接的に第一頸椎に付着する筋の圧痛を調べるという事ですね。
初めの書き込みでは第一頸椎の横突起に付着する筋という事でしたが、その他の部位に付着する筋も診査対象になるのですね。
基本的に、ジンベエさんの仰る触診とは圧痛を調べるという事になるのですか。
そして、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)の位置関係や可動性。
第一頸椎(環椎)と後頭骨、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)、第二頸椎(軸椎)と第三頸椎の間には癒合が起こる場合もあるようですからそれらも考慮されなければいけないのでしょうね。
ご回答は直接的な筋の圧痛の診査と間接的な環椎、軸椎の関係性の診査からまず情報を得るという事ですね。
そしてシロナソグラフのデータをそれらの診査結果とすりあわせるということですね。

シロナソグラフは発語運動のデータを解析されるという事ですが発語運動を診査の対象とされた理由をお教えいただけますでしょうか。

機密に属すると仰られるならば私は退散するしかありません。
お答えいただかなくてもけっこうです。


[821] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/05(Sun) 15:21

>この場で私が効果の有無を判定出来るわけがありません
データの信頼性は研究デザインによって決定されますから、初めに研究デザインについて検討して、どのような誤差の出る可能性があるかを検討しないと話が科学的議論にならないのじゃないかと心配しています。研究デザインの信頼性を評価する方法やデータの信頼性を評価する方法については莫大な検討が行われ、その結果、統一的な基準ができているわけですから、それを使わない手は無いと思うのですが、、、、

ともあれ、私の考えばかりを押し付けるの良くないので、イトチンさんの質問にお答えします。

>1、シロナソグラフによる発語運動の解析と第一頸椎(環椎)横突起に付着する筋群
>(外側頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)の触診によって顎の変位を診断し治療顎位を求める
>2、治療顎位に下顎を誘導すると瞬時に症状を改善させることができる
>と理解しているのですが、これでよろしいでしょうか。

その通りです。第1頚椎に付着する筋群の状態については、直接的に圧痛を調べる以外に、第1頚椎と第2頚椎の位置関係や可動性の制限を通じて間接的にも触知されます。

http://y-tmd.jp


[820] Re[819][818][817]: 改めまして 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/05(Sun) 00:17

なにをもってお互いに考えに違いがあるとおっしゃるのか、そもそもすべての人は、同じ考えをもつ事が可能なのかどうか。ないという前提において人々の考えを統べる法によって社会がそして生活が営まれている、と思っているのですが、実際に考えの等しいもの同士に説明や同意を求める必要があるのでしょうか。いつの世も先駆者は常に足跡を残しその足跡が検証され厳密に吟味され初めて広く証明されるということはまさにジンベエさんのおっしゃる通りだとおもっています。
どうぞジンベエさんの思われる通りにご解説いただけるだけで結構です。
ジンベエさんの手法が効果があるかどうかは、手法を説明いただき広く多くの人々の厳密な検証によってのみ判定されますからこの場で私が効果の有無を判定出来るわけがありません。ジンベエさんは効果があると宣言されているのですからそれだけで十分ではありませんか。
ジンベエさんの治療法は
1、シロナソグラフによる発語運動の解析と第一頸椎(環椎)横突起に付着する筋群(外側頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)の触診によって顎の変位を診断し治療顎位を求める
2、治療顎位に下顎を誘導すると瞬時に症状を改善させることができる
と理解しているのですが、これでよろしいでしょうか。


[819] Re[818][817]: 改めまして 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/04(Sat) 23:03

お互いの考え方の違いが如実に出てきました。興味深い展開になったと思います。
私は「厳密に吟味されたデータは全てに優先する」と考える立場です。どんなに理不尽なやり方あっても、結果が出ている以上は間違っているのはそのやり方を理不尽と考えてしまう考え方のほうだとする立場です。常識とデータを較べたらデータが優先する、ただしデータは繰り返し検証され厳密に吟味されねばならない、と考えています。

えらそうに言いましたが、これは私の考えと言うより、理学工学系統では一般的考えじゃないでしょうか?歯科医としては変わっているかもしれませんね。三つ子の魂百までと言いますか、子供の頃から物理学者に憧れ、大学も応用物理学科だったもので、私はそのように考えています。

> ジンベエさんの治療法によりなぜ98%の改善率が得られるかという事が理解出来ればそれだけでいいのではと思います。

この私の立場からすれば、データの正当性を認められた段階で、なぜ高い改善率が得られるかと言うことは議論の対象にはなりえません。なぜなら、常識で私の手法で効果が有るはずが無いと考えられたとしても、結果が出ている以上、間違っているのは常識であるのですから。だから、まず初めにデータについて吟味する必要があります。

光速に関するマイケルソンーモーレイの実験を思い起こしてください。全ての波動は何らかの媒体によって伝えられると言うそれまでの常識によれば、高速度で移動する地球上においては公転方向とその他の方向では見かけの光速は変わるはずだと考えられていました。しかし実験によって光速の等方性が示されると、常識の方が修正され、光は媒体なしで伝播できる特殊な波動である事が認められました。勿論そうなるまでには、何度も追実験が行われています。

別の言い方をしますと、これまでの常識で治せなかった病気を治す方法を検討するのに、常識をもってするのはおかしいのです。これまでの考え方の延長線上にある方法ではこの病気を解決できなかった。ブレークスルーのためには新しい発想が必要だったのです。その発想が正しいかどうかを判定するには、厳密なデータ以外にはないでしょう。ですから、まず、データについて討論しましょう。

http://y-tmd.jp


[818] Re[817]: 改めまして 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/04(Sat) 21:52

ジンベエさんの思われる通りご説明くださればよろしいかと存じます。
治療法をご解説いただくために、細かい結果やデータの内容等のご呈示を求めるものではありません。98%の改善率をお持ちであるという事で十分です。
ジンベエさんの治療法によりなぜ98%の改善率が得られるかという事が理解出来ればそれだけでいいのではと思います。


[817] 改めまして 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/04(Sat) 21:26

>イトチンさん
さて、仕切りなおしと言うことでよろしくお願いします。まず話の順序として、どのような病気について話そうとしているかを確認したいと思います。何言っているんだ顎関節症に決まっているだろう、と思われた方も居るかも知れませんが、ここの掲示板で顎関節症と言われている病気と、歯科医学で言う顎関節症とは同一の病気というわけではありません。イトチンさんがどちらの意味合いで顎関節症という言葉を使われているのかを始めに確認しておかないと、議論がすれ違いになる恐れがあります。

私が今回の研究対象とした症状は、身体各部の主に筋筋膜性疼痛と思われる疼痛です。患者さん達が訴える痛み以外の症状は、頭痛、めまい、視力低下、羞明、咽頭部違和感、耳鳴り、聴力低下、記憶力低下、思考力低下、息苦しさ、抑うつ、倦怠感、筋力低下、震え、ひえ、運動の精緻性の喪失など多岐にわたりました。しかし、それらの症状のうち、共通の症状である筋筋膜性疼痛に限定して調査を行いました。
全身を顎、首、肩、腰、上肢、下肢のそれぞれ左右計12ブロックに分け、そのブロックの痛みについて調べました。70人の被験者に延べ466ブロックの疼痛部位があり、一人平均6.7ブロックに疼痛がありました。
このような患者さんについての話と言うことでご了解いただければ、次に進もうと思います。

>一患者さん
すみません、ちょっと確認させてください。一患者さんは発音不明瞭を治すためにシロナソグラフの検査を受けたが異常が無かった、ということですか?
「データはどうなるのか?」と言うのはどういった事を質問されたのでしょうか?

http://y-tmd.jp


[816] ジンベエ先生へ 投稿者:一患者 投稿日:2004/09/04(Sat) 15:17

>匿名さんはどの匿名さんですか?かなり辛らつな歯科医と思しい匿名さんも居られるので、どう返事してよいやら分かりません。できればHNをお願いします。

そうですね。失礼しました。
私は患者の一人です。811の質問は一患者としての質問です。素人の純粋な質問というか疑問と受け取ってもらって結構です。
御教授のコースを受講したという歯医者さんに何人かお会いしました。
ですのでシロナソグラフの検査は私も受けたことがあります。
でも診断結果はとくに異状がないみたいなことを言われました。でも発音不明瞭です。
こういった場合はデータはどうなるのでしょうか?
811含め素人質問で申し訳ありません。


[815] 申し訳ない事をしました 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/04(Sat) 11:58

イトチンさん、とんだ勘違いをしました。申し訳ありません。
ただいま診療中ですので、夜にでも改めて書き込みます。
取り急ぎ、おわびの言葉を述べさせていただきます。

http://y-tmd.jp


[814] 失礼しました 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/04(Sat) 00:52

ジンベエさんそしてNO.807名無しさん
文章のみでの情報交換は真意が伝わりにくい、まるで正反対の意味さえも読み手に与えうる事。解釈は受け手のみにすべてゆだねられる。ということになりますでしょうか。
私の真意は、ジンベエさんのかつて書かれた、「歯科医同士で有益な議論ができると、すばらしい掲示板になると思っています。患者さん達も、それを見て得るものが大きいのではないでしょうか?」に依っています。
そうであれば、真意のありどころはあえて、彼方に追いやる事も許されると、不躾な質問をしてしまいました。
しかし、ジンベエさんの治療が成功していることが疑わしいという見解からジンベエさんに回答をお願いしたという事では絶対にありません。
むしろジンベエさんの治療が高い確立で成功していると自らおっしゃるからこそ、ジンベエさんの治療の方法論をこの掲示板にて伺う事が出来れば、それは歯科医師にとっても患者さんにとっても大変な、顎関節症に関係するすべての人々のターニングポイントになると感じたからです。
なぜなら、ジンベエさんはご自身の治療の最初の検査の段階で患者の症状の多くに明確な改善をもたらしており、ジンベエさんの手法によって98%もの改善率があるという事です。そして他の多くの治療法でも改善は見られるが頻度が異なるため頻度を高める事が必要だと述べられてもいますから、これからの顎関節症の治療法としてジンベエさんの方法が治療精度の高い確立されたものとしてひろく普及されるべきであるのではと考えたからです。そうすれば、その結果として顎関節症で苦しむ多くの人たちに福音をもたらす事が明らかだと考えたからです。
そのためにもこの掲示板にてジンベエさんの治療法のアウトラインが理解出来たらと質問させて頂いたという次第です。

ジンベエさんの今までのご回答により、
ジンベエさんの治療法は
1、シロナソグラフによる発語運動の解析と第一頸椎(環椎)横突起に付着する筋群(外側頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)の触診によって顎の変位を診断し治療顎位を求める
2、治療顎位に下顎を誘導すると瞬時に症状を改善させることができる

と理解させて頂いているのですがこれでよろしいでしょうか。

そのうえで、発語運動からどのような解析がなされ、その解析と第一頸椎(環椎)横突起に付着する筋群の触診とによって治療顎位がどのように求められるのか、ご教示いただきたいと考えたのです。発語運動の解析のみならず、環椎横突起に付着するそれぞれの筋は、深部の深項筋ですからそれらの触診についても浅背筋や深背筋によってガードされるため、はたして高度な診断のための触診がどのようなものか興味がひかれるのです。
診療上機密に属する事柄でしたら引き取らせていただきます。


[813] 噂の本ですね 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/03(Fri) 22:19

BJ先生、私はその本は読んでいません。それに関しては余り関心が無いのです。BJ先生がそのような問いかけをする背景には、恐らく師事しているという言葉の内容がBJ先生と私では随分違ためではないでしょうか?私にとって丸山先生は、顎位を適切に誘導する事で不定愁訴を瞬時に改善できる、という現象の最初の観察者として高く評価している存在です。それ以上でもそれ以下でもありません。

また、咬合に関しては全ての理論は今のところ仮説ですよ。複数の強いエビデンスに支えられた咬合理論が存在しないことはご存知でしょう?私は基本的にエビデンスの無い理論には関心がありません。その意味で丸山先生のテクニックについても余り関心が無いのです。

>匿名さん
匿名さんはどの匿名さんですか?かなり辛らつな歯科医と思しい匿名さんも居られるので、どう返事してよいやら分かりません。できればHNをお願いします。

http://y-tmd.jp


[812] ジンベエ先生へ 投稿者:BJ 投稿日:2004/09/03(Fri) 20:51

その師事されている先生が訳した本の原書、見たことあります?
私には随分ニュアンスが違うように思えて仕方ないのですが・・・ジンベエ先生はどうお感じになっていますか?
日本人の悪い癖(とまでは言いませんが)新しい病名や仮説を作るのが好きなようです。
ここでの匿名はやめましょうよ、管理人さんもそういわれてるじゃないですか。


[811] 無題 投稿者:匿名 投稿日:2004/09/03(Fri) 19:09

ジンベエ先生に質問なのですが
ジンベエ先生は丸山教授と同じ理論や治療法をとられているのでしょうか?
ぶしつけな質問申しわけありません。


[810] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/03(Fri) 17:15

ラークマイルドさん、
貴重な体験談、ありがとうございます。

初めて発語運動と顎関節症、顎関節症に関連する不定愁訴との関係指摘して発語運動領域の分析を初めて行ったのは、イトチンさんの書き込みにもある大阪大学の丸山教授です。今から10年ほど前の事なのですが、残念な事に丸山教授は御自分の仮説を検証することなく大学を去ってしまいました。丸山教授の実力を考えると当然検証はできたはずで、研究半ばで大学を去った事が残念でなりません。
そんな事情でこの仮説はまだ検証されていませんでした。もっと早く検証が行われていれば、顎関節症とその不定愁訴に対する歯科界の対応も、もしかしたら違っていたかもしれません。

http://y-tmd.jp


[809] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/09/03(Fri) 03:50

ジンベエ先生、先ほどはありがとうございました。
横レスですが少しだけ。

>顎関節症と発語運動の関係性を証明することであり、発語運動の解析に成功した事の証明になっていると思います

ジンベエ先生のおっしゃるこの「関係性」については、体感でよく感じます。たとえば私の場合、酷いオープンバイトで、上唇と下唇が接触するのは非常に困難です。かりに接触したとしても明瞭に発音することはほとんどできません。ところが、仕事、またその他諸々の事情で明瞭に発音することを要請される場合であると、明瞭に話さざるを得ないため、頑張ってしまう。往々にして、発音の際、筋群、またそれに伴って、下顎頭が不自然な動きを強いられているということだろうかと、推測しました。その不自然な動きの蓄積が症状を生む可能性がある。

と、想像はなんとなくしたのですが、これを裏づけを取ってデータ化するのって難しく、また素晴らしいと思います。

素人意見連発ですみません。


[808] Re[807]: 無題 投稿者:マウンテン 投稿日:2004/09/03(Fri) 00:08

匿名さん、もう一方の掲示板でもそうですが、ハンドルを多用するのは控えていただけませんか。
ダブルハンドルはいらぬ混乱を招く原因になりますので。


[807] 無題 投稿者:名無し 投稿日:2004/09/03(Fri) 00:05

イトチンさんがアドレスを書いて、ジンベエ先生が返信する、又はジンベエ先生のHPを見て手紙を書く。
でも、もう終わったみたいですね・・・


[805] 発語運動領域 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/02(Thu) 19:29

イトチンさん、ご質問の真意が分かりかねるので困っています。
科学においては仮説は検証を必要とします。頭で考えた理論は必ず事実によって検証される必要があります。


>特に顎関節症と発語運動の関係性はどのように証明されているのでしょう
証明されていないので証明しました。

>発語運動は再現性の問題があり解析がむつかしいはずですが。

困難です。しかし、挑戦して克服したと思います。

>また、発語運動は個々人によって差異が大きいですからデータをとろうとした場合膨大な情報処理が必要です。

確かに処理は大変です。

私が発語運動の解析によって顎関節症とそれに伴う全身症状の治療に高い確率で成功している事が、とりもなおさず、顎関節症と発語運動の関係性を証明することであり、発語運動の解析に成功した事の証明になっていると思います。

それとも、私のデータの取り方に問題があって、治療が成功しているとは信じられないと言う事をおっしゃりたいのですか?もしそのような考えであれば、どのようなデータを取れば、治療に成功したと判断できるとお考えですか?データ取りはいろいろ考慮すべき部分がありますから、イトチンさんの見解も教えていただき、参考にさせていただきたいと思います。




http://y-tmd.jp


[804] ジンベエさん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/02(Thu) 03:14

回答をどうも有難うございます。
もう少しよろしいですか。
発語運動データの偏りとはなにを意味されるのでしょうか。
特に顎関節症と発語運動の関係性はどのように証明されているのでしょう。
限界運動や開、閉口運動。あるいは丸山先生が採用されているチューイングサイクルではなく、発語運動時の下顎の運動経路が要件であるということなのですね。
発語運動は再現性の問題があり解析がむつかしいはずですが。
また、発語運動は個々人によって差異が大きいですからデータをとろうとした場合膨大な情報処理が必要です。

>その診断に従って下顎を治療顎位へ誘導すると
>数秒のうちに症状は大きく改善します

診断が適切で治療顎位さえ求められれば間違いなく瞬時に改善されるという事でしょうか。診断はシロナソと筋の触診ということですね。シロナソグラフは顎運動の描記しか出来ず、下顎の運動経路がわかるのみですが、その経路から顎位をどのように求めるのでしょうか。治療顎位という文言をはじめて目にしましたが、出典はどのようなところからでしょう。
顎関節症の治療は顎位ですか?


[803] ジンベエ先生へ 投稿者:みか 投稿日:2004/09/01(Wed) 23:11

ジンベエ先生レスありがとうございました。体調管理のための日記は、やってみたいと思いました。わかりやすいアドバイス有難うございました。これからも、先生方の投稿を参考にさせて頂きます。


[802] Re[799]: ジンベイ先生へ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/01(Wed) 21:18

こんにちは、みかさん
症状は日によって激しかったり、少し和らいだりと周期的に変わっていきます。治療をした事によってその変動が全体として良い方向に向かっていれば、治療は上手くいっていると考えていいでしょう。
例えば、症状が和らぐ日が徐々に増えてくるなら、それも良い兆しです。

> 例えば、治療して一時的に痛みが悪化したり、最初は良かったが後々痛みがだてきたりする。という事はやはり、的外れの治療をしているという事になるのでしょうか?

痛みが一時的に悪化して,そのあと良い状態になるなら、それは問題ないと思います。治療が上手くいっている場合でも新しい痛みが出る場合があります。その場合は、注意深く体調を観察していると、症状全体としては改善に向かっている感覚があるはずです。
一般的には症状の改善に伴って、患者さんは活動範囲を広げて行けますが、往々にしてその時の体でできる範囲を超えてしまい、症状の後退を招くことがありますので注意してください。そのような場合にも、最初は調子が良くて後から痛くなったと感じるようです。日常生活でできる事できないことを記録した、体調管理のための日記は役に立ちます。

>イトチンさん
私はシロナソグラフ(非接触型顎運動記録装置)の発語運動領域データの偏りと、第1頸椎横突起に付着する筋群の触診を指標にして顎の変位を診断する手法を使っています。その診断に従って下顎を治療顎位へ誘導すると、数秒のうちに症状は大きく改善します。
大切なことは、こういった症状の急速な改善は、多くの治療法で観察されているという点です。上手くいけばどの治療法でも症状は瞬時に改善される、しかし、その頻度は異なるということです。検討すべき点は、どうすればその頻度を高める事ができるかという点です。

私の手法での70症例の顎誘導直前と直後の疼痛についてVASで比較すると、各個人の症状のうちで最も改善した部分の変化について、痛みが半分以下になったと回答したものは70人中69人(98%)、そのうち、痛みが10分の一以下になったと回答したものが51人(73%)となりました。
この研究については11月27,28日に開かれる日本全身咬合学会に演題申し込みをしています。よろしければ、学会にご参加ください。お待ちしております。(宣伝目的の書き込みです。笑)
冗談はさておき、私と同様な治療法で治療直後に脳の血流量が増大したというデータを出した研究が昨年発表されています。被験者数が3人と少ない事がネックですが、更に研究をしていけば、明るい展望が開けると確信しています。

http://y-tmd.jp


[801] ジンベエさん 投稿者:イトチン 投稿日:2004/09/01(Wed) 17:34

突然すみません。

>しかし、最初の検査の段階で症状の多くは明確な改善があるので、患者さん
>に説明するのはむしろ簡単です。と言うより、説明する前に楽になってしま
>います。それで、私は説明がそれほど重要には感じていません。

顎関節症の多くの症状が最初の検査の段階において明確な改善があるという事なのですか。検査によって症状が改善するのでしょうか。
あるいは検査の前に特別な処置がなされるのでしょうか。
明確な改善はなにによってもたらされるのかご教示いただけることは可能ですか。そのような画期的な方法は興味があります。多くの顎関節症の患者さんにとって朗報であると思います。


[800] 無題 投稿者:みか 投稿日:2004/09/01(Wed) 13:38

ごめんなさい 間違えました。ジンベエ先生でした。


[799] ジンベイ先生へ 投稿者:みか 投稿日:2004/09/01(Wed) 13:37

ジンベイ先生はじめまして。いつもジンベイ先生の投稿を読ませて頂いております。

>良い治療と効果の無い治療を見極めるカギは、頭で考えるのではなく、虚心になって自分の体と対話する事だと思います。良い治療は必ず体に良い影響を与えます。ご自分の体の声に耳を澄ませてください。

例えば、治療して一時的に痛みが悪化したり、最初は良かったが後々痛みがだてきたりする。という事はやはり、的外れの治療をしているという事になるのでしょうか?顎関節症はそのへんの判断が私のような者には判断が非常に難しいです。


[798] 無題 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/01(Wed) 12:52

ラークさん、すみません。
あの部分は自分の表現力の無さを嘆いた独り言のようなもので、
ラークさんの書き込みにレスしたんじゃないんです。
紛らわしくてごめんなさい。


>ジンベエ先生は、咬合関連由来の症状と、そうでない疾患を明確に鑑別なさっていると思いますが、どのようにして鑑別なさっているのですか?顎の痛みがあるかないか、でしょうか?

もちろん鑑別してから治療に入ります。しかし、どのようにしてと言われると、とても掲示板で説明できるほど少ない量ではないので、ここで書くのは勘弁してください。実際に患者さんを見ながら歯科医師に説明しても数時間かかります。
しかし、最初の検査の段階で症状の多くは明確な改善があるので、患者さんに説明するのはむしろ簡単です。と言うより、説明する前に楽になってしまいます。それで、私は説明がそれほど重要には感じていません。短時間に体が楽になって、はっきりした頭で、前向きの気分になるのなら、それから話し合っても遅くないでしょう?

この病気は掲示板で患者さんたちが想像しているものより、遥かに複雑なメカニズムを持っているという認識を、私は持っています。また、掲示板を見る限りでは、患者さん達はかなり見当違いの方向を見ていると感じます。もしかしたら見当違いの考えが治療の妨げになる場面もあるのでは、と心配しています。
良い治療と効果の無い治療を見極めるカギは、頭で考えるのではなく、虚心になって自分の体と対話する事だと思います。良い治療は必ず体に良い影響を与えます。ご自分の体の声に耳を澄ませてください。


http://y-tmd.jp


[797] 私の理論ではありません。受講した内容の一部です。 投稿者:ブラックジャック 投稿日:2004/09/01(Wed) 02:01

Orognathic Diagnosis and Mandibular Stabilization

All courses offered by 〇〇〇 focus on diagnosis. Level II is an interactive course designed to enhance dentists’ and orthodontists’ diagnostic skills concerning dentognathic problems. The course is presented in two three-day sessions or three two-day sessions and is a prerequisite for Level III.
Dentists will be taught how the condyles are positioned in Centric Relation, defined as the uppermost and foremost comfortable Stable Condylar Position (SCP), against the articulator disc in the glenoid fossae. As staff participation is critical to successful development of a comprehensive diagnostic practice, it is recommended that auxiliaries attend appropriate sessions.
During the first session, participants will be trained in the use of instruments necessary to mount intraoral stone casts in Centric Relation. This “hands on” clinical workshop will teach clinical procedures and instrumentation necessary for dynamic study of the teeth and TM joints. Attention will be given to helping dentists develop dental practices with emphasis on comprehensive diagnosis before treating dentognathic and esthetic problems.
The second session is a clinical and laboratory participation course on TMJ stabilization in Centric Relation, using a Maxillary Anterior Guided Orthosis (MAGO). Dentists will work in pairs at the chair, learning how to fit and adjust the MAGO for mandibular stabilization. Dentists and laboratory technicians will also be taught how to stabilize and guide the jaw by doing negative and positive coronaplasty procedures on mounted intraoral acrylic casts.

ラークマイルドさんへの答えとしては3.もしくはそれ以上が目標となるでしょう。

 歯科医の先生には、反論があるだろうと思います。まず、受講して、同じ土俵に立ってください。

これにて退散いたします。


[796] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/09/01(Wed) 00:43

ジンベエ先生 こんばんは。

もし、先生方が、きちんとした理論・実践に基づき、節度を持ってお話なされるのなら、僕のようなものが取り立てて何かを述べることは必要ないと思っています。質問はさせていただきたいので、よろしければその際はよろしくお願いします。

>掲示板で言葉だけで複雑な病気を語るのは、本当に難しいといつも感じています。

そうですね。僕の言い方が悪かったです。決して「すべて分かるように説明してください」という意味ではなく、「専門家として発言していただけるなら、ある程度根拠であるとか、そういったものを述べていただけたらうれしい」ということです。難しいところではあると思います。もし前者のようにとられたなら、私の文章力ミスです。

私の経験上、抑鬱、不快感、などがありましたので判るのですが、、ある程度酷い患者は、著しく論理性を欠いた文章を書き込んでしまう可能性、ほんの少しの感情のゆれが著しく体調を壊す可能性があります。ですから、歯医者さん同士の話し合い、歯医者さんの理論は、こちらの掲示板の方がいいのではないかと思いました。

それと、ひとつ前からお伺いしたかったのです。

ジンベエ先生は、咬合関連由来の症状と、そうでない疾患を明確に鑑別なさっていると思いますが、どのようにして鑑別なさっているのですか?顎の痛みがあるかないか、でしょうか?


[795] 訂正 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/01(Wed) 00:24

>治療のターゲットをそれらの全身症状に退くべき疾患

治療のターゲットをそれらの全身症状に置くべき疾患
の変換違いでした。すみません。

http://y-tmd.jp


[794] ラークマイルドさんへ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/09/01(Wed) 00:19

掲示板で言葉だけで複雑な病気を語るのは、本当に難しいといつも感じています。
 私自身は咬合から起きる全身症状の患者さんを主に診ていて、治療の目的も全身症状を治癒させる事が主な目的になっています。又、そのような治療方針なので、全身症状の有る患者さんが増えると言う面もあります。

症状の重さはさまざまで、車椅子生活や日常生活のほとんどの場面で介助が必要な患者さんから、肩こりがひどい程度の患者さんまでいます。症状の程度はいろいろですが、一般的歯科医が治療対象としていない種類の患者さんばかりを診ていますので、顎関節症に対する認識が一般的歯科医と違ってきてしまいます。

 どのような症状を治療対象とするかを歯科医が決めると、その歯科医院に集まる患者の症状が決まってきます。同じような症状の患者を診続ける事が歯科医の病気に対する認識を決めるようになります。原因が結果を作り、結果が原因を規定するこの連鎖が、長い間に歯科医師の頭の中にその病気に対する強固なイメージを作り上げます。

 ある先生は顎関節症と聞けば、関節はどうなっているかをまず考えるし、他の先生は全身症状の事が最初にチェックすべきポイントとして頭に浮かぶかもしれません。
 このような認識の違いをしっかりと意識しなければ、意見の交換は難しく、すれ違いばかりになってしまうのではないでしょうか?

 私は顎の痛み以外に全身の痛み、凝り、不快感、倦怠感、めまい、抑うつ等の不定愁訴が起きる病気であって、治療のターゲットをそれらの全身症状に退くべき疾患だと考えていますが、皆さんは顎関節症をどのような疾患だと考えていますか?

http://y-tmd.jp


[793] Re[792]: みなさんへ 投稿者:毒取流・藪 投稿日:2004/08/31(Tue) 05:00

> BJさんからちゃんとメールを頂きました。
ちゃんと分からない事にも答えてくださってきちんとした対応をして頂けました。なのでご心配なさらないでください。

よかったね、安心しました。

> 文章で伝える難しさ、顔が見えない難しさがあるんだなと思います。 そこら辺がとても難しいですよね。
 
 そうですね、むずかしいです。だからお互い誤解しやすいのです。だからルールも必要で、細心の配慮をしなければならないと思います。


[792] みなさんへ 投稿者:ひろ 投稿日:2004/08/30(Mon) 22:10

私がここで書き込みをしてしまったばっかりに
BJさんに迷惑掛けてしまった事を本当に申し訳なく思っています。

毒取流・藪さん、アイフルさん
BJさんからちゃんとメールを頂きました。
ちゃんと分からない事にも答えてくださって
きちんとした対応をして頂けました。
なのでご心配なさらないでください。

>誤解を招きやすい形で入られて、誤解を招く行動を続けておられるだけではないでしょうか。
文章で伝える難しさ、顔が見えない難しさがあるんだなと思います。
そこら辺がとても難しいですよね。


[791] DR.BJへ 投稿者:毒取流・藪 投稿日:2004/08/30(Mon) 21:40

ブラックジャック 先生へ
誤解を招くといけませんので、はっきりといっておきますが、
誤解を招きやすい形で入られて、誤解を招く行動を続けておられるだけではないでしょうか。
ひろさんにはちゃんとメールされて上げたのですか?


[790] Re[788]: ifullさんへ 投稿者:ifull 投稿日:2004/08/30(Mon) 19:32

ブラックジャック 先生へ

私が返信用に、と書いたアドレスをたどった方が勝手に公表したことで、誰も知りません。
>皆の前にアドレスさらせば、皆たどると思います。追いかけられても仕方がない状況を作ってしまったということです。
BIOーーーのアドレスの選択が間違っていたのだと思う。
名古屋の先生がHp持っていなかったら、分からない可能性もあったのではないでしょうか?

アドレスを公表すると言うことは、皆調べてから先生にメールしても良いと言うことと投稿を見た人に知らしめたと思わないと行けないと思います。掲示板は、情報の共有を原則にしているのですから、当然の帰結だと思います。そのことも御考慮に入れて投稿することをお願いします。知らない人がすごそうな事を言えば、まず調べてから、ましては情報が最初なかったのですから、ワーすごい先生だ、どんな方法かな、とまず調べてもおかしくはありません。調べる方が自然の真理だと私は思っています。掲示板を見ていた人はあなたの予期に反しては、いるでしょうが、当然の行動を取ったのです。しかも、URLがないのですからさらしようもありませんが、名古屋の先生のURLは、分かったが、だれもそれを公表はしていません。ここの掲示板にのったとしても、おかしくないのに、載せた人はゼロでした。

No.786はひろさんから頂いた返信(No783)を歯科医からのものだと思い、英語力のことや、経営が傾くくらいの覚悟で勉強するつもりがあるのですか?との問いかけに対する答えです。

>歯科医が受講したいと思ったときに、掲示板で書いたのだから、良い指標になると思うので、残すのが原則だと思います。
ここの掲示板は、歯科医師だけでなく、患者さんからの書き混みも、もちろんある掲示板です。

情報を出したのなら、取り下げる事は、しない方が良いと思います。投稿を削除出来るのは、管理人さんだけの権利です。
そうしないと、嵐の吹き荒れる掲示板になります。後から見に来た、人が記事をみても、つぎはぎだらけになり、訳が分からなくなる可能性も御顧慮なさった方が、良いのではないかと、私個人として、思います。

日本で三人等と言うことは、私は興味がありません。先生の学んできたことで、ここの掲示板でおかしいと思うことが、あれば投稿して下さい。具体的な、建設的な投稿をお待ちしています。
無礼な文があれば、ご指摘下さい。その部分を訂正します。


[789] 私の理論 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/30(Mon) 18:24

私は咬合なんて悪くても持続的な筋過緊張さえなければ、顎関節に障害はおこらないと思っています。
筋の過緊張も首を守るためだったり、血流を維持するためだったり全てが悪者ではありません。免疫と同じです。正常な生体の反応であるはずのものが暴走しはじめる。

アトピー性皮膚炎なんてのも、防御反応の暴走ですよね。
咀嚼筋の持続的な緊張も、防御反応の暴走だと思います。
その過剰反応の原因が咬合である可能性はありますが、非常に低い確率です。しかしトリガーになる可能性は非常に高いと思われます。もともと筋に緊張がある人を扱うわけですから、
咬合の変化は「咬めなくなる」という部分で一時的に良い方向にいくこともあれば、変化そのものが新たなトリガーになることも考えられます。
また、いくら咬合が干渉をおこさない場合でも、別のストレスによって咀嚼筋群の持続的過緊張がおこれば、顎にも障害がおこるでしょう、また咬合も変化して干渉をおこすようになりますが、歯科医師のこの咬合の変化をみて、咬合に問題があると思い込み、治療がどうどうめぐりになってしまいます。


[787] 無題 投稿者:ifull 投稿日:2004/08/30(Mon) 13:23

ひろさんへ
誤ることないよ。ひろさんメールアドレス最初から書いているのだから、

ところで、メール来たの。

BJ先生投稿したの好きなんかな。
言いたいことだけ、言って、ひろさんのようになんか悪い事したのかなと不安に駆り立てるだけじゃないかな。
意味がよく分からない行為だと思う。神奈川、埼玉、兵庫のうちの誰かだろうが、他の先生に迷惑かけなければ、良いが。他の先生と相談の上でやっているのだろうか?
学問的に討論するにふさわしくないのでやめますが、少し
気になりました。


[786] BJさんへ 投稿者:ひろ 投稿日:2004/08/30(Mon) 10:02

私は顎関節症で悩んでいる一般人です。
少し私の書き方が悪かったですね。
申し訳有りません。



[785] 無題 投稿者:ラークマイルド 投稿日:2004/08/30(Mon) 02:04

こんばんは。

ジンベエ先生、ifull先生、イトチン先生、毒取流・藪先生、デンティストK先生、BJ先生、またそのほかの先生も、いつもアドバイスありがとうございます。

ジンベエ先生の
>この掲示板に来ている先生達は損得抜きでがんばっている方が多いように感じます。しかし、どの方の話も、ご自分にの見解の断片を話すところで終わり、議論が展開しないのは残念です。歯科医同士で有益な議論ができると、すばらしい掲示板になると思っています。患者さん達も、それを見て得るものが大きいのではないでしょうか?

本当に、そうだと思います。先生方同士の意見の相違はさておき、一銭の得にもならない(宣伝云々という話が入ってくるとまた話が違ってきてややこしいのですが)このような掲示板で、患者に揶揄されることもあるだろうに、協力なさろうとする先生には頭が下がります。普通はなかなかできることじゃないっすよ。ご自分の仕事・学会への参加・先生同士のつきあい・プライベートなどに骨を折られているだろうに、その上掲示板の不特定多数の患者さんの身を思って助言なさる、という意気込みには頭が下がる思いです。

僕も、専門書・主治医からの話・この掲示板で出会った方との話 などで、ある程度微細な知識を持ち合わせてはおりますが、それでも臨床経験に基づくわけでは決して無いですし、「患者ゆえの勘違い・思い込み」が完全に排除されることはありえないと思っています。僕は自分自身の経験・人からワンクッションおいた話・机上の空論・本に書いてあったことでしか述べることはできません。

臨床経験をお持ちの先生のお話は貴重ですし、非常にためになります。

その上で、敢えて、ぜひこの「私の理論」掲示板で、理論を戦わせてほしいと思っております。これは勝手な僕の思いです。

レオさんのお話にもありましたが、「因果関係を確実に知りたい」患者、「とにかく日々の生活がある程度送れるようになりたい」患者、「今の症状からとにかく目を背けたい」患者、といろいろな方がいらっしゃると思います。

僕が先生だったら・・と想像すると、そのあたり、難しいんじゃないかなと思います。冷酷な現実を目の当たりにさせてしまうんじゃないか・かといって、ごまかして伝えることもしたくない・歯医者不信に陥っているのに、治療法の正当性を主張することが、さらに患者の圧迫になってしまうのではないか・など思い当たるんです。

逆に、患者サイドの意見としては、歯医者不信なんだけど、何とかしてこの現状を打破したい・いい歯医者さん、もしくは代替医療にめぐりあいたい・でも、怖いよな。そのあたりの葛藤と、にっくき不定愁訴が、より患者と専門家の壁をつくってしまう気がしています。

当たり前のことをいってしまってすみません。
当たり前のことでなく、僕のいっていることが的を射ていないならなおさらすみません。

ぜひ、この掲示板で、よりよい医療につながるための理論をお願いしたいと思って、このような書き込みになったしだいです。ご自身の理論・テクニックをすべて披露することは、さまざまな面で弊害が存在すると思いますが。

ジンベエ先生の、少し前のレスにありましたが、「治る、ということの定義」からスタートする必要性があると感じます。治るということは、「開口障害、円板転移、疼痛が治まる」ということなのか、「咀嚼筋にダメージが残らないような咬合、顎位の付与」ということなのか、あるいは「患者が直ったと思う、あるいは思い込む」ということなのか、などさまざま考えられると思います。あるいは、「噛み合わせ、顎位から波及したと考えられる症状がすべて治まる」ということなのか。←これはなかなか難しいと勝手に思っていますが。

えらそうにいってすみません。


[783] BJさんへ 投稿者:ひろ 投稿日:2004/08/29(Sun) 23:25

BBSで書かれていた日本で3人と言われてた事について
いろいろとお聞きしいいのですが。
宜しいでしょうか。

叉、ここで個人的に使用してしまう事が良いのかどうか迷いましたが
私も本当に少しでも良いものなら取り入れたいと思い
投稿させて頂きました。
ご迷惑なら削除させて頂きます。


[782] Re[781]: ifullさんへ 投稿者:ifull 投稿日:2004/08/29(Sun) 22:19

同意します。


[781] ifullさんへ 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/08/29(Sun) 21:28

いえいえ、どういたしまして。
誤解が解けてよかったです。

この掲示板に来ている先生達は損得抜きでがんばっている方が多いように感じます。しかし、どの方の話も、ご自分にの見解の断片を話すところで終わり、議論が展開しないのは残念です。歯科医同士で有益な議論ができると、すばらしい掲示板になると思っています。患者さん達も、それを見て得るものが大きいのではないでしょうか?

http://y-tmd.jp


[780] Re[779]ジンベエさん 投稿者:ifull 投稿日:2004/08/29(Sun) 10:00

> 私はこの掲示板の始まり近くから匿名で書き込んでいて、その流れでいただけなので意外な指摘に戸惑いました。しかし、考えてみれば匿名で議論するのもフェアじゃないと言われればフェアじゃないので、その時に正体を曝しました。

そうだったんですか?そういう理由でURLを出していたのですか?
URLだしているので、宣伝目的なのかなと誤解していました。失礼しました。ぺこりです。

URLだしたのは途中からですもんね。過去ログでは、そのへんの経緯は分かりませんでした。


[779] Re[778]: ジンベエさん 投稿者:ジンベエ 投稿日:2004/08/29(Sun) 09:33

ずっと昔の事なのですが、この掲示板でバイオプレートの先生と私の間で論争がありました。その時にバイオ先生から「自分は正体を曝しているのに匿名で論争するのはけしからん」と指摘されました。
私はこの掲示板の始まり近くから匿名で書き込んでいて、その流れでいただけなので意外な指摘に戸惑いました。しかし、考えてみれば匿名で議論するのもフェアじゃないと言われればフェアじゃないので、その時に正体を曝しました。

後から考えてみて、プロとして発言するには責任の所在をはっきりさせるためにも正体を明らかにした方が良いと思えたので、自分のHPのURL も書いています。

このHPには質問用のメールアドレスがありません。以前は掲示板の書き込みにもメールアドレスを入れていたのですが、余りの問い合わせが多く、その返事のために診療に差し支えるような事態となりました。それで今はメールでのやり取りを中止しています。
メール相談をしないもう一つの大きな理由は、メールはどうしても患者さんの主観が強く出てしまい、治療側として知りたい情報がすっぽり抜け落ちてしまう可能性が高いからです。たとえば、一番治したい症状が背中の痛みや全身の倦怠感であっても、今までに受けた歯科治療の事だけを詳細に書いて来られたりしますと判断のしようが無いのです。

http://y-tmd.jp


[778] ジンベエさん 投稿者:りょうた 投稿日:2004/08/28(Sat) 21:28

ジンベエさんにお尋ねしたいのですが
ジンベエさんのレスの後にアドレスが載っていますが
こちらのお医者さんがジンベエさんご本人なのでしょうか?


[777] 根管治療 投稿者:ブラックジャック 投稿日:2004/08/28(Sat) 18:09

掲示板に載っていたので、少し書かせて頂きます。
神経を治療する、ということを我々術者も患者さんも非常に安易に考えている気がします。
ましてや、知覚過敏で少し冷たいものが浸みる、とかで神経をとってしまう歯科医がいること、また、とってもらったとよろこんでいる患者さんの多いこと・・・
絵に描くと非常に簡単に見えますが、実際は三次元的にくねっています。それを死腔の無いように詰めるのは至難の業です。死腔がある、ということ自体が抗原です。昔、植物の茎で水を吸わせる“毛細管現象“を実験した覚えがあると思います。それと同じことが起きます。治療した歯がまた腫れる、とか浮いた感じがする、というのはこの“死腔“が関与している場合が多いのです。
単純に見える根でもそうですから曲がった根や樋状になった根を死腔無く詰めることのできる歯科医は限定されます。
簡単に言えば、蛇口のパッキンが緩んだら水漏れするのと同じです。水漏れしない治療をしてもらいましょう。
神経の治療が終わったときにレントゲンを撮る歯科医は良心的だといえます。さらに、どういう状態だから、もう腫れないでしょう、と教えてくれたら、まず根の治療に関しては安心できるところだと思って間違いないと思います。
「この歯は残せない」といわれたときに「私のウデでは」と云ってくれるような歯科医とお付き合いができることをお祈りします。


[775] さとう式のさとうです 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/26(Thu) 13:23

私が勝手に言っているだけですから、聞いたことないはずです。実は頭痛を対象に良好な成績を得ています。興味があるようならメールをいただけますか?
来週は東京、再来週には神戸でスタディグループの勉強会があります。


[774] リンパリンパリンパ_エスパー 投稿者:寿司358358巻 投稿日:2004/08/24(Tue) 22:42

関係ないが、全身咬合学会の講師もやったらしいい、リンパ療法の伊藤さんのところの受付の対応はとても良い印象があったけど<実際の治療は知らないぞ>、さとう式リンパマッサージは、聞いたことがないなあ。googleでぐぐってみたけどみつからず。もうちと、自分でできるセルフケアなマッサージを少しだけでも教えてくれませんかねえ。それとも、載せてるメルアドにメールした方がいいということかな?


[773] 下顎と舌骨の補正=第三頚椎の補正 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/24(Tue) 13:07

私のしているさとう式リンパマッサージおよびマニュピュレーションは舌骨の位置を補正します。よってそのすぐ近くの第三頚椎の位置も補正、後頚部の筋の弛緩が殆どの症例で認められます。リンパマッサージをアプローチする筋は咬筋です。

一般的に歯医者は歯にアプローチし整体師やカイロでは背骨やその周囲筋にアプローチします。構造医学の影響を受けている歯科医師は背骨にもアプローチするみたいですが、さとう式リンパマッサージでは舌骨上筋群、咬筋にアプローチします。

効果の指標は後頚部の筋の緊張の改善です。クレンチングの減少が認められ、顎関節症や歯周病に応用できます。


[772] 咬合への固執 投稿者:morn 投稿日:2004/08/21(Sat) 12:06

ブラキシズムもクレンチングも交感神経優位によって起こる。その交感神経優位の状態は自律神経の乱れによって起こる、自律神経の乱れは自律神経系をコントロールする間脳の視床下部が何らかの影響を受けることによって正常に機能しなくなる事でもたらされる。
では視床下部が正常に機能しないように悪影響を与えているものは何か?視床下部に悪影響を与える要因はあまりにも多く存在するため個々のケースを調べてなくては結論は出ない。
確かに見かけの咬合や機能的な咬合に問題がある場合もある。しかしあまりにもそれだけに固執しているともっと大きな要因を見落とす事にも成りかねない。そのため「顎関節症は治らない病気だ」とか言う意見もしばしば聞かれ、実際の治癒率も高くないようである。
もっと広い視野から多角的に視床下部の機能を正常に戻す事が顎関節症の治癒率の向上に繋がる。


[771] 下顎のずれは舌骨のずれ 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/19(Thu) 17:40

舌骨は舌骨上筋群は舌顎とつながり舌骨下筋群は鎖骨などとつながり前頚筋を構成しています。開口筋ですが、頭を支える筋肉です。舌骨は筋膜で第三頚椎ともつながっており
第三頚椎と舌骨でバランスをとり頭を支えています。
また舌骨は下顎骨と相似形であり顎舌骨筋は舌骨から放射状に広がり下顎骨とつながっています。ですから舌骨が少しでもずれれば下顎は大きくずれるのです。舌骨も下顎骨もブーメラン状であり、我々が左右のずれだと思っているずれは回転、、、前後のずれであることが多いようです。


[770] Re[768]: 顎関節症 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/18(Wed) 11:37

咬合調整だけでは、すぐもとに戻ってしまいますよね。
あたるところを削り倒すのでしょうか?

歯軋りもグラインヂディングとクレンチングでは
対応も意味合いも違ってくると思います。

>ちなみに歯軋りも 単なる噛み合わせの誤差を調整する為にすり減らそうとしているだけです
根拠となるものは何ですか?


[769] 歯軋り 投稿者:とり 投稿日:2004/08/12(Thu) 13:35

ちなみに歯軋りも 単なる噛み合わせの誤差を調整する為にすり減らそうとしているだけです。全てとは言いませんが結構簡単に咬合調整でなくなりますよ。楔状欠損が横磨きで起こっているなどと思っている先生には、できないと思います。


[768] 顎関節症 投稿者:とり 投稿日:2004/08/12(Thu) 13:28

下顎誘導によるリラックスタッピングと 40ミクロン以下の誤差で咬合調整すれば、簡単に診断と、治療方法が決まってきます。何の経費もかかりません、ちょっとした訓練で不正咬合による習慣と リラックスタッピングの位置(セントリックオクルージョン)の誤差を識別できます。


[767] 首の凝りの改善 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/09(Mon) 17:27

ジンベイ先生のホームページ拝見させて頂きました。
首の痛みの改善について書いてありました。
そうです、噛み合せ治療をして肩凝りが治るというのを
よく聞くのですが、それは嘘だと思っていました。
改善するのは首と背筋のみです。患者様は肩が楽になったと
おっしゃいますが、触診では肩には変化がありません。


[766] Re[765][760][759][757]: 始めまして 投稿者:さとう 投稿日:2004/08/09(Mon) 12:31

>顎の筋肉で踏ん張っていました。
これは歯に障害が直接加わりませんが、咀嚼筋群にはストレスが
くわわりクレンチングと同じ作用をします。
それが持続的に続けば、咀嚼筋のバランスを崩します。

>私は患者で有り、先生では有りませんよ。
そうですか、やけに詳しいですね。


> >>短時間のストレスやクレンチングは全く問題がなく、精神的ストレス、肉体労働など全ての反復性のストレスが慢性のクレンチングの原因になっていると考えています。

>歯科治療後に問題が起きている人が多いのです。
歯科治療は咬合をさわりますから、非常に危ない処置です。
なにも遊びのないまったく削れないものを歯に入れるわけです
から、、、それでも殆どの人は多少の違和感があってもそれに
順応してしまいます。もともとクレンチングがあり顎や筋肉
に遊びがない人が歯科治療後に顎関節の症状をだしても
何の不思議もありません。


>体は素直な反応として、警告を発すると思いますので・・・。
これも常に警告を発するわけではありません、そもそも
金属の歯なんてのは、義足のようなものです。生体とは違うものなのです。、それでこれだけ多くの人が問題がないことのほうが
不思議です。

>「精神的な物・・・」と言って扱う為、より患者と歯医者の間には、亀裂が生じているのだと感じていますし、長期化すると、本当に精神疾患の様な状態にもなると懸念しています。

精神的なものではなく、ベースに精神的なものが大おおきく関与
しているということです。歯科治療や噛み合わせがトリガー(引きげね)になっていて、顎に問題が起こる可能性は大きいが、いったん起こってしまうと、もとの噛み合わせに戻しても顎の症状は元にもどる可能性もありますが、戻らない可能性も充分あります。

顎関節の治療(クレンチングを治す治療の一部)で私は全く咬合をさわらないかというとそうではありません。
筋のバランスをとるということがメインになり、マッサージをし筋の弛緩を確認しながら、ごくわずか咬合調整をしていきます。
目的は過緊張をおこしている筋の弛緩です。血流障害の改善を
目的にしています。
一番目安になるのは後頚部の筋の状態です。